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怖い話「リゾートバイト」を全解説!美咲の正体徹底考察

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web怪談を代表する怖い話の一つにあげられる、2ch発の実体験怪談「リゾートバイト」。

物語のあらすじから登場人物「美咲ちゃん」の正体徹底考察!

ある夏の日、友人と一緒に行った旅館での仕事。甘くも辛いアバンチュールを夢見る青年たちは、旅館の女将が行っていたある儀式に関わってしまい恐怖の渦に晒される。

本記事では、原作約4万字の内容を要点ごとに整理し、物語の全体像と考察ポイントをわかりやすく解説する。

 

 

怖い話「リゾートバイト」とは?

2009年にインターネット掲示板サイト「2ch」に書き込まれた実体験(怪談)。

web怪談で有名な「八尺様」や「コトリバコ」「ひとりかくれんぼ」と同様にweb怪談を代表する怖い話の一つ。

そんな数ある有名な怪談の中でもトップクラスで長い部類に入る。その文字数は、なんと約4万文字。一般的に人は1分で400字~600字が読めるとされ、その中間値1分500字読み進めても80分かかるボリュームである。

このようなボリュームからか、web怪談でのテンプレ要素「片田舎に伝わる伝承と風習」「風習にまつわる独特の儀式」「神社や寺によるお祓い」「化け物に取り憑かれる恐怖」「人間の業」などを併せ持った構成で物語が語られている。

なお本作に登場する怪異について、八尺様やくねくねといった怪異特有の名称は出てこない。

 

怖い話「リゾートバイト」のあらすじ

怖い話「リゾートバイト」のあらすじ(短縮版)

こちらは約4万字もある怪談「リゾートバイト」の短縮版で、登場人物のまとめ、怪談を起承転結に分け、各々80字程度にしたものになっています。

登場人物

・投稿主:リゾートバイトでの実体験をネットに書き込む大学生

・大学の友人A:投稿主の友人、共にバイトに参加

・大学の友人B:投稿主と友人Aと共に怪異に遭遇

・旅館の女将「真樹子さん」:優しそうだが、裏に目的がある

・女将の旦那:地元の人間で、旅館の事情に詳しい

・地元の女の子「美咲ちゃん」:旅館で働く同年代のバイト仲間

序:大学生3人がリゾートバイトに参加

バイト先の旅館には、女将の真樹子さん、女将の旦那、地元のバイト「美咲ちゃん」が働いていた。大学生3人は新しい環境に期待と好奇心を膨らませる。

承:閉ざされた2階で不気味な体験

女将が2階に食事を運ぶのを目撃。女将の説明では2階は使われていないはず。興味から3人は2階に上がり、誰もいないはずの部屋で異様な気配や足音を感じるなど、不気味な体験をする。

転:女将の旦那に連れられ、一軒家で儀式

恐怖のあまりリゾートバイトを辞めようとする3人を見た女将の旦那は、彼らをある一軒家へ連れて行く。そこで、地元の風習に基づく簡単な儀式を行い、怪異に立ち向かう。

結:土地の伝承と女将の真相

儀式により、取り憑いていた存在は祓われる。一軒家の坊さんから地域の伝承と風習を教えられ、女将が3人を雇った本当の目的も明らかになる。

怖い話「リゾートバイト」のあらすじ「セミフル版」

こちらは本記事における物語のあらすじを、オリジナル版の要点を抑えつつ適度なボリュームに調整し再編集したものになっています。

フルボリュームで楽しみたい方は、コチラ(他サイト)から物語をお楽しみ下さい。

▶ 怖い話「リゾートバイト」のセミフル版のあらすじを読む

「起」ある旅館へのリゾートバイト

投稿主が大学3年生の夏の出来事。

大学の仲間4人と海への旅行を計画していた時、どうせなら海でバイトすればいいじゃんとの話に。投稿主を含め5人のうち3人が承諾、残りの2人はゼミの合宿のためNGとのことだった。

