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映画【バイオハザード:ダムネーション】ネタバレありの作品紹介と感想評価

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#ネタバレあり #作品紹介 #感想

バイオハザード ダムネーション (吹替版)

鑑賞後評価:☆☆(2.7)

題名 バイオハザード ダムネーション
公開 2012年
監督 神谷誠
時間 100分
声優 森川智之、杉本ゆう、皆川純子、檜山修之、大畑伸太郎、飯塚昭三 
あらすじ

2011年。冷戦終結後にソ連から独立した東スラブ共和国のある貧困問題から端を発した独立運動は、同国初の女性大統領スベトラーナ・ベリコバの登場により沈静化していた。

しかし、独立運動を行っていた反政府側の自治区に有用資源が発見された事で状況は一変する。政府側が反政府側への攻撃を再開した事で、沈静化していた反政府側の独立運動は活発になり、東スラブ共和国は今や内戦真っただ中になってしまう。

レオン・S・ケネディは、東スラブ共和国の内戦で生物兵器B.O.Wの使用を確認したアメリカ政府により、単独で潜入調査を行っていたのだが…

 

とある小国で内戦が勃発する。その影にはB.O.Wの影が…大統領直属のエージェントであるレオン・S・ケネディは単独で内戦中の国で調査を行うのだが…

 

⚠【ネタバレ】を含む内容と解説があります。未視聴の方は注意して下さい。

 

 

 

予告動画

主な登場人物

レオン・S・ケネディ(日本語声優:森川智之)

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予告より引用:https://www.youtube.com/watch?v=V9o0hu3W2IQ

バイオハザード2・4・6・リメイク2に登場したバイオハザードシリーズの主人公の1人。

ゲーム版バイオハザード2の舞台であったラクーンシティ事件での生き残り後、アメリカ大統領直属のエージェントとしてB.O.Wとの戦いに身を投じていた。本作において東スラブ共和国内でのB.O.W使用の調査を行っており、確実にB.O.Wの使用が確認された後のアメリカ政府からの撤退命令に反し1人国内に身を置く決意をする。

エイダ・ウォン(日本語声優:皆川純子)

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予告より引用:https://www.youtube.com/watch?v=V9o0hu3W2IQ

バイオハザード2・4・6・リメイク2に登場した東洋系の女スパイでレオンと対をなす主人公の1人でもある。

ゲーム版バイオハザード2にて、本作にも登場するレオンと行動を共にしていた。本名を含めた素性のほとんどが不明の謎多きキャラクター。その色気ある風貌や行動からバイオハザード界の峰不ニ子。

アレクサンドル・コザンチェンコ(日本語声優:檜山修之)

東スラブ共和国の反政府組織(独立派)の主要リーダー。元は小学校教師であったが、政府軍側の誤爆により幼なじみで婚約者の恋人を失った事で独立運動に参加した過去を持つ。

愛称はサーシャまたはバディ。

スベトラーナ・ベリコバ(日本語声優:川崎恵理子)

東スラブ共和国初の女性大統領。元軍人でありウイルスの力がない状態にも関わらず、数多の修羅場を潜って来たレオンやエイダの体術をも圧倒する実力の持ち主。自身の政策は富裕層を優遇したものが多く、貧困層のデモや抗議には厳しく取り締まる事から反政府側の反発がかなり大きく今回の事件を招く結果となる。

主に登場するクリーチャー

プラーガ

バイオハザード4、5に登場した新種の寄生生物。今までのウイルス系とは違い、完全なる寄生生物である事が特徴。このプラーガには被支配種と支配種が存在し、被支配種に寄生された生物は支配種に寄生された生物の命令を聞く様になる。

ガナード

被支配種プラーガに寄生された人間の成れの果て。今までに登場したゾンビの代わりになる存在。ゲーム版では、ある程度は人としての行動が取れていたが、本作に登場したガナード達はt-ウイルスに感染したゾンビに様に愚鈍な行動を取っている。

リッカー

初出はゲームバイオハザード2の警察署内にて登場。人の皮を剥いた様な筋肉が露出した人型の姿が特徴的。元々はt-ウイルスに感染した人間の突然変異的なB.O.Wであったが、後に人為的に作成される様になり生物兵器としてブラックマーケットで販売される様になる。

タイラント

初代バイオハザードに登場した究極のB.O.Wでありラストボス。初代では見た目が完全に化け物であったが、バイオハザード2にて人の中に紛れ込める様に改良される。本作に登場するタイラントは、このバイオ2版に近い風貌を持っている。

