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映画【トリハダ-劇場版-】全2作品のあらすじをまとめて解説

 

【ネタバレ注意 】

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劇場版「トリハダ」「トリハダ2」の2作品をまとめて一挙に紹介。心霊ではない現実に根ざしたホラーをオムニバス形式でお送りする。

テレビドラマ「世にも奇妙な物語」や映画「弱虫ペダル」の監督を務める「三木康一郎」が送るトリハダの立つ物語。

⚠【ネタバレあり】を含む内容と所感があります。未視聴の方は注意して下さい。

 

「トリハダ」に共通する作風

トリハダ五ヶ条の遵守

幽霊は出ない」「超常現象は起きない」「音楽で恐怖を煽らない」「過度な演出はしない」「日常から逸脱しない

劇場版公式サイトでも公開されている公式設定。この原則を守りつつ、物語は展開され視聴者に不気味な印象を植え付け「トリハダ」を立たせる。

 

トリハダ-劇場版-

トリハダ ‐劇場版‐

トリハダ ‐劇場版‐

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

鑑賞後評価:★★★☆☆(3.2)

題名:トリハダ-劇場版- 公開:2012年 時間:87分

監督:三木唐一郎 出演:谷村美月

テレビドラマ「トリハダ〜夜ふかしのあなたにゾクっとする話を」の劇場版。ドラマと同じくメインストーリーの間にサブストーリーが展開していくオムニバス形式の作品。現実的な枠組みの中で物語は構成されており、誰しもが何かの拍子に劇中の出来事が襲いかかる可能性を感じさせる演出が魅力。

予告動画

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トリハダ収録タイトル

「メインストーリー」

出演:谷村美月

あらすじ:コールセンターで働く「高林ひかり」は、上司と不倫している秘密をもっていた。そんな彼女は、度々会社に電話してくる悪質なクレーマー「宮脇沙世」への対応に疲れきっていた。いつも愛想よく声を掛けてくれる隣人の表札を見るひかりは、そこでクレーマーと同じ名前「宮脇沙世」を見つけてしまうのだが…

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

ひかりは疑念を抱きつつクレーマー対応、隣人付き合いをこなしていたが、溜まりに溜まったストレスから、ある日電話口で「寂しいからって毎日電話してこないで!」と罵ってしまう。宮脇沙世は「おまえの◯ぎ声がうるせぇんだよ」と言い電話を切る。

この事で隣人「宮脇沙世」は悪質なクレーマーと同一人物だと確定してしまう。

電話口では罵倒、マンションで会う際には愛想良く話しかけて来る宮脇沙世、先が見えない上司との不倫関係に疲れきったひかりは、隣人と上司を◯し、マンションの屋上から身を投げるのだった。

「見えざるものの中にある真理」

キャスト:【木南晴夏】

あらすじ

女性は貸し倉庫に荷物を預けていた。そんなある日、貸し倉庫前で他の利用客と鉢合わせする。その利用客の怪しい雰囲気を不審に思う彼女だったが、その場を後にし自宅に戻る。

家のドアを開けようとするが、鍵が無い事に気付き、慌てて先ほどの倉庫に探しに行く。無事発見し一安心する彼女だったが、なぜか先ほどの利用客とまた遭遇。気味悪くなり急ぎその場を後にする。後日、貸し倉庫付近を通りかかった際に、先日遭遇した怪しい雰囲気の利用客を見かける。女性は気になり後をつけていくのだが…

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その利用客は必死に自分の倉庫をこじ開けようとしていた。護身用に近くにあった鉄パイプを持ち、利用客に近づく彼女だったが…表情を変えずに殴りかかるのだった。そして……女性の貸し倉庫に並べられたキャリーケースからは、血が滴り落ちていた…

解説:付近で行方不明になっていた人は、彼女に襲われキャリーケースの中に入れられていた。彼女は自分の貸し倉庫を気にする利用客を、最終的に自分の「コレクション」の一つに加えたという事。

「異常な愛情と執念の6日間」

出演:古川雄輝、笹野鈴々音

あらすじ

1日目(土曜日)宅配業者の山本は再配達の連絡を受け、すぐに荷物を届けに伺う。だいぶ変な女性に、早々にサインを貰い引き上げる。

2日目(日曜日)コインランドリーで洗濯をしていた山本は、そこで先日再配達に伺った家の女性と遭遇する。気まずくなり外に出てやり過ごす。

3日目(月曜日)仕事中の山本の携帯が鳴る。電話に出る山本だったが、電話口からは「たかし…会いたいよたかし」と繰り返す女性の声、気味悪くなりすぐに電話を切る。家に帰り玄関前に着くと再度着信が鳴り響く。不審に思うも電話に出ると「たかし…ここ…後ろ」の声が聞こえる。そして振り向くとそこには、再配達で伺った女性が立っていた。

