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和風ホラーゲーム【里帰り】のダウンロード方法から特徴紹介

 

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生まれ育った場所、実家に帰省する「里帰り」。生まれ育った馴染みの故郷、心安らかになる場所が心乱される恐怖の場所へと変貌する…。そんなホラーゲーム「里帰り」の物語のあらすじやダウンロード方法をご紹介。

 

ダウンロード方法

PCゲーム・PCソフトウェアを販売しているネットサイト「Steam」で税込310円で販売中。

ゲーム紹介

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本作「里帰り」は、ホラーゲーム定番の登場する化け物から逃げ隠れするステルス要素や、敵を撃退するアクション要素のない作品。お化け屋敷的なビックリ要素の演出で構成された作品で、「ウォーキングシュミレーターホラー」と言ったゲームで、アクション要素や逃げ隠れするステルス要素が苦手な人でも簡単に恐怖を楽しめる。

ゲーム画質はお世辞にも良いとは言えないが、インディーズゲーム作品の中では一般的と言ってもいい程度のクオリティは持つ。

 

物語のあらすじ

プロローグ

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これは私が体験した出来事。仕事が上手くいかず心を病んでしまった私は、仕事を辞め実家へと帰った。そんなある日、父と母が仕事で家を空け、一人だけになった私は家で引っ越しの荷物を整理していた。

どうやら途中で眠ってしまったらしい。気がつけば陽が傾き夕焼けであたりは赤く染まっていた。引っ越しの片付けをする気もおきず、私は無性に、幼い頃によくいった公園に行きたくなっていた。

そんな軽い気持ち、私はこの時、この後に起こる恐ろしい出来事を体験する事になるとは微塵も思っていなかった…。

懐かしの公園と見知らぬ神社

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両親に頼まれた事を終えた主人公は、その足で幼い頃によくいっていた公園へ向かった。昔と変わらぬ風景や公園のブランコ、懐かしの光景に心癒される主人公だったが、その帰り道、見知らぬ神社へ迷い込む事となった。

長い間、誰も来ていないと思われる神社の祭壇はぐちゃぐちゃに荒れていた。ふと祭壇の外に目が行くと、周囲が夕焼けで染まる中で赤く染まる事のない1枚の鏡だけ目に入った。

主人公はおもむろに鏡へ近づいて行くと…。

両親から頼まれたというタスクのクリア。これはゲーム内でのアイテムの使用方法や移動方法などのチュートリアルパート。ここで操作方法を一通り確認でき、タスククリア後に実家を出て公園へ向かう事で本格的なゲームスタートとなる。

主人公に襲いかかる不可解な出来事

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神社の鏡に近づいた主人公。すると神社から覗く池の対岸に黒い物体が現れる、それはだんだんと主人公に近づいてきて…。不気味に思った主人公は、足早に実家へと帰る事に。家に戻った主人公は、両親から頼まれていた回覧板を回す用事を思い出し、公園向かいの隣人宅へ向かう。

そして、主人公はこの先忘れる事はないであろう恐怖の出来事を体験してしまい…。

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ここから主人公を操作するプレイヤーに不可解な出来事が襲いかかってきます。不気味な少年、迫り来る謎の物体、家へと侵入してこようとする何か…。化け物から逃げ回るなどのアクション要素はなく、お化け屋敷的なビックリ要素で楽しむホラー演出がメインだが中々ビビらしてくる。

エピローグ

恐怖心が最高潮になった瞬間、主人公の目の前には自分に迫ってきたモノが姿を現した。それを見てしまった時、視界は黒く染まっていき…。

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気がつくと私は車の後部座席で目を覚ました。あの後、私は気を失ってしまったらしい。気がついた私に言った母の声は今でもはっきり覚えている。

「もう大丈夫だから」

お祓いのため先生宅を訪ね、あの神社にまつわる出来事を聞いた。行方不明になった少年の存在、事件以降誰も入れないように神社は封鎖されていた事…。

私はあれ以来、公園に近づく事はない。あの日、私が見たモノは何だっただろうか…。

 

終わりに

ゲームのプレイ時間は30分から1時間程度といった所。アクション要素などもないため繰り返しプレイするスタイルには向かない作品で、他にエンディング分岐なども存在しない事から一回のプレイで満足してしまった。

直接的な演出によるホラー要素は少なく、ホラー映画「灰暗い水の底から」の様なジワジワと想像を掻き立てるホラー演出が和風っぽく面白いゲームであった。

写真に映る者…ホラーゲーム【P.M.】のダウンロード方法から特徴紹介

 

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試験に合格するため、新システム「ルッキングドア」の世界に挑む主人公。ここで出来る事は写真を撮る事だけ。写真を撮ってスキルを獲得、それを駆使して闇に潜む怪異を退治、そんなゲーム「P.M.」。

今回は「P.M.」のダウンロード方法から特徴をご紹介。

 

 

ダウンロード方法

無料のゲーム配信サイト「Freem!」にてダウンロードが可能。Windows専用ソフトで、容量は約840MBとそこそこ。

物語のあらすじ

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七木です。

さぁ仕事です。

練習用の培養写真ですが、失敗すれば命はないです。これは貴方を選ぶための試験だと思ってください。ルッキングドアは心霊写真を読み込み、そこに映る霊体の心理世界を実体化させるシステムです。無限回廊はPM0時から始まります。

無限回廊のループ機能に干渉し、目的はAM0時に居る魂を捕獲してください。

この様な内容のメールを受けた所からゲームスタート。主人公は試験を受けて選ばれるため、特異な空間「無限回廊」をループしながら試験の目的「AM 0時の魂」をデジカメで撮影する事でクリアを目指す。ストーリー自体は単純で、特徴的なゲームシステムを楽しむ作品。

 

ホラーゲーム【P.M.】の特徴

カメラで覗く瞬間の恐怖

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このゲームは進めていく上でカメラ撮影がとても重要。というより、カメラ撮影しか出来ない。カメラでステージを覗く事で、ゲームを進めていくための情報が至る所に浮かび上がってくる。それを理解しつつ、ゲームを進めていくのだが…。

カメラに映る被写体は、何も情報だけではない。カメラを覗く事で、この世ならざる世界の住民もまた、映り込んでしまうのである。

カメラで撮影する事でスキルを獲得、それを駆使して霊を退治せよ!

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写真の効果:フィルム数+1 駆除能力+1

ステージ上に配置されたアイテムや絵画をカメラで撮影する事で、そのアイテムに応じた情報、スキルや効果を得る事ができる。

撮影するフィルム枚数を増やす物や、ゲーム内時間を進める物、スタート地点に戻る効果を発揮する物、そういったアイテムを撮影していく事で、スキルを上手く使い、ステージ上に存在する霊を退治していかなくてはならない。

ループホラー

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ステージは、スタート地点の部屋+2部屋分ぐらいしか存在しない。決まった部屋をひたすらループする事でゲームを進めていくが、ループする毎に部屋に配置されたアイテムが変化していく。そしてアイテムから得られるスキルも変化する、そのため同じ事を繰り返す事で感じる「飽き」が来ない様に上手く工夫し作られている。

ゲーム紹介

無限回廊に存在する有用そうなスキルをカメラで撮影し獲得、スタート地点に戻ると撮影した写真から4枚が展示される。その中から生き残るために必要と思うスキルを得て進む。基本この繰り返しとなる。

ステージ上に存在する異界の住民は倒さない限り、毎回のループに出現してしまう。この住民が居続ける限り、魔女の到着が早くなるらしく、この魔女が到着すると一発でゲームオーバーになってしまう。

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ゲームオーバー寸前に姿を見せる魔女

魔女の到着を警戒しつつ、ステージ上の有用なスキルを獲得、そのスキルを使っていきループ上に存在する幽霊を倒す。これがこのゲームをクリアするために必要な作業となっているのだが…。かなり難易度が高い。

 

終わりに

かなり難易度が高く、スキル効果をよく理解し、上手くそれらを組み合わせる能力が必要な頭を使うホラーゲームであった。

家の中が舞台のホラーゲーム16選!安堵の場所が恐怖と化す!

 

最も安心を感じる場所であるはずの家…この家が最も恐怖を感じる場所へと変貌する。

そんな家の中を題材としたホラーゲームを無料から有料まで、ジャンルはホラームービーから間違い探しホラー、ステルスホラーと多種多様な家の中で完結するホラーゲームを16選を一挙ご紹介。

 

 

家の中が舞台の無料で遊べるホラーゲーム

最強!実況生放送 枠1「ひとりかくれんぼ」

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ジャンル:ムービー系ホラー

とある実況者がネットで話題となった都市伝説「ひとりかくれんぼ」を実況する事となった。手持ちのカメラと家に設置した定点カメラには、放送主を襲う恐怖の出来事が放送されてしまい…。

プレイヤーが操作できる事はほとんどないため、ホラーゲームというよりホラームービーの側面が強い作品。

あくまでプレイヤーは実況の視聴者という設定のため、操作できるのは定点カメラの切り替えや放送に対してのコメント投稿ができる程度。ただし、そのコメントした内容によってエンディングが分岐していき、多様なエンディングを楽しめるムービー系ホラーゲーム作品としての完成度は高い。

Eleanor's Stairway

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ジャンル:ループホラー

豪華な家、高いグラフィックで表現された屋敷が舞台のループホラーゲーム「Eleanor's Stairway」。

実際にプレイできるステージは決して広くは無い。螺旋状の階段を降りて行き、その下の廊下を進むと扉がある。その扉を出るとゲームのスタート位置に戻ってくる仕様で、この繰り返しの度に徐々にホラー演出が激しくなっていくのが特徴。

音響にもかなりこだわりがあり、プレイする際にはイヤホンやヘッドホンが推奨される。このイヤホンやヘッドホン越しに聞くリアルな音は、プレイヤーの恐怖を倍増させる。

Mr. Hopp's Playhouse

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ジャンル:2Dステルスホラー

祖母から貰った「うさぎの人形」、この人形には「呪い」が込められていた。

主人公である女の子は襲いかかる呪いの人形から逃げ隠れしつつ、この家から無事に脱出しようとするのだが…。

3Dホラーが主流の昨今では珍しい2Dの横スクロールが特徴的で、さらにステルスアクション要素も含んでいる作品。スーファミ時代のクロックタワーを思い起こさせ、どこか懐かしさも感じて面白い。

