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書籍化小説【淡海乃海 水面が揺れる時】第八巻のあらすじ・見所・特典小説・感想

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【淡海乃海 第8巻 あらすじ・特典小説の紹介】

四国の覇者毛利との決着、史実とは違った物に襲われる事になる織田信長。その事が、治まりつつある戦国の世に何をもたらすのか?

淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~八【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (TOブックスラノベ)

題名:淡海乃海 三英傑に嫌われた男、朽木基綱の逆襲 第8巻

著者 : イスラーフィール  : 碧風羽

あらすじ:四国の覇者「毛利家」との戦いが佳境に迫る。朽木基綱の長男「朽木竹若丸(堅綱)」の初陣も控える中で、基綱は毛利との決着をつけるべく途方もない作戦を決行する。

一方、同盟関係にある織田家でも不穏な気配が漂う。史実では本能寺の変で命を落とした織田信長ではあるが、この世界では「別の何か」に命を脅かされる事になる。その事が今まで良好な関係を築いていた朽木・織田の関係に亀裂が入る事になり…

2016年に素人小説投稿サイトで連載が始まった小説の書籍化作品第八弾。

 

 

ノベル「淡海乃海 第八巻」の見所

毛利家との決着

初陣をせがんでいた主人公基綱の長男「竹若丸」。そんな息子に基綱は一風変わった初陣を用意する。

毛利家との雌雄を決めた「ある攻略方法」。史実では豊臣秀吉(羽柴秀吉)が取った方法を基綱が踏襲する事になる。そして竹若丸の初陣と毛利家の戦後交渉の内容とは?

織田信長の心情

朽木家と毛利家の戦いの報告は織田信長にも届いていた。天下統一への野心を抱える信長は、この報告に何を思うか…

史実では本能寺の変で命を落とした織田信長、本作では歴史が変わり存命である。しかし、史実とは別の歴史を歩む本作では「別の何か」が信長を襲おうとしていた。

特典 書き下ろし小説

特典短編【一】:公家の策略と我が侭「降嫁」

帝(天皇)の親族が公家(貴族)の西園家へ嫁ぐ事になった。朽木基綱の京における代理人「伊勢貞良」は、公家間の調整に奔走していた。朽木家の財力に目をつけた西園家の結婚相手は、ある策を実行してしまう。その事が良好な関係である朝廷・朽木に亀裂が入る危険性をはらむ物だった…

朽木の危険性をよく理解していない西園家の息子の暴走に苦慮する父親と、京の調整役の伊勢貞良の出来事を描いた物語を収録。

特典短編【ニ】:新たなる元号への「改元」

朝廷からの依頼により朽木基綱が新たなる元号を「天正」とした。その新たなる元号に対しての公家、足利、毛利の心情、天正という元号を受け入れると者、受け入れない者それぞれのリアクションを描いた物語。

当然と受け入れる公家、朽木が決めた元号への反発を強める足利、元号へ反発する事で朝廷への敵対「朝敵」と見なされる事への不安がある毛利。三者三様のリアクションが知れる書き下ろしを収録。

電子版特典:28年共に歩んだ老臣「引退」

朽木基綱の元にある人物が会いにきた。その人物は基綱がかつて火薬の原料硝石の製造を依頼した親族「朽木惟綱」だった。基綱へ会いに来た理由は、仕事を引退する事を伝える事。基綱が当主になって28年、朽木の躍進を共に歩んだ老臣の引退を描く。

奇しくも惟綱の引退を決意した歳は、基綱の祖父「朽木稙綱」が亡くなった歳と同じだった。この事に大叔父の惟綱は何を思うのか?そんな思いを描いた電子版特典小説を収録。

おまけ漫画

コミカライズ出張漫画「4コマ」

基綱の従兄弟にあたる「鯰江ファミリー」を描いた4コマ漫画を3話収録。

コミックス3話試し読み

漫画版「淡海乃海」第3話を収録。幼き当主である朽木竹若丸に足利への裏切りを打診した三好孫四郎は、朽木家からの帰りの挨拶時に朽木家へ疑心を抱かせる言葉を投げかける。竹若丸はそれを公然といなし、周囲には緊迫した空気が流れた。

三好孫四郎の誘いを公然を拒否するシーンの一端を収録。

 

終わりに

web版からの加筆は2割増しぐらいであった。各陣営の心情を加筆で描いた物語が多く、毛利家との決着が周囲に与えた影響を、より詳細に理解できる様になっていて面白かった。

本作で四国の一大勢力「毛利家」との戦いに決着がついた。そして次巻では、本作終盤で起こった「ある出来事」への対応が描かれる事になる。

もし主人公が朽木の当主にならなかったら…そんなIFを描いた「異伝:淡海乃海 羽林、乱世を翔る」の紹介記事はコチラ