バイトはインターネット経由で探し、海のリゾートバイトということもあり友人同士歓迎など多数のバイト先が見つかった。その中の1件に申し込みの電話をすると、電話に出た気さくな女将はこちらの要望(友人と一緒に働くこと)も許してくれ、トントン拍子にバイトが決まった。

解放感ある海でのリゾートバイト、ナンパなんか成功しちゃった時のシミュレーションなんかもしつつ、期待に胸を膨らませ旅館へ向かう当日を迎えた。

登場人物

・投稿主

・大学の友人A

・大学の友人B

・旅館の女将「真樹子さん」

・女将の旦那

・地元の女の子「美咲ちゃん」

旅館を訪れた投稿主と大学の友人ABは、女将さんや地元の女の子「美咲ちゃん」の挨拶を受けこちらも自己紹介。旅館を軽く案内され客室が4室、食事広間、従業員用の住み込み部屋2室の計7室あることを説明された。

すべて1階にあるとのこと。大学の友人Aは、すっかり客室は2階にあるものだと思っており、そのことを尋ねると。

友人A「2階じゃないんですか?客室って。」

旅館の女将「違うよ。2階は今使ってないんだよ。」

女将の返答を投稿主を含め3人は勝手な解釈で受け取ってしまう。シーズンが始まれば使うようになるのだろうと。

こうして従業員用の部屋に案内された3人は、持ってきた荷物を下ろし一息ついた。

気さくな女将、地元の女の子と一緒の職場、ひと夏の危険な恋なんかを期待しつつ投稿主たちのリゾートバイトが始まったのだった。

「承」楽しいリゾートバイトの終わり

リゾートバイトが始まり数日、忙しくも女将さんの人柄や地元の女の子「美咲ちゃん」と良い人に囲まれた仕事は苦にならなかった。

そんなある日、友人Aの一言がこのリゾートバイトの終わりを告げることとなる。

友人A「そういえば、シーズンが始まったら2階は開放すんのか?」

友人B「しないだろ。2階って女将さんたちが住んでるんじゃないのか?」

投稿主/友人A「そうなの?」

友人B「いや、わかんないけど。でも最近、女将さんよく2階に飯持っていってないか?」

気になって仕方がない3人は、女将さんに悪いとは思いつつも好奇心を抑えられず2階に行ってみることに。

3人が2階へのドアを開けると1人しか通れないほど狭い階段と奥に佇むもう一つのドアのようなものが見えた。

投稿主は友人2人を残して1人偵察に向かった。パキパキと軋む階段を上りドアまでたどり着く。2階のドアはベニヤ板と釘で打ち付けられ、御札が張り巡らされていた異様なものだった。まるで何者かを閉じ込め封印してあるかのように。

そしてそこには女将さんが持っていったであろうご飯の残骸が腐った汚物になっていた。臭いも酷い。投稿主はさすがに戻ろうと体を反転させると、背後のドアの中から「ガリガリガリッ!ガリガリガリッ!」と爪でドアを引っ掻くような音、「ヒューフー!ヒューフー!ヒューフー!」という不規則な呼吸音が聞こえてくる。恐怖で体が動かなくなる投稿主だったが、一瞬の静寂の後、今度は真上から壁を引っ掻く音と不規則な呼吸音が聞こえだした。

移動している。

投稿主は恐怖に体が固まるも、友人ABの「早く降りてこい!」という声に導かれる形で階段を駆け下りることができた。

3人はそのまま自分たちの部屋まで戻った。あまりの恐怖により投稿主は、部屋まで移動した記憶はないらしい。

部屋に戻ってしばらくして友人Aが口を開く。

友人A「お前、上で何食ってたんだ?」「お前さ、上についてすぐしゃがみこんだろ?俺とBで何してんだろってよく見ていたら、なにかをがむしゃらに食べてたぞ。というか、口に詰め込んでた。」「お前尋常じゃない。上で何があったか詳しく話してくれないか?」

