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都市伝説「ひきこさん」完全解説|元ネタ・正体・対策・口裂け女との違い

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平成を代表する都市伝説「ひきこさん」。名前を聞いたことはあっても、「口裂け女と何が違うの?」「もし遭遇したら助かる方法はあるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ひきこさんの基本プロフィールはもちろん、昭和を代表する都市伝説「口裂け女」との徹底比較や、万が一遭遇したときの対処法、さらにはこの怪異が誕生した時代背景まで詳しく解説します!

この記事でわかること
  • ひきこさんとは何なのか
  • ひきこさんへの対策
  • 名前の由来
  • 似た怪異「口裂け女」との違い
  • ひきこさんの怪談
  • ひきこさんの元ネタとは

 

 

ひきこさんとは?

ひきこさんとは、1990年代後半に広まった日本の都市伝説で、雨の日に現れる長身の女性の怪異である。いじめを受けた少女の怨念が怪異化した存在として語られ、遭遇者を地面に引きずるという特徴を持つ。

30秒でわかる基本プロフィール

まずは「ひきこさん」の基本的な設定をサクッと確認しておきましょう。

  • 名前: 森妃姫子(もり ひきこ)※生前の名として、ネット上で広まった設定
  • 容姿: 背が高く、ボロボロの白い服を着、口が耳まで裂けた醜い容姿の女性
  • 特徴: 雨の日、人形のようなものを引きずっている
  • 目標: いじめっ子や目が合った者を捕まえ、肉が削れて骨が見えるまで地面を引きずり回す

生前の優れた容姿や教師からの贔屓(ひいき)に対する妬みなどを理由にひどいいじめを受けていた妃姫子。いじめが原因で優れた容姿に傷がつき部屋へと引きこもり、その強い怨念が怪異となった存在として語られ、自分をいじめた子どもたちへの復讐、さらには「いじめっ子」そのものをターゲットにして襲いかかるようになったといわれている。

また別の説では、両親の虐待として語られるパターンもある。どちらにしろ、いじめが原因で引きこもり、また両親に部屋に閉じ込められ怪異化したとされる。

ひきこさんから逃げる・対策する3つの方法

足が異様に速く、捕まったら最後……と思われがちなひきこさんだが、都市伝説の世界にはいくつかの「回避法(弱点)」が存在する。万が一遭遇してしまった場合は、以下の方法を試してみるほかない。

① 自分の名前をはっきり・大きな声で言う

高い残忍性と暴力性を持つ怪異だが、いじめられた子どもと同じ名前の子は襲わないとされている。ただし、具体的な名前は不明。また、現在いじめを受けている子どもも襲われない。

② 鏡を見せる

自分の顔にコンプレックスを持っており、鏡を見ることを非常に嫌がる。そのため出会ってしまったら、鏡を向ければ退散する。

③「引っ張るぞ!引っ張るぞ!」と叫ぶ

「私の顔は醜いか」と尋ねてくる場合がある。その際に「引っ張るぞ!引っ張るぞ!」と叫ぶと退散する。

この応答について、なぜ「醜いか?」に対し「引っ張るぞ!」という答えなのかは不明とされている。1つの説として考察するのであれば、生前、教師に贔屓にされたことを妬まれ「贔屓(ひいき)=そんなに「ひいき(引き)」されたいなら引っ張ってやる」といういじめがトラウマになっているのではないだろうか。

森妃姫子という名前はどこから生まれた?

「森妃姫子(もり ひきこ)」という名前は、ネット上で広まった後付け設定とされている。

由来については、「ひきこもり」という言葉を分解し、「ひきこ→妃姫子」を名前に、残りの「もり→森」を苗字として設定されたとされる。

都市伝説や妖怪の名前には、その怪異の特徴を表したものが多く存在する。ひきこさんもまた、名前そのものに時代背景や怪異のイメージが込められた存在といえる。

その他の怪異名 名前の由来
口裂け女 口が耳元まで裂けた女性の怪異であることから
くねくね 身体をくねくねと動かす正体不明の怪異であることから
テケテケ 下半身を失った怪異が移動する際の「テケテケ」という音から

 

ひきこさんと似た怪異「口裂け女」との違い・共通点

「学校の怪談」の代表格としてよく比較されるのが、昭和のメガヒット都市伝説「口裂け女」だ。

両者は非常に似た容姿・特徴を持っており、誕生した時代とともに世情に沿った妖怪でもある。

🔍️ 口裂け女とは?

