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映画【K-19】レビューと鑑賞評価

 

ソ連から遠く離れた大海原で孤立した潜水艦「K-19」

逃げ場のない場所での「原子炉事故」

見えない恐怖により、船員達の恐怖がメルトダウンする。

K-19(字幕版)

 鑑賞後評価 ★★★★(4.1)

題名:K-19

公開:2002年

時間:138分

あらすじ:東西冷戦さなかの1961年。ソビエト連邦の最新鋭原子力潜水艦「K−19」艦長「ミハイル・ポレーニン」は核ミサイルの発射訓練を行っていた。緊迫する訓練の中で最後の最後で、とある安部品のせいで重要な訓練は失敗に終わる。アメリカへの威圧のための重大な任務に関わる訓練だったため、失敗を重く見たソ連上層部は、「アレクセイ・ボストリコフ」を「K−19」の新たな艦長に就任させる。港に寄港し、整備を受けている「K−19」は「未亡人製造艦」と言われていた。「建造中に9名亡くなる」「出航直前の原子力担当官の変更」「乗艦医師の交通事故」と不穏な出来事の中、重要任務に赴くため港を出航するのだった。「ボストリコフ」新艦長は、その強い愛国心から乗務員の事を考えない無茶な訓練を繰り返す。元艦長「ミハイル」の部下である乗務員達の間で、新艦長への不信感が募る。そんな中でNATO軍基地に近い海域にて、人類史上最悪の出来事に遭遇する事になる。「原子力冷却設備の不具合による核爆発の危機」とそれに伴う「第3次世界大戦の危機」という2つの難題に直面してしまう。果たして世界と乗組員達の運命は…… 

⚠記事内にネタバレを含む記述があります。未視聴の方は注意して下さい。

紹介

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「ハリソン・フォード」「リーアム・ニーサン」が主役。映画『スター・ウォーズ』に出演した2人による東西冷戦時のロシア側陣営の物語になる。「K−19」は実在した潜水艦で、映画で起こった事故も実際に起こった事を基に、人物名の変更などのアレンジを加えた物になっている。

映画『スター・ウォーズ』での「ハリソン・フォード」は超有名なので記載しないが、「リーアム・ニーサン」はエピソード1の「オビワン」の師匠「クワイ・ガン」役で有名。 

潜水艦「K-19」での実際の事故

1961年に起こった冷却水漏れによる原子炉事故。詳細はリンク先を参照。

K-19 (原子力潜水艦) - Wikipedia

見所

海中300mという潜水艦の耐久スペック以上の深海に、急潜水する場面での艦内乗組員の緊張や不安感などが、その役者達による演技の素晴らしさにより視聴者側にその緊張が伝染してくる様は見事と言うしかない。

原子炉事故による核暴走を防ぐために、原子炉に直接乗り込んでトラブルを解決する必要が出て来るのだが。その際の修理要員の選定と、乗り込む前の乗組員達の恐怖や悲壮感の演出・演技も素晴らしく、「自分だったらどうしただろうか?」とつい考えてしまう程に劇中に入り込める場面が見所。

当時のソ連の共産主義というイデオロギーの怖さもよく演出されており、日本に住んでいて決して知る事がない、共産主義国の雰囲気がよく表現されている。

難所

ソ連の出来事の物語になるため劇中のセリフは本来「ロシア語」のはずだが、アメリカが中心となって製作された映画のため「英語」になっている。仕方がないと言え、字幕で鑑賞する際に少し気にはなる。

 

観賞後評価

物語全体では、潜水艦内で物語の8割が進行するし、アメリカと戦う事のないため退屈なストーリー展開の印象があるかもしれないが、全くそんな事のなく138分(2時間18分)と比較的長い映画ではあったが、最初から最後まで緊張感を持って見続ける事ができた。そのため観賞後評価は★(4.1)。正直言えば、キャッチコピーである「世界なんか一瞬でおわる」は合っていないし、作品の魅力を全然伝えていない。

K-19 [DVD]

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  • 発売日: 2003/07/02
  • メディア: DVD
 

物語の結末(クリック表示にて)

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

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乗組員の決死の作業により、原子炉の冷却装置の修理は続くが状況は悪化していく。近くを巡回していたアメリカの駆逐艦に救助を求める意見が出るも、「ポストリコフ」艦長は国益の面からこれを拒否する。艦長の判断能力の低下を理由に、「ススロフ」らは銃を向け拘束。「ミハイル」副艦長に指揮を委ねるが、「ミハイル」はこれを拒否。逆に「ススロフ」らを拘束する。その一方で、単身原子炉の修理を行った「ラドチェンコ」により、原子炉の冷却に成功する。しかし1人で長時間の作業を行っていたため、原子炉付近で倒れてしまう。「ポストリコフ」は、防護服を付ける事なく原子炉に入り「ラドチェンコ」を救出。彼を英雄を称えるのだった。味方の救助が間に合い、アメリカが見守る中「K-19」から艦を移動。無事、祖国への帰路についた。しかし、原子炉で作業した乗組員は、それから1週間以内に全員が亡くなってしまう。事故の責任から軍法会議にかけられる「ポストリコフ」だったが、「ミハイル」の必死の擁護の末、無事無罪になる。だが「ポストリコフ」は、今回を最後に2度と船に乗る事はなかった。それから数十年、ソ連崩壊後に「K-19」の乗組員達は犠牲になった戦友の墓石の前に哀悼を捧げるのだった。