スーパータイラント

自身の生命が危機にひんした際にリミッターを外し変容した形態。より戦闘能力を突き詰めた風貌をしている。本作においてレオンを片手で数十m程吹き飛ばし、全速力で走行してくる18トンの戦車の突撃を受け止め、さらに持ち上げる程のパワーを発揮している。

 

物語のあらすじ(ネタバレあり)

単独潜入

アメリカ政府の要請により、東スラブ共和国内戦でのB.O.W使用の調査を行っていたレオン・S・ケネディは、政府からの撤退命令を不審に思い単身国内に身を潜める決意をする。

単独で調査を行っていたレオンは、同じく国内の調査を行っていたエージェント「案山子」が地下駐車場で倒れている所を発見するが、同時に生物兵器であるB.O.W「リッカー」の襲撃を受けてしまう。

リッカーと互角の戦いをするレオンであったが、戦闘中に誤射してしまったタンクローリーへの銃撃で地下駐車場内は爆風に包まれてしまう。その爆風を受けたレオンは、自分に爪を向けたリッカーと、それの傍らに佇む老人を目にし気を失ってしまうのだった…

エイダ・ウォン

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予告より引用:https://www.youtube.com/watch?v=V9o0hu3W2IQ

反政府組織に捕われたレオンは、その場所に突入して来た政府軍とのいざこざに紛れて行方をくらます事に成功する。出口へ逃げて行った反政府組織のアレクサンドル(サーシャ)とJDの跡をつけていく途中で、反政府組織が使用している生物兵器を使った者達の顛末を目撃していた。

一方、東スラブ共和国内でのB.O.Wの猛威が広がりつつある中で、大統領であるスベトラーナはある人物を大統領執務室に迎え入れていた。その人物は対テロ組織であり、かのクリス・レッドフィールドやジル・バレンタインが所属しているBSAAから派遣された調査員「エイダ・ウォン」であった。

支配種

跡を追っていた途中でレオンは、単独行動をしていたJDを助け共に教会を訪れたが、当然反政府組織の人に警戒され再び拘束されてしまう。プラーガの支配種を受け持っていた老人を失った事で、その後釜としての役割を決意したサーシャは、JDにその事を告げ教会を去ってしまう。

彼の幼なじみであり小さい頃からの仲だったJDは、そんな彼を心配し密かにレオンを解放、サーシャを止める事を託し教会の裏手からレオンを逃がすのだった…

支配種プラーガの保管場所に到着したレオンであったが、そこにはすでに空になったケースしか存在しなかった。そんな彼の背後からは1人の人物が忍び寄る。その人物は、レオンのよく知る人物エイダだった。

彼女はレオンに「いずれこの街は浄化される」と告げ、ワイヤー付拳銃を空へ飛ばし、飛び去って行くのだった。

B.O.Wの悲劇

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予告より引用:https://www.youtube.com/watch?v=V9o0hu3W2IQ

教会へ戻ったレオンは、プラーガの襲撃を受けJDを残し全滅した組織の惨状を目にする。ただ1人残ったJDだったが、そこに丁度現れたサーシャの目の前でプラーガに変容していってしまう。

変容直前、JDは「独立なんてどうでもよかった。お前達と一緒に楽しくできれば、それで…」と言い残し、完全なる化け物へと変容してしまう。そんな光景を見たレオンは、B.O.Wがもたらす悲劇を語り、サーシャにプラーガを渡す様に説得する。それでもサーシャは聞く耳を持たず、崩壊する教会からレオンを残し一人どこかに走り去ってしまうのだった…

 

内戦の黒幕

翌朝、大統領施設に3台のトラックが到着する。内戦状況のため、軍はトラックを停止させ警戒するが、トラックの貨物から降りて来たのはリッカーに群れであった。

一方、大統領とエイダは会談を行っていた。すでにエイダがスパイである事を知っていた大統領はエイダを拘束しようとし、2人は壮絶な肉弾戦でぶつかり合う。肉弾戦での不利を悟ったエイダは一瞬の隙を突いて脱出しようとするが、大統領執務室のある仕掛けにより脱出が不可能となり拘束されてしまうのだった。

大統領府の中を進んでいたレオンは、地下へと続くエレベーターシャフトを発見する。一方、拘束されていたエイダも難なく拘束室から脱出する。エレベーターシャフトを降りたレオンは、拘束室から脱出してきたエイダと合流する。2人が眼にした物は、地下に備えられた生物兵器の実験施設、さらには蜂の巣状の大量の容器に入れられた初めて培養に成功した支配種型のプラーガの存在だった。