マスクをとると耳まで裂けた口が現れ、「私、きれい?」と尋ねてくる日本の有名な都市伝説の妖怪。

彼女の問いに対する答えによって、問われた者の末路は変わる。

比較項目 口裂け女 ひきこさん
誕生した時代 昭和(1978年頃〜) 平成(1990年代後半〜)
容姿 女性。赤いコートに耳まで裂けた口を隠す大きなマスクをしている 女性。白いボロボロの着物に口は耳元まで裂けている
主なターゲット 下校途中の小中学生全般 主にいじめっ子、または目が合ってしまった子
武器・攻撃方法 巨大なハサミ、包丁 素手で脚を掴み、そのまま引きずり回す
足の速さ 100mを3秒で走る 足が異様に速く、逃げ切るのは不可能
襲う動機 美への執着、不条理な通り魔 いじめへの怨念、コンプレックス

このように赤と白という対称的な衣装に、耳まで裂けた大きな口を持ち、逃げ切れない速度で移動するという非常によく似た特徴を持っている。

彼女たちが子どもを狙う動機も、昭和の口裂け女は整形手術が流行りだした時代であることや、塾に通う子どもが増えるなど、子どもが1人で夜道を歩くという今までになかった昭和時代の社会変化への不安が現れた妖怪といっていいだろう。

一方、ひきこさんが流行した1990年代後半は、学級崩壊、いじめ、引きこもりなど、昭和時代のような社会全体の不安から、子ども個人が抱える問題へと焦点が移った時代でもあった。

口裂け女同様、ひきこさんもまた「時代の変化による不安が具現化した怪異」といっていいだろう。

いわゆる昭和時代の子どもの不安が「口裂け女」、平成時代の子どもの不安が「ひきこさん」という形で表面化していたのだろう。

また学校によりいじめの不祥事や隠蔽なども大きく取り沙汰された時代でもあり、ひきこさんとはいじめに苦しめられても助けてくれない大人に対するアンチテーゼ、ヒーローへの願望も含まれているのかもしれない。

決定的な違い

どちらも社会不安が引き金となって生まれた怪異だが、口裂け女が不特定多数を襲う「心理的恐怖(質問の答えで展開が変わる)」なのに対し、ひきこさんは物理的な暴力(引きずり回す)と「いじめ」というリアルな社会の闇がベースになっている点が大きな違いとなっている。

細かな違いとして口裂け女は天候に関係なく出没するのに対し、ひきこさんは雨の日限定と出現条件に違いがある。さらに知名度という点も、口裂け女は全国的に、世代を問わず知られているのに対し、ひきこさんは口裂け女に比べマイナーな怪異に属している。

 

ひきこさん怪談

森妃姫子

ひきこさんの誕生秘話として有名なのが「森妃姫子」という少女の話である。学校でいじめを受け、自宅でも虐待され、引きこもりになった少女が怨念によって怪異化したという内容だ。