ただ海外クリエイター作品のため、全編英語なのが難点。

Hayami-chan

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ジャンル:視点変更系ホラー

重度のアニメオタクの主人公は、ある露店で売られていた見知らぬアニメDVDに興味を持ってしまう。露店の店主に薦められ、そのアニメDVDを無料で貰い受けた主人公。

家に帰ってDVDを再生したその日から、2週間もの間アニメを見る事を止められなくなってしまい…。

無料でゲーム容量も少ないため、低スペックのPCでも問題なく遊ぶ事ができる。水彩画の様なゲーム画面が特徴的で、部屋の中を見回す主観視点を操作しながら遊ぶ作品。

プレイヤーはアニメを見始め2週間が経過した状態でスタート。全部で5日間の物語で、途中でとった行動により結末が変わるマルチエンディング方式が採用されている。

 

Chucky

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ジャンル:パニックホラー

両親からプレゼントされたグッドガイ人形。その日の夜、ふと目が覚め箱をみると入っていたはずの人形の姿が消えていた。そして家の中に突如として響く母親の叫び声。

叫び声の元へたどり着くと、そこには事切れた両親の姿が…。そして奴が襲いかかってくる…◯人鬼の魂が宿ったグッドガイ人形「チャッキー」が…。

人形ホラー映画「チャイルド・プレイ」に登場する呪い人形チャッキーがそのまま登場するフリーホラーゲーム。家の中を徘徊するチャッキーから逃げ隠れしつつ、とある場所に設置された儀式を使って奴を倒せ!

I am the Caretaker

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ジャンル:間違い探し系ホラー

監視カメラを見て異常を報告する。簡単な仕事のだったのに…。仕事を始めてすぐに異常が発生する。カメラごしに見える光景、普通ではない何かが我が物顔で映り込む。

いわゆる間違い探しホラーといったゲーム。6つの部屋を視点変更を駆使し監視するが、カメラを別部屋へ切り替えた際に以前に見た部屋の光景とは微妙に変化している場合がある。その異常内容を報告していきクリアを目指す。

何とかゲーム内時間で6分間、間違いを報告しつつ生存できればゲームクリアとなる作品。

時計の針が回るとき

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ジャンル:ミステリアスホラー

主人公は気が付くと、ある一室で目を覚ます。見覚えのない部屋、それでも主人公は、一刻も早くこの家から出なければならない焦燥感に駆られるが…。

この部屋から出なくてはならないという焦燥感が物語の重要な鍵になっている。ゲームをクリアすると主人公が感じる焦燥感の謎、なぜ見知らぬ部屋で目が覚めたのか、その謎が解き明かされるミステリー要素も含まれる。

物語性や伏線の回収など、和風ホラーのポイントを上手く作り込んだ無料ホラー。

 

THE BOX

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ジャンル:サスペンスホラー

いつもの日常を送る一組の夫婦にある贈り物が届く。送り主は不明、配達人も不明の怪しい荷物。夫が興味本位で箱を開けてみると、そこには闇が広がっていた。

いくら物を入れても満杯にならない不思議な箱、夫婦は面白がりいろんな物を箱に投げ込むが、いつしかそこから黒い何者かがこちらをじっと見つめており…。

YouTubeで公開されているショートムービー「Other Side of the Box」を参考にしたと思われるホラーゲーム。無料にしては珍しく、短いムービーシーンもゲーム内に収録されている。

先輩、開けてください

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ジャンル:ノベル系ホラー

「先輩、先輩」と後輩から慕われる主人公。しかし、ある日を境に後輩と距離を取る事となった。そんなある日、自宅に自分を心配した後輩が訪ねてくるのだが…。

ゲーム画面は玄関を映した1枚のみ。

玄関越しに、自分を訪ねてきた後輩とのやり取りを楽しむノベル風のホラーゲームなのだが、主人公が後輩と距離を取った理由、これが物語のエンディングへの重要な鍵となっており…。

13階段

ジャンル:発見型サバイバルホラー

「駅前のあのマンション、また人が死んだらしいよ」

「やっぱり本当なのかな?2週間後に必ず死ぬっていう噂」

そんな曰く付き物件へ引っ越してきた主人公は、果たして2週間生き残る事が出来るのか?一般的とは少し違うサバイバルホラーゲーム。

ゲームのクリア方法は毎日どこかしらに現れる心霊現象に対し、寝る前にお札を見つけて治めていくこと。作中では主人公の日記も読む事ができ、単調にならない様に計算されたストーリー性も完成度が高い。

Stranger Never Sleep Again

ジャンル:サバイバルホラー

物音で目を覚ました主人公は、家の周囲や室内をウロウロする不審者に気がつかれない様にしつつ家から逃げ出しエームクリアを目指す。

家の中にランダムに置かれた複数の鍵を入手し脱出を目指すが、不審者と目が合うと襲いかかってきて100%負ける仕様。海外クリエイターによるステルスサバイバル脱出ホラー。

 

家の中が舞台の有料で遊べるホラーゲーム

An Uninvited Guest

ジャンル:ポイントクリックホラー
有料(820円)販売ページ

両親が不在の週末の休日が舞台。広い家に残された主人公は招かれざる客から生き残らなくてはならないといった感じのサバイバルホラー。

物語性は特になく、画面に表示されるポイントをクリックする事でゲームを進めていくストリートビューをいじる操作性に近いのが特徴的。

HOME SECURTY

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ジャンル:サバイバルホラー
有料(520円)販売ページ

主人公は引きこもりである。部屋から一歩も出ない主人公の面倒を見ていた兄は、病気で倒れてしまう。両親は出張中のため兄の面倒を見る人は主人公しかいない。意を決して部屋を出た主人公は、家の窓という窓にバリケードが貼られている事に気がつく。

まるで、何者かの侵入を拒むかの様に…。

という物語のサバイバルホラーゲームになっている。狂気に染まった何者かは家のバリケードを破壊し侵入してくる。主人公はバリケードを直しながら、5日間耐え忍ぶ事でクリアを間指していく超高難度の海外ホラーゲーム作品。

Exposure

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ジャンル:ストーリーホラー
有料(310円)販売ページ

主人公のウィリアムは、交通事故で最愛の妻を失ってしまった。その日からウィリアムは事故へのある疑いに悩まされ悪夢を見る様になってしまう。

プレイヤーはウィリアムと妻が隠した「ある出来事」を辿り、物語のエンディングへと進んでいくのだが、そこにはプレイヤーを驚愕させる真実が…。

基本的にあまりビックリ要素はなく、家の中を探索してアイテムを入手してそのアイテムを使って進んで行くシステム。単純なホラー要素を楽しむのではなく、物語性を楽しむ作品。ただ、全編英語のため、ある程度英語が読めないと意味不明で面白くない。

おかえり

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ジャンル:ストーリーホラー
有料(310円)販売ページ

主人公の女の子は、この家に引っ越して来た。午後6時、学校から帰って来た女の子は「ただいま」と家の中の母親に声を掛ける。

しかし、女の子の帰宅に対して母親は返事をする事はなかった。不審に思った女の子は、家の中をくまなく見て回るのだったが…彼女を出迎えた者は…。

という物語のホラーゲーム。VHS風のテクスチャで楽しめる特徴的な作品で、直接的なビックリ要素はないが、母親の娘に隠していた後ろ暗い部分など物語を考察したくなる謎が散りばめられている。

一般的なビックリ系ホラーというより、家の暗い雰囲気を楽しむホラー要素が強い。

怨霊

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ジャンル:サバイバルホラー
有料(520円)販売ページ

霊退治の専門家の元に、差出人不明の除霊依頼が舞い込んで来る。舞台となるのは7年前に「ある事件」が起こった曰く付きの一軒家。

一家全員が怨霊となり襲いかかってくるこの場所で、主人公は無事に依頼を達成できるのか…そして差し出し人不明の依頼主の正体とは誰なのか…。

コーエーテクモから発売されているホラーゲーム「零」に影響を受けたと思われ、零と同じくカメラで霊を撮影する事で一時的にだが怨霊を無効化する事ができるのが特徴。カメラを使い悪霊を退けつつ、呪いの元凶となった「ある物」を探しクリアを目指すホラゲー。

作中で謎の部分は全て判明しないが、考察できそうなヒントは散りばめられている。ゲームプレイ後にも程よい謎の部分を考察しても面白いスルメ作品。

安息の場所であり聖域でもある「家」。そんな家が舞台のホラーゲーム特集でした。

 

せん◯くん来るー?ホラゲー【The Whitetail Incident】のダウンロード方法やあらすじ紹介

 

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誰も居ない森の奥では、人目がつく所では出来ない「何か」が行われている。

今回はそんな人目につかない森の奥で行われていた「何か」をテーマとしたフリーホラーゲーム「The Whitetail Incident」。このダウンロード方法からあらすじをザクっと解説。

 

 

ダウンロード方法

ゲームクリエイター「Mr.Kravin」が無料公開している短編ホラーゲーム。原則無料で、善意の寄付が可能な仕様。寄付しない場合でもダウンロードし遊ぶ事はできるので、ゲーム内容が気に入り応援したい人は寄付してもいいかもしれない。

※Windows専用のホラーゲームとなるため、macの方は注意。

ゲームの特徴

ガンシューティングホラーゲーム

森の奥では何かの儀式を行っている集団と邂逅する事になる。その集団は主人公に対して襲いかかって来るのだが、主人公であるプレイヤーはそれらに対して所持品のショットガンで対抗しなくてはならない。主観視点のゾンビと戦うホラーゲームと同じ形で物語を進めて行くガンシューティング要素が特徴的。

 

