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青鬼の正体とは?ゲーム・映画・アニメ版まとめて考察

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ホラーゲーム・映画・アニメに登場する「青鬼」という存在。

その正体を媒体毎にまとめて考察。

「ブルーベリー色の2頭身の化け物」のルーツとは?

その正体とは何者なのか?

それぞれの媒体に登場してくる「青鬼」の正体に迫る。

 

 

ホラーゲーム「青鬼」の概要

ゲームの内容

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出典元:青鬼本編

青鬼の徘徊する洋館から謎を解きつつ脱出を目指すフリーホラーゲーム。

初代「青鬼」は洋館、「青鬼2」は廃校、「青鬼3」は孤島、「青鬼X」は村落など作品ごとに舞台となる場所が違うが、メインの登場人物の名称は同じなのも特徴。

初代「青鬼」のあらすじ

ひろし・卓郎・たけし・美香の4人は、お化けが出ると噂される洋館へ肝試しに訪れる。そこには噂通り「ブルーベリー色の2頭身の巨人」が徘徊しており、1人また1人と襲われていってしまう。

ひろしは閉ざされた謎を解き明かし、青鬼の徘徊する洋館から無事脱出する事ができるのか…。

ブルーベリー色の2頭身の巨人の怪物を「青鬼」と呼ぶ

ゲームに登場する怪物の名称。

全身が青色の2頭身の巨人で、館に侵入して来た人間を執拗に追いまわし襲って来る。

2頭身の人型タイプやスライムの様な見た目のタイプなど様々な形状の「亜種」が存在している。

 

PCゲーム版「青鬼」の正体とは?

出典元:青鬼本編「激しく柵を揺らす青鬼」
青鬼の正体:ゲーム中で青鬼の正体についての言及はないが、元は人間である可能性が高い。

そのためネット上では青鬼の正体について様々な考察が唱えられる事となり、一説では舞台となる館が奇麗に保たれている事や青鬼が写真を所持している事から、「元は人間」で「館の住人」ではないか?と考察されている。

また、襲われた登場人物の特徴を表した「青鬼」が登場して来る事から、青鬼に襲われた人間は青鬼に変異する、青鬼関係なく館で亡くなった人間は青鬼なる、など様々な考察が唱えられているが…。

作中で名言されていない以上、考察の域は出ない。

ネット上の考察も踏まえ、ここからは個人的に気になった考察ポイントとそれを繋げた仮説「物語の前日章」に迫っていこう。

ゲームで注目した青鬼の正体へ至る考察ポイント

ゲームの舞台となった館に登場してくるいくつかの場面で、ある程度の館での生活状況や施設の目的を伺い知る事ができる。特に注目した部分が以下の8点。

【1】4人の男女が初めて入った館の1Fの食堂の椅子が4つある事。

【2】2Fに寝室にベット2つ、子供部屋に1つ、1人部屋に1つが置いてある事

【3】隠し部屋の存在と、そこに設置されている檻の存在。

【4】別館の祭壇部屋。

【5】病室の様に配置されたベットが多数置いてある地下室。

【6】檻に閉じ込められている7匹の青鬼の存在。

【7】別館の食堂には、6つの豪華な椅子が置かれている。

【8】館を脱出すると、なぜか追ってこない青鬼。

これらのポイントから推測される事

8つの考察ポイントから以下の6つの点を推察する事が可能。

①【1】と【2】から基本的な家族構成は両親と子供2人の計4人である事。

②【3】から閉じ込めておく必要がある存在がいた事。

③【4】と【5】から宗教的な儀式や実験の様子が推察される事

④【6】檻の中に7匹、主人公を常に追う1匹、特殊個体「フワッティ」1匹の計9匹が敷地内に存在している。

⑤【7】その豪華さから高い地位にある者が居た事が予想される。

⑥【8】から縄張り意識がある、又は一定のエリアから出れない理由がある。

6つのポイントから推測されるPCゲーム「青鬼」の前日章

出典元:青鬼本編「舞台となる洋館」

森の奥、人目のつかない洋館で両親と子供2人の4人家族はひっそりと生活していた。

家族の父親または母親か、とある宗教にのめり込んでしまう。教祖は家族の住む人目のつかないこの家を気に入り儀式または実験を行う事にした。

そんな時、ある凶暴な「ナニか」が生まれてしまう。次々と教団員が襲われていき「ナニか」へと変貌していく。

せめて子供だけでも…。

家族の父親は、自身を犠牲にナニかへと変貌していく者たちと一緒に檻の中へ閉じ込める事に成功する。まだ変異していない子供の無事を祈りながらも檻の外に残して。

しかし、父親の祈りは届く事はなかった。檻の外にいた子供のナニかへと変貌してしまったのだ。

ナニかに変貌した子供は、家族の思い出が詰まった館を出る事なく徘徊し…。

そんなある日、数人の学生が館へと入って来たのだった。

 

スマホゲーム版「青鬼2」の青鬼の正体とは?

