ラクーンシティの惨劇から数年後の世界。
「黙示録(アポカリプス)」を迎え、世界はゾンビで溢れていた。
題名:バイオハザードIII エクスティンクション
公開:2007年
時間:94分
あらすじ:バイオハザードIIの惨劇から数年後。ラクーンシティの封鎖による「T-ウイルス」の蔓延は防ぐ事が出来なかった。世界はゾンビの支配する所となり、僅かな生き残りは少しづつ数を減らしていた。その一方で製薬会社「アンブレラ」は地下に逃げ延び、世界各国の支部と協力しながら現状の打開を目論み研究を続けていた。そんな中、北米支部では高いウイルスへの抗体を持つ「アリス」のクローンを作り、ウイルスへの血清の生成や実験を繰り返していた。アンブレラの追跡を振り切りながら放浪していた「オリジナルのアリス」は、生き残りを集め指揮をとっていた「クレア・レッドフィールド」や、前作での仲間「カルロス」「ロイド」と再会を果たす。翌日にアリス達は燃料を求め危険地帯であるラスベガスを目指すも、そこにはオリジナルのアリスを求めるアンブレラの罠が待ち受けていた。
鑑賞後評価
物語:★★☆☆☆
ACT:★★★★☆
演出:★★☆☆☆
印象:★★☆☆☆
総合:★★★☆☆(2.6)
⚠今回のレビューは、多少のネタバレを含む部分があります。視聴前の方は注意して下さい。物語のオチについては触れておりません
紹介
前作を超えたアクションシーンと圧倒的なゾンビの数、スーパーパワーを得た主人公アリスが魅力の一作。前作よりはオマージュ要素が薄くなり、今作から物語の展開は映画独自の路線が強くなっている。
主なゲームからのオマージュ
クレア・レッドフィールド
ゲーム版「バイオハザード2」の主人公。名前が同一ではあるが、ゲームでの設定との関連は薄い。
カルロス・オリヴェイラ
ゲーム版「バイオハザード3」の主要人物。前作の映画から引き続きの登場。生存者達のリーダー「クレア」と合流し、一緒に行動している。
アルバート・ウェスカー
ゲーム版「バイオハザード1・4」に登場した人物。映画ではアンブレラの最高幹部として登場。終末を迎えた世界を何とかしようと世界各地の支部を纏めている。
タイラント
ゲーム中に登場する「T-ウイルス」により作られた最高の人体兵器。映画ではある人物のなれの果てとして登場する。その姿は「バイオハザード・ガンサバイバー4」に登場するタイラントに似ている。
見所
アクションシーンがさらに強化されており、主人公アリスがよりかっこ良く演出されている所が見所。ウイルスに感染した「カラス」達から襲撃を受けている生存者を助ける場面は、その奇想天外な展開が一番印象に残るワンシーンになっている。
劇中にシリーズ第1作の「ある場所」が再登場してくる。そのシーンは、映画を順次視聴している者には、懐かしさを感じさせる。
難点
ツッコミどころが満載のため、前作までの世界観を崩したくない人は、見る事に相当の覚悟がいる。主なツッコミ要素は「アリスのサイコキネシス」「アリスクローンの大量出現」など盛り沢山。ゲームとのオマージュ要素が薄くなっているため、それを期待して見る人には向かない作風。
観賞後評価
物語全体としての内容も薄く、難点で記載したツッコミ所をうまく消化できない人や「バイオハザード」に思い入れの有る人は、見ていてつまらなく感じるだろう。逆にコメディ的な一線引いた目線で見れる人はそこそこ楽しめるかもしれない。個人的に、シリーズ中で一番評価は低い。観賞後評価は★(2.6)。
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