こうして投稿主は恐怖に支配されながらも、あの体験を言葉にした方が楽になると思い話した。2人は投稿主の体験した話が食い違っていても真面目に聞いてくれた。少しホッとし気持ちが落ち着くと足の痛みが気になり、見てみると細かい切り傷が足の裏や膝に大量にあった。

傷口にあるプラスチックの破片のようなものを手に取ると、どうやら人間の爪の破片らしく3人は恐怖に包まれるのだった。

投稿主が階段を上がる時にしたパキパキという音、あれは大量にあった爪の破片を踏みしめる音だったのだろう。そうパニックになる2人を見ながら投稿主はそう感じたそうだ。

とてもじゃないけどもう働けない、そう思った3人は荷物をまとめバイトを辞める決意をし布団に入った。その夜、誰も寝付けなかったのは言うまでもない。

・階段のパキパキという軋みは、投稿主が爪の破片を踏みしめた音だった。

・本人にその自覚はないが、2階のドアの前で投稿主はしゃがみ腐った食事を食べていた。

・投稿主はドアを引っ掻く音を聞いた。

・投稿主は何者かの不規則な呼吸音を聞いた。

「転」取り憑かれたモノと清めの儀式

バイトを辞めることに決めた翌朝、冷静になった友人ABは投稿主にあの時自分たちが見ていたものを教えてくれた。それは階段を登る最中に見えた投稿主の影が変だったこと。あれは投稿主の影というより別のナニか、投稿主の周囲を這い回る存在そのものだったと。