物語のあらすじ

奇妙な電話

あるパークレンジャー「ジョナサン」のもとに奇妙な電話があった。彼はその調査をしに森の奥へと入って行ったが、何時間たっても主人公への連絡が来る事はなかった。

夜になり、主人公はジョナサンが向かった場所へと調べにいく事にした。

無人のキャンプ場

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ジョナサンが向かった場所へと到着した主人公は、そこでジョナサンが乗っていた車と、無人となったテントを目撃する。その周辺には誰かに連れて行かれた様な血の跡が森の中へと続いていた。その血を辿ると…ジョナサンに緊急の連絡したであろうキャンパーが横たわっていたのだった…。

儀式と襲撃

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ジョナサンを捜し、さらに森の奥へと入って行く主人公。森の中の開けた場所で木に括り付けられた人と、それを囲んで「何かの儀式」をしている怪しい人達を発見する。彼らは、主人公が目に入ると襲いかかってくる。

そして…。

ここから、手持ちのショットガンで敵を排除するガンシューティングの要素が始まる。無料ゲームでありがちな弾数無限という事はなく有限。フィールド上に落ちている弾薬を回収しながら敵を排除する弾薬管理も重要になってくる。

何かの儀式の末…

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襲撃してきた怪しげな人達を撃退した主人公は、木に括り付けられたジョナサンを救出しようとする。しかし、ジョナサンの様子は何処かおかしく、何かに憑依されているようだった。そして、頭に角を生やしたジョナサンは、一目散に森の奥へと逃げて行ってしまった。

逃げたジョナサンを追う主人公は、異形の姿に変貌した彼と対峙し、自身へ迫る脅威を排除しなくてはならなくなってしまい…。

 

終わりに

グラフィック自体はプレイステーション時代の粗いポリゴンが特徴的であった。ショットガンの音も重厚感があり、敵と戦っているという手応えを感じさせてくれた。

難点としては、ラストボスである変異したジョナサンだが、その見た目がなんとも言えず、日本人が見れば奈良県のご当地キャラクター「せん◯くん」にしか見えず、恐怖というより可笑しさが先にきてしまうのが残念なポイントであった。

ある実験の末路 ホラーゲーム【SUBJECT65】のダウンロード方法・あらすじ解説

 

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街郊外に佇む精神病院、そこにはある噂が流れていた。人を使って密かに実験しているという噂。主人公はその噂を確かめるため、夜中に病院へと忍び込むのだが…。

実験によって生み出された化け物がテーマのゲーム「SUBJECT65 」。今回はそんなゲームのダウンロード方法から、物語のあらすじ、ゲームの攻略ルートを解説ご紹介。

 

 

ダウンロード方法

原則無料で遊べ、クリエイターを支援したい人のみ、任意の寄付が可能。無料で遊びたい人は、サイト中段の「Download Now」をクリックし「No thanks, just take me to the downloads」を選択しダウンロード画面へ。

容量722MB。

ゲーム紹介

ホラーゲームで主流の化け物から逃げ隠れするステルス系ではなく、病院内の異様な雰囲気や、おどかし要素でのビックリ恐怖を楽しむウィーキングホラー要素の強い作品。

謎解き要素もほぼ無い。鍵を見つけ次の部屋に進んで行ってはビックリしていく感じでゲームを進めていく。そのため、謎解きやステルス要素が苦手、でもゆっくりホラーを味わいたい人にはおすすめ。

ただし、海外ゲームのため全編英語字幕。英語が読めなくても、遊ぶだけならそこまで支障はないが、被験者65と呼ばれる患者への実験報告資料を読んで物語を楽しみたい人は画像翻訳アプリが必須。

 

物語のあらすじ

プロローグ

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人里離れた場所に佇む大きな建物。ここでは患者に対して、ある種の実験が行われていたとの噂が嘆かれていた。私はその病院の医師に連絡を取ろうとするも、彼らは忙しく話をする事ができなかった。

そこで、私は直接、その場所に行き噂について調べる事にしたのだが…。

外に居た患者

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病院関係者の目を気にし夜中に建物を訪れた主人公は、入り口前のベンチに座る患者と思しき女性に声をかける。彼女は、病院内で行われている事に嫌気がさしたのか、とても憔悴している様子を見せており、主人公に病院を調べるべきと強く訴えかけた。

しかし、そんな彼女も主人公が病院の入り口を探そうと目を離した隙に、何者かに襲われ静かな夜の病院に悲痛な叫び声をあげるのだった。

噂が事実だった事を示した書類

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建物内を探索する主人公だったが、やはり普通の病院ではなかった。突然鳴り響く不気味な音、急に消えてしまう車椅子に座った人物、数々の不可解な出来事に遭遇しながらも、ある医師の机に置かれた報告書を見つける事ができた。

報告書

ランドー医師へ

被験者65について

数週間に渡る隔離と「特別な処置」の後、被験者65には何の効果も表れなかった。

被験者65はあまりにも攻撃的になってしまい、スタッフが治療する事も困難な状況が続いた。

優秀な医師も一人失っている。

私は被験者65を終了し、被験者66に移行する事を勧める。

医師アレン・ジョーンズ

その内容から、この病院では患者への実験を行っていた噂が事実である事を示唆する内容だった。

実験の結果

調査を進めていく過程で、この病院で起こった末路を記した報告書を発見した。それによると、実験の結果により突然変異した化け物が発生、手に負えない状況を記していた。

報告書

ランドー医師へ

被験者65は、治療の影響で突然変異してしまった。それはまるで人と獣のハイブリットのようだ。

被験者の歯は長く鋭くなり、皮膚は腐敗し、かなり力強くなっています。

あなたの考えもわかりますが、あまりに危険です。

被験者65を排除しなければ、我々の身が危ない。

ランドー先生、これは警告です。

医師アレン・ジョーンズ

被験者65

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建物の奥に進むほど、凄惨な光景が姿を現した。天井から吊るされた人と思われる物体、赤く染まった床に倒れている病院関係者達、そして封鎖された区画で被験者65が姿を現し…。

 

簡易的な攻略ルート

1.ベンチの女性に話かける

2.病院の出入り口を調べ鍵が掛かっている事を確認する。

3.ベンチに座っていた女性が襲われ、鍵を落とす。

4.その鍵を使用し、ベンチ正面の入り口から中へ入る。

5.自販機の中にある鍵を入手するため「コイン」を探す(建物外の鉢の中)。

6.コインを自販機で使用、入手した「鍵」を小窓から車椅子が見えるドアに使用し中へ。

7.車椅子近くの部屋から「鍵」を入手。

8.自販機が置いてある部屋へ戻り、保管庫のドアを開け「斧」を入手する

9.自販機横のドアを斧へ壊し中へ、そこでライトと「鍵」を入手する

10.建物の外で出て、もう一つの病院入り口のドアを開錠し中に入る。

11.病院奥にある、部屋の入り口を隠した棚を動かす。

12.棚で封鎖された部屋を進んでいくと、被験者65と遭遇する。その場所でエレベーターキーを入手。

13.来た道を戻りエレベーターに乗り、地下へ。

14.進んだ先でイベント発生、襲い掛かってくる被験者65を小部屋に入りやり過ごす

15.被験者65が這い出てきた通風孔に入って脱出しゲームクリア。

Vtuberによる実況動画紹介

ゲーム本編の英語を軽く翻訳してくれているので、実際に自分でプレイするのでなく実況を見たい人向けはこちらをご覧ください。

終わりに

無料のゲームにしては物語性、ホラー要素、ゲームの作り込みのレベルが高い作品だった。総プレイ時間約30分程度でクリアできるボリュームではあるが、ゲーム中で読める医師の報告書などにより、この場所で何があったのか脳内で想像できる所も面白いゲームでだった。

ホラーゲーム【深夜放送】元ネタ紹介・とーこの正体考察・3つのエンディングの解説や出現方法をご紹介

【エンディング解説・とーこの正体トナコ説への考察】

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深夜のラジオ放送。定番ネタである「ホラー話」が思わぬ事態を招いていた。ラジオ放送直後、命を失った弟に何があったか調べるため、兄である主人公が事件のあったラジオ局を訪れる。今回はそんなホラーゲーム「深夜放送」を、あらすじからゲームの元ネタ、作中登場「とーこ」の正体考察などを一挙紹介。

 

 

ゲームの特徴

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ラジオの深夜放送が題材となったゲームという事もあり、物語の謎に迫るアイテム「ラジオテープ」を集めていき、物語に登場する犠牲者の身に何が起こったのか真相を探るホラーゲームとなっている。このラジオテープは、ラジオ番組の1コーナー「ホラー話」が収録された物になっており、このラジオをフルボイスで楽しめる。

本クリエイター「チラズアート」氏の初期作品「事故物件」では同じように犠牲者の身に何が起こったかを探るアイテム「日記メモ」を集める作風だが、こちらは字幕オンリーとなっており、本作の進化具合が伺える。

ダウンロード方法

2021年10月31日からPCゲームの配信サイト「Steam」にて定価479円(税込)でダウンロード販売中。購入ページの詳細は下記リンクより。

物語のあらすじ

プロローグ

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弟の「まさき」が亡くなったと連絡があった。朝はいつも通りの姿を見せていたのに…。原因は不明、自ら命を絶ったのではないかとの事で警察はそうそうと捜査を打ち切った。だが信じられない。あの夜。あの放送で何かあったに違いない。俺は自分で弟の身に何があったか調べる事にした。

今回はラジオ局が併設された村が舞台。主人公であるプレイヤーは軽トラックを運転し各場所を巡り、弟の身に起こった出来事の真相を探るホラーゲーム。この各地を回る際に、さまざまなホラー現象がプレイヤーの身に襲いかかってくる。

山奥ラジオ

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主人公は自分の部屋に置いてあったラジオ局からの手紙に従い、オーナーである「橋本」家の郵便ポストから「ラジオ局の鍵」を入手し、ラジオ局内に入る事ができた。

無人となっている局内、テープ保管室に置かれた1つのテープが目に入る。そのテープが置かれた場所は血のようなシミができている。主人公は、局内に置かれている再生機を使い、そのテープを再生した。

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不穏な音楽が流れ出した。弟の声だ。ラジオコーナー「ホラーな話」の収録テープだった。それはリスナーから送られた怖い話を紹介する内容であり…。

ラジオネーム「とーこさん」からの投稿。

彼女の霊感のある小学校時代の同級生の話。初めはモヤの様な物しか見えていなかったその子は、年齢を重ねるほど霊感が増していき、だんだんとはっきり見える様になったとの事だ。

