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昆虫型生物との戦い 映画【スターシップ・トゥルーパーズ】あらすじ解説・感想評価

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#あらすじのネタバレあり #小ネタ #作品紹介 #感想

スターシップ・トゥルーパーズ  (吹替版)

鑑賞後評価:★★★★(3.6)

題名 スターシップ・トゥルーパーズ
公開日 1997年
監督 ポール・バーホーベン
時間 129分
出演 キャスパー・ヴァン・ディーン、デニス・リチャーズ
あらすじ

あらすじ:民主主義が崩壊した世界で、庶民は市民権を得るために兵役に就く。そんな時代に人類は、広範囲の銀河へ植民を開始していた。しかし、ある生物の領域に踏み込んでしまった人類は、昆虫型生物『バグズ』との間での紛争が始まってしまう。

主人公のジョニー・リコは一般人の両親の反対を押し切り、地球連邦軍へ入隊、上官であるズィムにしごかれる毎日を過ごしていたのだが…

 

人類vs昆虫型宇宙生物「バグズ」!圧倒的物量に圧され危機に陥る部隊。

そんな中で、一人の兵士の英雄章が今、始まる!

 

⚠【ネタバレ】を含む内容と解説があります。未視聴の方は注意して下さい。

 

 

劇中のワンシーン

映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の魅力

SF映画が得意の監督

今から約20年前にアメリカで公開されたSF映画。監督はインビジブルやロボコップを手がけたポール・ハーボーベンがメガホンを取った本格的なSF作品。

軍部を中心とした連邦政府が存在する世界

民主主義が崩壊し新政府が樹立。兵役に就かない一般人は、様々な生活に関わる事に、許可がおりないなど不便な世界制度のため、男女共に兵役に就き市民権を獲得する。

兵役自体は志願制だが、プロパカンダCMにより兵士の人気は高い。広銀河へ植民を開始していた人類だが「バグズ(巨大昆虫)」が支配する領域に侵入した事から、紛争状態に至っている世界観が特徴。

プロパガンダパロディが豊富

政府が流す、戦意を高揚させるためのプロパガンダCMが物語の合間に挿し込まれてくる。

パロディ要素が多いので、現代の価値観を持っている私達からすると、違和感が有る演出になっているが、だからこそ、『独自の世界観・SF要素』が目立ち、そのギャップが作品の面白さが目立つ。

ステレオタイプのキャラクターと英雄章

登場人物達も、変に裏で糸を引くような人物はおらず、ある意味で軍人のステレオタイプの様なキャラ付けがされている。

絶対に部隊に一人はいる嫌味な奴もおらず、上司も出世欲に溺れていない気持ちのいい人物である。主人公は特に、勇敢な英雄像としての演出が多い。登場人物達の厳しい戦場を経て、勇敢ないっぱしの『戦士』に成長していく姿も見ていて気持ちがいい。

 

主な登場人物(キャスト)

ジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)

高校を卒業したての新兵。学生時代にカルメンと付き合っていた。軍に入隊後、配属が別れてしまい、だんだんと疎遠になっていく。劇中でのある出来事を機に自然消滅となっていった。

カルメン・イバネス(デニス・リチャーズ)

卓越した操舵技術を持ち、軍に入隊後は宇宙艦隊に所属する。同僚に口説かれていたが、当初は断り続けていた。バグズの攻撃により、同僚のカールと共にバグズに捕われてしまう。

ディジー・フロレス(ディナ・メイヤー)

リコと同じ部隊に配属された女性。数々の戦いを共に潜り抜けて行くリコに恋心を持つ様になる。

物語のあらすじ(ネタバレ有り)

都市部の破壊と全面戦争

高校卒業後に連邦軍に入隊したリコは、恋人や友達とは別の歩兵部隊に配属され、訓練の日々を送っていた。そんなある日、訓練中の事故で同じ部隊の同僚が亡くなってしまう。その責任を取る形で、リコは軍を除隊する。

荷物をまとめ基地から出て行こうとしたリコの耳にあるニュースが舞い込んで来る。リコの故郷、両親が住んでいる都市「ブエノスアイレス」がバグズの攻撃により消滅した事実だった。怒りに燃えたリコは即座に軍に復帰、バグズへの復讐を決意する。