4日目(火曜日)風呂で頭を洗っていた山本は、自分が真っ赤に染まっている事に気付き驚愕する。シャンプーのボトルの中を見てみると、そこには「人の指」が入っていた。

5日目(水曜日)コインランドリーで洗濯する山本、ふと外に目を向けると、例の女性が立っていた。女性は手を山本に見せ、先日のシャンプーは自分の血だと誇示する。

6日目(木曜日)そして……

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車で荷物の配達中、着信が鳴り電話に出ると「たかし…愛してるたかし」を繰り返す女性の声。山本は激高し罵倒、電話を切るが再度着信が鳴る。山本は文句を言いながら電話にでるが「もう…おしまい」の言葉とともに、山本の運転する車の前に、女性は飛び出して来たのだった。

ひかれた女性は笑顔で立ち上がり、山本に「責任とれよ♡」と告げるのだった。その場には頭を抱える山本と、女性の高笑いが響くのだった……

解説:まさにタイトル通り「異常な愛情」と「執念の6日間」だった。このサイドエピソードは一番人気で評判が高い。異様な女性役「笹野鈴々音」は事務所のプロフィール写真はとてもかわいい女性で、劇中の不気味さは一切ない事から、その演技力と雰囲気作りは見事だった。

「好奇心から生まれる想像と漆黒」

出演:野間口徹・入来茉里

あらすじ:バスに乗るスーツ姿の男性は、待ち合わせ相手にメールを打つ。前に座る女子高校生の打つメールの内容が目に入り、その内容に好奇心が沸きその子の顔を覗く。それからしばらく、前の女子高生のメールのやり取りを覗く男性だったのだが、そのやり取りの相手が、自分と待ち合わせしている友達と同じ名前だった。

ますます好奇心が沸き、メールのやり取りを覗いて行くが、だんだんとメールの内容は不穏なものに変わっていき…◯人を匂わすものになっていた…

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そしてとうとう女子高生が「後ろから覗くおっさんがうざい」と相手にメールを打つ。覗いていた男性は狼狽してしまう。すると他の席に座っていた屈強な男が近づいて来て……その後の顛末を想像した女子高校生は、高らかに笑うのだった。

解説:イギリスの諺「好奇心は猫をも◯す」をモチーフにした内容。この後に男性は女子校生と屈強な男に◯されたと思われる。

「理想と現実の相違から訪れる闇」

出演:佐津川愛美・菊田大輔

あらすじ:様々な男性と付き合い、自分の理想の男性を探していた女性。隣人が引っ越して来てから、毎晩「鍋」を持参し、お裾分けをしてくる隣人男性「川村」がいた。初めはインターホンごしに断ったり、居留守を使っていた女性だったが、ある日根負けし玄関先に出てしまう。

帽子を深くかぶり顔が見えない男性に警戒心をむき出しにするが、帽子を取った男性の顔を見て一転、警戒心は和らぐのだった。その容姿と人当たりの良い性格から、ますます警戒心を解く女性はお裾分けを貰い食すのだったが…

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翌日、家を出る女性は隣人とばったり会うが、昨日の男性では無く別人の女性だったのでガッカリする。

何とか気を取り直し昨日のお礼を男性に伝えてほしいとお願いするが「あんた何言ってんの?私1人暮らしなんだけど」と言われてしまう…じゃあ昨日食べた食事は?急いで部屋に戻りおそるおそる鍋の中を確認する女性。箸で残り物の中をいじくると「人間の舌」が出てくるのだった。

解説:人は見た目9割で人を判断してしまう。その事モチーフにしたサイドストーリーと思われる。「奇麗な花には棘がある」が頭に浮かぶ奇妙なストーリーだった。

「自身に降り掛かった悪夢と結末の相違」

出演:石橋杏奈

あらすじ:自宅に戻った女性は上着の中に「30」と書かれた紙がはいっているのを見つける。次の日は「29」。通勤時にバスを降りるにしたがい紙が入っている事に気づく。そして日が経ち、紙の数字は「13」になっていた。

友人からのアドバイスで「やめてほしい」と書いた紙をポケットにしまい通勤する女性。バスを降りて確認すると「12」の数字の紙だけがはいっていた。ストレスが溜まる女性は、相手に向けたメッセージの言葉が過激になっていく。しかし効果は無く「11」に。そして自宅のポストに「10.9.8.7.6.5.4.3.2…」と一気に書かれた紙が入っていたのだった…

