【BTFFシリーズトリビア10連発】
別の映画に登場するマーティの親友「ドク」の出演作品や、ある「冗談」がキッカケに制作されたPART2の裏話など、数あるトリビアを10つに厳選して紹介。このトリビアを見た後で映画本編をもう一度見ると、別の視点でもう一度楽しめる事ができる事だろう。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のトリビア
タイムトラベルに必要な電力「ジゴワット」。本来は違う単位だった!?
タイムトラベルに必要な電力単位「ジゴワット」。この単位は現実には存在していない。劇中においても本来は、現実で使用している単位「ギガワット」を使用するはずだった。しかし、脚本家が「GIGA」を書くはずの綴りを「JIGO」と間違えてしまい、誰もその事に気づかず撮影が進み、現在までそのまま使用されている。
ちなみに、タイムトラベルでの使用電力は「1.21ジゴワット」必要と劇中で語られている。これを本来の「ギガワット」に直して、現代の電力単位に換算すると「121万キロワット」になる。
この電力量は、4人家族の年間使用量「5.500キロワット」の182年分に相当するエネルギーをタイムトラベルに使用している。
細かい演出が随所に見られる「タイムパラドックス」の影響
劇中でマーティは、襲撃者達から逃れるために1955年にタイムトラベルする。その際に本来存在するはずの2本松の内「1本」をデロリアンでなぎ倒してしまっている。
物語序盤でタイムトラベルの実験を行った駐車場は「TWIN PINES MALL(2本松の商店街)」という名称になっているが、マーティが過去から戻って来た際には「LONE PINE MALL(1本松の商店街)」に名称が変わっている。
この様に過去の出来事が未来に与えた影響をさりげなく演出されている。
一般販売されていた「デロリアン」
タイムマシン搭載車「デロリアン」。アメリカ製の車種「DMC−12」がベースになっている。この車種は一般販売されており、現在でも中古市場に少なからず出回っている。日本でも販売されているが、600万〜1.000万ほどで購入する事ができる。
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」のトリビア
パート1で降板していた出演者達
マーティの恋人ジェニファー
パート2でマーティの恋人ジェニファーを演じる役者が、前作から交代している。パート1では女優「クローディア・ウェルズ」だったが、本人の母親が病気になってしまった事で続編の出演を断っている。
パート2からは、女優「エリザベス・シュー」がジェニファー役を引き継いでいた。そのためPART2冒頭のPART1ラストシーンは全て撮影しなおした映像が使われている。
マーティの父親ジョージ
パート1でマーティの父親の若い頃を演じた俳優「クリスピン・グローヴァー」も続編では出演していない。代役として「ジェフリー・ワイズマン」が父親役を演じている。クリスピンの降板理由は、クローディアとは違い制作・脚本のボブ・ゲイルと出演料についてかなり揉めた事が原因の様だ。
実は映画史上初の演出が公開されている
劇中に未来のビフと過去のビフとが同じ画面上で会話するシーンがある。実は同じ画面上で1人の俳優が違う役として登場したもう1人の自分とやりとりするシーンが映画で公開された作品は「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」が映画史上初にっている。
歴史が変わった1985年に登場する大富豪のビフ。みんな知ってるかの大統領がモデルとなった
PART2で2015年に起こったある出来事により、1985年は本来の歴史とズレが生じてしまう。そこで登場する、街の支配者で大富豪のビフは、第45代大統領の「ドナルド・トランプ」がモデルになっていた。
当然、映画が制作された時代では、トランプはアメリカの大富豪の1人でしかなかった。
事実は小説よりも奇なり、当時はトランプをモデルにした支配者ビフだが、その約30年後には、支配者ビフの立場をモデルにトランプ大統領という、ある種の支配者が誕生している。
本来制作予定のなかったPART2だが、ある冗談がキッカケに誕生した
PART1をビデオ化した際に、物語のラストに入れた「To be continued 」が続編制作のキッカケになっている。字幕を入れた当初の本来の意味は、「マーティ達の冒険は、これからも続くよ」という意味でしかなかった。
しかし「To be continued 」を見た人達が続編の制作があると勘違いし制作会社への問い合わせが発生、この出来事がキッカケで続編のPART2・PART3の制作が急遽決定された。
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」のトリビア
日本製品の評価
劇中で、鉱山の中に置かれたデロリアンを発見し修理する時にドクが「日本製か…(だから駄目なんだ)」と言い、マーティが「日本製は最高さ」と返すシーンがある。ここは1955年の日本製の評価と1985年時点の日本製品の評価の違いを表している。
わずか30年の間に日本製品に対してのアメリカ側の評価が180度変わった事を示している。
PART2とは同時制作
映画では珍しくPART2とPART3が同時に制作されている。当時としては続編ありきのシリーズ物の制作はかなりの異例。そのため当時の映画ではかなり異例のPART2のラストにPART3の予告編が挿入された物になっている。
別のウエスタン映画に、1885年に飛ばされたドクが登場している
2014年に制作されたアメリカ映画「荒野はつらいよ〜アリゾナより愛を込めて〜」この映画はアメリカのウエスタン時代をモチーフとした舞台となっている。
そこで、PART2にて1885年にタイムトラベルしてしまったドクが、小屋の中でデロリアンを修理しているオマージュの登場演出がある。
ちなにみ、ドク登場シーンは上記予告動画の1分20秒から。
終わりに
以上がバック・トゥ・ザ・フューチャーにおける「もう一度見たくなる」トリビア10連発でした。特に2014年公開の「荒野はつらいよ」の1シーンにドクが登場しているのがビックリした。1985年から2014年まで約30年もの時間が経過していても人々の心の中でバック・トゥ・ザ・フューチャーが愛され続けた証拠だろう。