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映画【カルト・高速ばぁば・トーク・トゥ・ザ・デット】ネクストホラー3作品をまとめて紹介

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 【ネタバレ注意】

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「高速ばぁば」「カルト」「トーク・トゥ・ザ・デッド」3作品まとめて紹介。2013年公開のネクストホラーをテーマした作品。

新進・中堅・ベテランが集い、それぞれ年代の違う感性を元に企画されたネクストホラープロジェクト。その異なるテーマで描かれたシリーズ3作品により、恐怖の螺旋が加速する。

 

ネクストホラー第1弾:映画「高速ばぁば」

高速ばぁば

高速ばぁば

  • メディア: Prime Video
 

レビューサイト評価:★★☆☆☆(2.2)

ネクストホラーテーマ「都市伝説で映画になっていない物語がモチーフ」

題名:高速ばぁば 公開:2013年 時間:71分

監督:内藤瑛亮 出演:矢作穂香、北山詩織、後藤郁、岡田義徳

ミスミソウや怪談新耳袋百物語でメガホンを取った内藤監督が送るネクストホラーシリーズ第1弾。

口裂け女、テケテケなど有名な都市伝説をモチーフとした映画は数多い。しかし都市伝説「ターボおばあちゃん」をモチーフとした作品は日本映画史では存在していなかった。そんなどの監督も見向きもしなかった伝説をモチーフとした初作品。

予告動画

あらすじ

ジャージ姿が売りのアイドル「ジャージガール」のアヤネ、ナナミ、マユコの3人は肝試し番組の撮影で、廃墟となった老人ホームを訪れていた。企画の趣旨は「1人ずつ廃墟の奥の部屋に向かい1曲踊る」というもの。グループでセンターを務めるアヤネは、1人カメラを持って奥へ進むが、途中で現れた「老婆」に襲われ気を失なってしまう。

撮影は一時中止し、普段のアイドル活動に戻った3人だったが、周辺で不可解な出来事が起こり始めてしまう。

そんな中、顔に異変が生じたアヤネは急遽入院し、退院後には自宅に引きこもってしまう。ナナミ達は、アヤネを心配し自宅へ向かうも母親に門前払いされてしまうのだった…

物語の結末

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

ナナミは、それでも諦めきれず家に侵入しアヤネの部屋に向かうのだが、そこに居たのはアヤネではない「別の何か」だった。その正体が判明する前に母親に見つかり家を追い出されてしまう。

後日アヤネを除いたナナミとマユコで、番組を撮り直す事になる。再度廃墟に訪れ、今度は1人ではなくディレクター含めた3人で奥の部屋を目指す。

しかし途中で、この場に居ないはずのアユミが姿を現し、3人は誘われる様に奥の部屋に入ってしまう。

そこに待ち受けていたのは、ベットに括り付けられた「何か」の存在だった。

この異常事態に撮影は中止、ディレクターの指示で建物外に出た3人だったが、そこでも異常が発生、番組ディレクターの足が本来曲がらない方向に曲がり出してしまうのだった。

この事がキッカケで、番組企画は流れ、ディレクターは両足を失う事になってしまった。

ナナミとマユコは、再度アユミの自宅を訪れるが、迎えたのは「白髪の老婆」になったアユミだった。アユミはナナミとマユコに、呪いを解くためには、廃墟の奥の部屋に向かう必要性を伝え、ナナミとマユコは3度目になる、廃墟の奥の部屋を目指すのだった。

奥の部屋に到着した2人はベッドに括り付けられた「人形」に簪を指す事で呪いが解けると思ったが、それは呪いを解くのではなく解放を意味し、「白髪の老婆」になった人形に追いかけられるのだった。

マユコは己を身を犠牲にナナミを逃がし、アユミの家に行く様に伝える。

廃墟を出たナナミはアユミの自宅へ向かうが、そこで目にした物は、浴槽に沈められたアユミの母親と白髪になったアユミ本人の亡くなった姿だった。

ナナミを追いかけて来た「赤い服を着た白髪の老婆」に襲われるが、アユミとマユコの霊に助けられながらも撃退に成功する。

その後、ナナミは1人でアイドル活動を続けていたが、ソロライブの控え室で化粧をしている際に鏡が割れ、「白髪の老婆」が出現。ナナミに襲いかかり、その生気を吸い取ってしまった。

後に残されたのは、「白髪の老婆」の様になってしまったナナミの倒れている姿だった…

 

 

ネクストホラー第2弾:映画「カルト」

カルト

カルト

  • メディア: Prime Video
 

レビューサイト評価:★★★☆☆(2.9)

ネクストホラーテーマ「フェイクドキュメンタリーホラー」

題名:カルト 公開:2013年 時間:84分

監督:白石晃士 出演:あびる優、岩佐真悠子、入来茉里、三浦涼介

ほんとにあった呪いのビデオ THE MOVIEや貞子VS伽倻子などでメガホンを取った白石監督が送るネクストホラーシリーズ第2弾。

キャストが芸名そのままで出演しており、番組撮影に向かった家で様々な怪奇現象に遭遇していく「フェイクドキュメンタリーホラー」が特徴。

番組ディレクターが持つカメラのアングルと、部屋に取り付けられた隠しカメラからのアングルを繋ぎ合わせた演出で描かれる。

予告動画

あらすじ

テレビ局に1本の動画が送られて来た。それは、家で起こる怪奇現象に悩んでいる家族からのメッセージだった。

番組企画として、タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里は、番組ディレクターと霊媒師雲水と共に悩める一家「金田家」で除霊を行う事になった。