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怖くなり部屋へ急ぐ女性。そして部屋の中には「1」の紙が置いてあり、発狂する女性。友人の家に避難させてもらう事になった女性は、友人と一緒に自宅に服を取りに行く事になった。ポストは確認しておこう友人は言い、女性に代わりポストを開けると…ボウガンが設置されており、友人に矢が刺さってしまう。

病院に友人の両親が訪れ、その結末に泣き崩れる。警察に事件の事情を話すためロビーに向かう女性は、満面の笑みを浮かべていたのだった。

解説:この結末から、主人公の女性が友人を嵌めるためにした自演自作と勘違いしそうになるが、ストーカーに悩まされる女性は、本来自分に降り掛かる結末を友人が身代わりになった結果にホッとしたためのラストの笑顔だと思われる。

「自身に降り掛かった悪夢」は、ストーカーに悩まされる「悪夢」。

「結末の相違」は、本来自分が迎える事だった「結末」の相違。

「誘惑と疑念の葛藤と脅迫」

出演:白羽ゆり・小林高鹿】

あらすじ:妻「真貴子」に「浮気したら◯す」と言われ、たじろぎながら出勤する男性。真貴子は家で洗濯中に電話が鳴り響く。電話に出ると「キタガワ」と名乗る女性から夫婦限定の無料のライフカウンセリングの誘いを受けるのだった。

次々を自分達の個人情報を連呼するキタガワに、不審と怒りで真貴子は電話を切る。その後も電話は鳴り続け何とか断ろうとする真貴子にキタガワは、今後の夫婦のスケジュールを言って来る。そして「来週」の月曜に「夫が亡くなる予定」を伝えて来たのだった…

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絶句する真貴子。こんな事をするキタガワに目的を問いただすと、電話先で高笑いが聞こえて来る。夫に高額の生命保険が入っている事、提案は双方に利益があるのだと伝えて来る。キタガワは「奥様は毎朝ご主人に言ってますよね?」「どうしますか?」と…そして真貴子は「お願いします」と依頼する。

解説:真貴子に電話してきた「キタガワ」はメインストーリーの主役の女性であり、真貴子の夫の浮気相手の「高林ひかり」だった。

多額の保険金を得る「誘惑」と、浮気を匂わされた「疑念」、夫を◯す依頼をする「葛藤」、自身が毎日言っていた「脅迫」と人間の持つ様々な負の感情が混ざり合っているストーリー。

 

 

トリハダ2-劇場版-

トリハダ ‐劇場版2‐

トリハダ ‐劇場版2‐

  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: Prime Video
 

鑑賞後評価:★★★☆☆(2.9)

題名:トリハダ2-劇場版- 公開:2014年 時間:94分

監督:三木唐一郎 出演:石橋杏奈

前作で好評を博した「赤い服を着た女性」が再登場。前作「自身に降り掛かった悪夢と結末の相違」で出演した石橋杏奈が、今作のメインストーリーの主役を演じる。

予告動画

www.youtube.com

トリハダ2収録タイトル

「メインストーリー」

出演:石橋杏奈

あらすじ:ある日、山内しおりは自宅のポストに別人「三浦玲子」宛の手紙が入ってる事に気がつく。一度は捨ててしまうも、好奇心が勝り手紙を部屋へ持ち帰る。中を見てみると「君に会いたい。愛しています」と書かれたラブレターだった。

その日から毎日の様に「三浦玲子」宛の手紙が届いていたが、ある時「今から会いに行く」と記した内容に変化する。しおりは危機感を覚え、ネットで「三浦玲子」という人物について調べてみる事にした。だが、三浦玲子はストーカーにより◯◯されている事が判明、その事件現場が自分の住むマンションである事を知ったしおりは恐怖に震えるのだった…

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ちょうどその時、玄関のポストに手紙が入る。中を確認すると「三浦玲子宛」から「山内しおり宛」に宛先が変更されており、同時にドアを激しく叩く音が響きわたり、しおりは恐怖で気がおかしくなりそうだった。

後日、しおりは交番に行き事の顛末を相談。警察によるパトロールを強化してもらい一度自宅へ戻ったのだが…

寝ていると、夜中に物音がして目が覚めてしまう。寝ぼけ眼で音の元を探すと、それは玄関の方から聞こえて来ていた。

よく見てみると、ドアの鍵を掛けるつまみが動いていた。女性は、誰かが鍵を開けようとしている事に気がつき、急いでドアチェーンを掛け、鍵のまわしを抑え込むのだが…結局はドアを破られ犯人と遭遇してしまうのだった…

