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ジブリ【魔女の宅急便】の13の裏話・都市伝説・トリビア集

 

 

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1989年公開、当時の日本アニメーション映画興行収入を更新した名作映画「魔女の宅急便」。知らない人はいないとさえ言え、見た人の心に暖かいものを与えてくれた名作アニメ。

今回は、そんな名作アニメに隠された裏話・都市伝説・トリビアの全てを網羅、13個にも及ぶ魔女宅に隠された「裏」をまとめてみた。

 

ジブリ映画「魔女の宅急便」とは?

ジブリ映画として初めて他者の「原作」による長編アニメーション映画。2020年までで15回テレビ放映されており、全てにおいて視聴率が12%を越える名作アニメの一つ。

これだけの放映回数を誇っており、その内容については耳にタコかも知れないが、魔女の宅急便にまつわる裏話・都市伝説・トリビアを見て行く前に、ざっと物語の内容をおさらいして行こう。

あらすじ

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

田舎に住む13歳の少女キキは、魔女のしきたりに従って1年間の修行をする事になった。「魔女のいない街での1年間の修行」キキは海に囲まれたコリコの街での定住、修行を行う事に決める。

魔女に馴染みのない街で、周囲の人々はキキに対して余所余所しく、そんな周囲の態度にキキは戸惑いを覚える。しかし、そんな余所余所しい人々の中で、ある少年「トンボ」はキキに興味を持ち、馴れ馴れしい態度で接してくる。そんな態度を不快に思ったキキは、魔女の力を使いトンボの前から立ち去ってしまうのだった。

泊るあてもなく街を彷徨うキキだったが、ある出来事がキッカケに街のパン屋「グーチョキパン店」で居候兼仕事につく事ができる。ここで1年間の修行をする事を決めたキキだったが、自分が得意である魔女の力を使い働くも、その意気込みと裏腹にあまり上手くいく事がなかった。

その後、街で出会った少年「トンボ」と空を飛ぶ夢を持つ「飛行クラブの面々」、キキの相棒の黒猫「キキ」、パン屋のおかみさん「おソノ」などの人達と関わりを持って街での忙しい日々を過ごして行く。

そんなある日、トンボに対してのある思いを抱いた時、しゃべる黒猫でキキの相棒ジジの言葉がわからなくなり、なおかつ自身のアイデンティティであった「空を飛ぶ魔女の力」が喪失している事に気がつき落ち込んでしまう。落ち込んでいるキキの元に、郊外で絵を描く女性「ウルスラ」が訪ねて来る。キキはウルスラに魔女の力を上手く扱えない事を打ち明ける。ウルスラはそんなキキに、自身の創作活動の中で経験したスランプについて語り聞かせるのだった。

翌日、キキは飛行船の離陸生中継を放映していたテレビで、突風により煽られた飛行機が暴走を始め、飛行機に繋がっていたロープを必死に引っぱりつなぎ止めていた人達の中にトンボが混じっているのを見てしまう。暴走の果てにトンボがロープと飛行機と一緒に大空へ飛び立ってしまう映像を目撃する。

未だに魔女の力を上手く扱えないキキだったが、近くにいた掃除夫のデッキブラシを借り、友人を助けたい一心で魔女の力を行使しようとする。なれないデッキブラシでの飛行であったが、すんでの所でトンボを助け出す事に成功する。

こうしてキキは、魔女に慣れない街の人々と打ち解け、今日も元気いっぱいに海で囲まれたコリコの街を飛び回り、宅急便の仕事に精を出すのだった。

 

魔女の宅急便の裏話・都市伝説・トリビア

黒猫「ジジ」の誕生秘話!?ヤマト運輸との関係…

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

日本人に馴染み深い言葉「宅急便」。この言葉だが、実はクロネコヤマトが商標登録したものであり、他社が勝手に使用してはいけないのである。一般名称としては「宅配便」というのが正しく「宅急便」は、あくまでヤマト運輸の配送にのみ使用するのが正しい。

