様々なホラーゲームが開発されては発売されていく中で、様々な理由により開発中止になったホラーゲームもまた存在する。
一旦開発中止になるも再開発の上で別のプラットフォームで発売された作品、監督した人物がメーカーを離れた事で開発が中止になった作品など「5作品」をご紹介。
『Silent Hills』『P.T.』
2014年8月14日、PS4向けタイトル『P.T.』を無料配信。屋敷の廊下を進んでいき、ある扉を出るとスタート地点に戻る。それを繰り返すごとに様々な怪奇現象が増えていくという内容のホラーゲームだった。
開発はメタルギアシリーズで有名な小島秀夫の小島プロダクションが行い、難解な謎解きを含む『P.T.』をクリアする事でPS4新作『Silent Hills』のプレイ広告だった事が判明するというもの。
ものすごく恐怖を感じたホラー作品だったため、多くのユーザーが製品版の発売を心待ちにしていたが、『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』完成後に小島秀夫監督がコナミを離れてしまい暗雲が。そしてコナミがPS4『Silent Hills』の開発中止を発表してしまう。
合わせて『P.T.』も配信が中止、再ダウンロードもできなくなってしまった。
『Year Of The Ladybug』
コンセプトアート公開後、そのビジュアル完成度の高さ、独特の奇妙な世界設定が受け多くのホラーファンから注目を集めた。
その後、開発者「Kang」氏は、一緒に開発してくれる会社が見つけたいと表明しファンからの期待が高まも、2017年に突如として開発中止がアナウンス。
アートワークを手がけた「Kang」氏はTwitterとFacebookで以下で
「記事や何千というファンからのラブレターがあったのに、私は開発者の意志をとらえることに失敗しました。自分自身を責めるばかりです」
「Kang」氏
と語っている。
『N64 バイオハザード0』『バイオハザード1.5』
『N64 バイオハザード0』
1996年プレイステーションで初代「バイオハザード」の発売以降、多くのシリーズ作品が誕生してきた人気のホラーゲーム。
当時、プレイステーションのライバルでもあったプラットフォーム「Nintendo64」にて初代の前日譚を描いた物語「バイオハザード0」が開発されていた。
1999年から開発され2000年の東京ゲームショウで発表されるも、同年に任天堂64の後継機「ゲームキューブ」が発表された事で開発を中止。ゲームキューブ版として再開発され発売となった。
バイオハザード0 Nintendo64版
— Eric Wilcox (@Ericw1408) 2020年12月30日
いいな〜凄くやりたい pic.twitter.com/75xvCZwRgX
バイオハザード0 Nintendo64版
いいな〜凄くやりたい
バイオハザード前日章だけあって、アイテム取得後のメニュー画面は初代の雰囲気のまま。
『バイオハザード1.5』
バイオハザード ディレクターズカット デュアルショックバージョン
付属コンプリートディスク
1998年に発売された初代の続編「バイオハザード2」。レオンとクレアという2人の主人公が登場し、それぞれに表編と裏編という物語が用意されているのが特徴。
このバイオハザード2の前に「1」と「2」の間「バイオハザード1.5」とも言えるゲームが開発されていた。発売された「2」の舞台はクラシックな雰囲気を醸し出すラクーン警察署だが、この「1.5」では近代的な建物の警察署が舞台であった。
開発状況は8割がた完成していた段階で突如として開発中止に。
プロデューサーだった「三上真司」氏がバイオハザード2として胸を張った内容に及ばないとの理由で、辞表を用意してまで開発中止を迫ったとの事だった。
ちなみに女性主人公の名も発売版では「クレア」だが、開発中止版は「エルザ」という名前でデザインはこんな感じに。
今週はバイオRE2の発売ですね!好きな人なら知ってる発売中止になったバイオ1.5の幻のエルザDLCコスがありますね!
— てゆーか裕香 rWo (@yk_splaika) 2019年1月21日
1.5とは2の開発で作り直す前のモノで96年7月に初めて公開され後にプロデューサー三上真司によって『バイオハザード1.5』と呼ばれます。んで『2』と内容が大きく異るらしいんです pic.twitter.com/uDyTxrF5gZ
今週はバイオRE2の発売ですね!好きな人なら知ってる発売中止になったバイオ1.5の幻のエルザDLCコスがありますね!
1.5とは2の開発で作り直す前のモノで96年7月に初めて公開され後にプロデューサー三上真司によって『バイオハザード1.5』と呼ばれます。んで『2』と内容が大きく異るらしいんです
『PS2 SIREN SPECIAL EDITION』
当時公開されたPV
日本を舞台に、土着的・民俗的なモチーフを題材としたホラーゲーム。
この作品は「視界ジャック」と呼ばれる独特のシステムを採用しており、徘徊する敵の視界を特殊な力で覗き見る事で敵との遭遇を回避できる。
この視界ジャックを制限したエクストラモード、さらに初心者向けに難易度を下げたイージーモードなどの新要素を加えた「SPECIAL EDITION版」を開発、発売日も2004年10月7日と発表していたのに突如として開発中止に。
発売中止になった経緯についてディレクターの「外山圭一郎氏」は2011年、自身のtwitterで
@black666xxxzo あまり詳しくは言えないのですが、当時の会社のポリシー的な部分で議論となって、結果、納得の上で取り下げる形となりました。期待して頂いた方にはたいへん申し訳無く思っております…。
— 外山圭一郎 (@K_Toyama) 2011年3月27日
あまり詳しくは言えないのですが、当時の会社のポリシー的な部分で議論となって、結果、納得の上で取り下げる形となりました。期待して頂いた方にはたいへん申し訳無く思っております…。
この様に語っている。
以上、この世に出ている開発中止になったホラーゲームでした。