そんなある日、その子の学校帰りに「こんばんは」と声を掛けられた。見知らぬおじさん、彼は「家まで送ってあげるよ」と言い強引にその子を連れて行こうとした瞬間、おじさんはある一点を見つめては叫び声をあげ走り去ってしまった。その子が、おじさんの見ていた方向を見てみると、いつも見かけていた幽霊が佇んでいたのだった…。

幽霊に守られたのだろうか…。

な"な"の"い"ち"

くぐもった声が聞こえてきた。

この様なテープが後6本あるみたいだ。主人公は、なぜかあと6本のテープを探さなくてはならない使命感を覚える。弟の身に起こった出来事は、このテープに関係しているはずだ。

7つのラジオテープ

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街中を彷徨いながらも、各地で隠された収録テープを集めていく。テープを集めれば集めるほど、主人公の周囲で不可解な出来事が起こり始める。それでも、弟の亡くなった原因を突き止めるため、途中で帰る事はしなかった。

そして全てのテープを集めた時、この事件に裏にある「ある人物」の怨念が姿を現す。

 

⚠ここからエンディング・ゲーム内容におけるネタバレを含んだ内容になっています。

 

 

3つのエンディング

エンディング1「婚約者」

6本目のラジオテープを聴いた以降、山奥ラジオ収録室の机の資料の間に挟まっている「トナコの闇」を自分で読む事で迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

最後の投稿ホラー「トナコの闇」を読んだ瞬間、収録室は赤い液体で水びだしになっていた。どんどん量が増えてくる水の中から、白いフードを被った人物がこちらを見ており、手をかざしてきた。

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その瞬間、主人公の視界は暗転する。

意識が無くなる直前、主人公の目には、白い顔、白い髪の女性の顔が視界いっぱいに広がるのだった…。

エピローグ

治男が亡くなった。そう聞いたのは、彼が弟の亡くなった原因を探しにいった次の日の出来事だった。

結婚の約束をしていた。

そんな彼が簡単に亡くなるはずはない。調べなければ、彼の亡くなった理由を…。

エンディング2「警察官」

7本目のテープの逆再生を直し、ラジオ局で再生する。弟が音読した「トナコの闇」を聞く事で迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

この手紙を読んだ事が原因で弟は亡くなったのだ。そう確信した主人公は、山奥ラジオで調べる事はなくなり、局を出て家へと帰るのだった。

エピローグ

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ある朝、まさきの兄「治男」が1つのテープを持ってきた。

「これを聞けば、まさきの亡くなった原因が分かるはずだ」

俺は、そう告げる治男と一緒にテープを再生してみる。しかし、いくら再生していっても何も流れる事なく無音であった。

「そんなはずは…」

そう独り言を言う治男は、1枚の手紙を渡し

「この手紙を声に出して読んだから弟は亡くなった」

そう真剣な目でこちらを見つめ、治男は去っていってしまった。

 

警察をからかっているのか?

手紙を読むだけでそんな事が起こるなんてありえない。

そう思う俺に後輩が声を掛けてきた。

「何してんですか?先輩」

俺は、治男から言われた事を後輩に話す。

「迷信なんて信じてるんですか?」

 

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そう告げる後輩は、俺から手紙を受け取り読んでしまった。

 

何も起こらなかった。

 

ほっとした瞬間、後輩の叫び声をあげ倒れてしまった。

そのまま後輩は亡くなってしまった。

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エンディング3「トナコの闇の都市伝説」

山奥ラジオ所有地の謎を解いて入手したボイスレコーダーを手に持った状態で、逆再生を直した7本目のラジオテープを聞く事で迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

最後の投稿ホラー「トナコの闇」を読んだ瞬間、収録室は水びだしになっていた。どんどん量が増えてくる水の中から、白いフードを被った人物がこちらを見ており、手をかざしてきた。

視界が暗転する最中、主人公は手に持ったボイスレコーダーに「トナコの闇」の危険性を訴える。決して読んではいけない。自分たち兄弟の悲劇を繰り返さないためにも…。

エピローグ

その後、ネット掲示板では「トナコの闇」の話で盛り上がっていた。

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そして最後はこう締め括られていた。

21

〉〉3 「トナコの闇」を声に出して読んだ人は亡くなるんだよ。

 

 

ラジオネーム「とーこ」の手紙の内容

ここでは、ゲーム中で集める事となるラジオテープに収録された内容を一挙解説。後述する「とーこの正体」にも迫る根拠ともなる。実際にゲーム中で流れる音声内容からかなり省略しているため、原文を楽しみたい人は実際にプレイする事推奨。

1本目の再生

ラジオネーム「とーこ」さんによる小学校時代の同級生の話。

本記事:物語のあらすじ「山奥ラジオ」参照。

2本目の再生

ラジオネーム「とーこ」さんによる従兄弟の話。

家族が病気にかかり従兄弟は、無力感からの苛立ちと不安から情緒が不安定となり不登校になってしまった。そんな彼女の希望は、親友の存在。小学生からの付き合いで、不登校になってからも毎日家へお見舞いに来てくれ、色々な話をしてくれた親友の存在は希望だった。

そんなある日、いつも来てくれていた時間になっても彼女が来る事はなかった。やきもきする中、外の遠くから救急車のサイレンが聞こえてきた。ちょうどその時、家の電話が鳴り響く。電話口からは彼女は事故で命を失ってしまった事を連絡する内容だった。

従兄弟は絶望、自ら命を絶とうとするも、親友の顔が目の前に現れた事で自分で命を絶つ事をやめたそうだ。それ以降、親友の姿を見る事はなかったらしい。


3本目の再生

ラジオネーム「とーこ」さんからの投稿。友人が高校生だった時、家族が入院してしまい毎日お見舞いに行っていた時に体験した出来事。

その病院は総合病院で大きく、かなりの数の病院関係者が出入りしていた。ある日、いつもは見かける事のなかった看護師が家族が入院している病室から出てくるのを目にする。気になった友人は、家族に「新しい看護師が入ったの?」と聞くも、家族からは「知らない」との返答、自分の見間違いかと思ったが隣のベットのおばさんが「病院だから色々あるのよ」と声を掛けてきた。

それから数日。家族が居る病室から、あの時見た看護師が出てきた。以前とは違い、その看護師の傍には隣で入院していたあのおばさん居て、彼女の手を引いていた。

家族に隣のおばさんの事を聞くと、さっき一人で出ていったと言うので、友人はあわてて追いかけたそうだ。おばさんに必死に声を掛けるも反応はなく、エレベーターに乗った時に友人がおばさんの手を掴む事ができた。その瞬間、手を引いていた看護師がこちらを睨み消えていったそうだ。


4本目の再生

ラジオネーム「とーこ」さんからの投稿。最近知り合った同じバイトの同僚の話。

兄弟が入院し気落ちしていたが、その子は兄弟のためだと毎日病院へと通い看病していたそうだ。いつもの様に病室へ向かうと、その日は兄弟の担当医が病室の前で待っていた。その子は別室に連れて行かれ「もう長くはありません」…そう担当医から告げられる。

兄弟が待っている病室へ向かう、兄弟はいつもの様に笑って迎えてくれた。残された少ない時間、その子はできるだけの時間を兄弟と共に過ごそうとした。

それから3ヶ月、病室へ向かう際に小さな女の子に「おかあさん」と声を掛けられた。その子は違うよと返事をすると、女の子は泣き出してしまったらしい。その子は不憫に思い一緒にお母さんを探してあげる事にした。すぐにお母さんはつかり男の子を渡した。母親はその子に「体調が悪そうですが、大丈夫ですか?家が近いので私の家で休みませんか?」と告げてきた。

その子は言葉に甘え、家で休ませてもらう事にした。気がつくと病院の面会時間がなくなりそうだった。急いで家を出るも、挨拶をし忘れた事に気がつき振り返ると、そこには先ほどまで休んでいた家は存在していなかった。

時間に押されたその子は気にする事なく急いで病院へ着くも、病院の前には兄弟に似た小さな男の子いた。その子に近づくと「僕が苦しかった時、何してたの?」と言った様に聞こえた。そして入院していた兄弟は亡くなっていた。

大声で泣く私に何か入ってくる感覚を覚えた。それから、ずっと兄弟に見られている感覚を覚えている。そう、ずっと…。

4本目のラジオテープから主人公の弟である「まさき」は、送られてきた手紙の異変に気がつき始める。書かれたホラー話の文字に「カタカナ」が混じっており、文章の構成が今まで送ってくれていた「とーこ」さんと違う様で困惑する様子も録音されていた。

5本目の再生

ラジオネーム「とーこ」さんからの投稿。誰の話か不明。

両親なんて初めからいない。そう思っていた。

私には弟しかいない。友人も親戚も誰も私周りには誰もいない。

いや、居なくなっていた。

許せない。

怒りは全てに向かう。

みんな…みんな不幸になればいい。

いつも決まったかんに手紙を書いた。

丁寧に。

見える物を全て取り込んで。

そうした手紙は相手に響く。

相手の読んだ顔を見るのが好きだった。

私たちの世界ヘちそうを用意して。

弟は隣にいる。弟が眠ってしまいできなかった事を。

るしみを…。

あなたに会いにいきますね。

 

………………テガミヨミマシタカ?