魔女の「宅急便」のタイトルもジブリだからといって使用していい物ではない。原作者・出版社・ジブリ、魔女の宅急便に関わる人達もこの事に気がつく事なく世に魔女の宅急便という作品の宣伝活動を行ってしまったのだ。

魔女の宅急便という言葉が世に認知されると、当然ヤマト運輸から「勝手に使用しては…」と通告を受けてしまう。

そこで、映画本編にヤマト運輸のイメージキャラでもある「黒猫」を登場させる事で、無事に魔女の「宅急便」という言葉の使用許可を得た…というらしい。

これはあくまで都市伝説で、元々原作には黒猫が登場している。しかし、ヤマト運輸の「宅急便」とい商標登録の問題は実際に存在し、初めは難色を示したヤマト運輸側だったが、奇しくも同じ「黒猫」をトレードマークにしており、その縁で使用許可を出したそうである。

よく見ると、魔女の宅急便のエンドロールのスポンサー枠に「ヤマト運輸」の文字がしっかりと記載されているのである。さらには、映画公開直前にヤマト運輸がわざわざ魔女宅の宣伝をかねたポスターまで出している。

幻のポスターとキキの没案

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  • 発売日: 2014/07/16
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一般的に知られている魔女宅のポスターは、「店番しているキキ」が有名だと思う。しかし、このポスターに行き着くまでには様々な案が出されては却下され、世に出なかった幻のポスターも存在している。

第一案:コリコの街の時計台で過ごす一夜を描いたもの

高い時計台の眼下に広がる都会を背景に、時計台の縁に腰を降ろしているキキが印象的な案。1人で田舎から都会に出て来た時の孤独感が上手く表現されているのだが、その印象では本編の進行に影響があるという理由から没に。

第二案:キキがトイレに座っているもの

過去作において、宮崎作品のヒロインはトイレに行かないと言われていた。そのイメージを破壊したいからか、キキがトイレの便座に腰掛けている案が作られた。しかし、インパクトはあるが誤解を招きかねないとの理由で没に。

没案でキキは、元々は金髪ロングストレートだった

魔女宅のイメージボート制作時に描かれた物ではあるが、その中に登場するキキの髪は金髪でロングヘアーが印象的な少女だった。そこから茶色の癖っけのあるトトロのメイの様な髪型へ、さらには現在知られている黒髪の少女になった経緯があった。

スタジオジブリのターニングポイント

実は「魔女の宅急便」がジブリ最後の作品になる予定だった。

人々を魅了してやまない名作アニメ映画「となりのトトロ」や「天空の城ラピュタ」であるが、実は興行収入という視点で見ると赤字だったのである。

ジブリも慈善事業でアニメを制作しているわけではない。当然、企業として黒字を出していかなくては今後の事業として成り立たない。赤字続きの事業は、どこかで止める選択をする必要が出て来る。ジブリにとって、その機会が今作「魔女の宅急便」だった…というもの。

しかし、魔女の宅急便は成功に成功!となりのトトロの3倍もの興行収入を記録し無事に黒字化を達成、この事でアニメ事業を継続、後に発表される「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」などの名作アニメが世に出る事となった。

 

黒猫「ジジ」が話せなくなった理由

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

物語序盤から中盤まで主人公キキの良き相棒の話せる黒猫「ジジ」。しかし物語終盤では、今まで話せた事が嘘の様にキキと会話する事がなくなり、普通の猫の鳴き声を発する様になってしまう。

劇中では、この事についての理由が説明されずに物語は終わってしまうので、この出来事に対して様々な都市伝説が誕生する。

主な説として

1.キキがトンボに「恋」をしたから

劇中でキキはトンボと女の子の関係に嫉妬を覚え不機嫌になる。そして魔女の力の根源の一つ飛ぶ能力を失い、同時にジジと会話が出来なくなってしまう。その描写を元に「初恋」が原因という説。

2.黒猫のジジが近所に住む猫に「恋」をしたから

ジジは近所の猫に恋をした。しゃべれる特異な猫ではなく、普通の猫としての「生」を選択した事で魔女と話せる魔力を失った…というもの。劇中でも、キキがジジと会話が出来なくなった時にジジは近所の猫といい感じの仲になっている。

ジジの声に対しての宮崎監督の思いとは?

