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短編ホラーゲーム【犬鳴トンネル】のあらすじ紹介と感想

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【3種類のエンディング(ネタバレ注意)の行方とは】

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日本福岡県「旧犬鳴トンネル」にまつわる都市伝説をモチーフとしたホラーゲームを紹介。トンネルを抜けた先には「日本国憲法の通じない治外法権犬鳴村」が存在すると言われているが…

こちらは「Steam」で310円の価格で販売中。1時間〜2時間程度でエンディングまで行くので、時間が無い人にも気軽に遊べるゲームの1つ。ただし今作にはセーブ機能は搭載していない。

Steamの販売ページは↓コチラ↓

 

1人の男性が旧犬鳴トンネルに訪れた所から物語は始まる

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カメラを手にある目的のため「旧犬鳴トンネル」を訪れた主人公は、封鎖された入り口を乗り越え中に入って行く。異様な雰囲気、人の手が入らなくなった荒れ果てたトンネルを進んで行くのだが…

カメラを覗き込んでいる視点でゲームを進めて行く形になる。トンネル内部に水が滴るBGMや反響音などの演出が秀逸で恐怖を煽ってくる。

トンネルを抜けた先には…

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所々に置かれた手紙により、犬鳴村で起こった出来事や伝承を知る事ができる。

トンネル内に放置されたシャベルカーを操作し、岩で封鎖された出口を開け先に進む。するとそこに広がる光景は、12人の墓地と中央に置かれる時計、まるで墓地の様な場所だった。

犬鳴峠と墓地、そして…

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周囲を捜索、残されたメッセージから墓地に隠された謎を解き明かす。

ゲーム中で読めるテキストでは以下の様な伝承を伺い知る事ができる。

この村では、はるか昔に地元の村人が協力し、人に乗り移った黒龍を岩の下に封印した。黒龍は自身を守る番犬を配置し眠りについた、という伝承が残されていた。この番犬は現在でも血脈は受け継がれており、岩に近づく者には激しく威嚇するのだという…

この伝承が作品内における「犬鳴峠」の由来になっているのだろう。

現実の「犬鳴峠」も由来も「犬も泣く程に険しい峠道」などの諸説がある。ゲームではその内の一つを独自にアレンジされている。

神社に到着した撮影者は

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墓地の謎を解き、先に進むと1つの社と3つ蝋燭が置かれる場所に辿り着く。先への道は3つの蝋燭により封印され、進もうとするとカメラにノイズが走ってしまう。主人公は、井戸に隠されたライターを見つけ、蝋燭に火を灯す。

すると、まるで封印が解けたかの様な雰囲気に包まれ、先に進む道を歩いて行くのだが…

 

物語の結末に関わるネタバレがあります。未プレイの方は注意して下さい。

 

 

通常エンディング(バッドエンド)

そして再度、出口へ通じるトンネルの中を進み、舗装された奇麗な道路にまで戻って来る事ができた。トンネル出口に置いてある公衆電話で警察に連絡を取るのだが…

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
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無事警察へ連絡し、パトカーが現場にくるまで待機していると、主人公の背後から迫る黒い影に襲われてしまう。地面に叩き付けられ画面にヒビが入ったカメラ映像には、襲って来た者とは別の白装束に身を包む髪の長い女性が映り込む。

後日、地元警察より主人公の行方不明になっている事が明かされた。

SOSを受け現場に到着した警察は、通報者を発見する事ができず、現場にはレンズの割れたビデオカメラのみが残されていたという…

警察の調べで男性は、動画投稿者であり、近々の動画で「犬鳴トンネル」に関係する映像を投稿する事を宣言していた。そのため、現在でも男性が犬鳴トンネルへ動画撮影で訪れていたとし付近の捜索を続けている…

グッドエンディングとシークレットエンディング

グッドエンディング

作中に隠されている「5つのお地蔵様」。これを発見し、それぞれの置き場に設置する事でグッドエンディングを迎える事ができる。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
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トンネルを抜けた先の公衆電話で警察へ連絡した主人公は、無事に現場に到着した警官と合流する事ができた。

後日、撮影していた動画を見直していると、自身が撮影していた映像とは別の映像が録画されていた。

犬鳴トンネルの映像ではあるのだが、元気で楽しげな少女が映り込んでいたのだ。その少女は時間が進むにつれて青白く変色していく気味の悪い映像だった。

主人公は、こんな映像ではとてもサイトに投稿する事は出来ないと憤る。

犬鳴トンネルが完全に封鎖されてしまう前に、主人公は再度あのトンネルへ足を踏み入れる決意をするのだった…

シークレットエンディング

トンネルを抜けた先で犬の鳴き声が聞こえて来るポイントがある。その付近で鉄柵に足を取られ身動きできない犬を助ける。

そして3つの蝋燭に火を灯し、先に進んだ時に分かれ道が出て来る。

1つは外に通じる道、もう1つは侵入禁止のバリケードが敷かれている道。その侵入禁止の道を進む事でシークレットエンディングを迎える事ができる。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
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侵入禁止の道を進んで行くと、先ほど助けた犬が倒れている光景が目に入る。倒れた犬の傍らには1つの手帳が置かれていた。

それを読む主人公は、ある少女が犬鳴村の住民の安寧を祈る思いが綴られていた。しかし、視線を上げた先には、白装束を纏う髪の長い女性がこちらを見つめ近づいて来る。

主人公は、うめき声を上げながら迫って来る「それ」から逃げていく。何とか逃げていき、外に通じるトンネルを出た瞬間に、車と衝突してしまうのだった…

 

終わりに

直接的な怪奇現象による驚きの演出は少ないが、トンネル内という異様な雰囲気を上手く表現、演出されており恐怖を感じる作品だった。

実際にある都市伝説「旧犬鳴トンネル」をモチーフにしたChilla's Art(チラズアート)氏制作のゲームで、トンネル内の不気味な雰囲気を楽しめる作品に仕上がっている。

実際の旧犬鳴トンネル内は、ゲームの様な物にはなってはおらず、当然墓石や神社なども存在していない。現在は崩落の危険性があるため、人の侵入は禁止されている。

 

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