有名な都市伝説の一つ「ターボおばあちゃん」をモチーフとしたホラー映画
地下アイドル達を襲う存在に、あなたは高速で恐怖する
鑑賞後評価:★★★☆☆(2.9)
題名:高速ばぁば
公開:2013年
時間:71分
監督:内藤瑛亮
あらすじ:ジャージ姿が売りのアイドル「ジャージガール」のアヤネ、ナナミ、マユコの3人は、番組企画で廃墟となった老人ホームを訪れる。企画の趣旨は「1人で奥の部屋へ向かい、1曲踊って帰って来る」というもの。トップバッターのアヤネは1人廃墟の奥へと向かうのだが、途中で高速で動く「老婆」に襲われ気を失ってしまう。
その後、自宅へ戻り日々のアイドル活動をこなして行くのだが、老人ホームを訪れた番組関係者の間で次々と不可解な出来事が頻発していく。
そんな中でアヤネは入院、退院後に自宅へ引きこもってしまう。
ナナミ、マユコ、マネージャー、番組ディレクターはアヤネの自宅を訪れるも、門前払いで帰宅を余儀なくされてしまう。しかし、ナナミはアユミに会おうと家に潜り込むのだが…
予告動画
主な登場人物(キャスト)
・上坂アヤネ(矢作穂香)
リアル鬼ごっこや仮面ライダーオーズに出演した女優。
今作は地下アイドルグループ「ジャージガール」のセンターを務めるアヤネ役。トップバッターとして、廃墟になった老人ホームの奥へと足を踏み入れた先で、人が触れては行けない存在に遭遇する。
・家永ナナミ(北山詩織)
雑誌「Seventeen」のファッションモデル。
今作では「ジャージガール」のナナミ役を務める。肝試しの撮影後、自宅から出ないアヤネを心配し家に潜り込む。
・柚木マユコ(後藤郁)
元アイドリングメンバーのタレント。
劇中「ジャージガール」のメンバーマユコ役。センターであるアヤネに嫉妬し、ナナミを使って嫌がらせしているのだが…
・榎本信也(岡田義徳)
木更津キャッツアイなどで有名な俳優。
番組のディレクターで、ただの肝試し企画と思っていた撮影が、触れてはいけない物に触れてしまう事になり事件に巻き込まれる。
映画「高速ばぁば」の特徴
目にも止まらぬ速さで疾走する「老婆」
タイトルの通り高速で動き回る老婆「高速ばぁば」が登場。赤い服を纏った白髪の老婆の動き様は、なんとも気味悪く不気味で作品を盛り上げてくれる。
感じない期待感ゆえの面白さ
あからさまな地雷感ゆえに、見る気が失せるタイトル「高速ばぁば」。その期待を感じないがゆえに、それを裏切るエンターテイメエント性の高い面白さ。そのギャップが今作の魅力となっている。
もうちょっと詳しい物語のあらすじ
再開と再会
アヤネを抜いた2人組で活動するナナミ、マユコだが、番組のお蔵入りを嫌うディレクターにより再度廃墟に訪れる事になる。アヤネが居ない前提で、番組を撮影し直していくのだが、その場に居ないはずのアヤネが姿を表す…
極まる「高速ばぁば」の呪いと解呪の方法
廃墟での出来事により、とうとう番組はお蔵入りになってしまう。そして極まって来る「高速ばぁば」の呪いによって、番組関係者はおかしくなってしまう。
再び綾音の自宅へ訪れるナナミとマユコは、そこでアヤネと再会し呪いを解くための方法を教えてもらう。そして呪いを解くため、3度目になる廃墟になった老人ホームの奥の部屋を目指すのだが…
観賞後評価
物語そのものは「B級作品」によくある「チープ」さがある。しかし、そもそも期待して見る事がない映画タイトルから来る下がった期待感を、話の展開のテンポの良さ、登場人物達の演技と言えない演技、意外に怖い「高速ばぁば」の存在により、良い意味で期待を裏切ってくれる。観賞後評価は★(2.9)。