結末は「軽微な出来心と忍び寄る悪意」にて…

「所有の不確かさが招く最悪の結末」

出演:足立梨花

あらすじ:コンビニの傘立てから傘を取り家路へ着く女性。帰宅してから傘を取り間違えた事に気がつく。女性は翌日に傘を元の場所に戻す事にし、その日はそのまま自宅で過ごすのだった。

次の日、コンビニに傘を返しに行った女性は、傘立てに置いてある「自分の物であろう傘」と交換し、バス停へ向かった。

バス停で待つ間に雨が降り始め、女性は傘を開こうとするのだが…

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傘に付いているボタンに見覚えの無い傷が付いていたが、気にせず女性はボタンを押す。傘の先端の鉄の棒が勢い良く飛び出し、道路反対側でバスを待っていた女性の頭に突き刺さってしまうのだった…

解説:まさにタイトル通り「所有の不確かさ(傘の取り違い)が招く最悪の結末(向かいの女性への被害)」。物語の内容としては、いまいちだが虚を付かれたオチは面白い物がある。

「思いつきの遊戯と不条理の愛着」

出演:大島麻衣、永岡佑

あらすじ:ラブホテルに入ったカップルは、フロントにコスプレ用の洋服を注文する。しかし、希望していた洋服は在庫切れのため、フロントのおすすめする「1着のセーラー服」に注文を変える事にした。

男性のシャワー中に、フロントから注文したコスチュームを受け取った女性は、持って来た従業員の不気味さに少し恐怖を感じてしまう。

男性はシャワーから上がり、盛り上がる2人、いよいよという所でしつこくフロントから電話が鳴る。いい所で止められた男性は怒りフロントに怒鳴り込むのだが…

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末と所感

部屋で待つ女性の元に鳴り響くインターホンのベルの音。女性は不審に思いながらも、ドアを開けると…そこには学ランを着込んだホテルの従業員が立っていた。

そして、その男が部屋に入って来ようとしてきたのだった。必死に抵抗し、なんとか部屋の外に押し出し、鍵を閉める事に成功した女性は、彼氏の電話を掛けようとする。だが、その着信は部屋に鳴り響き…そんな女子の背後に、マスターキーで部屋に侵入した従業員が立っており…

そして怒鳴り込んだ彼氏は、意識が朦朧とし手錠で拘束されているのだった…

解説:彼氏の「思いつきの遊戯(コスプレ)」とホテル従業員の「不条理な愛着(セーラー服への亜愛着)」というオチ。実際に起こりそうな内容の物語で、普段恋人とホテルを利用する人にはゾクッとする物語だったと思う。

「執着の真意と末路の現実」

出演:前田公輝

あらすじ:コインランドリーを利用する男性の元に「公衆電話」から着信が入る。始めは電話に出る事をしない男性だったが、しつこく掛かって来るため仕方なく出てしまう。

そして電話口からは女性の声で「洗濯、はやく終わらせてよ」と告げて来るのだった。

男性は、現在の自身の行動を見ているのでは?と思い、外に出て周囲を見回す。すると近くの公衆電話の受話器を取っている「赤い服を着た小柄な女性」を見かけるのだった…

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男性は、公衆電話の女性を見ていると、女性はこちらを向き「ニヤッ」と笑いかける。

気味が悪くなった男性は、急ぎ洗濯物をカバンに詰め込み帰ろうと外にでる。電話BOXに目を向けると、パンパンに膨らんだサイフを残し、赤い服の女性はいなくなっていた。

男性は電話BOXのサイフを物色していると、突然女性の笑い声が木霊する。男性は恐る恐る上を向くと…先ほどの女性が「捕まえた♡」と言い硫酸を振りかけて来るのだった…

後日、コインランドリーには血の跡が付いた「使用禁止」の洗濯機が置かれていた。

解説:前作「トリハダ-劇場版-」で人気を博した「異常な愛情と執念の6日間」に出演した「赤い服を着た女性」の再登場回。

個人的考察:前作の物語とリンクしていると考えられる。今作で被害に有った男性の物と思われる血の跡が付いた洗濯機の隣りに、もう一台「使用禁止」の洗濯機が映り込む事から、前作でこの女性に付きまとわれた男性の末路を伺わせる物だと思う。

