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ホラー【呪われたデジカメ】まいきー謎の女の正体はある人物

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【まいきーと謎の女の正体徹底考察】

チラズアートホラーゲーム「呪われたデジカメ」作中に登場するまいきーや謎の女を徹底考察!あらゆる視点から難解な物語に隠された謎を紐解いていく!

ある出来事に悩まされる男は、ネットで怪しいサイトを見つける。怪しいとは思いつつ藁にもすがる思いで利用するのだったが、それは己が犯した罪と否応なく向かい合う事となるのだった…。

2025年1月ホラーゲームに定評あるゲームクリエイター「チラズアート」の新作ゲーム堂々発売!

 

 

ゲームの紹介

何の異常のないジャングルジムも、デジカメを覗けば自販機の前に

今作はチラズアート過去作「怨霊」同様カメラを使ったゲーム性が特徴。主人公が徘徊するステージに現れる異常、普通の景色に映り込む異界の者をデジカメで撮影しながらゲームを進めていくが、この撮影自体に物語に隠された背景を暴き出す。

アクション要素や謎解きは特になく、一般的にいうウォーキングホラーに近い作風いわゆる幽霊屋敷的ホラーが特徴的。

ゲームのダウンロード方法

2025年1月9日からPCゲームの配信サイト「Steam」にて定価920円(税込)でダウンロード販売中。購入ページの詳細は下記リンクより。

昼と夜の公園と自宅を散策して怪現象を激写するウォーキングシム

幽霊が小さい女の子のため怖くも少し可愛げのある怪異となっている、ほぼ彼女の遊ぶ姿を撮るゲームだといってもよい。

エンディングは1つ、起こった出来事は変えられない凄惨な現実が待つ。

エンドクレジットが流れるところは自由に動くことができるのだが、終局へと向かう物語に茫然とする時間になるかもしれない。総じて異変を見つけるのは楽しかった。

引用元:https://store.steampowered.com/

面白かったです。ビックリ系のホラーではなく、じっとりと嫌な汗をかいていく気持ち悪さを味わえました。

配信で見れば十分かなと思いましたが、自分でやるからこそ配信にも感情移入できますし、作者様の応援もしたいので購入しました。

ぜひ皆さんプレイされてみて下さい。

引用元:https://store.steampowered.com/

霊が映るカメラで心霊写真を撮っていくサイコホラー 「故人 成仏 方法」の検索結果で霊を成仏させようとした主人公の結末はいかに。

電話を使ったヒントシステムは、進行を手助けしつつ趣もあってよい 不気味な雰囲気や得体の知れなさから始まり、最後まで不快感のある良いホラーでした。

引用元:https://store.steampowered.com/

 

 

物語のあらすじ

悪霊に悩む日々

私を苦しめるもの

近くの公園で娘を失った父親は、いつもいつもあの子に苦しめられている。あの子はこの世に縛られている。早く解放してあげなくては…。

「故人 成仏 方法」

藁にも縋る気持ちで調べた所、ネットであるサイトを発見する。亡くなった愛する人物を写真に撮りサイトにアップロードするとその人は成仏できるらしい。しかも故人からメッセージも送ってくれるとの事。

ただし亡くなってから13日以内の者である事が条件。

とても怪しいが、もうこれしか方法はない。サイトで販売している5万円もするデジカメを購入し、あの子を失った公園へ出向き写真を撮るのだが。

公園に現れるあの子

呪われたデジカメ舞台となる公園

デジカメが届くと、父親は早速あの子「みつか」が亡くなった公園へと出向き、いたる所に出現するあの子の写真を撮っていく。

デジカメのファインダーを覗かないとあの子は現れない。怪しい現象や怪しい場所を発見したら、取り敢えずファインダーを覗いてあの子をフィルムに収め物語を進めていく。

※公園パートでは全部で15枚のあの子を撮影する事でステージクリア。どうしても子供を発見できない場合は、公園内で見かける4桁の番号を電話ボックス内の電話機に打ち込む事で異常が出ている箇所のヒントがもらえる。

自宅に現れるあの子

公園内に現れるあの子を15枚撮影し自宅へ戻ってサイトに写真をアップロード。無事成仏させる事が出来たのか、あの子からのメッセージ動画が送られてきた。内容はあの公園で誰かから逃げようとする様子を撮影したものだった。