6本目の再生

ラジオネーム「とーこ」さんからの投稿。物語のタイトルは…。

………………

ラジオの収録音声は、ノイズに潰されてしまい詳細は不明。


7本目の再生

ゲーム中最後に入手するテープの収録音声。この内容は、「トナコの闇」というタイトルの手紙になる。この物語は口に出して読んでしまうと不幸が訪れる物となっており、誰が読むかによってゲームエンディングが分岐していく。

 

物語の考察

元ネタとなった都市伝説

4本目のラジオテープから、投稿者による手紙の中にカタカナが混じるようになる。そのカタカナだけを抜き出すと「トミノノジゴク」という単語になる。このトミノノジゴクは、今から約100年前に発売した詩集「砂金」に収録された実在する詩の題名である。

この詩は、声に出して読んでしまうと呪われてしまうと言われており、発売から80年経った2000年代から盛んに噂されるようになった実在する都市伝説の一つでも有名。

ゲームのクリエイター「チラズアート」氏は、このマイナーな都市伝説をモチーフとして今回のゲームを制作したと思われる。この詩の背景には、トミノの地獄の作者の亡くなった妹に宛てた詩とも言われ、本作の物語に共通するワード「兄弟」にも関連付けたストーリーにしたのだろう。

ラジオネーム「とーこ」の正体「トナコ」説の考察

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本記事では、「とーこの正体はとなこ」であり、呪いの手紙「トナコの闇」はとーこの世の中への憎しみ、自分の中に存在する闇を綴った手紙である…可能性が高いと考察している。その結論へ考察する上で以下のポイントと仮説を設けている。

考察のポイント

作中に登場する事実 導かれる可能性
4本目の手紙の文章から、弟の「まさき」は今まで送ってくれた人と同一人物が訝しむ。そしてその文面内に主観である「私」というワードが登場する。 4本目からとーこ自身の体験談が綴られている。
5本目の手紙が、明らかに自分の思いを綴っている事。内容に「丁寧に見える物全てを取り込んで、そうした手紙は相手に響く」「相手の読んだ時の顔が好きだった」という文が書かれている。 とーこは相手に響く手紙の書き方を心得ている。
ラジオネーム「とーこ」さん。 あくまでラジオネーム(異名)であるため、とーこ≠トナコではない。

とーこ=トナコという結論への考察

5本目に収録されている「とーこ」からの意味不明な「見える物を全て取り込んで」という文章。

これについて、そもそも現実的に「見える物全てを取り込む」なんて事は不可能である。そのため仮説として「1本目から収録されている「とーこ」の手紙が、実は自身の体験談だった」と仮定し解釈する。そう仮定すると、とーこは霊感を持っている、すなわち現実で見える物以外の全てが見える様子がわかる。

送られた手紙がとーこの体験談である仮説の根拠

この仮説の根拠として、作中でとーこの心情を書いたと思われる手紙の中に「私の周りには弟以外誰もいない。いや、居なくなっていた。」と書かれた段落がある。今まで送られてきた手紙で、親友、家族が亡くなったであろう描写が存在する事から、5枚目の自分の心情との文章とつじつまは合うので、仮説を導く根拠としている。

この「手紙はとーこの体験談」仮説だと、5本目の手紙に書かれた「見える物を全て」は、現実に存在する物質的な意味ではなく、幼い時から自分にだけ見えている「霊的なもの」と解釈する事が可能となる。

この解釈から「霊的に見える全てを取り込んで書いた手紙」を「世の中の全てが憎いと思う心の闇」とが合わされば、読んだ人の命を奪う手紙も完成しそうではないだろうか?

そして、エンディング1と3のラスト、主人公の意識が無くなる寸前に「真っ白に染まった女性の顔」が目の前に出現する。この事を「相手の読んだ時の顔が好きだった」と手紙に書かれていた事を思い浮かべれば…まさに、トナコ(とーこ)は、手紙「トナコの闇」を読んだ相手の顔を覗き込んでいるように見えないだろうか…。

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さらにこの「ラジオに送られた手紙がとーこ自身の体験談」の仮説が合っていれば、1〜4本目の収録テープに送られた内容が、とーこの幼少時代→中学時代→高校時代→社会人時代と成長していく過程の体験を綴った文章だったと捉える事が出来るのだが。

 

終わりに

本作は、前作「帰り道」に引き続き、ストーリー重視のホラーゲームであった。作風としては同クリエイターの過去作品「事故物件」にも共通するものがあり、ホラーな雰囲気を楽しむウォーキングホラーな面と、亡くなってしまった大事な人が体験した事を追体験する2重のホラー要素が絡み合った面白いホラゲーとなっていた。

また、丁寧に細かく作られており、なんとも考察しがいのある作品でもあった。

他のChilla's Art(チラズアート)氏制作のホラーゲーム

今作同様、7つの日記を集める事で…「事故物件」

配達員の身に降りかかる不可解なアパートでの出来事「例外配達」

今作同様、都市伝説を題材としたホラー「花子さん」

 

大口の白い悪魔 ホラーゲーム【SUMMER OVER】のダウンロード方法・攻略のコツ紹介

 

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海外クリエイターによる和風パニックホラーゲーム「SUMMEROVER」。日本の住宅街を縦横無尽に駆け回り、追いかけてくる白いヤツから逃げ切れ!今回は無料で遊べるそんなゲームのダウンロード方法や特徴、クリアへの攻略のコツをご紹介。

 

 

ダウンロード方法

原則無料で遊べるがクリエイターを支援したい人のみ、任意の寄付が可能。無料で遊びたい人は、サイト中段の「Download Now」をクリックし「No thanks, just take me to the downloads」を選択しダウンロード画面へ。

ゲームの紹介

日本の住宅街が舞台

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海外クリエイターによる日本の住宅街が舞台のホラーゲーム。海外クリエイターゆえ街の雰囲気は、若干日本人視点だとどこか違和感のある物だが、街中の電柱や道路標識などは日本でもよく見かけるデザインで日本語表記そのまま。

大口を開けた化け物

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何処からともなく「白い姿の口を開けた化け物」が襲い掛かってくる。この化け物に捕まると一発ゲームオーバーになってしまう。

主人公と同じスピードで、なおかつ最短ルートを進行してくるため、少しでも操作ミスすると、一気に距離をつめられるので細心の操作が必要。ステージは行き止まりの場所も多いため、場所によっては開始すぐにゲームオーバーに…なんて事に。

一定時間逃げ続ければ何とか撒ける様ではあるが…。

クリアするには3つのスイッチを押す事

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ステージ上には全部で8つのスイッチがあり、その内4つが正しいスイッチとなる。この正しい4つのスイッチの内3つ押す事で、この不穏に満ちた世界からエスケープする事ができゲームクリアとなる。

正しいスイッチを押すとピンという高い音がなり、間違ったスイッチの場合は空気が抜ける様な気の抜けた音だったり、騒音が流れる。間違ったスイッチを押してしまうと、徘徊する化け物に居場所を教えてしまう事となる。

攻略のコツ

マップのループしている場所を覚えておく。

化け物に発見されたとしても、一定時間逃げ続ければ撒けるため、あきらめずひたすら逃げ続ける事が重要。ただし、衣袋小路の行き止まりに逃げ込んでしまうと詰んでしまうため、ひたすらグルグル回り続けられる場所を覚えておくと生き残り確率が上昇する。

 

終わりに

簡単すぎず難しすぎない良いバランスのホラーゲームだった。化け物の迫ってくるスピードや、見つかった時に流れるBGMも焦燥感を刺激され、なかなか恐怖を感じるクオリティだった。物語性は皆無で謎解きもないため、単純なホラーを楽しみたい人向けのゲーム。

チャッキー登場 ホラーゲーム【Chucky】のダウンロード方法・あらすじ解説

 

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◯人鬼の魂が宿った人形が襲いかかるホラー映画「チャイルドプレイ」。それに登場する◯人人形が登場するホラーゲーム「Chucky-チャッキー-」。今回は、そのゲームのダウンロード方法からゲームの特徴までご紹介。

 

 

元となった映画「チャイルドプレイ」とは

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刑事に追われた◯人鬼は、あるおもちゃ屋に逃げ込んでいた。彼は絶命の瞬間、そばにあった「グッドガイ」人形に、ブードゥー教の秘術により自身の魂を移す事に成功する。後日、その◯人鬼の魂が宿ったグッドガイ人形をある母親が購入し、息子「アンディ」へとプレゼントする…。

このグッドガイ人形に宿った◯人鬼「チャッキー」、このまま人形に留まり続けると永遠に人形のままになってしまうと知った彼は、ブードゥーの秘術に従い、最初に正体を明かした人物「アンディ」に自身の魂を再移植しようと襲いかかる。

というような人形が題材の王道ホラー映画となっている。今回のゲームは、この映画に登場するグッドガイ人形に宿った◯人鬼「チャッキー」を、まるっとそのまま登場させたフリーホラーゲームとなる。

ゲームのダウンロード方法

原則無料で遊べるが、プレイヤーの任意で寄付はできる仕様。以下のリンク先の「Download Now」をクリックし、寄付しない場合は「No thanks, just take me to the downloads」を選択しダウンロード画面へ。

容量は約260MB。

物語のあらすじ

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グッドガイ人形のパッケージ、すでにそれは空だった。突如として聞こえる女性の悲鳴、主人公は自分の部屋から悲鳴のあった部屋へと向かうと、そこにはすでに事切れた両親の姿が…。

初めは、ゲーム画面に表示されるタスクに従いゲームを進めていく。そして道中には、当然グッドガイ人形に宿った◯人鬼「チャッキー」がいて…。実際は、スタート直後から襲いかかってくるのではなく、家の中を走り回るチャッキーの影など、不穏な雰囲気を醸し出す演出で徐々に恐怖を盛り上げてくれるのも特徴的。

 

ゲームの特徴

グッドガイ人形「チャッキー」登場

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上記でも述べた通り、映画に登場すチャッキーのルックスそのままの人形が登場する。映画と同様、包丁を持った彼は笑い声を上げながら襲いかかってくる。
ルックスそのままの彼が襲いかかってくる姿は、幼い時にこの映画を見て恐怖を覚えた人のトラウマを呼び起こすには十分なクオリティだ。

クリア条件とアイテム配置

チャッキーから逃げつつ、舞台となる家からの脱出、最終的にはある物を利用しチャッキーを倒す事がクリアの条件となっている。様々なアイテムを使い、プレイヤーの移動範囲を広げていくのだが、この時に使用する鍵などのアイテムはプレイ毎のランダム配置となる。

4段階の難易度設定

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難易度は「イージー」「ノーマル」「ハード」「ベリーハード」の4段階から選択する事ができる。この難易度は、チャッキーが襲いかかってくる移動スピードの変化であり、高難易度になる程、チャッキーが襲いかかってくるスピードが速くなる。

 