家を見て回る際に、様々な怪奇現象が起こりタレントの3人は不安を覚えるが、雲水は除霊を決行。悩める家族を救おうとするのだが、それに反発する様に怪奇現象は激しくなっていった。

途中金田家の娘に悪霊が乗り移ってしまい、家中で暴れ回り始める。自身には手に余ると判断した雲水は、師である龍玄に助けを求めるのだが…

物語の結末

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

後日、再び「金田家」を訪れるが、入来茉里は前回の事で気分が優れず番組を降りてしまう。残ったメンツと、雲水と龍玄はそのまま2人掛かりで除霊を行うも、その呪いの強さに2人共々倒れてしまう。

今後について悩む金田母娘とタレント3人、番組ディレクターの元に、この結末を予想していた龍玄から依頼されていた、自称霊媒師「NEO」が訪れる。

NEOの霊媒師としての力は強力で、家で起こる様々な怪奇現象を払いのけ、呪いの真実へと近づいて行く。そして明らかになった真実とは、周辺の家を巻き込んだ「カルト教団」の悪神降臨の儀式、その贄に「金田家」は利用されている事だった。

度重なる怪奇現象の圧力に力を使い果たしたNEO、あびる優、岩佐真悠子、番組ディレクターの前に現れたのは、途中で番組を降り、自身の体質から悪神に憑依された「入来茉里」の姿だった…

その強大な力を前にNEOは叫ぶ!「上等だ!俺たちの戦いはこれからだ!」

そして物語幕は閉じ、エンドロールを迎えるのだった…

 

 

ネクストホラーシリーズ第3弾:映画「トーク・トゥ・ザ・デッド」

トーク・トゥ・ザ・デッド

トーク・トゥ・ザ・デッド

  • メディア: Prime Video
 

レビューサイト評価:★★★☆☆(3.2)

ネクストホラーテーマ「切ない物語とホラーの融合」

題名:トーク・トゥ・ザ・デッド 

公開:2013年 時間:84分

監督:鶴田法男 出演:小松彩夏、加藤和樹、桜井ユキ、須賀貴匡、大塚千弘

リング0バースデイや、ほんとにあった怖い話でメガホンを取った鶴田監督が送るネクストホラーシリーズ第3弾。

亡くなった人と会話ができるアプリの存在。誰しもが一度は願う事をテーマとした切ない物語とホラーを融合した新感覚ホラー作品。

予告動画

あらすじ

母親が家を出て行き、百合は若い身でありながら、年の離れた弟の面倒を見るため、夜の仕事で働いていた。そんなある日、百合は仕事から帰宅すると、風呂場で冷たくなったあ弟の姿を発見してしまう。

百合は、弟の事故が自分のせいだと自責の念にかられながら日々を送っていた。そんなある時、同僚のマユから「亡くなった人と会話のできるアプリ」を紹介される。

しかしそのアプリの利用には1つの注意点「電話相手に会いたいと言われても了承してはいけない」事だった。

半信半疑で、そのアプリを使って弟に連絡する百合だったが、電話口から聞こえて来た声は紛う事無き弟の声だった…

物語の結末

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

百合は弟との会話により日に日に元気になっていくのだったが、ある時母親が自宅を訪れお金を要求される。始めは断る百合だったが、そんな百合の態度に怒った母親は暴力を振るい出すのだった。

暴力を振るわれ、その心労から寝入ってしまった百合の元に同僚のマユから電話が掛かる。同僚から金を巻き上げられ、好きな人からもそっけない態度を取られ、心労が重なっていたマユは、「亡くなった祖母」に連絡、「会う事を承諾」した事を百合に伝える。

その後、職場のマネージャーの亮から、マユが亡くなった事を聞いた百合は、その事である一つの決意をしてしまう。

弟と会う事を承諾した百合は、弟の誕生日に自宅で待機、弟を待つのだった。亮は百合の覚悟を知り、自宅へ向かうも時すでに遅し、百合は亡くなっていたのだった。

アプリを使い、百合に連絡した亮は亡き百合から2つの頼まれ事をされる。

それは自身の母親にお金を届ける事、そしてアプリを使って自分に連絡するよう伝える事だった。

亮は百合に言われた通り、母親にその事を伝えその場を後にする。

百合の母親は、さらなる催促のためアプリを使って百合に電話。電話口から聞こえて来る百合の「お金を持って行く」との言葉を了承してしまう。

そしてその場に現れた百合と弟の2人によって母親は冥界へ誘われてしまった。

亮は公園で百合に電話、自身が百合を好いていた事と会いたい事を伝えるが、百合は「私の分まで生きてほしい」と言い通話を切るのだった…

 

 

終わりに

日本のホラー作風では目新しさを持った映画3作品ではあったが、ドキュメンタリーホラーなどは海外でよくある手法だった。しかし、日本のホラーとしては珍しいテーマを扱っていたので、それなりに楽しめる映画でもあった。