父親は周囲を見渡すと、どうも自宅内でも異常な出来事が起こっている様で…。

あの子はまだここにいる…。

襲いかかるまいきー

襲いかかるまいきー

ある程度自宅内での写真撮影を終えた父親。突如として周囲が暗闇に染まる。一寸先は闇の世界、そこで父親に耳には自分に接近してくる大きな足音が聞こえてきて…。

ここから大きな被り物を被った人物による襲撃ステージに。通常の視界では見えない敵、手がかりは自分に近づく大きな音、ファインダーを覗いて襲撃者をカメラに収め撃退しつつ何とか場をもたすと物語が進行。

 

⚠ここからエンディング・ゲーム内容におけるネタバレを含んだ内容になっています。

 

 

エンディング

分岐するエンディングが特徴のチラズアート作品だが、今回のエンディングはたった一つ。その内容は。

なぜか自宅で撮影した写真は今まで撮影した者ではなく、全ての画像が最愛の子「みつか」の写真になっていた。それでもサイトにアップロードし除霊しようとするも。

エラー表示が出る除霊サイト

「ルールに違反しました。13日を超える故人がいます」

「ルールに違反しました。13日を超える故人がいます」

「ルールに違反しました。13日を超える故人がいます」

度重なるエラー表示、それでも送られてきた故人からのメッセージ動画には、みつかが電話の前で苦しみながら倒れるシーンだった。

そして玄関から一枚のチラシが差し込まれる、そこに書かれたあの子の名前は「公団愛美(こうだんまなみ)」だった。

行方不明者捜索のチラシ

そう父親(プレイヤー)が考えていた「あの子=みつか」ではない。

父親の周囲で起こる不可解な現象、その果てにはお風呂から現れるあの子とみつか、みつかは泣きながら110の番号に電話をかける。

「お父さんが公団愛美ちゃんを◯しました」

パトカーのサイレンが段々と父親のいる自宅へ近づく中、地面に落ち上空を写すデジカメは、自宅ベランダから飛び降りる人影とデジカメを回収する何者か(まいきー)の手を写すのだった。

 

呪われたデジカメ考察

物語のミスリード「あの子」について

父親(主人公)の独白

物語冒頭に公園の近くで娘「みつか」を失った、あの子に苦しめられている、解放してあげないという父親の独白が描かれている。そのため初見プレイヤーは、そもそも「あの子」とは父親(主人公)の娘である「みつか」で、彼女を解放するためにデジカメで写真を撮り除霊サイトにアップする物語なのだと認識すると思う。

しかし、劇中終盤で

みつかの写真をアップロードすると13日以上前の故人だとしてエラー表示がでる。

除霊サイトには13日以内に亡くなった子しか除霊できないルールがある。エラーが出た事で、プレイヤーはみつかは13日以上前に亡くなっている事を理解する。そして公園で撮影した子供の写真はサイトにエラーなく受け付けられている事から公園の子はみつかではない事も同時に判明する。

そして物語最後、みつかが警察に「お父さんが愛美ちゃんを◯しました」と言っているので、物語冒頭で父親を苦しめているこの世にいなくて解放してあげないといけない存在、13日以内に亡くなっている「あの子」とは自分の娘でなく自分が手にかけた「愛美ちゃん」である事が推察できる。

1度目の印象として、上手いミスリードによる主人公が実は犯人だったという物語の構成に舌を巻く事だろう。

そして2週目プレイをする際に、物語序盤の「あの子が私を苦しめる」「この世にいない」「解放してあげないと」というセリフのプレイヤーの受ける印象が変化する。

2週目の印象として物語のスタート時点で、自分勝手に子供の命を奪い、祟られれば自分勝手に除霊しようとする非道な大人という印象に変化し、物語全体から受ける印象が変わっている事だろう。

さらに本記事以下考察を読んだ後では、もう一つ娘を失った男の悲哀と罪の意識に関わる物語だったという印象を持つかもしれない。

謎の女の正体は父親の罪悪感や良心を表したもの

自宅パートで現れる謎の女

考察ポイント

・この子の洋服が身の丈にあっておらず、愛美ちゃんが着ている制服が同じ。

・自宅内には至る所にお酒の空き缶が転がっている。

謎の女と愛美ちゃんの制服、横並びのボタンが一緒である事がわかる

考察ポイントの身の丈に合っていない小さい制服を着ている事から、自宅パートで登場する女性と思われる霊の正体は、劇中で父親に命を奪われた子供「愛美ちゃん」の成長した姿と思われる。

追加の根拠として自宅冷蔵庫裏に挟まる愛美ちゃんをデジカメで撮影するも、記録された画像データを確認すると大人な女の子に変わっている。また初めて自宅ステージになった時に、居間からガラス戸越しに見える愛美ちゃんも子供姿から高校生姿へのシルエットが変化するシーンがある事からも、謎の大人な女性の正体は愛美ちゃんなのだろう。

ではなぜ子供姿ではなく成長した姿なのか?