反政府組織が使用していたB.O.Wは政府から裏ルートで供給され、今回の内戦の裏には大統領の存在があった事を悟る。全てを知ってしまったレオンとエイダは、政府軍により拘束されそうになるが、一瞬の隙をついたエイダの機転により難を逃れる。同時に大統領府に侵攻していたサーシャ率いるリッカー達も地下施設へと侵入。大統領府地下研究所は、政府側・反政府側・レオン、エイダと入り乱れた戦いが繰り広げられる事になる。

三者による乱戦の最中、政府側は究極のB.O.W「タイラント」を解き放つ。

タイラント

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予告より引用:https://www.youtube.com/watch?v=V9o0hu3W2IQ

タイラントとの激闘。レオンとサーシャは持てる力を出し尽くしタイラント達と交戦する。エイダの助けもあり、何とか地下施設から地上へと脱出できたレオンとサーシャだったが、そんな地上にもタイラントは追って来ていた。

思いがけない共闘、レオンとリッカーを操るサーシャは協力して、何とか1体のタイラントを撃破する。かに見えたが、自身の生命危機にリミッターを外したタイラントはスーパータイラントへと変貌してしまう。

第2劇。レオンは持てる力を使い善戦するも、銃の弾薬が尽きてしまう。絶対絶命のピンチだったが、リッカーを操りながら戦車に乗って突撃してきたサーシャの協力もあり2人はスーパータイラントを完全に撃破する事に成功する。

勝利の余韻に浸る2人だったが、そんな彼らの前に現れたのは2体のスーパータイラントの姿だった…

演説とエピローグ

今度こそ絶対絶命、スーパータイラントに追いつめられたレオンとサーシャだったが、寸前の所である物に助けられる。それは上空を飛んでいた航空機によるタイラントへの爆撃であった。

勝利宣言。大統領による国際社会に向けられた演説の最中、生放送中の彼女の耳に驚くべき報告が入る。それはアメリカとソ連の東スラブ共和国への侵攻の報だった。

東スラブ共和国で起こった出来事の全てはアメリカとロシアによる筋書きで、スラブの大統領は踊らされていた事が判明。その事を知っていたかとレオンへ問いつめるアレクサンドルだったが、レオンは否定。サーシャは戦う意味を失い、レオンへ支配種プラーガを受け入れた末の変容、化け物への変貌を嘆き自分で自分の命を断とうとするが、寸前の所でレオンに止められる。銃を握ったのなら、自分で自分の命を奪う事はしてはならないと、サーシャから奪った銃を片手にレオンはサーシャに向け引き金を引くのだった。

子供が行き交う平和になった東スラブ共和国で、支配種プラーガを摘出し半身不随になったスーツ姿のサーシャが、笑顔の子供達とともに車椅子に乗り登校していた。

みんなの感想

リッカーが可愛すぎる。一家に1匹飼う時代が来るかもしれない。

引用元:https://twitter.com/twinkle_1221/status/929676321571061760

なんかCG映画の方が少し好きになりだしてる。

これも面白かった基本、ゲームやらないけど、やってみたくなった。

引用元:https://twitter.com/Nunu24546286/status/1365626090463526914

ずっと我慢をつづけて実写版を観てきたがカプコン、なぜ実写版でこれができない!

アリスとかいらないから!フルCGはアニメ扱いで評価も微妙だが、バイオファンなら必見の作品では。ゲームキャラも活きてます。

引用元:https://twitter.com/adtwadtw/status/265109877138018304

終わりに

バイオハザード ダムネーション (吹替版)

バイオハザード ダムネーション (吹替版)

  • 発売日: 2017/12/21
  • メディア: Prime Video
 

バイオハザードのボスと言えば、タイラントである。そのタイラントの初映画出演は心躍る物があった。ゲーム版では、あくまでボスキャラでしかなくゲーム上の高性能な設定に準じる事はない。しかし、本作においてはゲームの設定をいかんなく発揮する点は見ていて、本来はこういう設定のB.O.Wであると見れるのが良かった。

物語途中で披露されるエイダと大統領との女性同士の戦いも、男同士の肉弾戦にある泥臭い物はなく、激しい戦いの中にある色気も本作の魅力の一つで素晴らしかった。

しかし、物語性はともかくバイオハザードといえば「ゾンビ」と言っても過言がない中で、彼らの活躍があまりにも少ない点は少々不満な所。

バイオハザード6(ゲーム)から1年後の物語。CG映画「バイオハザード:ヴェンデッタ」の紹介記事。