劇中で重要なシーンでもある「ジジの声が聞こえなくなる」この事に対して、本作の監督である宮崎駿監督は「キキの魔法は深くなった。何か得るものがあれば失うものもある。いつまでも猫と話してんじゃない!ってこと」と言う様なコメントしている。

さらに監督は講演会で「ジジの声は元々はキキ自身の声であり、後に様々な経験をし成長したキキにはジジの声が必要なくなった。変わったのはジジではなくキキ。」とも述べている。

キキとウルスラの声優は同じ人が演じている

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

魔女の宅急便の主人公「キキ」と、キキの良き相談相手であり姉的存在の画家「ウルスラ」。この両者の声優は、アニメ「名探偵コナン」の主人公コナンの声優である「高山みなみ」氏が演じている。

その背景として、ウルスラ役での出演が決まっていた高山氏は、キキ役のオーディションにも参加しており無事に主役に合格。急遽、2役ともに演じる事が決まった…というもの。

さらにはトンボの声優は名探偵コナンの工藤新一役「山口勝平」氏が演じている。

パン屋のおかみさん「おソノ」さんの裏話

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

キキの居候先で寡黙な男主人がパンを焼き、その頼れるパートナーである女将さん「おソノ」さん。そのスタイルは包容力のあるふっくらとした体型をしているが、これは単にふとっているからではなく、お腹の中に赤ちゃんを宿しているからという設定が存在する。

気づきづらい設定ではあるが、エンディングにおいて子供を抱く主人と、傍らにほっそりとしたおソノさんが居る事で確認が取れる。

ちなみに、おソノさんの年齢は26歳である。

 

宮崎駿監督出演

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

物語終盤、飛行生中継でトンボが突風で暴走した飛行機と一緒に空へ上がってしまい、キキはデッキブラシで彼を助けに行く場面がある。この一大救出劇がテレビ放映され街の住民は盛り上がるのだが、この時の群衆の中に「宮崎駿監督」自身が一瞬だけ登場しているのだ。

その場面は、デッキブラシをキキに貸した掃除のおじさんがテレビを指差し「あのデッキブラシはワシが貸したんだ」と誇らしげに言うシーンに登場している。この時に映った群衆の右上にメガネを欠けた男が描かれている。

この男こそが、ジブリのアニメスタッフが遊び心で描いた、当時の宮崎駿監督その人である。

英語版で変更された設定

劇中でキキは、忘れ物を届けた後におソノさんからコーヒーを貰うシーンが出て来るが、英語版においてはコーヒーからホットチョコレートへと設定が変更されている。

英語圏においては、子供にコーヒーを飲ませる事についての習慣がなく、そのまま放映すると違和感が出る事から変更されたのである。

魔女の宅急便のその後

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

映画では13歳のキキが無事に魔法の力を取り戻し、魔女の宅急便として街を元気に飛び回る場面で終わりを迎えているが、原作ではその後の物語も描かれいる。その物語では35歳になったキキが登場しており、彼女の子供で双子の赤ちゃんで男の子「トト」女の子「ニニ」が産まれている。

そして、キキのお相手は

劇中で登場し、キキの初恋相手である「トンボ」である。

そして、魔女のしきたりでは魔女は結婚すると相棒である黒猫と別れる宿命が定められている。

しかし、キキとジジはこれを拒否。

そしてジジはヌヌという猫と結婚。18匹の子宝に恵まれ、いつまでもキキと共に幸せな生活を送ったのであった。

空想上のコリコの街の聖地巡礼

劇中の舞台であるコリコの街。あくまで空想上の街で実際には存在しないが、モデルとなった場所は現実に存在している。

その場所は、スウェーデンのストックホルムとゴッドランド島ヴィスビューをメインモデルとしている。

ストックホルムの大聖堂の時計台は、魔女宅劇中で登場したコリコの街のシンボルである時計台に、街の雰囲気はゴッドランド島ヴィスビューをモデルに描かれている。

スコットランドに旅行に行く際には、魔女の宅急便を観てから行けば楽しさが倍になる事だろう!

