ホラーもっとマガジン 旧わたブログ

ホラー映画やホラーゲーム、怖い都市伝説などホラーなエンタメを中心に紹介する雑誌ブログサイト

映画【としまえん】実際の怖い噂をモチーフにした物語、ネタバレなしの感想評価

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

 

映画 としまえん

鑑賞後評価:★★★☆☆(2.6)
題名
としまえん
公開
2019年
監督
高橋浩
時間
81分
出演
北原里英、小島藤子、浅川梨奈、松田るか

実在した「としまえん遊園地」と「怖い噂」がモチーフのB級ホラー映画。仲の良い女子高生達が久しぶりに集まった。かつて遊んだ「としまえん」に、再び遊びに行くのだが…そこで彼女達に隠された忌まわしき過去が襲いかかる。

あらすじ

ある動画配信者達は、深夜の「としまえん」に訪れていた。目的は生放送での「ある噂」の検証だ。

全部で「3つ」のその怖い噂、1つ目である「古い洋館の扉を叩いてはいけない」の検証中にとある出来事に遭遇する事になる。そしてその動画はライブ配信により、たちまちネットで話題になったのだった…。

一方、大学生の「早希」は、高校時代に仲が良かった友達と以前によく遊んでいた「としまえん」へ遊びに行く事になった。としまえんを一通り遊んでいた早希達は、ふいに古い洋館を見つける事になる。

そこは、ネットで話題になった「呪われた古い洋館」だった。冗談半分で噂を試す早希達だったが…その直後に「ブサー」が鳴り響き、1人また1人と….。

 

 

としまえん予告動画

ホラー映画「としまえん」の見所

現実に噂の存在するアトラクションが登場

劇中に登場する「3つの噂」。

この噂は、現実に存在する「としまえん遊園地」の噂がモチーフとなっており、劇中で主人公達が訪れるアトラクションこそが、実在するとしまえん内の現場として登場している!

※2020年8月末、遊園地「としまえん」は閉園。

もう1人いたはずの友達

f:id:PointHeart:20200610180657j:plain

高校時代に、行方不明になったグループメンバーの存在。口には出さないが、今回遭遇した事件と密接に関係する出来事だった。

行方不明になった当日の出来事を仲間内で語り合う事はなかったが、怪奇現象を通じてその過去と向き合って行く事になる。

劇中で出てきた怖い噂は現実にも噂されている

本編で登場した3つある「としまえんの怖い噂」。劇中では噂を試そうとすると、秘密の場所に連れ去られてしまう事になる。

現実の遊園地「としまえん」でも映画とは違うものの、劇中と同じ場所で似た様な怖い噂が存在していた。

劇中の噂【1】:「古い洋館の扉を叩いてはいけない」

実際の怖い噂:映画で登場する「古い洋館」にまつわる噂も存在する。このアトラクションでは過去にある凄惨な事件が発生し運行を一時停止していた時期が存在する。一応その後に運転停止は解除され復帰するのだが、相次ぐ幽霊の目撃情報などの奇妙な出来事が多発していく。そのためその「洋館」は現在も閉鎖されている。

劇中の噂【2】:「お化け屋敷で返事をしてはいけない」

実際の怖い噂:今でも存在する園内の奥に存在する「お化け屋敷」。そこでが実際に火の玉の目撃情報が相次いだ。実際に、数十年前には地元の新聞で取り上げられる程の騒動にもなっている。

劇中の噂【3】:「秘密の鏡を覗いてはいけない」

実際の怖い噂:数十年前から存在していた「ミラーハウス」。ここに入った人は、鏡の中に存在する少女の霊に追いかけまわされたり、果ては閉じ込めらてしまう…と噂される。

 

観賞後評価

『映画 としまえん』

『映画 としまえん』

  • メディア: Prime Video
 

今は無き豊島園の姿を残す貴重なホラー映画

「としまえん」を知っている身としては、個人的に劇中出て来るアトラクションや「噂の現場」が見られて懐かしい気分に浸れた。

2020年8月をもって豊島園は閉園し、跡地としてハリー・ポッターのテーマパークが建設され現在では過去の姿は無くなってしまっている。この映画は、としまえん当時の雰囲気を残す貴重な資料ともなっている。

幽霊が可愛いすぎて恐怖感0

ホラー作品としては、劇中に出て来る幽霊が可愛いいので、その点が少し残念ではある。ホラーなのだがら、もうちょっと「おどろおどろしい」感じを全面に出しても良かった。そのため、としまえんを知らない人に取っては、物足りなさを感じる所もあるだろう。

ラストの展開については、納得できなくもないが、少し唐突な設定の印象が残る。どんでん返しを狙っての事だとは思うが、もう少し劇中で匂わせてほしかった。

性格の悪い登場人物達が少し不快?

この映画に登場する5人の女性達。全員が高校時代の同級生なのだが、なんと言っても性格がよろしくない。表面上は仲良く見えるが、それぞれが何処かに一物を抱えている。それが物語の軸にはなっているのだが…。

唯一やさしい性格の主人公「早希」の存在が、一応救いにはなっている。