カナダのホラーアーティスト「トレバー・ヘンダーソン氏」が2018年に作り出したキャラクター「サイレンヘッド」。それを元に制作された短編ホラーゲームを紹介。
ストーリーはエンディングまで約30分程度。作中では特に謎解き要素もないため、頭空っぽにしてサイレンヘッドの不気味な雰囲気を楽しむ事ができるのも特徴。
今回はそんなホラーゲーム「SIREN HEAD（サイレンヘッド）」のダウンロード方法やあらすじを一挙解説。
サイレン・ヘッドとは？
拡声器タイプのスピーカーを頭に持つ細長く巨大な体躯をしている妖怪。その特徴通りに、スピーカーから男性の声や警告音などを発し、獲物を誘い惑わし襲い出す。
街灯型のサイレン装置などに擬態する事で、昼夜を問わず活動を行う。
2018年8月にホラーアーティストがデザインし、Twitterで話題になると、それを模したゲームや映像などが制作された。
ゲームのダウンロード
海外サイトになるため全文英語のHP。容量は1GB程度となかなかのサイズ。
ゲームのあらすじ（ネタバレあり）
友人とのキャンプに後から合流した主人公が目にしたもの
友人とのキャンピングに後から参加しに来た主人公はとある山奥に来ていた。すでに日は落ち、あたりは不気味な静寂で包み込まれていた。
友人達が野営している場所へ辿り着いた主人公が目にした物は、誰もいないキャンプ場と赤く染まったテントだけだった。
テクスチャがVHS風な作りなのはゲームの演出。奇麗すぎず、かといって粗すぎないテクスチャの演出が、奇抜なクリーチャー「サイレンヘッド」の気味悪さをより良く演出する物になる。
静寂な森に鳴り響くサイレン
異常事態を察した主人公は近くにある森の監視塔に向かい救助を求めようとする。しかし監視塔に向かう際には静寂だった森の中は、けたたましいサイレン（警告音）が鳴り響く。
このサイレンこそが「サイレンヘッド」の特徴。静寂で自然の雰囲気が溢れる場所に、人工的な警告音が鳴り響いてくる、この日常ではありえないシチュエーションこそがサイレンヘッドの恐怖を煽る最高の演出の一つ。
襲いかかるクリーチャー「サイレンヘッド」
辿り着いた監視塔は無人だった。監視室に置かれた通信機も電気が通っていないためか使用する事ができない。主人公は、監視室に置いてあった銃を片手に、森の中の発電設備まで向かう事になる。
そんな主人公の前に、突如姿を現す「それ」が襲いかかって来るのだった。
そして…
銃でサイレンヘッドを撃退しつつ、なんとか電源を開通し監視塔へ戻った主人公は、通信で助けを求める。通信先からは橋まで来る様に指示され、そこに向かう事になった。道中、襲って来るサイレンヘッドを撃退しつつ何とか橋まで辿り着いた時…橋はすでに崩落していた。
絶望する主人公が最後に見た光景は、四足歩行で凄まじい速度で襲いかかるサイレンヘッドの姿だった…
エンディングは1種類のみで、バッドエンディングがデフォルトになっている。
終わりに
フリーゲームとしては完成度も高く、静寂な森の恐怖感とサイレンヘッドの不気味さを上手く表現されていたホラーゲームだった。
海外製らしく、銃を使って化け物を撃退しながら進むゲーム性も、洋画の中で遊んでいる様な雰囲気を味わえて良かった。
ただし、海外製のインディーズゲームになるため、全編が英語表記になっている。簡単な単語の会話や説明のため、中学英語の知識があれば何とか遊ぶ事はできる。
ただし初プレイ時には、ゲーム上での説明に対し若干不明な所が出てきて混乱してしまうかもしれないのが難点。
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