Disney傘下のPIXARが送る、ヒーロー達の悩みや日常生活をうまく取り入れた異色の物語。
家事に育児に世界の危機?がキャッチなアニメーション。
題名:Mr.インクレディブル
公開:2004年
時間:114分
あらすじ:かつては世界を守るヒーロー達だが、現在ではヒーローは必要とされていない。そんな世界で何とか家族を養おうと保険会社に勤めるMr.インクレディブルことロバート(ボブ)。自慢のヒーローパワーを押さえ込む生活にストレスを溜め込んでいたが、ある日に爆発し上司にぶつけてしまう。それが原因で解雇されたロバート(ボブ)のもとに謎の女性が接触してくる。それが家族の絆を深めるきっかけとなる。
鑑賞後評価
物語:★★★★★
CG :★★★☆☆
演出:★★★☆☆
印象:★★★★☆
総合:★★★★☆
2004年度の第31回サターン賞アニメ映画賞など、さまざまな部門を受賞した。2018年にはピクサー作品では珍しく続編が公開された。
キャラクター紹介
Mr.インクレディブル:本名ロバート・パー
ヒーロー衰退の原因を作った人物。ヒーロー特性は、スーパーパワー。
イラスティガール:本名ヘレン・パー
ロバートの奥さん。かつては自信もヒーローとして活躍した。ヒーロー特性は、ゴムゴムの実の能力者。
ヴァイオレット・パー
ロバートとヘレンの子供で長女。自分に自信がなく、顔を髪で隠している。ヒーロー特性は、自分の透明化とバリア。
ダッシュ
ロバートとヘレンの子供で長男でヴァイオレットの弟。ヒーローパワーを押さえ込んだ生活を強いられ鬱屈している。ヒーロー特性は、その名の通り高速で走れる事。
ジャック
パー家に生まれたばかりの赤ちゃん。生まれたばかりのためヒーロー特性については不明だが…。
作品紹介
家族の全員がヒーローパワーを使う事ができるのだが、日常生活の上で他者への迷惑からパワーを押さえ込んで生活をしている。一般で見るヒーローの生活とは違う、現代社会に根ざしたヒーローの生活や、悩みが物語のメインテーマとして作られている。
周りの人とは違う自分のヒーローパワーがコンプレックスになり、引っ込み思案になった姉が、様々な出来事を家族で乗り越える事により、自分に自信を持っていく。普段は姉ちゃんイヤイヤ期だけど、いざという危機には自分の身を挺して助ける弟など、キャラクターの成長や家族愛が、自然と物語の事件や出来事にマッチしている。
キャラクター達の感情表現も細かく、表情の変化も丁寧に作られており、感情移入しすい。キャラ設定もぶれる事なく一貫しているため、キャラ達の成長がすんなり受け入れられ、気持ちよく見ていられる。
観賞後評価
ピクサーの作品にはずれ無し。そんな評価を制作会社に与える代表作品の一つだろう。CGのデザインもコミカルで、アニメのパワーパフガールズを彷彿とさせる。人とは違ったパワーを持つがゆえの悩みと、王道をゆく世界を救うヒーロー章がうまく融合されていて、見ていて面白かった。私は4回程見直すぐらい好きな作品である。