【多少のネタバレ有り】ドラマ版「ヒトコワ」の1話〜最終話までの各収録エピソードのあらすじを紹介。
劇場版からドラマへ、生きている人間が最も怖い、それを描く物語が帰って来た。
登場人物の女は全員サイコパス?果たして物語の結末はどうなるのか?
⚠物語のオチを含む内容のネタバレは有りませんが、多少のあらすじに関するネタバレはあります。注意して下さい。
ヒトコワの特徴
心霊ホラーではない日常に潜む人間の怖さを描く
超常現象や呪い、心霊と言った事象によるホラーではなく、人の裏の顔にクローズアップした物語が特徴。
密接にリンクする各エピソード
基本的に1話で2つの物語が描かれ、1話完結のオムニバス形式のドラマだが、各エピソードに登場する人物が他のエピソードの物語にリンクしている話しが多い。
例えば、1話のある人物のその後の顛末が、他のエピソードで噂話として語られたりするなど密接にリンクしてくる。
この点は劇場版「ヒトコワ」より、ミステリアス要素が増している。
DVD1巻の収録タイトルのあらすじ
公開:2017年 時間:109分 DVD収録エピソード:1話〜4話(1話あたり23分)
エピソード1「捨て子」
時間:23分 出演:松田るか、水野智則
「依頼」編
あらすじ:鍵屋の店主高田は、「サイトウミカ」から鍵開けの依頼を受けて現場に向かうと、派手な衣装で身を包む若い女性が待ち受けていた。高田はすぐに鍵を解錠、チェックのためドアノブを回そうとすると、ミカに止められてしまう。料金を受け取り、その日は帰宅するのだった。そして翌日、休憩中の高田に連絡が入る。
それは、昨日の依頼人「サイトウミカ」からの鍵開けの依頼だった…
「捨て猫」編
あらすじ:女子高生の「市井美和」は、自宅の前に捨てられていた子猫を拾う。それから数ヶ月後、コンビニでバイト中の美和に母親から連絡が来るのだった。内容は自宅で飼っていた猫が見当たらない事。美和は手作りのポスターを電柱に貼りながら、飼い猫モモを探すのだが、ついには見つかる事はなかった。
そして、美和宛に差出人不明の1つの段ボール箱が送られて来るのだった…
エピソード2「侵入者」
時間:23分 出演:佐藤乃莉、仲谷香春
「トイレの鍵」編
あらすじ:佐川葵は、十数年前に里子へ出した娘との面会の許可を得るために病院を訪れていた。当時、凶悪犯から娘の身を守るため、泣く泣く里子に出した葵は、医院長との約束「大きくなったら再会させる」の履行を求めていた。
亡くなった医院長の代わりに対応した婦長の説得で、まだ危険がある事からアオイは泣く泣く自宅へ帰るのだった。しかし部屋へ入ったアオイはトイレの鍵が閉まっている事に気がつくのだが…
「隣りの夫婦」編
あらすじ:サオリは恋人からの連絡を受け、洗濯物を片付けてほしいと頼まれる。洗濯も終わり、ベランダへ干し一段落した事から外へ一服しに出た。外で隣りの夫婦の旦那と一緒になり、世間話を交わすのだった。
翌日サオリは喫茶店でのバイトから自宅に帰宅した際に家の鍵を失くした事に気づく。管理人に鍵を開けてもらい、部屋の中で一服しようとした際に恋人から電話がかかる。その内容は、昨日に隣人が何者かに◯◯されたとの事だった。その人物と昨日に外で世間話をしていたサオリはその事実に驚愕するが、次に告げられた言葉に絶句するのだった…
エピソード3「復讐者の誕生」
時間:23分
あらすじ:父親の会社を継ぎ事業に失敗、多額の借金を背負った男性は、妻に見送られながらも求職活動に出かける。人生に絶望していた男性は、橋の下で自分の命を断とうとするが、恐怖が勝り踏みとどまってしまう。そんな男性の目の前に現れたホームレスの男によって、自分の代わりに人を◯◯す仕事をする人物がいる店を紹介される。
