部屋探しに街の不動産会社にいった際に、いろいろな部屋を紹介されると思う。
その時によく見るのが、部屋の間取りや建物の外観が載ってる不動産チラシだ。
下記画像の様なものを見せられると思う。
そのチラシの下部分を見てみると、訪れた会社とは別の不動産会社の名前が載っていたりする。客付け業者は、他社の物件をお客様に紹介する事で、お客様の仲介を行い、手数料を貰う事で売上を上げているのだ。
この手数料については
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にて不動産業界の知られざる部分を取り上げているが、ここでは慣習通りの手数料金額(一般的な1ヵ月分の賃料)で、支払ったものとして進ませてもらう。
仲介業者は
「お客様→仲介業者(お客の希望と条件のマッチング)→客の気に入った部屋の大家(管理会社)」
この工程の、お客と管理会社とのマッチングをして、その手数料で収益を上げている。そこで、不動産チラシの下部分、部屋の業者に紹介をしている不動産会社の記載項目を見ると、仲介業者の下心が見えてくる。
この記載を見たことはないだろうか?『AD100%』や『AD50』という英数字を。
このADとは、俗にいう業界用語の『広告料』である。一般では、仲介業者が、お客を部屋の管理会社とマッチングさせて、契約に至ると仲介手数料として、賃料の1ヶ月分の収入になる。
賃料10万の部屋に、お客を付け契約にいたると、10万の収益が上がる。しかしこのAD付きの部屋の仲介をすると、お客から10万+部屋の管理会社から『AD100%』なら10万の広告料が貰えるのだ。ADなしなら10万、AD有りなら20万の収益になる。この違いは莫大で、10万の賃料の部屋を、2件客付を行ったに等しい売上になる。ノルマの設定されている営業マンからしたら、どの部屋をお客に紹介するかは、お分かりになるのではないだろうか。
そこで、営業マンの下心がわかるわけだ。
AD付の部屋を紹介されたからといって、別にその部屋が悪い部屋とは言わない。だか、本当にいい部屋は、別にADを付けなくてもお客は、申込むし契約するのだ。家主又は管理会社は、ADを付けないと、仲介業者がお客に、部屋の紹介をしてくれないと思うからこそ、安くない費用を出す事に留意してほしい。
このAD『広告料』はあくまで、仲介業者と管理会社又は家主間の事柄になるため、部屋探しの方達には、不当な金銭で損があるとかは無いので安心してほしい。意固地になってAD付きの物件を拒否する必要はない。あくまで自分が、気に入った部屋であれが別に良いのだから。ただ単に、この事を知っていると部屋探しでの営業マンが、どの部屋を勧めてくるかがわかるし、何を狙っているか裏の部分が垣間みれて、部屋探しに別の楽しみが追加されるだけなのだ(笑)。
だが、物は考えようで、AD付き物件は、だいたい礼金が設定されている事が多いので、家主に支払う礼金がそのままAD『広告料』に回されているかもしれない。そうすれば借り主が実質倍の料金を払っている事に…
図で示すとこの様なお金の流れになるとするならば…だが。
一度礼金が家主の懐に入ってしまえば、ADの出所が礼金かどうかはわからないため、この手の話しはひとつの豆知識として知っていて面白い、程度に捉えた方がいいだろう。真相は闇の中。信じるか信じないかはあなた次第なのだから。