わたブログ PointHeart’s magazines

映画・書籍・ゲーム・都市伝説などホラーなエンタメを中心に紹介している雑誌ブログサイト

映画【ロストワールド/ジュラシックパーク】レビュー・鑑賞評価

 

【ネタバレ注意】

ジュラシックパークから4年。

人が関わらなくなった島で恐竜達は繁栄していた。しかし「人の欲望」に目をつけられた恐竜達は…

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (吹替版)

鑑賞後評価:★★★★(3.2)

題名:ロストワールド/ジュラシックパーク

公開:1997年

時間:129分

f:id:PointHeart:20200603030503p:plain
f:id:PointHeart:20200603030509p:plain

あらすじ:前作から4年、ジュラシックパーク「イスラ・ヌブラル島」から87マイル離れた「イスラ・ソルナ島」である家族が休日を楽しんでいた。子供が親達から離れ、1人探索をしていると、そこには「小型恐竜」が生息していた。子供がゆえに餌付けを行ってしまい、それがキッカケで「群れ」をおびき寄せる事になってしまう。そして鳴り響く子供の悲鳴。親達は急いで駆け寄るが…。

一方前作で登場した数学者「イアン・マルコム」は、ある人物「ハモンド」に呼ばれていた。「ハモンド」は「ヌブラル島」だけではなく「ソルナ島:通称サイトB」にも恐竜を生息させていた事を告げる。前日の出来事で社長は交代。「ハモンド」は、新社長の「ある計画」を阻止させるため、「イアン・マルコム」に、恐竜調査隊に加わり、「恐竜達が自然に生きる様子」を調査してくる事を依頼するのだった。「イアン」は初めは断るも、すでに恋人の古生物学者「サラ」が島に上陸している事を知り、依頼を受ける事に。

数日後、「イアン」を含めた「恐竜調査隊」は、「ソルナ島」で4年前と変わらず大地を闊歩する恐竜を目撃したのだった。

⚠ここから【ネタバレ】を含む記述があります。未視聴の方は注意して下さい。

紹介

引き続き「スティーブン・スピルバーグ」が監督を務めている。前作でカオス理論を唱えていた数学者「イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)」が本作の主人公。

タイトル「ロストワールド」は「アーサー・コナン・ドイル」のSF小説「失われた世界」を意図的に意識したもの。

SF小説「失われた世界」と「ロストワールド/ジュラシックパーク」の意識した点

「失われた世界」の概要

古生物学社がある冒険家から、アマゾン奥地で古代で絶滅した生物達が生き残っている「失われた世界」を発見した事を知らされる。調査に赴くと、見るもの全てが新種の生物、さらには古代の恐竜も存在していた…という内容。

「ロストワールド/ジュラシックパーク」で「失われた世界」を意識した一部分

本来は遺伝子操作により、意図的にアミノ酸不足を起こされた恐竜達は、人間がアミノ酸が豊富なエサを与えないと生きられない。しかし「ジュラシックワールド」の恐竜達は、4年も人からエサを与えられない状況にも関わらず「ソルナ島【失われた世界】」で存在していた。

【ロストワールド/ジュラシックパーク】 日本語吹き替え キャスト/声優一覧

ジェフ・ゴールドブラム(声優:大塚芳忠)

4年前『ジュラシック・パーク』の事故の生存者。

サラ・ハーディング(声優:勝生真沙子)

古生物学者でイアンの恋人。サラは先にソルナ島に上陸し調査している。

ニック・バン・オーウェン(声優:平田広明)

恐竜調査隊のカメラマン。「グリンピース」に参加していた過去を持つ。

ローランド・テンボ(声優:麦人)

インジェン社に雇われたハンター達のリーダー。金での報酬に興味は無く、代わりに「ティラノサウルス」を報酬として要求。意外に仲間思いの一面も。

ジョン・ハモンド(声優:永井一郎)

前作『ジュラシックワールド』時のインジェン社社長。本作冒頭シーンの出来事を理由に解任。甥のルドローに社長の座を奪われる。

 

見所の一つ!街で恐竜が暴れ回る

f:id:PointHeart:20200603025824j:plain

全部で5作品ある「ジュラシックパーク」で、唯一の都市を恐竜が闊歩する。住宅街を恐竜「ティラノサウルス」が縦横無尽に走り回る姿は圧巻の一言。前作ではあまり使用しなかったCGを活用する事でその演出を可能としている。

人に与える心理的恐怖の演出も強化されており、特にトレーラーを覗く「ティラノサウルスの目」や高薮での見えない所から襲撃してくる「例の恐竜」の恐怖は、見ている人に、その恐怖がダイレクトに伝わってくる。

正直ここが不満点

前作で登場した人物達が「イアン」を除いて、「島に恐竜は存在しない」と証言した事を示唆する場面があり、前作の人物のキャラクターに愛着があるだけに、保身に走った姿が残念だった。

自分勝手なキャラクターも多数登場するため、人によって好き嫌いの振れ幅が大きい。

後に島に上陸する「恐竜ハンター部隊」は、その豊富な装備も相まって、恐竜を次々捕獲していく。その是非については賛否があるが、「イアン達」がその捕獲を解いて恐竜達に暴れさせるのはどうかと思う。これによって、かなりの人命が失われている。恐竜を保護したい気持ちはあるが、何ともモヤっとする内容だった。

ロストワールドを見るなら、Amazonプライムビデオ

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (吹替版)

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (吹替版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

※2020.6月現在 プライム会員限定で無料視聴可能

物語の結末【ネタバレ注意】

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

f:id:PointHeart:20200603030928j:plain

島に上陸し調査を続けた「恐竜調査隊」だったが、そこで新社長が手配した「恐竜ハンター部隊」が島に上陸、次々と恐竜を捕獲していった。「イアン達」は捕獲された恐竜の檻を開放。暴れた恐竜によって「通信施設」が破壊される。「イアン達」も「ティラノサウルス」に襲われ「通信機」が壊れてしまう。

「イアン達」と「恐竜ハンター達」は合流し、島に設置された「通信施設」を目指す事に。道中の恐竜達の襲撃を何とか凌ぎ救援を呼ぶ事に成功するが、新社長により街に「ティラノレックスの親子」が持ち込まれてしまう。

一方、街に到着した輸送船は、減速する事なく港へ激突。船の中に生存者はおらず、檻から開放された「ティラノサウルス」だけが存在していた。街へ開放された「ティラノサウルス」は好き勝手暴れまわる。「イアン達」は子供の「ティラノ」を囮に使い、何とか船まで誘導。「サラ」は麻酔銃で「ティラノサウルス」を眠らし、無事に故郷「ソルナ島」で親子を返す事ができた。

帰って行く様をテレビ中継で見る人々は、政府と協力して横暴な人から守り、恐竜達に干渉する事なく見守っていく事にした。

4年前の出来事『ジュラシックパーク』レビューリンク

観賞後評価

前作の完成度の高さから、何かと批判が多い本作品。個人的には、ジュラシックパークシリーズで唯一、恐竜が街を暴れ回るシーンが見れただけでも満足。技術的進歩はあったはずだが、恐竜のアニマトロニクスの出来は前作の方が高いと思う。ただ前作では純粋に恐竜アドベンチャーを楽しめたが、本作はさらに「人の身勝手さが多く」不満点で記述した内容もあり観賞後評価は★(3.2)。