帰宅した男性は、妻と伯父が産まれて来る子供の名前を決めており、ふと見た名前候補の中に「美和」の文字に丸がついていた。
後日、なけなしの財産を持ち店へ行った男性は「アイ」と名乗る女性と遭遇、彼女に「妻が身ごもる娘の父親を◯◯す」依頼をする。
その日から、男性の周囲に現れた不審な人物により、とうとうやって来たかと恐怖を覚える日々を過ごすが、そんな最中で妻が産気つき病院へ、無事に娘が誕生する。
しかし「産まれた娘に会えない事」「依頼した人物からの連絡」により、1人の復讐者が誕生する事になるのだが…
エピソード4「看護師」
時間:23分 出演:高田里穂、大和田南那
「家飲み」編
あらすじ:北村美月は、恋人「てつ」と付き合って3周年記念の祝い事を、友人「まゆ」と3人でしていた。たわいのない話しで盛り上がるが、ふと美月は差出人不明の自分宛の封筒を目にする。中には紙が1枚入っており、「知らなきゃよかった」の一文が書かれていた。
終電近くになり、帰ろうとするまゆを、美月とてつは自宅へ泊まる様に誘う。
就寝後、大きな音で目が覚めた美月は、隣りで寝ていた恋人の「てつ」がいない事に気がつくのだが…
「遺言」編
あらすじ:矢口茜は病院に入社の挨拶を交わす。自身の担当患者は癌末期で先が長く無い社長ヨネダで、その気難しい性格から我が侭を言い放題、初日に関わらず茜は辟易していた。病院の指示もあり翌日から社長の要望とおりに準備する。
あいかわらず冷淡な態度のヨネダに親身な対応を続ける茜にヨネダは心を開いて行く。茜は徐々にヨネダとの心の距離が縮まるが、容態が急変ヨネダは亡くなってしまう。
茜はヨネダの病室に残された手帳が目に入り、中身を読むと各看護婦への評価が書かれていた。新人の茜に対する評価も書かれていたが、茜への成長性、親身な態度について感謝の気持ちが書かれていた。だが、やがてその内容は茜への異常な執着を示す物になっていき…
DVD2巻の収録タイトルのあらすじ
公開:2017年 時間:109分 DVD収録エピソード:5話〜8話(1話あたり23分)
エピソード5「山田ハイツ」
時間:23分 出演:華村あすか、秋本帆華
「女女女」編
あらすじ:五月(さつき)は、喫茶店のバイト仲間に最近感じている事、確証はないが付きまとわれているのではないか、そんな漠然とした不安事を相談していた。
バイト仲間は気のせいだと言うが、五月は喫茶店の従業員「さゆり」の事もあり、どうしても不安が拭えなかった。
そんなある日、自宅のポストに一通の手紙が投函された。広げて見るとそこには「あなたを◯したい」、この文章のみが紙一面に書かれていた…
「隣のカップル」編
山田ハイツに引っ越して来た住人「えみり」は、荷解きの中に大家が挨拶に訪れ、世間話しを交わした。えみりは、引っ越しの挨拶をしに隣人を訪ねていく。その隣人は同郷出身者という事もあり、仲良くなる。
しばらくして、隣人から引っ越しでマンションを出て行く事を聞く。仲良くなってすぐのため、えみりは残念がるがそこでふと隣人が漏らした言葉「ここ変じゃないですか?部屋の物が急になくなるし…」との嘆きが耳に入り、一抹の不安を抱く…
エピソード6「犯罪者」
時間:23分 出演:谷垣有唯、中村公隆
「盲人」編→「◯◯」編(物語後編でタイトルが変更)
あらすじ:男子小学生の2人は学校から帰宅していた。2人は途中で別れ、健太は1人家路につく事になる。
帰る途中、サングラスを掛けた女性が杖をつきながら歩いていた。杖が折れ困っている女性に声を掛け、家まで手を引いて連れて行ってあげたのだが…
「車泥棒」編
