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新型ウイルスの脅威が日本を襲う 映画【感染列島】あらすじ・作品の見所・感想評価

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新型ウイルスの脅威!

2020年、現在の日本で流行の兆しを見せる新型コロナウイルス。

果たしてこの映画は、日本の未来を記した予知書となるのか…

感染列島

鑑賞後評価:★★★☆☆(2.9)

題名:感染列島 公開:2009年 時間:138分

監督:瀬々敬久 出演:妻夫木聡、檀れい、カンニング竹山、国仲涼子

あらすじ:フィリピンで新型インフルエンザウイルスが発見された。それから数ヶ月後、日本のとある病院に30代の男性が訪れる。インフル検査は陰性、問題ないかに思われた翌日、同じ患者が病院に運ばれて来る。見るからに異常としか思えない病状、それが全ての始まりだった…

映画「感染列島」見所 

新型ウイルスが日本で蔓延

劇中で発生した新型ウイルスの脅威。猛威をふるうウイルスによる医療崩壊を描いた本作。2009年公開に公開された映画だが、2020年の日本で、流行し出した新型コロナウイルスの脅威と何処か似た印象を与える。

日本で新型ウイルスが蔓延した場合、どうなるのかを描いた当作品。

当初ネットで言われていた批評

公開当時ではネットでは批評に溢れていた。

新型ウイルスにマスクってありえなさすぎ

現実はもっと厳重な防護服だから

そんな批評に溢れていたが、11年たった2020年現在にもう一度見てみると、現実を先取りしすぎた事が伺えてくる。日本での新型ウイルスの脅威に現実では、劇中よりひどく、マスク不足、防護服不足の果てに、手作りマスクと手作り防護服て凌ぐ医療現場。まだ劇中の方がマシと思わせている。

そんな医療の最前線を妻夫木聡が演じる医者「松岡剛」の目線で描く、医療現場の混乱、医療関係者の家族の愛を描いた物語が見所。

劇中で見せる市中の混乱 

感染者数の増大に伴う病院での混乱、市中感染による市内の混乱、劇中ではかなりオーバーな表現のされ方をしている。

しかし、道行く人のマスク姿やスーパーでの買い占め等、2020年まさに良く見かける光景が映し出されていたのだ。2009年公開当時に視聴していたら、「現実味なさ過ぎ(笑)・日本ではこうならないでしょ(笑)」とバカにしていたかもしれない。現実にそういった光景を見ている今だからこそ、この映画の面白さを感じる事ができる。

医療崩壊

現場の医師達の疲弊具合や医療機器不足の問題にもクローズアップされており、助かる見込みの無い子供の人口呼吸器を外し、助かる可能性の有る大人に移し替えるシーンなど、俳優達の演技力・場の空気感の出し方が自然で、見ている視聴者にもその葛藤が良く伝わって来る。

実際に起こりえる医療崩壊の間際とは、こういうものなのだろうと感じさせてくれる。 

 

視聴後評価

後半の評価もあり良くも悪くも普通の日本映画という印象。コロナが流行っている今だからこそ、ある程度の感情移入はできるが、それを抜きにするともう少し評価は下がる。今だからこそ「見れる」のであって、コロナ騒動が落ち着けば忘れてしまう存在だ。だからこそあえて「今」だからこそ見てみるのも面白い。

全体の1/2…甘めの評価で2/3までは良かった。

詳しいネタバレは避けるが、途中から壮大?なゲームのような展開や恋人・夫婦たちの恋愛要素がメインになってくるのだが、個人的にその展開には不満がある…

退屈に感じてしまうからだ。

さらにネット上では、未知の新型に対して軽装すぎるとの声もある。海外のエボラウイルスを題材にした映画の装備に比べると確かに軽装だ。だがこの作品の舞台は日本である。そのことを思えば日本の能力ならこうなるのも致し方なしと、最近のニュースを見ていると妙に納得はするのだが…。