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賃貸vs持ち家 『どっちが得か』論争点をまとめてみた。

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賃貸vs持ち家どっちが得なのか?未だ決着がつかないこの論争。

それぞれのメリット・デメリットをまとめてみたので、みなさんはどちらに対して得だと思うだろうか。

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どっちだと思う?

何年も議論されてきて決着が付いてない以上、どっちとも言えないのでは?

だろうね。でもまずは、それぞれのメリット・デメリットを見てみいこう。

 

持ち家のメリット・デメリット

メリット

・老後の生活で年金から家賃を払う必要がなくなるため、生活に余裕を持てる。

・団体信用保険の加入により、世帯主に何かあれば、残されたローンの支払いは免除される。

・自分の家を手に入れたという満足感や安心感を得る事ができる。

・賃料は消費の側面が強いが、ローンの支払いは資産形成の側面があり、終われば自分の資産になる。

・リフォームすれば、自分の好きに間取りを変更する事ができる。

デメリット

・隣人トラブルや職場が変わったりした場合に、気軽に引っ越す事ができない。

・建物の故障や不具合があった際には、自己負担で修繕しなくてはいけなくなる。

・購入の際の費用負担が大きい。

・ローンの支払いが難しくなった場合、家の売却時の価格次第で残債が残ってしまう。

・低金利であってもローンの支払い総額は、購入価格の3割増ぐらいになってしまう。

・ローンの支払い後ぐらいの時期には、家全体の修繕が必要になるため、更なる負担が出て来る。

・社会的信用を得る事ができる。

・他の借入時の担保にする事ができる。

・マンションの購入であれば、ローン完済後も修繕積み立て金などの支払いはある。

賃貸のメリット・デメリット

メリット

・ライフスタイルの変更や隣人トラブル等が合った場合に、気軽に引っ越しができる。

・購入とは違い比較的簡単に、駅近など利便性の高い部屋に住む事ができる。

・ローンがないため、自分の収入の増減に応じて、臨機応変に対応する事ができる。

・気軽に引っ越しができるため、常に最新設備の整った住居に住む事が可能。

・善良なる注意義務を怠らなければ、設備不良や故障に対して、自己負担で修繕しなくてすむ。

デメリット

・持ち家ではないため、老後も賃料を払い続けなくてはならない。

・老後での引っ越しは、次の入居先が見つかりずらく、何かあった際には不安定な生活を送る可能性がある。

・賃料の支払いは、資産にも何にもならず無駄金になっている。

・自分の好きな間取りにリフォームできない。

・ファミリー向けの物件は少ない。 

年金から見るそれぞれの損得

厚生労働省が公開している資料「国民年金事業に概要」では、20歳からフルに国民年金を支払った場合の、月の受給額は約65,000円、未納期間がある人もいるため、実際の平均受給額は約55,000円になっている。この概要は平成29年度の報告になるが、今後に減る事はあっても増える事はほぼないと私は思っている。

 

賃貸であれば、最悪この金額から家賃含めた生活費を、支出してかなくてはならない。持ち家の場合は、ローンの支払いが終わっていれば、賃料の支払いはない。そのため、この金額でも何とか生活だけはできそうである。

 

これを単純に見ると、持ち家の方が老後の生活は安心できそうだ。

確かに老後を考えると持ち家がいいのかも

しかし自分の年齢を考えてみてほしい。自分の年齢によっては、この先何十年も今のままの生活をしているのか、ライフスタイルの変更は絶対ないのか。持ち家を購入した後に大きな災害が発生して、半壊または全壊しないと言いきれるのか。その際には保険で対応できるのか。

 

この事をリスクとして受け止めるなら、賃貸の方が良さそうだ。

うーん…最近の日本の情勢を考えると持ち家も高いリスクがあるか

結局は人それぞれのライフスタイルや、どこにメリットを求めるのかで『賃貸・持ち家』論争の決着点を探すしか無い。単純に「得か損か」を議論しても意味はなさそうだ。

結局ひとそれぞれ。この議論に正解はなしか…
別の観点から、さらに深くこの問題について検討してみよう。

高齢化社会と世帯数の減少から見るそれぞれの損得

国立社会保障・人口問題研究所によれば、2019年の5300万世帯から2035年には4955万世帯にまで減少していく。そのため、必然的に空き物件が増えて来る事にるため、賃貸の家賃コストは、低下していく事が予想される。持ち家の資産価値も、周辺の物件の空き家による供給過多の状態になれば、価格低下を引き起こすので、それに引っ張られる形で持ち家の資産価値も低下していく。

空室が増えれば、入居者を募集するため、家賃の価格が低下していくんだ。

空きのままなら、不動産の維持費だけ掛かるもんね…

この観点から見れば、持ち家のリスクは高く、賃貸のリスクは低くなる。

しかし、東京では2020年699万世帯で、2035年は709万世帯と増加傾向。それ以外の府道県では減少傾向のため、 東京での物件価格はそこまで減少しないだろう。

総世帯数から見る賃貸・持ち家の損得のまとめ

賃貸:世帯数減少と空き家の増加により、賃貸リスクは減少していく。それに伴い、高齢による賃貸探しの難易度も、減少していくと予想される。

現状は、高齢者の賃貸探しの難易度は高い。
残念な事だが、高齢者が抱える様々なリスクを、家主は嫌がっているのが実情だ。

独り暮らしの高齢者が増えているからね…

持ち家:世帯数減少と空き家の増加、それに伴う資産価格の減少により、自身の不動産資産も減少していくリスクが存在する。ただし東京に関しては例外。

その東京も2040年には減少に転じる予想がされているんだ

総評

個人的な意見としては、持ち家派に6:4で現在は傾いている。老後の賃貸物件の探しずらさを知る身としては、いずれ購入を検討せざる得ないとの思いだ。少子高齢化で空き家の数は増えていくため、老後の賃貸探しのハードルは下がってくるだろう。しかし、それはあくまで地方に限っても話しで、いくら人が少なくなっても集まる所には人は集まるので、都心部でも今後の高齢者の部屋探しの難易度は、依然として変わらない。

持ち家のメリットというよりは、賃貸のデメリットに目を向けて、持ち家購入派に傾いている感じである。