あらすじ:男は路上に駐車してある車を物色していた。車に近づいてはドアの施錠をチェック、そんな事を繰り返す内に鍵がささったままの車を見つける。男はそのまま車に乗り込み走り出すのだった。
売買先に連絡し、買い取ってくれる事を確認していた男の耳に、携帯電話の着信が鳴り響く。その音は車のトランクから鳴っており、中を確認するのだが、そこには首に縄を巻き付けた意識の無い女性が横たわっていた…
エピソード7「助けを求める」
時間:23分 出演:山崎真実、星耕介
「ゴミあさり」編
フリーターの男は、住んでいるアパートの住人のゴミをあさる事を趣味としていた。集めたゴミは部屋毎に振り分け、専用の棚を作り細かく管理していた。
そんな日々を過ごしていた男は、ある日に回収したゴミの中に一切れの紙を見つける。
そこに書かれていたのは「たすけて」とSOSを指す物だった…
「予告」編
太一は元カノから相談事を受けていた。内容は「元カノの顔」と「この女、いつか◯します」と書かれたチラシをマンション中に貼られる嫌がらせについてだった。
嫌がらせはエスカレートし、ある時「もうすぐだ、待ってろよ」と自身への脅威が迫る内容になった。
元カノを心配する太一の様子に呆れ、現在の彼女にふられた太一の元に、元カノから連絡が入る。その電話中に女性の悲鳴が聞こえ、太一は急いで彼女の自宅へ行くのだが…
ラストエピソード「うらぎり」
時間:23分 出演:山崎真実、星耕介
「SNS」編
女性の動画配信者「まりえ」は友人から、ある噂を聞いていた。動画配信のネタが尽きていた彼女は、友人に食事を奢る代わりにネタの使用許可をもらう。
その晩にさっそく友人から聞いた、この街で起こったとされる噂を配信で披露する。その企画は大反響を呼び、2時間で約60万再生を叩き出した。
動画のコメント欄は賞賛の嵐だったのだが、その中で一つ気になるコメントを目にしてしまうのだった…
「痴話ゲンカ」編
男2人は酔い潰れた友人を抱えて、自宅まで運んでいた。部屋に入る友人達だったが、そこでの腐った様な臭いに違和感を覚える。
終電はすでに無いので、友人を寝かした2人は飲み直す事にした。そんな時、寝ている友人の目から涙を流し、美人な彼女と別れた理由が気になった。頑に明かさない内容から気になった友人達は。スマホのラインを勝手に読んでしまう。
友人達は、喧嘩している彼女に勝手にメッセージを送るのだが、その受信音が襖の中から響いて来るのだった…
無料配信サイト
Amazon Prime Videoにて、プライム会員専用の見放題動画として2020年7月現在、無料配信中。(見放題対象作品はAmazonにより、変更になる場合があります。)
Amazon Prime Videoリンク
エピソード1:捨て子
エピソード2:侵入者
エピソード3:復讐者の誕生
エピソード4:看護師
エピソード5:山田ハイツ
エピソード6:犯罪者
エピソード7:助けを求める
エピソード8:うらぎり
劇場版「ヒトコワ」シリーズ紹介記事(ネタバレ含む)
約60分で1話あたり約10分程度のショートストーリーが5話収録されているオムニバス形式の映画。1〜3までの3作品が2012年から2013年に制作、公開された。
終わりに
劇場版よりミステリー要素が増え、各エピソード間で物語がリンクする内容になっている。リンクすると言っても、物語同士が密接に繋がっており、最終話まで謎が続く様なタイプの物ではなく、あくまで過去エピソードの人物のその後が噂として出て来たりする程度の薄いリンクになっている。
そのため原則1話完結で23分のため、気軽に楽しむ事ができるドラマに仕上がっている。1話10分程度の劇場版よりも、物語のミステリアス性はパワーアップしている。