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ノベルホラーゲーム【現代都市怪奇録】の全話あらすじ紹介やダウンロード方法解説

 

 

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現代都市で起こった怪談話を収録、各々違った物語の結末が楽しめる無料公開中のノベルホラーゲーム「現代都市怪奇録」。
今回はそんなゲームのプレイ方法から、ちょっと詳しいゲームの特徴、ネタバレなしの物語のあらすじまでを一挙紹介。

 

 

ダウンロード方法

ゲームサイトの運営やイベントのプロモーションをしている企業「有限会社ふりーむ」が運営している無料のゲームなどを紹介しているサイト「Freem!」で無料公開中。

Windows専用、容量は約270MB程。

ゲームの特徴

オムニバス形式のノベルホラー

1話~5話までそれぞれが独立した物語のオムニバス形式のノベルホラー。
一枚絵の紙芝居風のゲーム画面に、かまいたちを連想させる人物のシルエットが登場し、会話やあらすじ形式の文字を読んでいく事で物語が進むのが特徴的。
1話をクリアするのにだいたい10分~15分程度は必要で、全5話トータルで1時間程度のプレイ時間が必要な無料のノベルホラーとしてはなかなかのボリュームを持っている。

選択した行動の結果、エンディングが変化する

それぞれの独立した物語を読み進めていくと、1話毎に2~3回の2択の選択肢を選ぶ事となる。それによって物語の展開は変化するが、特に重要な局面での選択では、その後のエンディングに影響を及ぼす。
いわゆるマルチエンディングの方式になっており、全5話でそれぞれにバッドエンディングとグッドエンディングが存在する。

 

物語のあらすじ(結末のネタバレなし)

第一話「引っ越し」

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やっと引っ越し作業がひと段落した。目の前から去っていく引っ越し業者のトラックを見つめながらそう思った。

彼の名は佐藤、大学入学をきっかけに一人暮らしをする事にした大学生だ。安い引っ越し業者を選んだため、自分も作業に加わった事でクタクタだ。ひとまずエアコンで暖房を付けようとした彼だったが、引っ越し作業に気を取られ電気ガス水道の開通手配を取るのを忘れてしまっていた。佐藤は、その日ネットカフェに泊まる事にした…。

翌朝、アパートへ戻るとちょうど隣人が出てくる所だった。

隣人のおばさんは佐藤を見かけると身に覚えのない事を言い出した。詳しく聞くと佐藤を前の住人と間違えてしまったらしい。前の住人のトラブルが気になった佐藤は、隣人に詳しく話しを聞くと前の住人はカップルでトラブルがあったと事だった。
後日、佐藤は水光熱の開通手続きを済ませ部屋へ戻ると、荷ほどきもしていない閑散とした部屋に置かれた小さな紙の破片が目に入る…。

その紙片には「ユルサナイ」と赤い文字が書かれており…。

第二話「305号室の怪」

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無類の酒好きの沢野という女性は、病院で医者から入院を勧められていた。検査の数値的に異常はないと思うが、念のため、という事らしい。医者に305号室に入院する様に言われたが、その場にいた看護師がそれを聞いて動揺していたのが沢野は気になっていた…。

翌日、沢野は305号室へと検査入院した。ベッドで横になる彼女に食事を届けに来たのは、昨日305号室へ入院すると聞いて動揺した看護師だった。沢野は看護師へと昨日の件を聞くと、看護師は重い口を開き噂について教えてくれた。

305号室には以前心臓に病気をかかえた患者が入院していた。その患者は心臓外科居医として腕が良い山形先生が担当する事になったが、手術直前に亡くなってしまったそうだ。患者の手術は延期になったが、その患者も亡くなってしまい、それから305号室には山形先生の幽霊が出ると噂されるようになった、との事だった。

そして、その夜…。

第三話「終電」

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サラリーマンである田名部は焦っていた。立て込んだ仕事の残業をし、退社するのが終電ぎりぎりだったからだ。明日は取引先との商談を控え、急いで帰らなくてはならない。走って駅ホームへ駆け上がる田名部だったが、無慈悲にも、そんな彼を残して最終電車は線路の向こうへと消えていってしまった。

帰りのタクシー代を考えていた彼の前に、もうないはずの電車がホームへとやってくるのだった…。終電は先ほど乗り逃して無いはず…狐につままれた気持ちで、ホームへと停車した電車の中へと足を踏み入れるのだが…。

電車の中には誰もいなかった。車輪の音を残して、あたりは静寂に包まれている。

そんな中で急に田名部に声をかけてきた人物がいた。彼は田名部の恩師である二宮先生だった。懐かしさで会話が弾む二人だったが、ふと田名部は一通の手紙の内容を思い出す。

そう一ヶ月前に送られてきた手紙、二宮先生の訃報を伝える内容が…。

 

第四話「罰当たり」

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動画投稿者の沢野と寺西は「心霊スポットに凸してみた」の動画撮影のため森に来ていた。心霊スポットへの凸行為にビビる寺西だったが、沢野は再生数稼ぎのためだと言い、寺西と森の奥へと進んでいく。

この先には通称「呪われた祠」があると言われ、罰当たりな行為をした者に災いをもたらすという噂が囁かれていた。

沢野と寺西は、森の奥で祠を見つける。再生数を稼ぎたい沢野は、罰当たりな行為として、持ってきた鉄パイプで祠をボコボコにしてしまったのだ…。

これで再生数は貰った。そう思った沢野だったが、ふと周囲に雨が降り始める。天気予報では今日一日は晴れ、寺西は祠の祟りだと動揺するも、沢野はそんな彼をいさめようと…した瞬間、森の奥から覗く2つの目を視線が合ってしまった。

しかし、次の瞬間にはそれも消えており、不審に思いつつも2人は自宅へと帰ったのだが…。

第五話「顔無しさんの噂」

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生粋の怪談好きの彩葉は、学校の放課後にスマホを弄りながら「この街にも怖い話ってないのかな?」と呟いていた。一方、美月は再来週に控えたテストに向け勉強をしていた。学校の放課後にスマホを弄る彩葉と、適当な事をしながら駄弁る美月、それは彼女たちの日課だった。

彩葉は美月へこの街にある怪談は知らないか?と尋ねるも美月は怪談好きではないため知らないと答えた。つまらなそうにしている彩葉に、美月はそんなに言うなら自分で怪談を作ればいいじゃんと気軽に伝えてしまう。その言葉に好奇心を刺激された彩葉はテンションが上がり、美月と協力して適当な怪談話を広めようとする。

彩葉は真実と虚構を混ぜた怪談話、自分がかつて遭遇した事故とそれにまつわる幽霊話を創作する。彩葉と美月は、学生生活での会話の中でそれとなく、その怪談を広めようとする事にした。

そして一か月後…。

授業の教室移動の際に美月は聞きなれない噂話を耳にする、それは「顔無しさん」と呼ばれる怪談話だった。その友達に詳しく聞くと、それは彩葉と美月が広めていた怪談話だったのだが、内容は全く違う過激な物語になっていた。放課後、美月はその話を彩葉にすると、彼女はテンションが上がり、もっと噂を広めようと美月に提案するのだが…。

 

プレイ非対応のMacの方、またはプレイ実況の方がいいという方はコチラ

03:20 第一話「引っ越し」
31:26 第二話「305号室の怪」

終わりに

無料のノベルホラーゲームとしてはクオリティが高かった。ホラー好きな人には先の展開が読めてしまうが、それでも面白さを感じる程にプロットがしっかりしており、物語に引き込まれる面白さを感じる作品になっている。