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リアル貞子出現!? 映画【ほんとにあった!呪いの動画】あらすじ解説・感想

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【ネタバレ注意】あらすじ解説と感想

呪いのビデオ制作スタッフが集結!

SNSで拡散された現代の呪いの動画…果たして、その意味する事とは?

ほんとにあった!呪いの動画

鑑賞後評価:★★☆☆☆(1.5)

題名:ほんとにあった!いの動画

公開:2015年 時間:78分

あらすじ:都内某所、映像制作会社に一通のメールが届いた。そのメールには映像などは添付されておらず、ただ髪の長い女の事について書かれていた。

スタッフはこの件について調査を開始、投稿者に取材を申し込む。取材対象者は、娘の日記に記された出来事と自身の過去の出来事が重なり、番組にメールを送ったとの事だったが…

⚠【ネタバレ】を含む内容と解説があります。未視聴の方は注意して下さい。

映画「ほんとにあった!呪いの動画」の特徴

ホラービデオ「呪いのビデオシリーズ」制作スタッフが集結

知る人ぞ知る有名なホラービデオ「呪いのビデオ」シリーズ。その制作スタッフが集結して作られた作品。

ドキュメンタリー風ホラー

呪いのビデオと同様、取材スタッフに届いた投稿メールを調査していく展開になっている。投稿者や関係者への取材、それを通して問題の映像を入手していき、不可解な現象に隠された謎に迫って行くのだが…

呪いのビデオでおなじみのテイストを映画用に撮影されているのが特徴。

物語のあらすじ(ネタバレあり)

娘が遭遇した出来事と自身の過去

番組スタッフは妹尾(仮名)に話しを聞く事にした。妹尾は娘の日記を見た際に、不気味な現象に遭遇した事が書かれていたのを目にする。その事を娘に詳しく聞くと、写真を撮ったフォルダの中に、撮影した覚えの無い動画が紛れ込んでいたとの事。

その映像を見た後に起こった現象が、30年前学生時代に自身が友人達と見た8ミリフィルムに映った髪の長い女性の存在や、見た後に起こった友人の失踪と亡くなった女性とが重なり制作会社にメールを送ったとの事だった…

不可解に映り込む髪の長い女の影

妹尾(仮名)の娘から話しを聞くスタッフ。

それによると娘は、SNSで知り合った友達と公園で話しをしており、その状況を写真で撮っていたが、その中に身に覚えの無い映像が記録されていた。自身に異変は特にないが、一緒に居た友達には異変が起こり始めたらしいのだ。

友人は、その様子をブログにアップし、それを見た人は身体が痙攣する不可解な現象に襲われるという噂が高校生の間で流行していた。

女子高生のデジカメに記録された不可解な映像を見てみると、公園で歩きながら話している友達の背後の景色が紫に染まり、友人の隣りに黒い髪の女性が佇んでいる物だった…

集団感染・連鎖する現象

ブログに映像をアップした少女に異変が起こっていた。スタッフはその女子高生に取材を申し込む。本人の取材はNGだが、母親へ話しを聞く事には成功する。

話しを伺う中で、娘が突発的な痙攣現象に悩まされている事、それが原因で学校にも行かず自宅に引きこもる生活をしている事、噂レベルで周辺地域に住む娘と同年代の高校生の中にも同じ様な症状を出す人が出ている事が分かった。

医者の診断では、若者にままある集団パニックの一種ではないかという診断だったが…

スタッフの調べではそれ以上の事は判明する事はなかった…

8ミリフィルム

妹尾が学生時代に8ミリフィルムを見た後に失踪したと思っていた友人の1人関川(仮名)と連絡が取れ、取材を申し込む事に成功する。関川は失踪したのでは無く、単に上京していた事が判明する。

関川は、亡くなった女性は映像を見た後に女性の声が聞こえる幻聴に悩んでおり、病院で検査すると、別の子供が産めない身体になっていた事が判明、それを苦に自ら命を断ってしまった事を語る。

さらに、8ミリフィルムは実家の蔵に保管されていた事、女性の出来事を不気味に思いフィルムを神社に奉納した事がわかる。

スタッフは関川に頼み、フィルムを奉納した神社に向かうが、その神社はすでに崩壊しフォルムの所在は行方不明になっていたのだった…

フィルムの謎と田舎の慣習

関川の実家を訪ねた一同は、そこでフィルムに隠された謎と昔の慣習を知る事になる。

関川の母親への取材の中で、関川の祖父はかつて超能力の研究を行っていた事、研究の目的は霊感の強い少女を集め、荒ぶる自然を抑えるために人柱として使う事を目的としており、8ミリフィルムの映像はその時撮影されえた物らしいのだが。

ダビングテープの存在

関川の学生時代の友人が、当時見たフィルムのダビングテープを持っている可能性がある事がわかる。関川とスタッフ一同は友人宅を訪ね、総出で倉庫を探し、1本のビデオテープを発見する。

中身を確認するが、プロレスの映像が重ね撮りされており、問題の映像は消去されてしまっていたのだった。

後日、他の友人がダビング映像を持っている事が分かり、スタッフの元に郵送してもらい映像を確認する。内容は、1人の髪の長い少女が研究者に囲まれた状態で、カメラに向かって何かを呟く映像が映し出されていた。

果たして今回の出来事は何を意味しているのか?番組スタッフは一抹の不安を感じるのだった…

感想と評価・不満点

主に不満点しかない…

正直言って退屈極まりない映画だった。呪いのビデオ制作スタッフが手がけたという事で期待したのだが、残念な出来前だった。

78分のほとんどは取材に終始しており、ホラー映像も3個程しかなかった。呪いのビデオに収録される一つの短編を長尺にした様な展開で全体の内容が薄くなってしまい、見ていて退屈な物になってしまっている。

結局劇中の不可解な現象は分からずじまいのまま投げっぱなしで物語は終わっており、唯一のホラー映像もあまり怖いものではなかった。

たぶんだが、2015年4月に「呪怨ザ・ファイナル」の宣伝としてエイプリルフールの一環として公開された画像「貞子vs伽倻子」が話題になった事に乗っかって制作された作品だったのではないだろうかと思う。劇中で「貞子」を意識した部分が多々存在している事からもこう邪推してしまう。

呪いのビデオシリーズの平均評価を3とするならば、この作品の評価は1.5程度となる程の出来前であった。