物語の「執着の真意」と女性が着る「赤い服」から、彼女の目的は、自身が気に入った男性の血で染まった衣服を着る事ではないかと思われるが…

「憎悪の押収と紙一重の勝利者」

出演:優希美青

あらすじ:女子高生のこのみは、同級生のゆかを屋上に呼び出していた。屋上に来たゆかに「あかねの事どう思う?わたしアイツ嫌いなんだよね」と伝える。

ゆかは、このみの言葉に同意し、あかねへの不満をぶちまける。

このみにより、ある男子高校生と良い感じである事を伝えて、その場を後にしようとすると、目の前にあかねが現れる。

今までの会話を聞かれた事を悟り、嵌められた事に激高したゆかだったが、あかねに屋上から突き落とされてしまう。あかねは、このみに罪を擦り付けようとするのだが…

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病院のベットで勉強をしているこのみの前に男子高校生が訪ねて来る。2人は会話し、いい感じの雰囲気に。帰り際、男子はこのみに「また来ていいかな?」と訪ねる。このみは「いいよ」と返事して別れる。

このみは、誰もいなくなった病室で満面の笑みを浮かべるのだった。

解説:このみ、ゆか、あかねは、この男子高校生を好きだったのだろう。ゆかとあかねはお互いにその気持ちに気づいており、憎悪を重ね、結局は2人共にこの世を去る事になった。

残り物には福きたる。最終的に好きな人と結ばれる事になったこのみは歓喜する…という内容。女性の怖さが上手く表現された短編で面白かった。

「負け組の嫉妬と共通の思惑」

出演:佐津川愛美

あらすじ:売れっ子キャバ嬢「アン」と「レイ」は仕事帰りに会社が用意した送迎車で帰宅しようとしていた。急に運転手が代わった事に不満があるアンは、帰りの道中に運転手に悪態を付きまくる。

レイは途中で下車し、運転手と2人きりになったアンは、運転手に「五反田に行って」と告げ寝てしまう。

アンが目が覚めると、自宅の前に着いており、「五反田」としか告げていないにも関わらず自宅を知っている運転手を不気味がり激怒、悪態を付き急ぎ部屋に戻るのだった。

自宅へ戻ったアンの耳に、車のクラクションが聞こえて来る。あまりのうるささに文句を言いに行ったが、そこに運転手の姿はなく…

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不審に思いながらも自宅へ戻ったアンだったが、不穏な気配に落ち着けずソワソワしてしまう。

そんな中で何かの開く音がし、部屋の中を見回すが…背後から聞こえて来た音に恐る恐る振り返ると、そこには回転する工具を手に持った運転手が迫って来るのだった…

後日、キャバクラのエースとて働くレイの姿がぞこにはあった。

解説:「社会の負け組」の「運転手」と「キャバクラの負け組」の「レイ」との「共通」するアンが邪魔だとの「思惑」がマッチして起こった事件を描いた物語。

アンが車内で寝た間に、レイがアンの自宅を教え、誑かしたと思われる。

「軽微な出来心と忍び寄る悪意」

出演:白石隼也

あらすじ:会社帰りに喫茶店のマスターに予約を取り、店に向かった男性は、そこで美人な女性とすれ違いになる。男性は先ほどの女性が落としたスマホを見つけ、届けようと追いかけるが見当たらず、そのままスマホを家に持って帰るのだった。

家で寛いでいると、拾ったスマホにラインが届く。

軽い出来心で喫茶店のマスターから聞いていた彼女の誕生日を打ち込むとロックが解除、ついついラインのメッセージを覗いてしまう。

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既読が付いた事に相手が気付き、メッセージを連投、どんどん過激な言葉を使って来る様になる。

とうとう「今からおまえの家に行って◯す」と見てしまった瞬間、男性は気が動転してしまう。彼女に知らせたいが、居場所を知るはずも無く、とうとう冷蔵庫の中にスマホを投げ入れ男性は寝てしまうのだった。

翌日、けたたましいサイレンや廊下から聞こえて来る話し声に目が覚めた男性が外へ出てみると、警察や住人で慌ただしいマンションの様子が目に入る。

男性の上の階の住人が◯された事を知り、動揺する男性が外を見ると、喫茶店のマスターが笑顔でこちらを見ている姿が目に入るのだった…

解説:喫茶店のマスターが女性のスマホにメッセージを送っていた犯人で、この事件の被害者がメインストーリーの主人公である「内山しおり」だったというオチ。

 

 

終わりに

両作品共にトリハダ五ヶ条を忠実に守られ丁寧に制作されていた。ホラーでありがちな不穏なBGMで恐怖心を煽る事もしないため、純粋な怖さや気味の悪さを味わえた。

「トリハダ-劇場版-」のサブエピソード「異常なお愛情と執念の6日間」が人の本能に訴えかける気味の悪さが逸脱しており、他のサイドストーリーは気味の悪さというより、奇妙さが目だっていた。

出演した女優も話題になったためか、次回作「トリハダ2-劇場版-」にも登場していた。

 

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