出典元:青鬼2「過去の先生」
青鬼の正体:先生の友人

青鬼2では物語の舞台が廃校に。登場人物はおなじみの「ひろし・たけし・美香・卓郎」に引き続き、廃校に行った生徒を心配してついていった「先生」のキャラが追加。

しかしこの先生が色々怪しい。

なぜか廃校となった学校の間取りを熟知している点、認証コードが必要な扉のキーを持っている点、その事から事件の黒幕は先生では?と推察できる。

案の定、物語を進めていくと先生が物語に深く関わってくる事が判明する。

作中登場の青鬼の正体は仲が良かった先生の友人であり、友達が青鬼になってしまうも自分だけ逃げてしまった罪悪感から、友人に対しエサとして生徒を連れてきている事が判明する。

先生は物語全体の黒幕(被害の根源)ではあり、作中に登場する青鬼の正体は先生の友人ではあるが、先生の友人が青鬼になってしまった際に登場した青鬼の正体は不明のまま。

また校舎に入ってすぐに生徒達は気絶してしまい、牢屋の中で目が覚める。

この時になぜか先生も牢屋の中にいる点や、とても1人ではできない校舎の改装など先生1人の思いたちからとっている行動にしては不自然な部分も多々見受けられる。

スマホゲーム版「青鬼3」の青鬼の正体とは?

出典元:青鬼3本編「船で出会った少女と青鬼」
青鬼の正体:青鬼の正体の一部は船で出会った少女

今作は修学旅行の帰りの「ひろし・たけし・美香・卓郎」と、帰りの船で知り合った少女とその母親が船が転覆した事で流れ着いてしまった島が舞台。

今までとは違い一つのステージ内を青鬼から逃げ回るのではなく、島にある「浸食洞、病院、大屋敷、遊園地、古寺院」の五ヶ所を巡りつつ物語を展開していく。

そしてこの中の「古寺院」の資料室で100年前にアルバムを見つける事で、この島に住む青鬼の謎の一端が判明する。

出典元:青鬼3本編「100年前に撮影された親子写真」

アルバム写真には、ひろしが船で見かけた泣いている少女とその母親が写っていたのだ。

さらに物語終盤には、目の前で少女が青鬼へと変身しひろしに襲い掛かってくる。

ここまでで作中に登場した一部の青鬼の正体は「船で出会った少女」である事までは判明。

少女が変貌する青鬼は王冠を被っている。そのため作中で主人公に襲いかかる主な青鬼の正体は少女により青鬼にされた島民、または奇しくも過去に島を訪れてしまった外界の人々と思われる。

青鬼2と青鬼3で登場する青鬼の正体【考察編】

青鬼の正体:信仰していた神に近づこうとした愚かな人間の末路

スマホゲーム「青鬼2」と「青鬼3」は以下のポイントから共通の世界観がある事が推察される。

その事を踏まえれば青鬼の正体について上記の考察が導かれる。

【1】青鬼2と青鬼3で入手できるアイテムに「青銭」と書かれたお金がある。さらに青鬼3のエピソードで青鬼2エンディングで登場した生徒達の物語「てつや編」を遊べる。

「この事から青鬼2と3が同じ世界観を持った物語であるという繋がりを持つ事がわかる。(繋がりがなければ各々独自の物語で終了しているはず、あえて青鬼3で2を遊べるのは…そういうこと。)」

【2】青鬼3てつや編で青鬼を祭る銅像や祭壇が登場し、青銭の存在と合わせれば青鬼は貨幣にする程の信仰心を得る存在である可能性がある事。

【3】青鬼3にて「温故知新」の文字が書かれた掛け軸を確認できる。この四字熟語は、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすることを意味している事。

【4】青鬼3の病院ステージで置かれた「被験者」と変異を思わせる内容のメモ、さらに病院内で確認できる青い血の描写がある事。

これらの4つのポイントからスマホゲーム「青鬼の正体」は、信仰していた神の存在を己が物としようするも、結局は失敗し青鬼に呑まれた愚かな人間達の末路、という考察に行き着く。

 

スマホゲーム「青鬼X」の青鬼の正体とは?

出典元:青鬼X本編「覚醒者の日記」
青鬼の正体:覚醒者が母親を神へと捧げアオガミ様と近い存在へと変貌した姿

とあるトンネルを抜けた先にある廃村が舞台。ひろし・たけし・美香は動画配信を始めた卓郎に付き合い肝試しスポットとして廃村へ赴いたのが物語の始まり。

今作ではいつもの4人にプラスして、廃村の場所を教えてくれた「ちとせ」が追加キャラクターとして登場。

このちとせが物語中盤に村人は「アオガミ様」を称えており、自分が村の出身でひろし達を生贄として招いた事を告げてくる。

また物語中に自称「覚醒者」と思われる人の日記を読むことができ、これによれば十歳にして覚醒者となった人物は、自身の母親を生贄に捧げる事でアオガミ様へと近づけると書かれている。

さらには来訪した学者からの押収物「民族宗教研究記録 青の信道」という著書も読むことができ、内容は自称覚醒者の危険性を説くものだった。

この事から青鬼Xで登場する青鬼の正体は、覚醒者が母親を神へと捧げアオガミ様と近い存在へと変貌した姿の可能性が高いが作中での明言はない

青鬼Xを通して見る青鬼2の少女の正体

また十歳にして覚醒者となった人物が母親を生贄に捧げているため、青鬼2で登場した少女が覚醒者で母親を生贄にし…という関係性が疑われるが、作中「青鬼X」で十歳の覚醒者は「息子」と書かれているため直接の関係はなさそうだ。

しかし、青鬼2で少女のグラフィックは十歳程度の容姿であり、さらに変貌した青鬼が一般的なものとは違い特別な身分を示す「王冠」を被っている事からも、アオガミ様に非常に近い存在へと至れる覚醒者だった可能性は出てくる。

小説版「青鬼」の正体とは?

