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映画【サウンド・オブ・サンダー】レビューと鑑賞評価

 

【ネタバレ注意】

過去を変えた人類を『時間』は許さない。

全ての動植物を、時間の改変に合わせ進化させる『タイム・ウェイブ』。

刻一刻と迫る『時間の波』に、果たして人類は己の『時間』を取り戻せるのか!

サウンド・オブ・サンダー(字幕版)

鑑賞後評価:★★★☆☆(3.0)

題名:サウンド・オブ・サンダー

公開:2006年

時間:102分

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あらすじ:西暦2055年。人類が夢に見たタイムトラベルが可能になった時代。6500万年前にタイムトラベルし、恐竜狩りを行うのが富裕層の間でブームになっていた。そんなある日に、旅行客のツアー中に事故が起こる。ツアーリーダーで生物学博士の「トラヴィス」とサブリーダー「ジェニー」は何とかトラブルを抑える事に成功する。無事現代に戻ってきた一行だったが、次の日から世界各地で異変が起こり始める。

それは過去から持ち帰ってしまったわずか『1.3gの何か』が原因。本来その時間(過去)に有るべき物が無い事によって起こる「時間修正の波」。波の到来ごとに世界は、過去に無い物によって起こった進化の過程、現代に生息する生物が、全く違った生物に進化した結果が訪れる。それは、人がホモ・サピエンスへ至った過程が無くなる事を意味する。そのカウントダウンの「波」が押し寄せる…

⚠【ネタバレ】を含む内容があります。未視聴の方は注意して下さい。

映画の予告・見所・結末の紹介

予告動画

www.youtube.com

紹介

1978年にヒットした映画『カプリコン・1』『エンド・オブ・デイズ』『2010年』を手がけた監督「ピーター・ハイアムズ」が送る本格SFパニックアクション作品。

タイムトラベル・タイムパラドックスなど、時間について取り扱った本格SF映画。現代から過去に遡り、過去に有るはずの物が無い事によるその後の矛盾を、タイム・ウェイブ(進化の波)が押し寄せる事での世界の変化で、その矛盾を解消している。

初めの波で変化の起こりやすい『気候』が変わり、次の波で『植物』と波の到来毎に変化の影響が起こりやすい生物が変化していく。最後の波『人類』への影響が出る前に問題を解消するために行動する事が劇中の主な内容になる。

見所

タイム・ウェイブ(進化の波)到来毎の動植物の進化が面白い。物語が進むごとに、生物達が進化の波によって別の生物に進化していくので、次はどの生物に影響を与え、どのように進化するのかワクワクするものがあった。

タイムトラベルによるタイムパラドックスの影響も、別の世界線を誕生する事で矛盾を解消しているのではなく、あくまで同一時間軸上の物語にする上で、タイム・ウェイブという波の到来を付け加える事で、過去の出来事の矛盾を解消している設定は面白い。

映画のテーマ「時間の概念」とは?

タイム・トラベル

現在から過去の時間軸へ移動する事。SF映画ではよく有る用いられる表現。

タイム・パラドックス

タイムトラベルでの過去の出来事による現在の時間への矛盾。

例えば、過去に遡り自分が産まれる前の親を亡き者にする。そうするとその時間以降には自分が存在しなくなる。存在しなくなるのであれば、過去の親を亡き者にする事も出来ない。この様な矛盾の事。

タイム・ウエイブ(進化の波)の影響

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定期的に世界を覆う波。歪んだ空間が押し寄せてくる。通り過ぎた後には、過去を変えた事によって、起こったであろう「進化」の結果が訪れる。

第1波「植物の進化」

植物が巨大化、並び立つビルを飲み込む。

第2波「昆虫の進化」

獰猛でサイズも大きくなる。集団で活動し、積極的に人を襲い出す。

第3波「動物の進化」

巨大なヒヒとトカゲが合体した様な生物が闊歩し始める。植物達もさらなる進化により、人を捕食する様になる。

第4波「進化の拡充」

第3波の影響がさらに広範囲に渡って影響。ヒヒ型生物を捕食するウツボ型の生物が出現。

第5波「人類の進化」

ホモ・サピエンスや類人猿とも全く違った生物に進化。映画のラスト間際に進化する。

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サウンド・オブ・サンダー(字幕版)

サウンド・オブ・サンダー(字幕版)

  • 発売日: 2016/08/15
  • メディア: Prime Video
 

結末の概要「⚠ネタバレ」

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

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現代に持ち帰ってしまった物は「蝶」だった。恐竜ツアーの最中のトラブルに驚いた「ミドルトン」が「蝶」を踏んでしまい、靴に付着した状態で帰って来た事が、今回の騒動の原因だった。本来であれば「バイオフィルター」で、持ち帰ってしまう有機物はすぐにわかるはずが、経費節約のため社長が電源を切っていた事も判明する。

このままタイムトラベルで今回の原因を防いでも、いずれ同じ事が起こってしまう。不正の対処と事故の防止、2つの問題を抱えたまま「トラヴィス」は過去に飛ぶ。

そして、事故当時「トラヴィス」は「ミドルトン」が「蝶」を踏む前にその背中を引っぱり「タイム・ウェイブ」を防止。社長の不正は、信頼できる相棒「ジェニー」に「バイオフィルター」の電源が切られている事、そしてその証拠を「その時間のトラヴィス」に渡す様に伝え、未来から来た「トラヴィス」は消滅したのだった。そして本来の時間を取り戻した人類を祝福するかの様に「蝶」は空中を舞っていたのだった。

観賞後評価

時間を用いた作品は、他の作品と差別化するため、タイムパラドックスへの解釈が難しくなりがちな傾向がある。この作品ではタイム・ウェイブ(進化の波)の設定を追加する事で、時間旅行を取り扱う上での矛盾を、簡潔でわかりやすくしているのが良かった。見ていて混乱する事なく、物語に没入できた点も評価が高い。

しかし予算が無いのだろうが、CGの多用による悪影響か、その影響で作品に出演している登場人物が少ないのが良くなかった。劇中中盤での進化の波以降、街の住民は一気にいなくなってしまうので、刻々と変化していく世界での混乱がないので、その点が少し期待ハズレであった。CGのクオリティの決して高くはないが、B級映画としてはタイムトラベル設定を、上手く消化しており物語自体の矛盾も無いため総合評価は(3.0)