【フリーホラーゲーム】
口裂け女、テケテケ、こっくりさん等が登場するホラーゲーム「7番目の怪談」。懐かしの怪談都市伝説を追体験しつつ、7番目に存在する怪談の秘密を解き明かす。
ホラーゲーム「弟切草」と同様、サウンドノベル形式で物語を進めて行くのが特徴。
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ゲーム「7番目の怪談」の特徴
懐かしい学校の七不思議を追体験していく
口裂け女、こっくりさん、トイレの花子さんなど、懐かしの都市伝説を基にした学校の七不思議の噂を追体験できる。
口裂け女の対処法「ポマード」の呪文やシチュエーションなど、恐怖を感じると共に懐かしい思い出を感じさせてくれる。
サウンドノベルゲーム
ホラーゲームでの主流である主観視点で自由に動くゲーム性とは違い、プレイヤー自身が小説を読みながら、作中での行動を選択する事で物語を進めて行く。ゲーム性としては、弟切草に近い。
物語のあらすじ(ネタバレあり)
学校の七不思議の取材
新聞部員であるプレイヤー。部の恒例イベントで、各部員が取材した怖い話をネットサイトにアップし人気を競う。1位になった者には、部で扱う新聞のテーマを決める決定権が与えられる。
そんなイベントに掲載する怖い話を取材するため、今は閉鎖されている旧校舎へ赴き噂されている7不思議を調べる事にしたのだった。
6不思議(1)
噂によると「7不思議を全て知ると良くない事がおきる」と言われている。しかし、主人公は学内で調査を行っても6つまでしか分からなかった。現在判明している6つの怪談は…
1.保健室に現れる口裂け女
2.図書室に現れる鎌を持つ老婆
3.空き教室のこっくりさん
4.美術室から聞こえる謎の声
5.廊下を這う上半身の人間
6.トイレの花子さん
旧校舎での取材
自身が体験してこそ良い記事が書けると考える主人公は、午後6時過ぎに旧校舎内を訪れる。噂になった場所を訪れて行くと、噂に関わる落書きを見つける。
それは、各噂の出る妖怪への対処方法や、噂の内容が記される落書きだった。
18時30分のチャイムの音
夏休み期間中に鳴るはずのないチャイムが鳴り響き、旧校舎の様子は一変する。
主人公は外から自分の名を呼ぶ声が聞こえ、学校の門まで戻る。すると記憶にない少女が校門に立っていた。その少女は「7不思議全てを見つけないと良くない事が起こる」と忠告してくる。
そんな少女の忠告に、何かを感じた主人公は再度旧校舎へ入り、7つの不思議を調査するのだった…
6不思議(2)
噂の嘆かれる6つの場所。そこを一つ一つ調査する毎に、噂の怪異達が主人公に襲いかかる。
18時30分のチャイムが鳴る前に調べていた各怪異への対処方法をもとに、自身に降り掛かる脅威を払いのけて行く。
そして7番目の怪談とは…
6つの怪談を体験してきた主人公だったが、未だに7番目の怪談についての手がかりは掴めていなかった。
一息つくため、トイレで手を洗いながら、7番目の怪談について思いを馳せるのだが…
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
顔を上げ鏡を見ると、そこには血まみれの自分の顔が映り込んでいた。顔に纏わり付く感覚は汗ではなく、自身の血だと悟った主人公は急いで顔を拭う。しかし、拭いても拭いても血が止まる事はなかった。
あたり一面が血で染まる中、ある声が聞こえて来る
「また、一緒に遊ぼうね…?」
その声を聞くと同時に、主人公の意識は闇に染まるのだった…
そして翌年の夏、生徒の間で一つの噂が嘆かれる様になる。
ある新聞部員が、旧校舎に7不思議を調べに行き、トイレで亡くなっていたという話。
下校後に校門の立ち、その部員の名前を呼ぶと現れるという噂…
もし現れてしまっても、こう言えばいい「7不思議全てを見つけないと良くない事が起こる」と忠告する事で、旧校舎に戻って行くという噂が…
終わりに
有名どころの怪談都市伝説を追体験していく形で物語が進行する事で、幼い時に感じた思い出も同時に蘇るゲームだった。
保健室に現れる「口裂け女」のエピソードなんかは、幼い時の夏に見た映画「学校の怪談」のワンシーンが頭をよぎったほど。
物語のオチと7番目の怪談を上手く絡めたホラーゲームで単純なホラーだけではない、ノベルとしての読み応えも十分感じる作品であった。