#ネタバレあり #感想 #雑学
鑑賞後評価:★★★☆☆(2.8)
題名 | バイオハザード:ザ・ファイナル(原題:Resident Evil:The Final Chapter) |
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公開 | 2016年 |
監督 | ポール・W・S・アンダーソン |
時間 | 106分 |
出演 | ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、ローラ |
アリスは目を覚ますと、そこは「ワシントンD.C.」だった。アリスはそこでゾンビや空飛ぶクリーチャーに襲撃されるも、何とか撃退する事に成功する。
アリスは何処からともなく鳴る電子音に導かれ赴くと、タイプライターから「ようこそアリス」の文字が印字されていた。送り主は、なんとアンブレラの人工知能「レッド・クイーン」だった。
アンブレラに散々な目に合わされたアリスは警戒するも、レッド・クイーンが伝えて来た事は「世界の人口は5000人未満」になった事、アンブレラによる最後の生存者施設への襲撃計画で「48時間以内に生き残りは全て滅亡する」という事、そして空気伝染していく「T-ウイルス」の抗体があるという内容だった。
一縷の望みに掛けアリスはワクチンが存在する場所、初まりの地「ラクーンシティ」の地下施設「ハイブ」に向かう事にしたのだったが…。
14年続いたシリーズの完結編。
ウイルスが蔓延した世界の行く末は?
そして明かされる「アリス」最大の秘密。
⚠ネタバレを含んだ内容があります。未視聴の方は注意して下さい
映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」作品紹介
特徴1:オマージュに頼らない完結編
2002年、初代「バイオハザード」が公開されてから14年「6作目」の完結編。
「バイオハザードll」から続く、ゲームからのオマージュ要素は極力削除され、初代に近い作風に回帰している。ll以降その後の登場が無かった「ラクーンシティ」が舞台となっている。
特徴2:全ての始まりの地が舞台
今作は最終章について完結編、主人公「アリス」と人工知能「レッド・クイーン」の共通にして最大の秘密が明らかになる。
地下研究施設「ハイブ」が舞台になるので、初代「バイオハザード」の映画で出て来た場所が登場してくる所も見所。
過去作の生き残りの安否は不明が不満点
前作まで活躍していたゲームからオマージュした人物達は「クレア」を除いて一切登場しない。今作ではその後どうなったかは不明な点が寂しい。一応、劇中序盤「アリス」が目が覚めた状況から、ある程度の推測は出来なくはないが、とても納得できない所がある。
アクションシーンの映像が細かくカットされた構成になっているため、スタイリッシュな演出ではあるが、見ていて目が疲れる。
物語の結末:クリック表示
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
ハイブへ侵入したアリスはそこで衝撃の事実を耳にする。今まで沢山のクローンが登場して来たがオリジナルと思われた自分もクローンの1人に過ぎなかった。
本当のオリジナルアリスはすでに年老いた老婆で、なおかつアンブレラ社の創始者だったのだ。自分がクローンの事実を受け入れられないアリスだったが、戦う事を決意。
オリジナルアイザックス博士との死闘の末「空気感染型の抗ウイルス剤」を入手。
自身もウイルス感染の対象でありながらも、自分が助かる道を捨て地上に抗ウイルス剤を拡散する事に成功その場で意識を失うのだった。
目が覚めたアリスは自分が生きている事を不信に思うも、レッド・クイーンはアリスの体内に存在するウイルスのみが消滅した事を告げる。
そしてレッド・クイーンはアリスにオリジナルの持っていた幼少期の記憶を手渡すのだった。
映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」の雑学
小説版で明かされた仲間の末路
映画バイオハザードVのラストはアリス、ジル、エイダ、レオンとアリスクローンの娘ベッキーはウェスカーに助けられ要塞と化したホワイトハウスで保護される。そしてファイナル冒頭では、荒廃したワシントンで目を覚ます。
小説版ではVラストからワシントンで目を覚ます間の物語が描かれており、それによると…。
・ジル・バレンタインはウェスカーとの戦いで視力を失いアリスを庇って命を落とす。
・レオンとエイダはアンデット複合体「メランジ」との戦いで命を落とす。
とVで助けてくれたウェスカーの裏切りや、彼の地位を狙うアンブレラ幹部の差し向けた「メランジ」との戦いでアリス意外は全滅している設定となった。
ちなみにアリスクローンの娘ベッキーは、この戦いで行方不明になるも本作ファイナル終了後に無事再会している。
人工知能レッドクイーンは、ミラの実娘が演じている
本作にて ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソンの娘「エヴァ」がレッドクイーン役としてハリウッドデビューを果たしている。
みんなの感想
上手く着地させたのかな?って感じ。
矛盾してるところはあるし、前作の生き残りキャラは??って所もあったけど。
アリスはずっとカッコよかったです。
シリーズが終わっちゃうのは寂しいな。
『バイオハザード:ザ・ファイナル』完結したか・・・ 1がハイブから始まって、最後もハイブに戻ってくるのはとてもいいねぇ〜
アリスの過去とストーリーが関連付けられるのも納得 シリーズだと1が一番好みだな
自らがクローンであると知ったアリスは、やっぱりなんだかかわいそうだった。
でも、人類のために自らも死に追いやる決断をし、実行する。
あのシーンは美しかった。
観賞後評価
広げまくっていた物語の風呂敷のたたみ方としては、14年続いたシリーズとしてうまく纏めている。
しかし不満点も多数残る事にもなっている。長い因縁があった「アルバート・ウェスカーとの決着」や「今まで登場していた人物の処遇」などの消化不良が少し気になる。観賞後評価は★(2.8)。
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