この「ブエノスアイレス」への攻撃により、人類はバグズとの紛争状態から全面戦争へと突入したのだった。

リコの台頭と恋人カルメンの救出

一兵卒として前線で戦いを続けるリコは、仲間を失いながらも戦士として成長していく。ある任務の際に自分の部隊長を失った事、1人果敢に巨大なバグズを倒した功績から、いなくなった隊長の代わりに部隊を率いる事になる。

そんな中で敵の司令官「ブレイン・バグ」を捕獲任務の遂行中に、宇宙戦艦に配属されたかつての恋人カルメンが敵に捕われている事を直感で感じ取る。

部隊を他の人間にまかせ、自身は少数を率い救出に向かうのだった…

敵の司令塔ブレイン・バグの存在

リコ達は、敵に捕われているカルメンの元に無事に辿り着き、数多のバグが待ち受ける中で何とかカルメンを救出し、その場を脱出する事に成功する。

地上に出ると、かつての上官ズィムが戦線に復帰、敵の司令塔であるブレイン・バグを捕らえていたのだった。

そして、その事を声を高々に宣伝するプロパカンダCMが流れ、物語は幕を閉じる。

みんなの感想

スターシップ・トゥルーパーズ、めっちゃ面白かった。

初見だけど妙な金ロー的懐かしさ。生まれの90年代の諸々は自分にとってやはり特別なのか。グロいのにびっくりしたけど顔はにやにやしていた。

端々に感じるディストピアっぽさが、本当に好み!

引用元:https://twitter.com/nikusimimaru/status/511291762833235968

虫がキモい王道展開の学園ものラブコメとして見るとめちゃおもしろい。

伏線をきっちり回収しつつラスボスに最強レベルのキモい虫が出てくる。

引用元:https://filmarks.com/movies/17790/reviews/151987156

大規模に金をかけたこの時期の映画でしか得られないパワーがある。

この監督、ロボコップしか見てないんだけど遠慮ない暴力描写笑っちゃう。

虫の造形もいい感じ。架空の国の軍隊が国威高揚のために作った映画みたいな感じが変な面白さを増長してた。

引用元:https://filmarks.com/movies/17790/reviews/150925059

スターシップ・トゥルーパーズの小ネタ

機動戦士ガンダムが誕生したキッカケ

小説版スターシップ・トゥルーパーズ「邦題:宇宙の戦士」では、バグズと戦うためのパワードスーツが登場する。この人が乗り込んで戦うロボットスーツのアイデアは数々の作品に影響を与え、とりわけモビルスーツに乗り込み戦う「機動戦士ガンダム」作品の誕生へと繋がっていった。

また内容面でも似たところがあり、伝説的な活躍をする英雄が登場しても全体的な戦局には影響せず、あくまでも一兵卒で終始する斬新なアイデアもガンダム作品へ影響している。

類似点

スターシップ・トゥルーパーズではリコという英雄が誕生し個々の戦いで勝利を収めても、全体的な戦局では人類サイドが劣勢のまま。

機動戦士ガンダムはアムロ・レイというニュータイプが超人的な活躍し個々の戦いでは勝利を収めるも、全体の戦局でh最終的に敵基地ア・バイオ・クーを落としたのは連邦軍の圧倒的物量。

そして数ある作品に影響を与えた本作のパワードスーツは、ナンバリングタイトル3作品目「スターシップ・トゥルーパーズ3」まで待つ事になります。

 

観賞後評価

SF作品として完成度が高く、物語も複雑ではないため、単純に昆虫型生物『バグズ』との戦いを楽しめる。作品の謎や演出について考察したい人にとっては、退屈かもしれないが。

個人的には、SFジャンルの中では上位に位置するぐらい気に入っている。頭を空っぽにして、単純に人類と昆虫の戦いを見たい人にとっては、気にいる映画になると思う。面白いのだが、いかんせん単純すぎる物語の映画のため、真面目に評価すると総合評価3に落ち着くか。

続編として2・3さらにレッドプラネットが制作されている。ちなみにだが、これはうろ覚えで申し訳ないのだが、続編作品のいくつかに本作主人公ジョニー・リコが登場する。その際には、歴戦の英雄となっている。

次回作:人に寄生するバグズとの戦い『スターシップ・トゥルーパーズ2』

第3作:今作から11年後、戦いは終わらない『スターシップ・トゥルーパーズ3』