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戦国時代への転生漫画【淡海乃海 水面が揺れる時】第二巻のあらすじ・感想

 

とうとう始まった竹若丸の初陣!

300対1200の人数差に対して朽木家の作戦は…そして竹若丸の知略の深さが炸裂する。

淡海乃海 水面が揺れる時 第2巻 (コロナ・コミックス)

題名:淡海乃海 水面が揺れる時 第二巻

原作:イスラーフィール

漫画:もとむらえり

あらすじ:とうとう始まった朽木vs高島連合との戦い、300対1200と圧倒的なまでの差に対して初の実践投入される鉄砲部隊。高島連合の裏に居た六角家との交渉を華麗に乗り切り、多大な利益を得る朽木竹若丸だが、このことが本格的に六角家から目をつけられる事になってしまう。

今作はニコニコ漫画連載の5話〜7話+書き下ろし小説が収録されている。連載版は随時ニコニコ漫画で更新中。気になる人は是非チェックをしてほしい。

 

 

今作の「淡海乃海」の見所は?

高島連合戦の戦後交渉

高島連合・六角家・幕府・朽木家による戦後交渉の席で行った全ての決め事は、六角家の都合が良い様に進んでいく…朽木竹若丸は笑顔で六角の顔を立て、その条件に甘んじる。周囲の人間は、都合よく進む交渉に訝しがるが…

竹若丸と忍衆「八門」による情報操作・計略が六角・高島連合に襲いかかる。

2回目の長尾景虎(後の上杉謙信)との会談

長尾景虎は武田家との戦が、思う様に進まない事に悩んでいた。以前(第一巻)に、竹若丸が披露した軍略に感心していた景虎は、竹若丸に武田との戦について相談を持ちかける。始めは断る竹若丸だったのだが…

この時の出来事が、後に関わる「川中島の戦い」に影響を与えてしまう事になる。

野良田の戦いと主人公のヒロイン登場

六角家は豊かな朽木家へ影響力がある事を示したかった。浅井との戦に参加してほしい事を朽木家に要請してくる。周辺状況から竹若丸は断れないと判断、六角の手伝い戦をする事になる。

第二巻にして、ようやく物語のヒロインである竹若丸の結婚相手「小夜」が登場。

特典 書き下ろし小説「縁談」

竹若丸(元服後:朽木基綱)と小夜との縁談の裏事情を伺い知る事ができる。ここでも六角右衛門督(六角次期領主)と竹若丸の因縁が追加されている。

そこの追加も本作には珍しく恋敵要素が少しだが描かれており、年代相応の人間臭さが表現されている。それまでは、只の敵対者ぐらいにしか思わなかった右衛門督に対し、少し感情移入する事ができ物語の深さが増し面白かった。

 

第二巻を読んだ感想

総ページ数が160P程で、もう少し読んでいたい感情が沸き起こった。物語のテンポが良いため、すぐ読み終わってしまうほど物語に没頭できたため、その短さに不満を持ってしまった。

個人的に一番おすすめできるポイントは、竹若丸と母親の「京」での祭事の費用支出について話し合う場面が最高だった。

表情豊かなキャラによる母親と竹若丸の話し合い、そこで見せる竹若丸の母親を「畏怖させる表情」、この1シーンだけで、主人公の異様さと母親との関係が上手くいっていない事が一目でわかる所が良かった。

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