それは考察ポイント「お酒の空き缶」が関わってくる。自宅内にお酒の空き缶が至る所に転がっている事から、娘を失ったという現実から逃げたいという父親の様子が伺い知れる。

至る所に散らばるお酒の空き缶

この事から本来のみつかの父親は子供好きな一般的にいう良い父親であるものの、不意に娘を失った喪失感とお酒により正常な判断が無くなり愛美ちゃんの命を奪ったが、心の奥にある良心が自分が命を奪わなければ愛美ちゃんはこう成長したのだろうという罪の意識が愛美ちゃんを成長した姿として認識するに至ったということだろう。

これで一応意味不明な謎の女性の説明はつくと思いますが…。

 

まいきーの正体「父親の罪の意識の権化説」

襲いかかるまいきー

公園にまいきーが訪れるイベント日時が描かれている事から、この公園を利用する子供に人気があったのであろう事は推察できる。しかも自分の娘もまいきー人形と一緒に写真を撮るほどお気に入りの存在。

そのため、父親がみつかを失ったショックで狂ってしまい、娘と友達である愛美ちゃんの油断を誘うためまいきーに変装したのではないか…という考察は成り立つものの、エンディングで上空を写すデジカメに映ったまいきーらしき手の説明はつかないため謎は残る。

それでも愛美ちゃんを襲う際に父親がまいきーに変装していたとすると、劇中終盤で父親であるプレイヤーがまいきーに襲われるシーンも、父親がまいきー姿で愛美ちゃんに迫った事があるがゆえに、愛美ちゃんが見せた幻影または父親の深層心理に残る罪の形として現れた事に一定の説明もできるが。

まいきーの正体「愛美ちゃん+みつか融合体説」

チェンソーで襲いかかるまいきー

考察ポイント

・まいきーの体部分は女ものの服装をしている。

画像からわかる通り、まいきーは女ものの制服を着ている。そして本記事で述べた通り、この制服は愛美ちゃんが着ていた物に酷似している。

その事からまいきーの正体は「愛美ちゃん」になる。

しかしなぜまいきーの被り物をしているのか?この女性は作中では普通に顔出しもしているのにだ。そこで。

考察ポイント

・みつかはまいきーが大好き。

・みつかと愛美ちゃんは友達同士。

・エンディングでみつかの部屋のまいきーの頭がない。

・エンディングで警察に通報したのは、亡くなったみつかである。

・エンディングで父親が部屋から地面に落ちた後、子供と思われる影もあとを追う様に落ちている。

この5点のポイントがまいきーの正体を掴む鍵となる。

まずみつかはまいきー人形を持っており、一緒に写真を撮るほど大好きである。

これはまいきーとみつかの強い繋がりを示している。そして愛美ちゃんには一切その描写はなく無関係。

オープニングのみつかのセリフ「こっからブランコまでどっちが速いか競争ね」というタメ口セリフから公園で遊んでいるもう1人の存在が確認でき、作中からその相手は愛美ちゃんであろう事が考察できる。

これはみつかと愛美ちゃんの友達関係(親和性)を表す描写とも言える。

そして警察に通報した人物が父親の娘であり亡くなったはずの「みつか」であり、その後アパートから地面へ落ちた父親の後を追う様にみつかと思われる子供の影が飛び降りている描写。これらからみつかは警察への通報から「父親の狂気を止めたい気持ち」一緒に飛び降りる事から「父親と一緒にいたいという愛情」が読み取れる。

これらの点と本記事考察「謎の女の正体は父親の罪悪感や良心の表れ説」を組み合わせる事で、まいきーとは父親の罪の意識の象徴たる成長した愛美ちゃんと、狂った父親をどうしても止めたいみつかの気持ちが合わさった存在なのだろう。

補足根拠として、愛美ちゃんはまいきーを被るまで決して襲いかかっていない事が上げられる。まいきーを被った後の彼女の行動は、プレイヤー視点からは襲われているが、みつか視点では止めに入る行為とも言えるかも。

以上、呪われたデジカメ考察となります。