ゲーム・映画・アニメに登場する「青鬼」。その正体を媒体毎にまとめて考察してみた。「ブルーベリー色の2頭身の化け物」のルーツとは?その正体とは何者なのか?それぞれの媒体に登場してくる「青鬼」の正体に迫っていく。
PCホラーゲーム「青鬼」の概要



ゲームの内容
お化けが出ると噂される無人の館に、ひろし・卓郎・たけし・美香の4人は肝試しに訪れる。そこには「ブルーベリー色の2頭身の巨人」が存在しており、ひろし達は1人また1人と襲われてしまう。ひろしを主人公とし、館の謎を解いて行き脱出するという内容のPC用のホラーゲーム。
ブルーベリー色の2頭身の巨人の怪物を「青鬼」と呼ぶ
ゲームに登場する怪物の名称。
全身が青色の2頭身の巨人で、館に侵入して来た人間を執拗に追まわし襲って来る。
2頭身の人間タイプから、様々な形状の「亜種」が存在している。
ゲーム版「青鬼」の正体とは?
ゲーム中では、その正体について言及される事は無い。そのため、ネット上では様々な説が唱えられている。舞台となる館が奇麗に保たれている事や、青鬼が写真を所持している事から、「元は人間」「館の住人」だったという説。
また、襲われた登場人物の特徴を現した「青鬼」が登場して来る事から、館で亡くなった人間は青鬼と化してしまう場所の影響など、様々な説が嘆かれてはいるが。
ゲームで注目した考察ポイント(個人的考察)
ゲームの舞台となった館に登場してくるいくつかの場面で、ある程度の館での生活状況や施設の目的を伺い知る事ができる。特に注目した部分が下記の8点。
【1】4人の男女が初めて入った館の1Fの食堂の椅子が4つある事。
【2】2Fに寝室にベット2つ、子供部屋に1つ、1人部屋に1つが置いてある事
【3】隠し部屋の存在と、そこに設置されている檻の存在。
【4】別館の祭壇部屋
【5】病室の様に配置されたベットが多数置いてある地下室
【6】檻に閉じ込められている7匹の青鬼の存在。
【7】別館の食堂には、6つの豪華な椅子が置かれている。
【8】館を脱出すると、追ってこない青鬼。
このポイントから推測される事(個人的考察)
【1】と【2】から基本的な家族構成は両親と子供2人の計4人である事。
【3】から閉じ込めておく必要がある存在がいた事。
【4】と【5】から宗教的な儀式や実験が推察される事
【6】檻の中に7匹、主人公を常に追う1匹、特殊個体「フワッティ」1匹の計9匹が敷地内に存在している。
【7】その豪華さから高い地位にある者が座る事が予想される。
【8】から縄張り意識がある、又は一定のエリアから出れない理由がある。
8つのポイントから推測される「青鬼」の前日章(個人的考察)
家族は両親と子供2人の4人家族だった。別館では宗教の集会が行われていた。教団の目的か、それとも家族の身に何があったかは不明だが、ある実験を執り行う様になる。その結果、凶暴な「何か」が生まれてしまい、教団員は「何か」を檻に閉じ込めて行くが……
という物語があったと推測できるが…
小説版「青鬼」の正体とは?
ひろし達が館を訪れる20年前に住んでいた生物学者が、娘の病気を治すため遺伝子治療を施すも失敗。その影響で、娘はブルーベリー色の「化け物」に変貌してしまったという設定になっている。
映画版「青鬼」の正体とは?
映画でも劇中で正体を言及する事は無い。ただし、それと無く正体について思わせる演出は存在している。1作目・2作目で微妙にその設定に差異があるため、別々にその正体について迫って行く。
映画:第1作「青鬼-アオオニ-」
あらすじ:ある目的で訪れた「ジェイルハウス」は、人を襲う青鬼が存在していた。全ての出入り口は閉ざされてしまい、ゲームの設定に従い謎を解いて行くが、1人また1人と犠牲者が出て…最後の1人になってしまった「杏奈」は、果たして逃げ切れるのか…
劇中の演出
【1】登場人物の「しゅん」の制作したゲーム「青鬼」に登場する怪物だという設定である事。
【2】「杏奈の弟」「しゅん」は「卓郎」により虐められ亡くなっている事。
青鬼の正体の考察
2つのポイントから、劇中に登場する「杏奈の弟」「しゅん」の「無念」がしゅんの制作したゲーム「青鬼」に投影され具現化された存在と思わせる。
映画:第2作「青鬼Ver.2.0-アオオニ-」
あらすじ:行方不明の噂がある「ジェイルハウス」でネット配信をする卓郎達だが、そこは青鬼の住まう異界の館だった。ゲーム内容に酷似した館で、ひろしと卓郎はバグにより閉鎖された「幻の4階」を目指す事にゲーム通りであれば、そこは全てをリセットできる場所なのだが…
劇中の演出
【1】劇中の登場する人物の目の前に現れる「なおきの霊」
【2】ゲーム「青鬼」制作者の「しゅん」と「なおき」は卓郎達に虐められていた。
【3】卓郎は「青鬼」の襲う危機に「改心」したが、「たけし」は「改心せず」エンディングで、なおきの霊と青鬼に襲われている。
青鬼の正体の考察
3つの演出から、なおきの復讐心が同じ立場に置かれているしゅんの作ったゲームとシンクロし、現実世界に投影されている存在と思わせる。
アニメ版「青鬼」の正体とは?
アニメ映画:「青鬼 THE ANIMATION」
あらすじ:民族研究学部の部員は、人気フリーゲーム「青鬼」と地元の民話に登場する妖怪に共通点がある事を発見する。文化祭の出し物として、民話に登場する「青鬼」に似た妖怪「桔梗鬼」について調べて行くが、その事が開けてはいけないパンドラの箱を開ける事になってしまう…
この様な内容のアニメ映画になっている。
本題であるアニメ映画「青鬼」の正体とは?
山奥に生息する「謎の植物」の影響で人間が変異した姿。自分を守るために、人間を変異させ意のままに操り、山に侵入する人間を襲わせていた。劇中では、かなりの昔から存在しており民話にもなっている存在。いわゆる「土着の妖怪の一種」と思われる。
主人公達は、民話の「青鬼」を調べるに当たり「謎の植物」のターゲットになってしまう。
「謎の植物」は、かなりの特殊な能力を持つ。主な能力は以下の3点。
【1】自身と相性の良い人間を「青鬼」に変異させる事ができる
【2】青鬼に変異させずに、行動を操る事も可能。
【3】花粉を吸わせた人間の記憶を操作できる。
この能力の【3】により違和感なく人間社会で生活しており【2】の能力で、自分達の存在が発覚させないよう裏で工作。そして【1】の能力で、それでも邪魔な存在を排除する。
まとめ
原作であるゲームでの公式設定が明かされない以上、青鬼の正体は不明のままだ。しかし劇中での演出や小道具などを見て行くと、ある程度の想像が働くが…。果たしてその真相は…