終わりに

画質は全体的に荒削りな部分があるが、チャイルドプレイに登場するチャッキーそのままの登場は、映画を見た人にとって懐かしいトラウマを思い出させてくれる。チャッキーを倒す方法も、初代チャッキーの設定であるブードゥーを意識した点も面白かった。

ホラーゲーム【Granny's Silent Playhouse Residence】のダウンロード方法・あらすじ解説

 

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八尺様、バイオハザード8、P.T.、サイレントヒル、様々なゲームからアイデアがインスパイアされた様なホラーゲーム「Granny's Silent Playhouse Residence」。今回はそんなホラーゲームのダウンロード方法から簡単なあらすじを解説。

 

 

ダウンロード方法

本作はスマホ用ゲームとなっており、下記リンク先より無料ダウンロードが可能。

ゲームの特徴

様々なホラーゲームの雰囲気を融合した様なゲーム

ゲーム中で登場する怪異は、大きな白い帽子と白いドレスを着た女性が登場する。その風貌は日本都市伝説に登場する「八尺様」や、ホラーゲームのバイオハザード8に登場する敵クリーチャー「ドミトレスク」を彷彿とさせる。

さらにゲームを進めていくと、まるで異形の空間に迷い込んだかの様な演出を体験する。それはまさにホラーゲームサイレントヒルの「裏世界」の様である。

ループする舞台

このゲームは家の中を進んでいき、一定の場所に到着するとイベントが発生し、スタート位置からリスタートする様な作風になっている。ループホラーで有名な作品「P.T.」からインスパイアされたであろう作風も特徴的。

 

物語のあらすじ

見知らぬ部屋

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見知らぬ部屋で目覚めた主人公は、家具も何も無い無機質な部屋から出る。そこはありふれた家の中の様だったが、そこには不気味な存在がコチラを窺っていた。

奥へと進み扉を開けると、そこには大きな白い帽子を被った巨大な女性が何かを食しており、コチラの存在に気がつくと…。

タクシーへ向かった先は夢で見た場所

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巨大な女性に襲われたところで目が覚める。そう…、今までの体験は夢だった…。

主人公はタクシーの中で寝ていた様だった…。

そしてタクシーに乗って向かった先は、一軒の異様な雰囲気を放つ家だった。

固く閉ざされた家へと踏み入れた主人公だったが、そこで目にした光景は先ほど夢で見ていた光景その物だった…。夢で体験した様に、家の中を先へと進んでいく主人公だったが。

ループする世界と異形の空間

奥へと進んでいく主人公だったが、そこには異形の存在が闊歩していた。立ち向かう術を持たない彼は、襲いかかる存在から逃げ続けるものの最後には必ず白い帽子を被った女性に襲われてしまう。

そして、それがループする。

 

終わりに

海外ゲームにありがちな直接的にクリーチャーが襲いかかってくる恐怖と、日本作品でよくある雰囲気やBGMで恐怖を感じさせる演出とが上手くバランスが取られていて面白いゲームであった。

プレイ時間も20分程度で終わる手軽なボリュームにもなってるので、サクッとホラーゲームを楽しみたい人向けにおすすめ。短いボリュームの中でも、その不可解な雰囲気を放っている家や、主人公が持っていた写真の存在など、作品の裏に何かの物語がまだありそうな考察出来そうな物語も特徴的だった。

監視カメラに映る影 【I am the Caretaker】ダウンロード方法からあらすじ紹介

 

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監視カメラを見つめ異常があれば報告する、それだけの簡単な仕事…のはずだった。監視を始めてすぐに、カメラごしに見る光景に普通ではない状況が広がりはじめる…そんなホラーゲーム「I am the Caretaker」。

今回は、このゲームのダウンロード方法やゲームの特徴をご紹介。

 

 

ダウンロードの方法

海外クリエイター「ピョートル・リカベル」により無料公開中。ホームページ上のダウンロードボタンをクリックし起動する事で遊べる。※1

※1:2021年10月1日現在、ダウンロード停止中。

ゲームの特徴

いわゆる間違い探し

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画面右下の「can1〜6」のボタンをクリックする事で6つの部屋にカメラが切り替わっていく。繰り返しカメラの映像を切り替えていくと、微妙に以前に見た部屋の様子に変化が起こっている場合がある。それを「異常」として報告、正しくレポートを上げ続ける事でゲームクリアを目指す仕様。一定期間の間、異常を発見できず放置するとゲームオーバーになる。

この間違い探しだが、かなり難易度が高く難しい。

異常報告は細やかに

プレイ画面左上「Report」から異常があった「場所」と「異常内容」を選択し、報告をあげていく。例えば

・物が増えていたら「EXTRA OBJECT」

・既存の物の配置が変化していたら「OBJECT CHANGED」

・監視カメラがおかしくなっていたら「CAMERA ERROR」

他にも報告内容「GHOST(幽霊の存在)」「INTRUDER(侵入者)」や「SHADOW(影の異常)」「UNKNOWN(不明)」など細かく報告内容は分かれており、一つの異常に対して正確に選ばないといけない。

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:以前に見た部屋の様子 :他の部屋を見て、もう一度見た時

この場合は左上の「Report」を選択し「場所:Living room」「異常報告:OBJECT CHANGED(物が動いている)」を選択し報告をあげる。正解すると「FIXING ANOMALY」、間違うと「ERROR」の文字が表示される。

ゲームクリアには

正確に異常報告をあげていき、ゲーム内時間で6分間生存できていればゲームクリアとなる。実際のプレイ時間は20分程度だが、間違い探しの難易度が高いためクリアできない人は、かなりの時間が掛かってしまう場合も。

 

終わりに

定番ゲーム「間違い探し」をうまくホラーゲームに落とし込んでおり面白い作品だった。はまる人にははまるが、間違い探しが苦手な人や、派手なホラー演出が好きな人には不向きかもしれない。そんなゲームだろう。

深淵に繋がる箱 ホラーゲーム【THE BOX】のダウンロード方法からあらすじ紹介

 

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YouTubeで公開されているショートムービー「Other Side of the Box」を参考にしたと思われるホラーゲーム「THE BOX」。今回は、海外クリエイターが作ったホラーゲーム「THE BOX」のあらすじからダウンロード方法までを一挙紹介。

深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ…。

 

 

参考にしたと思われるYouTubeのショートムービー


※全編外国語

ダウンロードの方法

海外クリエイター「アーロンワイズ」により無料公開中。任意の寄付制度も設けており、支援したいという方は1ドルから寄付もできるが、寄付しなくても無料でダウンロードする事も可能。

容量:420MB程

物語のあらすじ

ある夫婦に届いた荷物

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自宅でくつろぐ主人公。テレビを見ていると、家のチャイムが鳴り響く。洗い物をしている妻に代わって玄関へと出る主人公だったが、そこには人はおらず一つの「箱」が置かれていた。

主人公はリビングで箱を開けるが、中は暗黒で包まれており底が見えなかった。夫婦はためしに、色々な物を箱に入れていくのだが…。

誰から届けられた荷物がわからない物を開けてしまう夫妻の警戒心のなさはご愛敬。そしてこのゲームだが、フリゲームのわりにちょくちょくムービーシーンが流れて物語は進行していく。

深淵から覗く者

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夫妻は箱の異変に気が付いてしまう。

底の無い箱から除く漆黒の顔…そこに浮かび上がる2つの目が、いつまでも夫妻を見つめているのだった…。

YouTubeのショートムービーでは普通の人だが、ゲームでは真っ黒な顔に目が浮かぶ容姿となっている。主人公が移動すると、そちらに視線を向けるのが少し怖い。
海外製のためか、どことなくSCPオブジェクトを思わせる風貌をしている。

だんだんと

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この異常事態に主人公は助けを求めに車を走らせる。すると、家に残っていた妻から電話がかかってくる…。

「少し寝てしまったの、起きたら箱の何かが姿を消していたわ。たぶん外に出てしまったのだと思うけど…。早く帰ってきて」と…。

家に戻った主人公だったが、そこはまるで何者かと争った様な惨状が広がっていた。妻の安否を確認しようとした主人公だったが、ある部屋で妻は倒れていた…そして…。

 

終わりに

作者ページによると、わずか5日間で制作したとの事。短期間での制作のため、よくある謎解き要素のサバイバルホラーではなく、物語に添って襲い掛かる恐怖を描いたお化け屋敷風のホラーとなっており、謎解きが苦手な人でも手軽に楽しめるホラーゲームだった。

失った記憶の奥 ホラーゲーム【時計の針が回るとき】特徴・プレイ方法・あらすじ紹介

 

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記憶のない主人公が目を覚ましたのは何てこと無い普通の部屋だった。部屋から出るために家を探索する主人公は、徐々にその記憶が蘇って来る。そして知る事となる、自身の正体を…という物語で進むホラーゲーム「時計の針が回るとき」。

今回は、そんな無料ゲームのあらすじから遊び方までを一挙紹介。10分程度でクリアできるため、気になった人は記事の途中で遊んでみてほしい。 

 

 

遊び方

フリーゲーム投稿サイト「unityroom」に投稿されたブラウザフリーゲーム。ブラウザのバージョンによってはプレイ出来ない場合もあるが、面倒なダウンロード作業がないため気軽に遊べる。

下記リンク先よりプレイ可能

物語のあらすじ

記憶のない主人公

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僕は気がつくと見知らぬ家の寝室にいた。

近くに人の気配がなく、夕暮れの赤焼けに染まる色に包まれた静寂な部屋が広がっていた。

いったいなぜ僕はここにいるのだろうか…。

ひとつだけ確かな事がある。一刻も早く、この部屋を出た方がいいという事だ…。

プロローグ終了後、ゲーム本編がスタートする。ブラウン管テレビやVHSテープ等、何処か昭和時代を思わせる雰囲気に包まれた家の中を探索していく。

何処にでもある普通の家だが…

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部屋を出た方がいい、この焦燥感に駆られ主人公は部屋を出ようとする。玄関まで到着した主人公は、そのままドアノブに手をかける。

