【2種のエンディングの結末の行方とは?】
行方不明者を追う探偵は、捜査の果てに何を見る。あなたの取った行動により結末が変化するマルチエンディング。短編ホラーゲーム「行方不明」のあらすじや感想を紹介。
こちらは「Steam」で310円の価格で販売中。1時間程度でエンディングまで行くので、時間が無い人にも気軽に遊べるゲームの1つ。
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1人の女性探偵への依頼から物語は始まる


物語:主人公は1人息子をいじめが原因で亡くしている。助けられなかった事を悔やみ、子供の問題専門の探偵「いじめ探偵」を営んでいた。そんないじめ探偵に、とある警官から1つの依頼が入る。それは「行方不明の中学生3人を探してほしい」というもの。主人公は、警官と一緒に行方不明の子供達の捜索を開始するが、子供達に迫る程、不可解な現象に遭遇していく事になり…
この様なストーリーを元にゲームを進めて行く。
今作ではセーブ機能を搭載しており、異なるエンディングを見る際に、始めからゲームをやり直す必要が無くなり便利になっている。
行方不明の中学生の自宅に向かう


インターネットで知り合った3人の中学生について、どの様な背景や行き先の手がかりがないかを調べるためにそれぞれの自宅へ向かう。
一つの街を移動して調べるのではなく、付き添いの警官と一緒にパトカーに乗る事で、探索場所付近に移動し、自由に行動できるタイプのゲームシステムをしている。
画質も高く、レトロな日本家屋の雰囲気の表現もクオリティが高い。
他の2人の自宅を探索


各々の中学生の部屋を探索していく事で、ここで中学生達が何故行方不明になったかの理由の一端を知れる。
この探索中に色々な不可思議な現象、少しのビックリ演出などを通して子供達の置かれた家庭・学校の環境の問題を知る事になる。
そして公園へ


家庭や学校での環境に問題を抱える者同士で意気投合していた中学生達。そのネットでのやり取りの内容から、3人の中学生は公園に向かった事が判明する。主人公もその公園に向かうのだが…
女の鳴き声や主人公を追う人影に追跡されながらも3人の行方を追う。
物語の結末に関わるネタバレがあります。未プレイの方は注意して下さい。
通常のエンディング(バッドエンド)
公園を通り海に掛かる桟橋に到着する。桟橋を渡り、端まで進むと「3人の中学生の靴」が落ちていたのだが…
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末


桟橋の端に到着し海を覗くと、そこには両手を上げ海に沈んでいる3人の姿を発見してしまう。そして後ろを振り向くと…この世の存在では無い者に、海へ突き落とされてしまうのだった。
その後、主人公は警官に助けられ、海に落ち気を失っていた事を告げられる。
助けられなかった3人と、かつて救えなかった1人の息子、自分が探偵の職を始めた「いじめで亡くなる子供を救いたい」その思いに自問自答を重ねる。
考えに考え抜き、生きてこの世に残された者の責務として、主人公はこれからもこの仕事を続けて行こうと決意するのだった。
もう一つのエンディング(グッドエンディング)
3人の子供と3色の風車
劇中で特に寄り道する事なく進めて行くと、通常のエンディング(バッドエンド)を迎えてしまう。しかしゲームの途中で「ある事」をする事でもう一つのエンディングを迎える事ができる。
3色の風車



お面を被った子供から貰う「赤い風車」。交番近くのサラリーマンから貰う「青い風車」。草むしりしている老人から貰う「緑の風車」。
この3つを劇中に置かれている「お地蔵様」にお供えすると…
4人目の存在とグッドエンディング
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末


桟橋に到着するとそこには3人の中学生ともう1人の姿を発見する。
その後、主人公は3人の中学生とやり取りを行う仲に進展。
3人は学校、教育委員会、子供相談室、改めて両親と向き合う事でゆっくりではあるが問題を解決していく事になった。
主人公は桟橋で見かけた4人目、かつて救えなかった自分の息子「匠」が助けてくれたと思う様になる。そんな中で、ふと空を見上げると息子から労いの言葉が聞こえた気がしたのだった…
終わりに
今作は今までの作品よりもホラー要素が少なくなっており、ホラーが苦手な人でも楽しむ事ができる作品だった。
子供の「いじめ」「ネグレクト」「両親の離婚」と社会問題も含めた物語で、今までのChilla's Art(チラズアート)氏制作のゲームの中で物語性にバランスを取った作品でもあった。
セーブ機能も搭載されているので、時間が無い人でも、ゆっくり雰囲気を楽しみながらゲームを楽しめる物になっている。
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