ひろし達が館を訪れる20年前に住んでいた生物学者が、娘の病気を治すため遺伝子治療を施すも失敗。その影響で、娘はブルーベリー色の「化け物」に変貌してしまったという設定。

これは小説内で明言されているため、青鬼の正体は「生物学者の娘」で確定。

映画版「青鬼」の正体とは?

青鬼の正体:どの作品も劇中で青鬼の正体についての明言はないが…。

映画でも劇中で正体を言及する事は無い。ただし、それとなく正体について思わせる演出は存在している。

1作目・2作目では微妙にその設定に差異があるため、別々にその正体について考察、迫って行く。

映画:第1作「青鬼-アオオニ-」の正体考察

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あらすじ

ある目的で訪れた「ジェイルハウス」は、人を襲う青鬼が存在していた。

全ての出入り口は閉ざされてしまい、ゲームの設定に従い謎を解いて行くも1人また1人と犠牲者が出てしまい…。

最後の1人になってしまった「杏奈」は、果たして逃げ切れるのか…

劇中の演出による考察ポイント

【1】劇中に登場する青鬼は、登場人物の1人「しゅん」が制作したゲームに登場する怪物そのままの外見をしている。

【2】「杏奈の弟」「しゅん」は「卓郎」により虐められ亡くなっている。

青鬼の正体考察

2つのポイントから、劇中に登場する「杏奈の弟」「しゅん」の「無念」が彼の制作したゲーム「青鬼」に投影され具現化された存在と思われる。

映画:第2作「青鬼Ver.2.0-アオオニ-」の正体考察

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あらすじ

行方不明の噂がある「ジェエルハウス」でネット配信をする卓郎達だが、そこは青鬼の住まう異界の館だった。

ゲーム内容に酷似した館で、ひろしと卓郎はバグにより閉鎖された「幻の4階」を目指す事に。ゲームの仕様通りであれば、そこは全てをリセットできる場所なのだが…。

劇中の演出

【1】劇中の登場する人物の目の前に現れる「なおきの霊」。

【2】ゲーム「青鬼」制作者の「しゅん」と「なおき」は卓郎達に虐められていた。

【3】卓郎は青鬼に襲われるという危機に「改心」し助かるも、たけしは「改心せず」エンディングでなおきの霊と青鬼に襲われている。

青鬼の正体の考察

3つの演出から、なおきの復讐心が同じ立場に置かれているしゅんの作ったゲームとシンクロし、現実世界に投影されている存在なのだろう。

アニメ版「青鬼」の正体とは?

アニメ映画:「青鬼 THE ANIMATION」

出典元:本編予告 https://www.youtube.com/watch?v=Kp81NUN8h6c
あらすじ

民族研究学部の部員は、人気フリーゲーム「青鬼」と地元の民話に登場する妖怪に共通点がある事を発見する。

彼らは文化祭の出し物として民話に登場する「青鬼」に似た妖怪「桔梗鬼」について調べて行くが、その事が開けてはいけないパンドラの箱を開ける事になってしまう…。

本題であるアニメ映画「青鬼」の正体とは?

出典元:本編予告 https://www.youtube.com/watch?v=Kp81NUN8h6c
青鬼の正体:山奥に生息する「謎の植物」の影響で人間が変異した姿。

これはアニメ中に明言されており、謎の植物が自分達を守るために人間を変異させ意のままに操り、山へ侵入しようとする人間を襲わせていたという事が判明している。

劇中では、かなりの昔から存在しており民話にもなっている存在。いわゆる「土着の妖怪の一種」と思われる。

主人公達が民話の「青鬼」を調べるに当たり「謎の植物」のターゲットになってしまう事で青鬼に襲われてしまう。

「謎の植物」は、かなりの特殊な能力を持つ。主な能力は以下の3点。

【1】自身と相性の良い人間を「青鬼」に変異させる事ができる

【2】青鬼に変異させずに、行動を操る事も可能。

【3】花粉を吸わせた人間の記憶を操作できる。

この能力の【3】により違和感なく人間社会で生活しており【2】の能力で、自分達の存在が発覚させないよう裏で工作。そして【1】の能力で、それでも邪魔な存在を排除する。

以上がゲーム・映画・アニメに登場する青鬼の正体の考察でした。

原作であるゲームでの公式設定が明かされない以上、青鬼の正体は不明のままだ。しかし劇中での演出や小道具などを見て行くと、ある程度の想像が働くが…。果たしてその真相は…。