最初に感じた通り、家の中に人はいなかった。

心の赴くままに家から出ようと玄関に手をかけるが…

次の瞬間、僕は再び寝室の前に立っていた。

先ほどの出来事は夢なのか?再び僕は家を出ようとするのだが…。

記憶が戻り始め…。

再び玄関を出ようとする主人公。すると主人公の記憶が戻りだす。

そうだ、僕はこの玄関で…。

ここから、本格的な謎解きホラーが始まる。作者による攻略ヒントによると、各部屋に入るには「順序」が重要になってくるとの事。音と血の跡を頼りに正解に続くルートを探す必要が出てくる。
さらに、ちょくちょく主人公に語りかけてくる「逃がさない」の言葉がプレイヤーの恐怖をかき立てる。
そしてこの声は物語の伏線となっており…。

 

 

主人公の秘密

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耳もとで聞こえる「逃がさない」の言葉。特定の部屋に入った際に広がる赤い視界と一面に広がる血の跡。

この家に住む少女の部屋で「隠し部屋」を見つける主人公は、その中に隠れていた女の子を見つけ…。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

思わぬ邪魔が入ったが、これで最後の1人だ。

 

 

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犯人は現在も逃走中。警察は目撃情報を呼びかけている。

主人公が見知らぬ部屋に住んでいた家族を襲っていた犯人だった…というオチ。このエンディングで、ゲーム中聞こえてくる「逃がさない」の声は主人公自身が嘆く言葉だったという事がわかる。

終わりに

実はプレイヤーが操作する主人公が、この家の家族を襲撃していた犯人だった…というオチのゲーム。10分程度でクリアできる短いゲームながら、作中に登場してくる意味不明な演出が最後のオチに向けての伏線として機能しているのが良く出来ていて面白かった。

作中で聞こえて来る「逃がさない」の声も、物語をクリアすると、心霊の声ではなく、この家の人間に対して「言って」いた伏線であった。

短編ホラーゲーム【帰り道】物語のあらすじ紹介・エンディングの解説や考察

【あらすじ考察・エンディング解説】

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学校からの帰り道。独りでの帰り道。いつもの日常、その一コマに隠れた異界と異形の怪物、今回は学校からの帰り道で襲いかかる異形の化け物から無事に家へと辿り着けるか?そんなホラーゲーム「帰り道」の物語のあらすじや解説・考察までを一挙紹介。

 

 

ダウンロード方法

2021年8月6日からPCゲームの配信サイト「Steam」にて定価520円(税込)でダウンロード販売中。購入ページの詳細は下記リンクより。

物語のあらすじ

行方不明の女の子

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いつもの朝、いつもの放課後。主人公は学校から帰る時、教室である事を耳にする。それは隣町の女の子が行方不明になっているという事。その子は学校からの帰り道に行方不明になったらしいとの事だった。

話をしている学生は、その行方不明の女の子に同情していた。どうも家庭でDVを受けており、家に帰りたくなかったそうだ。その話を聞いた主人公は、帰り道にふと思う…。

私もその子の気持ち…わかるな…。

今作は、アニメーション風のオープニングムービーに加え、日本語音声が収録されている。今までの作品ではプレイヤーが文章を読み物語を理解する必要があったが、今作では音声が入る事で、より物語に入り込む事ができる。

不可解な出来事

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駅のトイレで用を済ませた主人公は、個室を出ると壁に向かって泣いている少女を目にする。気になった主人公は、彼女に声を掛けると…。

「シクシク…」

「家に帰りたくない…」

「あなたと同じ…」

「あなたは帰さない…」

そう告げる…その瞬間、主人公の視界は暗転する。

帰り道「駅のホーム」

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トイレで目を覚ます主人公。しかし、そこはいつもの駅ではなくなっていた。そこは異形の怪物が闊歩する世界、闇に包まれた異界へと変化していた。

その事に気がつかない主人公は、いつも通る道、家への「帰り道」を辿るのだが…。

ここから、本編であるサバイバルホラーが始まる。今回はパニックメーターと呼ばれるゲージ管理が重要になっており、暗闇に一定時間滞在するとメーターが上昇する。そのゲージがマックスになると「パニック状態」へと移行、敵から発見されやすくなり、かつアイテムを調べる動作などに制限がかかる様になってしまう。
対処法は一つ、各所に設置されている明かりの下に滞在する事でゲージを減らすしかない。
ちなみに、この「駅」のステージだが、今作と同様のクリエイターが送るホラーゲーム「幽霊列車」と同じ駅が使用されている。

帰り道「駐車場」

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閉ざされていた駅のシャッターを開ける事で外へと出られた主人公は、自分の自転車を回収するため駐車場を通り駐輪場へと向かう事にした。

闊歩する怪物から隠れ、逃げながら何とか駐輪場にたどり着いた彼女だったが、なぜか自分の自転車だけが何者かに歪められ、とても乗って帰れそうな状態になかった。

 

帰り道「バス停」

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自転車に乗れない主人公は、駐輪場から街へと出た。とても家まで歩いて帰れる距離ではないため、主人公は街で400円集めてバスに乗って帰る事にする。

建物が乱立しいつもは人で賑わう場所のはずなのに、なぜかそこには誰もおらず無人と化していた。

いや一人いた…、なぜか執拗に主人公へと襲いかかる彼女の存在が…。

ここでは神社から「大幣」と呼ばれるアイテムを使える様になる。このアイテムは一定方向に光を放っており、異形の怪物を退ける効果を持つ。このアイテムを使いながら、広いマップに落ちている100円玉を4つ回収しバスに乗り込んでこのステージはクリアとなる。

リナという名の少女

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ステージ各所には「リナ」という名の少女が、主人公に母親との思い出を語りかけて来る。この子は母子家庭で生活しており、幼いながらも忙しく働く母親への気遣い溢れる優しい女の子の様だ。

帰り道「自宅周辺」から「集合団地」へ

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バスから降りて、自宅まであと少し。執拗に襲いかかってきた彼女はここにまで追ってきていた。なんとか彼女から逃げ隠れし、ようやく自宅のある集合団地へとたどり着いた。

主人公は団地の地図を見ながら自分の家の場所を思い返す。そして…。

 

⚠ここからエンディングにおけるネタバレを含んだ内容になっています。

 

 

誰もいない家の中

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ようやく帰宅する事ができた。「ただいま」と声を掛ける主人公だったが、家の中からは誰からも返答がなかった。主人公は一部屋づつ見て回るが、そこには求めていた母親はいなかった…。

「寂しい」

ついそう声を漏らしてしまった彼女だったが、その時、家の中にはドアに設置されたインターホンのチャイムが鳴り響いたのだった。

エンディング

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

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家のドアを開けた瞬間、彼女は自分の部屋のベットで目を覚ます。

ふと入り口を見ると、ゆっくりとドアが開いた。

お母さんだ!

お母さんはハッとした顔をしてこちらに近づいてくる。

 

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「え!?あんた、どうしたの?」

「その腕大丈夫?あんた、もしかして…まってて、今手当するから」

 

そう言い、慌てて部屋を出るお母さん。

ふと視線を落とすと、自分の腕が血だらけで赤く染まっていた。

 

そうか…わたし……

 

救急バックを持ってお母さんが部屋に戻ってきた。その背後には、よほど急いだのか、お母さんの私物が散乱していた。

 

手当をしながら、お母さんは涙を浮かべならがら私に言った。

「ごめんね…寂しい思いをさせて…ここまで追い詰めて…」

 

私は思わずお母さんを抱きしめ、一緒に泣いていた。

 

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リナ、大好きだよ」

「知ってる」

 

そう言うのが精一杯だった。

 

あの子はなんだったんだろう?

あの子はわたしと同じ…。

いや…あの子はわたしより重い物を背負って…。

 

物語の解説・考察 

今作はそこまで考察するポイントはほぼなく、伏線より単純にストーリーを重視していた。

ゲーム中のステージ各所で、主人公に母親への思いを語る「リナ」という少女は主人公の幼少期の姿であり、母親への「想い」を主人公に思い出させる事で、行方不明になり自分と同じく家へ帰りたくない主人公を執拗に追っていた彼女の呪縛から抜け出し、現世へと戻る事ができた…という事なのだろう。

 

終わりに

母子家庭に存在する子供と親の関係に視点を当てたホラーゲームで、恐怖と家族への想いを考えさせてくれる作品であった。

パニックメーターという体力ゲージとは別のゲージ管理を求められたが、その管理がかなり面倒で、ゲージがマックスになると主人公はコケるし、アイテムを調べられなくなるし、解除条件がよくわからないしでかなり癖のあるシステムだった。

このパニックゲージの上昇速度も速く、ステージ3にあたる「街の中での探索」で、このゲージ上昇速度と調べられなくなるパニック状態との相性がわるく広いマップを隈なく調べなくてはならないにも関わらず、すぐに調べられなくなる状態に陥るのはゲームテンポの観点からストレスの溜まる要因になりやすかった。

全体的なストーリーも家族愛を描いたもので、分かり合った親子のハッピーエンディングも感動する作品で良かった。パニックゲージも新しい試みで、マンネリ化しそうなシリーズへのいいカンフル剤となっていた。

他のChilla's Art(チラズアート)氏制作のホラーゲーム

配達員の身に降りかかる不可解なアパートでの出来事「例外配達」

今作同様、行方不明の子供を扱ったホラー「行方不明」

学校の都市伝説を題材とした今作と同じサバイバル系ホラー「花子さん」

学校のトイレに潜む妖怪をモチーフとしたサバイバルホラー「赤マント」

 雪女を基とし独自解釈を含めたサバイバルホラー「雪女」

 

ノベルホラーゲーム【現代都市怪奇録】の全話あらすじ紹介やダウンロード方法解説

 

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現代都市で起こった怪談話を収録、各々違った物語の結末が楽しめる無料公開中のノベルホラーゲーム「現代都市怪奇録」。
今回はそんなゲームのプレイ方法から、ちょっと詳しいゲームの特徴、ネタバレなしの物語のあらすじまでを一挙紹介。

 

 

