東京で「T-ウイルス」の猛威が始まる…それは海を渡り世界へ蔓延した証。
前作でアンブレラ社の幹部ウェスカーに宣戦布告したアリス達は、東京の「渋谷」地下にある研究施設に訪れていた。
題名:バイオハザードIVアフターライフ
公開:2010年
時間:97分
あらすじ:日本の首都「東京」。様々な人が行き交う交差点に、1人の少女が佇んでいた。虚ろな表情の少女は、不意にあるサラリーマンに噛み付く。そして日本は終わりの時を迎えた。それから数年後、東京の地下に要塞を築いたアンブレラ社は「アリス」達に襲撃される。アンブレラ最高幹部「アルバート・ウェスカー」の素早い判断で東京支部を爆破、それに巻き込まれた「アリス・クローン」は全滅する。1人脱出しようとオスプレイに乗り来むウェスカーの元へ辿り付いた「オリジナル・アリス」は、あと一歩の所で「血清」を投与され「特殊能力」を失ってしまう。その時オスプレイが山に激突、ウェスカーの行方もわからずじまいになってしまった。それから半年後、クレア達を探しにアリスは安息の地「アルカディア」を訪れる。しかし、そこは安息の地でも何でも無いただの廃墟だった。突如謎の襲撃者に襲われる「アリス」だったが、それは「記憶を失ったクレア」だったのだ。飛行機に乗り生存者を探していた「アリス」と「クレア」は刑務所の屋上に居た生存者達を発見、緊急着陸しその者たちと合流する。そこで得た情報は「真の安息の船アルカディア」と唯一の脱出路を知る「クリス」の存在だった……
鑑賞後評価
物語:★★☆☆☆
ACT:★★★★☆
演出:★★☆☆☆
印象:★★★☆☆
総合:★★★☆☆(3)
紹介
前作で不評であった「オリジナル・アリス」の「サイコキネシス」の喪失、大量の「アリス・クローン」の存在と、前作の不良債権の処理を行い、純粋なアクションを楽しめる作品に回帰している。物語自体も複雑ではないため、単純にアクションを楽しみたい人、かっこいい「ミラ・ジョヴォビッチ」を見たい人におすすめできる。
主なゲームのオマージュ
クレア・レッドフィールド
ゲーム版「バイオハザード2」の主人公で前作に引き続き登場。今作登場時は「ある物」が原因で記憶を失っている。
クリス・レッドフィールド
ゲーム版「バイオハザード」のもう1人の主人公。ゲーム上は「ジル・バレンタイン」と同僚。映画ではその設定は存在せず、単純にクレアの兄として登場する。
アルバート・ウェスカー
ゲーム版「バイオハザード」の敵役として登場。アンブレラ社の幹部として、前作に引き続き登場。
OO・OOOOOO
ゲーム版バイオシリーズからのオマージュ。お楽しみは映画本編にて。
マジニ
ゲーム版「バイオハザード4&5」に出て来るクリーチャー。ゲームに登場しなくなった「T-ウイルス」の代わりの脅威として登場し、人間に寄生し支配する。映画版では、「T-ウイルス」に長期に渡り感染した結果の変異種という設定になっている。口から覗く花弁状の触手が特徴。
見所
今作は日本の「東京」が舞台の場面があるため、日本人としては嬉しい見所。
物語中盤から終盤に掛けての「アリス」無双が、最高にかっこいい演出になっている。映画「バイオハザード」は、アリス役「ミラ・ジョヴォビッチ」をかっこよく見せるためのお膳立てに過ぎないと言われてしまう程の、スタイリッシュな場面が見所。
難点
今まではゲームからの登場人物は、そのゲームの姿に似せる役作りをしていて視聴者を楽しませてくれていたが、今作のクリス・レッドフィールド役「ウェントワース・ミラー」が本人そのままの姿のため、その楽しみがあまり無い。
観賞後評価
もうゲームの「バイオハザード」は見る影もない…とは思ったが、ゲーム版のバイオもホラー路線よりアクションシーンに比重を置く形になっているため、そこまで違和感はないかもしれない(バイオハザード4・5・6と比較)。物語自体の展開もそこまで複雑ではないため、単純にアクションシーンを楽しむ物としては、前作より「テコ入れ」に成功していると思う。製作陣も前作の「アリス」の設定には困った事が、劇中序盤で伺える。観賞後評価は前作より上げて★(3)
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