生まれ育った場所、実家に帰省する「里帰り」。生まれ育った馴染みの故郷、心安らかになる場所が心乱される恐怖の場所へと変貌する…。そんなホラーゲーム「里帰り」の物語のあらすじやダウンロード方法をご紹介。
ダウンロード方法
PCゲーム・PCソフトウェアを販売しているネットサイト「Steam」で税込310円で販売中。
ゲーム紹介


本作「里帰り」は、ホラーゲーム定番の登場する化け物から逃げ隠れするステルス要素や、敵を撃退するアクション要素のない作品。お化け屋敷的なビックリ要素の演出で構成された作品で、「ウォーキングシュミレーターホラー」と言ったゲームで、アクション要素や逃げ隠れするステルス要素が苦手な人でも簡単に恐怖を楽しめる。
ゲーム画質はお世辞にも良いとは言えないが、インディーズゲーム作品の中では一般的と言ってもいい程度のクオリティは持つ。
物語のあらすじ
プロローグ
これは私が体験した出来事。仕事が上手くいかず心を病んでしまった私は、仕事を辞め実家へと帰った。そんなある日、父と母が仕事で家を空け、一人だけになった私は家で引っ越しの荷物を整理していた。
どうやら途中で眠ってしまったらしい。気がつけば陽が傾き夕焼けであたりは赤く染まっていた。引っ越しの片付けをする気もおきず、私は無性に、幼い頃によくいった公園に行きたくなっていた。
そんな軽い気持ち、私はこの時、この後に起こる恐ろしい出来事を体験する事になるとは微塵も思っていなかった…。
懐かしの公園と見知らぬ神社
両親に頼まれた事を終えた主人公は、その足で幼い頃によくいっていた公園へ向かった。昔と変わらぬ風景や公園のブランコ、懐かしの光景に心癒される主人公だったが、その帰り道、見知らぬ神社へ迷い込む事となった。
長い間、誰も来ていないと思われる神社の祭壇はぐちゃぐちゃに荒れていた。ふと祭壇の外に目が行くと、周囲が夕焼けで染まる中で赤く染まる事のない1枚の鏡だけ目に入った。
主人公はおもむろに鏡へ近づいて行くと…。
両親から頼まれたというタスクのクリア。これはゲーム内でのアイテムの使用方法や移動方法などのチュートリアルパート。ここで操作方法を一通り確認でき、タスククリア後に実家を出て公園へ向かう事で本格的なゲームスタートとなる。
主人公に襲いかかる不可解な出来事
神社の鏡に近づいた主人公。すると神社から覗く池の対岸に黒い物体が現れる、それはだんだんと主人公に近づいてきて…。不気味に思った主人公は、足早に実家へと帰る事に。家に戻った主人公は、両親から頼まれていた回覧板を回す用事を思い出し、公園向かいの隣人宅へ向かう。
そして、主人公はこの先忘れる事はないであろう恐怖の出来事を体験してしまい…。


ここから主人公を操作するプレイヤーに不可解な出来事が襲いかかってきます。不気味な少年、迫り来る謎の物体、家へと侵入してこようとする何か…。化け物から逃げ回るなどのアクション要素はなく、お化け屋敷的なビックリ要素で楽しむホラー演出がメインだが中々ビビらしてくる。
エピローグ
恐怖心が最高潮になった瞬間、主人公の目の前には自分に迫ってきたモノが姿を現した。それを見てしまった時、視界は黒く染まっていき…。
気がつくと私は車の後部座席で目を覚ました。あの後、私は気を失ってしまったらしい。気がついた私に言った母の声は今でもはっきり覚えている。
「もう大丈夫だから」
お祓いのため先生宅を訪ね、あの神社にまつわる出来事を聞いた。行方不明になった少年の存在、事件以降誰も入れないように神社は封鎖されていた事…。
私はあれ以来、公園に近づく事はない。あの日、私が見たモノは何だっただろうか…。
終わりに
ゲームのプレイ時間は30分から1時間程度といった所。アクション要素などもないため繰り返しプレイするスタイルには向かない作品で、他にエンディング分岐なども存在しない事から一回のプレイで満足してしまった。
直接的な演出によるホラー要素は少なく、ホラー映画「灰暗い水の底から」の様なジワジワと想像を掻き立てるホラー演出が和風っぽく面白いゲームであった。