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都市伝説「さとるくん」徹底解説|元ネタ・正体・メリーさんとの共通点を考察

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「電話に出るたび、あなたのいる場所へ近づいてくる。」

2000年代前半に学生を中心に広まった都市伝説「さとるくん」は、質問に何でも答えてくれる代わりに、決して守らなければならない禁忌が存在する怪異として語られている。

本記事では、さとるくんについて解説するとともに、その元ネタと思われる他の都市伝説を徹底考察していく。

 

 

さとるくんとは

さとるくんとは、都市伝説として語られる怪異の名称。2000年代前半に流行した。

さとるくんは、ある手順で呼び出すことができ、成功すればどのような質問でも答えてくれる。

呼び出す方法は主に以下が語られる。

①:公衆電話に10円玉を入れ、自分の携帯電話にかける。

②:公衆電話の受話器から自身の携帯に向け「さとるくん、さとるくん、おいでください。」と唱える。

③:さとるくんから、24時間以内に携帯に電話がかかってくる。

さとるくんから電話がくれば、彼とのコンタクトは成功。

④:電話に出ると、さとるくんの現在地を伝えられ、電話がかかってくるたびに自分の今いる場所に近づいてくる。

⑤:最後の電話で彼はあなたの後ろに現れる。

⑥:後ろに現れた時、どんな質問でも答えてくれる。

【※守らなければならないルールと禁忌】

さとるくんが後ろに現れても、決して振り返ってはならない。また必ず質問をしなければならない。これを破れば、あなたはさとるくんにどこかに連れ去られてしまうという。

さらに、さとるくんを怒らせてはならない。すでに答えが出ている質問、さとるくんが答える前に自分で答えを言ってはいけない。 激怒した彼は、あなたに報復し命を奪ってしまうのだから。

 

さとるくんの正体・元ネタを考察

名前の由来は妖怪「さとり」説

ネットで語られる考察によると、さとるくんは人の心を読む妖怪「さとり」からきているのではないかという説がある。

ただし、名前に関して「さとる」と「さとり」は似ているものの、さとるは質問に答える怪異で、さとりは心を読む妖怪としてその特徴までは一致していない。

一方で、「質問に答える」という能力は「相手の知らない情報を知っている存在」という共通点もあり、能力そのものではなく「すべてを知っている怪異」というイメージだけが取り入れられた可能性はある。

🔍️ 妖怪さとり

山で人の近くに現れ、次々と人の心を読み当てていく。ひたすら自分の心を読み解かれ、さとりに隙を見せてしまうと、取って喰われてしまう。

その姿は色黒く、全身長い毛で覆われた姿をしているとされ、書によっては猿やヒヒに似た姿で描かれる。

元ネタと思われる都市伝説

さとるくんの特徴として「電話に出るたびに近づいてくる」「どんな質問にも答えてくれる」があるが、この特徴は子どもの間で流行する都市伝説として定番の特徴ともいえる。

1990年代の定番都市伝説として「メリーさんの電話」がある。これは質問に答える妖怪ではないが、電話に出るたびに「わたしメリーさん、今◯◯にいるの」という報告とともに徐々に自分に近づいてくるというものだ。

最終的には、「わたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」となるのだが、この電話に出るたびに近づいてきて最後は後ろにいる特徴は、そのまま「さとるくん」の特徴と全く一緒だ。

そして「どんな質問にも答えてくれる」という特徴も、定番の都市伝説「コックリさん」と似ており、両者ともに10円玉を使い呼び出し、質問に答えてもらうという点で共通している。

この何かを呼び出し質問に答えてもらうというものは世界的にも定番で、海外ではウィジャボードやテーブル・ターニングとも呼ばれ認知されている。

公衆電話を題材にした都市伝説も数多く存在する。代表的なものとして、10円玉を入れて特定の番号へ電話をかけると「あの世」に繋がるという話が知られている。

そして都市伝説には、既存の怪談と時代の潮流が組み合わされ新たな都市伝説へ変化していく特徴がある。

前述した1990年代に流行した「メリーさん」も、元をたどると1970~1980年代に流行った「リカちゃん電話」が元ネタと言われ、こちらもメリーさんと同じくリカちゃんが電話に出るたびに自分に近づいてくる。

一説によると、時代の変化に伴い著作権という概念が浸透し、リカちゃんのままだと法に触れる恐れがあるためメリーさんに変化、著作権の概念と融合したとも言われている。

また不幸の手紙という、受け取ったら何人かの人に同じ手紙を渡さないと不幸になるという都市伝説も、誰もが携帯電話を持つようになると不幸のチェーンメールという形に変化(紙→電子)、融合(最新機材)している。

都市伝説は一度流行し定番となると人に定着し時代に合わせ変化・融合していく。

このように「さとるくん」とは、メリーさんの電話、コックリさん、あの世に繋がる公衆電話の都市伝説を元ネタにした怪談だった可能性が高い。

そして名前の「さとる」は、ネットで言われる通り「妖怪さとり」からきているのだろう。

自分が疑問に思っていることを「悟り」、答えてくれる「さとるくん」。だからこそ、彼が答える前に質問者が自ら答える行為、答えの出ている質問をする行為に対し激怒するのだろう。なぜなら、質問者の心を悟って答えを出す存在価値(アイデンティティ)を否定されるのだから。

さとるくんは実話なのか?

現時点で実際にさとるくんが現れたことを示す信頼できる記録はなく、ネット上で広まった都市伝説と考えられている。

また他の都市伝説と非常に似た特徴が複数あるため、これらを合わせて作られた創作である可能性が高い。

ただし、公衆電話や携帯電話という当時身近だった道具を使うことで、実際に起こりそうだと感じさせる点が、多くの人に恐怖を与えた要因だったのだろう。

 

本記事で紹介した都市伝説図鑑

☎ メリーさんの電話
1990年代流行
メリーさんから自宅へ電話がかかってきて、電話に出るたびに徐々に自宅へ近づいてくる都市伝説。最後には「わたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」と告げられる。
📞 リカちゃん電話
1970~1980年代流行
メリーさんの電話の前身ともいわれる都市伝説。電話を受けるたびに相手が近づいてくるという基本構造は同じ。
☎ あの世に繋がる公衆電話
公衆電話から「444-444-4444」へ電話をかけると、あの世へ繋がると噂された都市伝説。
✉ 不幸の手紙
1960〜70年代
一定期間内に決められた人数へ送らないと不幸になるとされるチェーンレター。全国的に流行した。
📧 不幸のチェーンメール
2000年代
携帯電話・電子メールの普及に伴い広まった現代版の不幸の手紙。
🪙 コックリさん
1970年代流行
紙に書かれた文字と10円玉を使う降霊術。質問すると霊が回答するといわれる。
👻 ウィジャボード
欧米版コックリさん。降霊術を娯楽向けに簡略化したもので、霊へ質問できるとされる。