ダウンロード方法

ゲームサイトの運営やイベントのプロモーションをしている企業「有限会社ふりーむ」が運営している無料のゲームなどを紹介しているサイト「Freem!」で無料公開中。

Windows専用、容量は約270MB程。

ゲームの特徴

オムニバス形式のノベルホラー

1話~5話までそれぞれが独立した物語のオムニバス形式のノベルホラー。
一枚絵の紙芝居風のゲーム画面に、かまいたちを連想させる人物のシルエットが登場し、会話やあらすじ形式の文字を読んでいく事で物語が進むのが特徴的。
1話をクリアするのにだいたい10分~15分程度は必要で、全5話トータルで1時間程度のプレイ時間が必要な無料のノベルホラーとしてはなかなかのボリュームを持っている。

選択した行動の結果、エンディングが変化する

それぞれの独立した物語を読み進めていくと、1話毎に2~3回の2択の選択肢を選ぶ事となる。それによって物語の展開は変化するが、特に重要な局面での選択では、その後のエンディングに影響を及ぼす。
いわゆるマルチエンディングの方式になっており、全5話でそれぞれにバッドエンディングとグッドエンディングが存在する。

 

物語のあらすじ(結末のネタバレなし)

第一話「引っ越し」

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やっと引っ越し作業がひと段落した。目の前から去っていく引っ越し業者のトラックを見つめながらそう思った。

彼の名は佐藤、大学入学をきっかけに一人暮らしをする事にした大学生だ。安い引っ越し業者を選んだため、自分も作業に加わった事でクタクタだ。ひとまずエアコンで暖房を付けようとした彼だったが、引っ越し作業に気を取られ電気ガス水道の開通手配を取るのを忘れてしまっていた。佐藤は、その日ネットカフェに泊まる事にした…。

翌朝、アパートへ戻るとちょうど隣人が出てくる所だった。

隣人のおばさんは佐藤を見かけると身に覚えのない事を言い出した。詳しく聞くと佐藤を前の住人と間違えてしまったらしい。前の住人のトラブルが気になった佐藤は、隣人に詳しく話しを聞くと前の住人はカップルでトラブルがあったと事だった。
後日、佐藤は水光熱の開通手続きを済ませ部屋へ戻ると、荷ほどきもしていない閑散とした部屋に置かれた小さな紙の破片が目に入る…。

その紙片には「ユルサナイ」と赤い文字が書かれており…。

第二話「305号室の怪」

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無類の酒好きの沢野という女性は、病院で医者から入院を勧められていた。検査の数値的に異常はないと思うが、念のため、という事らしい。医者に305号室に入院する様に言われたが、その場にいた看護師がそれを聞いて動揺していたのが沢野は気になっていた…。

翌日、沢野は305号室へと検査入院した。ベッドで横になる彼女に食事を届けに来たのは、昨日305号室へ入院すると聞いて動揺した看護師だった。沢野は看護師へと昨日の件を聞くと、看護師は重い口を開き噂について教えてくれた。

305号室には以前心臓に病気をかかえた患者が入院していた。その患者は心臓外科居医として腕が良い山形先生が担当する事になったが、手術直前に亡くなってしまったそうだ。患者の手術は延期になったが、その患者も亡くなってしまい、それから305号室には山形先生の幽霊が出ると噂されるようになった、との事だった。

そして、その夜…。

第三話「終電」

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サラリーマンである田名部は焦っていた。立て込んだ仕事の残業をし、退社するのが終電ぎりぎりだったからだ。明日は取引先との商談を控え、急いで帰らなくてはならない。走って駅ホームへ駆け上がる田名部だったが、無慈悲にも、そんな彼を残して最終電車は線路の向こうへと消えていってしまった。

帰りのタクシー代を考えていた彼の前に、もうないはずの電車がホームへとやってくるのだった…。終電は先ほど乗り逃して無いはず…狐につままれた気持ちで、ホームへと停車した電車の中へと足を踏み入れるのだが…。

電車の中には誰もいなかった。車輪の音を残して、あたりは静寂に包まれている。

そんな中で急に田名部に声をかけてきた人物がいた。彼は田名部の恩師である二宮先生だった。懐かしさで会話が弾む二人だったが、ふと田名部は一通の手紙の内容を思い出す。

そう一ヶ月前に送られてきた手紙、二宮先生の訃報を伝える内容が…。

 

第四話「罰当たり」

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動画投稿者の沢野と寺西は「心霊スポットに凸してみた」の動画撮影のため森に来ていた。心霊スポットへの凸行為にビビる寺西だったが、沢野は再生数稼ぎのためだと言い、寺西と森の奥へと進んでいく。

この先には通称「呪われた祠」があると言われ、罰当たりな行為をした者に災いをもたらすという噂が囁かれていた。

沢野と寺西は、森の奥で祠を見つける。再生数を稼ぎたい沢野は、罰当たりな行為として、持ってきた鉄パイプで祠をボコボコにしてしまったのだ…。

これで再生数は貰った。そう思った沢野だったが、ふと周囲に雨が降り始める。天気予報では今日一日は晴れ、寺西は祠の祟りだと動揺するも、沢野はそんな彼をいさめようと…した瞬間、森の奥から覗く2つの目を視線が合ってしまった。

しかし、次の瞬間にはそれも消えており、不審に思いつつも2人は自宅へと帰ったのだが…。

第五話「顔無しさんの噂」

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生粋の怪談好きの彩葉は、学校の放課後にスマホを弄りながら「この街にも怖い話ってないのかな?」と呟いていた。一方、美月は再来週に控えたテストに向け勉強をしていた。学校の放課後にスマホを弄る彩葉と、適当な事をしながら駄弁る美月、それは彼女たちの日課だった。

彩葉は美月へこの街にある怪談は知らないか?と尋ねるも美月は怪談好きではないため知らないと答えた。つまらなそうにしている彩葉に、美月はそんなに言うなら自分で怪談を作ればいいじゃんと気軽に伝えてしまう。その言葉に好奇心を刺激された彩葉はテンションが上がり、美月と協力して適当な怪談話を広めようとする。

彩葉は真実と虚構を混ぜた怪談話、自分がかつて遭遇した事故とそれにまつわる幽霊話を創作する。彩葉と美月は、学生生活での会話の中でそれとなく、その怪談を広めようとする事にした。

そして一か月後…。

授業の教室移動の際に美月は聞きなれない噂話を耳にする、それは「顔無しさん」と呼ばれる怪談話だった。その友達に詳しく聞くと、それは彩葉と美月が広めていた怪談話だったのだが、内容は全く違う過激な物語になっていた。放課後、美月はその話を彩葉にすると、彼女はテンションが上がり、もっと噂を広めようと美月に提案するのだが…。

 

プレイ非対応のMacの方、またはプレイ実況の方がいいという方はコチラ

03:20 第一話「引っ越し」
31:26 第二話「305号室の怪」

終わりに

無料のノベルホラーゲームとしてはクオリティが高かった。ホラー好きな人には先の展開が読めてしまうが、それでも面白さを感じる程にプロットがしっかりしており、物語に引き込まれる面白さを感じる作品になっている。

特殊部隊+テレビ+脱出 ホラーゲーム【CARGO】のダウンロード方法・あらすじ解説

 

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ある会社で起こった緊急事態。それに対応するため特殊部隊「CARGO」が派遣された。しかし、そこはいつもの任務と違いSクラスオブジェクトという「何か」が闊歩していた…という様なホラーゲーム「CARGO」。今回は海外で無料公開中の脱出ホラーゲーム「CARGO」の無料ダウンロードや特徴、物語のあらすじを紹介。

 

 

ダウンロード方法

ソーシャル機能を備えた無料から有料のゲームを扱っている海外サイト「Game Jolt」で無料公開中。

ゲーム「CARGO」の特徴

2つの作品からインスパイア

本作は2008年発売の近未来を舞台とした、未知の生命体との戦いを繰り広げるSF3人称ゲーム「デッドスペース」と、不可解な生き物や現象を扱う架空の組織であるSCPからインスパイアされた作品。

そのため、SCPに出てきそうな化け物との戦いを描く、近未来型の3人称視点のシューティングホラーとなっている。

デモ版のためプレイ時間は短め

本作はあくまでデモ版のため、プレイ時間は10分程度でクリアできるボリューム。

物語のあらすじ

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近未来、ある会社で発生したアウトブレイクに対処するべく、特殊部隊「CARGO」が派遣される事となった。

派遣された社内には職員に対し避難を促すアナウンスが流れていた。

「Sクラスのオブジェクトが収容所から脱走しました。CARGOによって安全が確保されるまで、職員は避難所で待機して下さい」と…。

新人エージェント

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歴戦のエージェント達は緊急事態にも関わらずリラックスしていた。主人公である新人エージェントは彼らに話しかけるも、新米に対しての扱いとしては舐めた態度をとられてしまう。

そんな中、先輩エージェントの指示通りエレベーターへ向かう新人エージェントだったが、そこにはアナウンスで流れていた「Sクラスオブジェクト」による被害を受けた男性が倒れていたのだった…。

感染源の排除

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社内には、アウトブレイクの原因と思われる「謎の物体」が生えていた。主人公である新人エージェントは先輩に言われた通り、触れない様に自身が持つ武器によって排除し、任務をこなしていくのだが…。

Sクラスオブジェクト

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順調に謎の物体の駆除を進めていた主人公だったが、彼の耳にある無線が入ってくる。それは他の部隊が「何か」と交戦し、劣勢のため応援を求める内容だった…。

そして奴が姿を現す。

手には交戦していた隊員を掴んで引きずる化け物、細身で顔にテレビを付けた様な姿をした化け物「Sクラスオブジェクト」と言われる存在が…。

このSクラスオブジェクトは、一回でも捕まったらゲームオーバーになってしまう。そのため、ひたすら逃げていくしか方法がない。しかし、逃げる道中には「謎の物体」が道を塞いでおり、それを排除しつつある地点まで逃げるという方法でクリアを目指していく。

 

終わりに

10分程度でクリアできるボリュームながら、事件の背景やクリア後の展開に興味が出てくる内容で、完成版が出たら3000円くらいなら買ってもいいかなといったクオリティで、無料のゲームながら「当たり」といった印象を持った。
ただ、心霊や怪奇現象といったジャンルではなく、シューティング要素も少なからずあるため、好みが分かれるかもしれない。