紅の豚との繋がり?

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

本作から3年後に公開されたジブリ映画「紅の豚」だが、実は魔女の宅急便に出演した人と思われる「ある人物」が登場している。

紅の豚劇中で愛機を失ったポルコは、ある修理屋に愛機の修復を依頼する。その時にポルコの愛機を修理する女性達の中に本編には関わりのないセリフを言う人物が登場する。

その人物は「魔女を見たことがある」と言って来る老婆。

紅の豚には、魔女は登場しないし、物語にも全く関わりがない。にも関わらず、なぜか「魔女を見たことがある」と告げて来るのだ。このセリフを発した人物は、魔女の宅急便にも登場した「ある人物」に酷似しており…。

この事からこの人物は魔女の宅急便で魔女であるキキと関わり、その後に紅の豚に登場する修理屋に転職したのでは?と噂されている。

魔女の宅急便の裏テーマ「女性の一生」

魔女の宅急便には観ているだけでは気がつかない「裏のテーマ」が存在している。表向きには思春期を迎えた少女による社会との関わりや初恋をテーマにしている様に思えるが、劇中の登場人物達の生活をよく見てみると、裏テーマ「女性の一生」を描いた作品でもある事がわかる。

劇中の登場人物

キキ(13歳):思春期

ウルスラ(18歳):夢と青春

白猫の主人マキ:自立した社会人

おソノさん(26歳):妊娠と出産

おしゃぶりを忘れたママさん:子育て

キキの母親(37歳):子育ての卒業

ニシンパイの老婦人(70歳):老後

このように劇中で登場する女性キャラクター達は、年齢や生活環境がバラバラであり、人生の転換期を迎えた人達ばかりである。

こうして並べて整理してみると、魔女の宅急便が描いた裏テーマが当時の一般的な「女性の一生」を表している事がわかるだろう。

 

魔女の宅急便の怖い都市伝説

存在しないはずの幽霊が映り込むシーンの存在…

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スタジオジブリ公式サイトより:http://www.ghibli.jp/

物語冒頭、キキが13歳になった満月の夜に魔女のしきたりにより1年間の修行に赴くシーン。ここでは、キキの友達や親が見送りに訪れている場面がある。キキの友達や親、近所の人など集まって来るが、キキの同年代の友達は4人しか集まっていない。

だが、キキのもとに集まった4人の友人とプラスして1人、ある1シーンにのみ登場して以降に全く登場してこない5人目の女の子が存在している。

この5人目の特徴は

「ピンクの服に黄色いスカーフを着込んでいる女の子」

この子に関しては顔が下半分しか映り込んでいなく、口元は笑みを浮かべているだけ。他の4人はキキの周りで動きがあるのにも関わらず、この子だけは一切の動きがない。

そしてそのシーン以降、本来ならば映るべきであるアングルにも登場せずにキキは修行の地へと旅立ってしまうのだ。

そう…この5人目こそが、魔女の宅急便に映り込んだ幽霊だと…言うのだろうか…

その事についてはジブリから公式発表はなく、今なおそのいないはずの5人目の友人についての正体はわかっていない。まぁ、普通に考えれば作画ミスか何かだとは思うのだが…。

終わりに

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名作であり人々に認知されている。制作側に遊び心がある。この事により、ジブリ映画には様々な都市伝説や裏話トリビアが誕生し、映画公開から約30年以上経っても未だに「味」のある作品として愛されているのだろう。

そんな事を感じさせてくれるアニメ映画だと改めて思うのだった。

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