ひきこさんの本名は「森妃姫子」といって、もともとは背が高く良い子だったそうです。

しかし、同級生に学校でいじめられるようになり、自宅でも親からの虐待に苦しんでいました。

特に学校ではいじめっ子たちから「先生にひいきばかりされやがって!」

「そんなにひっぱってほしいなら、ひっぱってやるよ」

そういっていじめられ、手を縛られいじめっ子たちに足を掴まれて学校中を引きずり回されました。

クラスへ戻ってきたとき、顔はまるでオバケでした。

それから、ひきこさんは学校へ行かなくなりましたが、それでいじめがなくなるわけがありません。

今度は酒乱の父親とそれに同調する母親から家でも虐待を受け、引きずられることになりました。

それでもひきこさんは、家の家具にしがみつき、酷いいじめが待つ学校へ決して行くことはしませんでした。

そのまま部屋に閉じこもったままひきこさんは出てこなくなりました。

「学校へ行かないから飯などやるものか!」

怒った両親はひきこさんにご飯を与えなくなりました。

しばらくして両親が部屋を覗くと、そこには虫を食べるひきこさんの姿があったそうです。

それから親は100円のおにぎりと水だけを、申し訳程度に差し入れるだけで、ひきこさんを部屋に閉じ込めたままでした。

ひきこさんは雨が好きでした。

ひきこさんは雨の日だけは引きこもっている家を抜け出し小学生たちを襲うようになりました。

小学校の近くに出没しては傘で視界の狭くなった小学生を襲うのです。

ひきこさんに捕まると、足を持たれて地面を引きずられ、その手は次の小学生を見つけるまでは絶対に離しません。

そして次の小学生が見つかるころには、変わり果てた肉の塊だけひきこさんに握られているそうです。

引用元:https://www3.nagasaki-joshi.ac.jp/~web08la/16/tosidensetu.html

いじめっ子Aくん

前述がひきこさん誕生秘話であり、こちらは怪異化後の内容となっている。

僕は学校に行くのが大嫌いだった。クラスメイトからは無関心に扱われ、家と学校の間にある公園で、いつもA君からいじめを受けていたからだ。雨が降るその日も、僕はいつものように公園に呼び出されていた。

しかし、その日のいじめはいつもと違っていた。A君が突然、公園の入り口を凝視したまま激しく震え出し、身動きが取れなくなったのだ。僕が視線の先を振り返ると、そこには雨の中で傘もささずに立つ、背の高いボロボロの白い服を着た女の人がいた。その顔は傷だらけで、口は耳まで大きく裂けていた。

女の人は低く不気味な声で「私の顔は醜いか」と問いかけながら近づいてくる。あまりの恐怖に尻餅をついたA君の足首を、女の人はためらいもなく掴むと、そのまま地面を引きずりながら去っていった。遊具やポールに無造作にぶつけられながら引きずられていくA君。現場には痛々しい引きづられた跡が残されていた。

恐怖で何もできず、警察にも親にも相談できないまま夜を明かした翌朝。僕が雨の公園の前を通りかかると、あの女の人が再び現れた。女の人は、髪も服もなく赤黒く肉が削ぎ落とされた「大きな人形のようなもの」を地面に引きずって歩いており、その胴体から「ぼとっ」と頭が落ちた。

ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…

その日、A君は学校に来なかった。

そして数日後、先生から「A君は引っ越した」と告げられた。

僕は思う。あんな恐怖を一緒に経験した仲だ。A君はあの女の人から逃げ延びて無事に引っ越したのだと信じたい。新しい場所で、彼が楽しく過ごしてくれていることを願いながら。

参考資料:【怖い話】「ひきこさん」の怖い話を紹介‼︎

 

 

ひきこさんの元ネタは?

結論からいうと、ひきこさんには「これが元ネタ」と断定できる作品や人物は存在しない。ネット上で自然発生した都市伝説と考えられており、「森妃姫子」という名前も後年付けられた設定とされている。

しかし、1990年代後半に広まった都市伝説であり、当時社会問題となっていた「いじめ」「不登校」「引きこもり」といった子どもを取り巻く不安が、怪異という形で表現されたものと考察される。

特に「引きずり回す」という残酷な特徴は、当時問題視されていた学校内のいじめや、助けてくれない大人への恐怖・怒りが反映されたものともいわれる。

また、ひきこさんという名前自体も「引きこもり」という言葉が一般化した時代背景から生まれたと考えられ、都市伝説では怪異の特徴や由来をもとに名前が付けられることが多く、ひきこさんもその流れに沿って名付けられた怪異といえるだろう。

なぜ生まれた?都市伝説に隠された「平成のいじめ問題」考察

ひきこさんが誕生した1990年代後半は、日本国内で「いじめによる不登校」や「引きこもり」「学級崩壊」が大きな社会問題として表面化した時代だった。

  • 「引きずり回す」残酷さ: 当時、報道などで過激化していたいじめの実態が子どもたちの心理的トラウマとして残り、また助けてくれない大人たちに代わっていじめっ子を成敗してくれる存在としてビジュアル化されたもの
  • 「ひきこ」というネーミング: 「引きこもり」という言葉が一般化した時代背景の反映

単なるお化けストーリーではなく、「大人が見ないふりをしていた学校内の闇(いじめ)」が形となったという恐怖、または自分を助けてくれない大人に代わる存在として、ひきこさんが長年語り継がれている最大の理由と言えるのだろう。

以上、都市伝説「ひきこさん」の怪談や、口裂け女との違いでした。