そうあの時に投稿主が聞いた壁を引っ掻く音や呼吸音は、壁向こうの音を聞いていたのではなく、すぐ耳元で聞こえていた音だったのだ。

3人はすぐに出ていこうと、朝食後にすぐ辞めることを女将さんたちに伝えた。

急に辞めると言いだした3人に対し、女将と美咲ちゃんは悲しそうにしつつも快く送り出してくれた。

旅館を出る際に女将さんは給与袋と巾着を、美咲ちゃんはおにぎりを3人に渡してくれた。

無事挨拶も終えタクシーに乗った3人だったが、友人Bの助言でお祓いをしにいくことに。

そんなタクシーを追いかける1台の軽トラック。乗っているのは女将の旦那さんだ。

忘れ物でもしたのだろうか。タクシーを止めてもらうと旦那さんは軽トラの運転席を出てこちらに向かってきた。

女将の旦那「そのまま帰ったら駄目だ。」

女将の旦那「おめぇ、あそこ行ったな?」

女将の旦那「このまま帰ったら完全に持ってかれちまう。まあ俺がちゃんと言わんかったのも悪いんけんど。」

旦那さんの話しではお祓いに行っても意味がないとのことだった。さらに本当に危険なのは実際に2階に上がった投稿主ではなく、下で視ていたBの方らしい。

その後に続いた旦那さんと友人Bの会話。どうも友人Bは投稿主と友人Aが見ていたモノとは違う何かを視ていたようだ。

そうして3人は女将の旦那さんの軽トラに乗せられある場所を訪れることになる。

連れて行かれた場所で起こった概要

・連れて行かれた場所は普通の一軒家。

・そこに住む坊さんによると、あれはこの世ならざるモノ、本来は見えないが3人は音を感じたらしい。

・投稿主よりBの方が危なく、彼はあの旅館を出た後もずっと付けられているのを視ていたそうだ。

・3人は坊さんに「おんどう」と呼ばれる場所に連れて行かれる。

・少しの明かりも遮断された小屋(おんどう)で清めの儀式を行うことに。

・しかし友人Bのみ部屋に入れず、中に入ると外に飛び出して吐いてしまう。

・坊さんは不審に思い、3人に何か渡された物はないか尋ねる。

・旅館を出る時に女将さんから渡された「給与袋」「巾着」が頭をよぎる。

・巾着を開けてみると、大量の爪が入っていた。

・坊さんに巾着を渡し処分してもらうことに。

・坊さんの用意した水を飲むことで友人Bは、おんどうに入ることができた。

・清めの儀式を開始。

・坊さんより注意として、壁の向こうのモノと会話してはいけないこと、おんどうの中で言葉を発してはいけないこと、居場所を教えてはいけないことを伝えられる。

・そして儀式が開始する。3人が同じ空間に鎮座し、上記の3つのルールを守るため会話せず黙る。

・友人Aはおもむろにポケットから紙とペンを出し筆談し始める。

・一応ルールは守っているかと、投稿主と友人Bは筆談に応じる。

・しばらくすると外から聞こえるセミの鳴き声に混じって変な音が聞こえるようになる。

・音の正体は、あの不規則な呼吸音だった。

・時間もわからなくなるほどの恐怖。気がつくと日が落ち、おんどうの中は真っ暗になっていた。

・投稿主はAに引っ張られ月明かりが入り込む小さな隙間の近くに行く。Bの無事も確認し安堵する。

・突然おんどうの扉の外から友人Bを呼ぶ美咲ちゃんの声が聞こえる。

・美咲ちゃんの声のモノが、応答しない3人に痺れを切らす様に扉をこじ開けようとする。

・3人はその後も恐怖と戦いながらも坊さんの言いつけを守り黙ったまま朝を待った。

・「よく、頑張ってくれました」迎えに来た坊さんの優しい目を見た瞬間、3人はわんわんと泣いてしまった。

・とりあえず連れてこられた一室に用意された布団に入り、3人は即寝する。

・目を覚ました3人に、坊さんは真実を教えられることとなる。

「結」この土地に伝わる伝承と風習

今回投稿主たちが体験した出来事、それは臍の緒とこの土地にまつわる伝承と風習が関わるそうだ。

昔からこの地域は漁を生業として生活する者が多かった、当然、子どもは親と一緒に海に出るようになる。ここではそれが普通だった。

海に出ることは危険と隣合わせで、母親たちはいつしか臍の緒を子に御守りとして渡す風習が生まれた。

海での危険から命を守ってくれるように、そして行方がわからなくなっても自分の元に戻ってくるようにと。

かつて臍の緒を介して子と繋がり守っていたように、また臍の緒を介して子と繋がり自分の所に戻ってくる道標の代わりのように。とはいえ実際に行方不明になった子供が帰ってくることはなかったらしい。

しかしある1人の母親が「子供が帰ってきた」と涙を流して喜んだそうだ。

周囲の人間は信用せず、悲しみのあまり気がおかしくなったと受け取った。当然だろう。

その子が行方不明になったのは3年も前の出来事だったのだから。

だがその母親がきっかけとなり、同じことを言う母親がもう1人現れた頃、村人は最初に子が戻ったと訴えた母親が子供と手を繋ぎ楽しげに歩いている影を目にする。

その話を聞いた村人たちは、信用しなかったことを母親に謝ろうと家を訪れるも…。

玄関から出てきたのは母親と、全身が青紫色に変色し大きく膨れ上がった子と思われるモノだったそうだ。

村人たちは自分たちの手に負えないと住職に助けを求め、住職も母親に会うなりことの重大さからそのまま母親を家から引きずりだし寺に連れていったそうだ。住職は母親を結界を張った一室に入れ話しを聞こうとするも暴れて話しを聞けず。しまいには寺を飛び出してしまったそうだ。

その後、住職は村人と従者を連れて母親の家に行くも誰もおらず、札が至る所に貼られ、部屋の片隅には腐った残飯が盛られ異臭が立ち込めていたとか。

そしてもう1人、似たような状態の母親に対しては、逃げられないように縄で体を縛り縄で結界を張った「おんどう」に押し込め、住職たちは結界の外を取り囲みひたすらにお経を唱えた。やがて母親を探しおんどうの周りを回っていたモノはだんだんと四肢を失っていき、やがて体は縮み残ったのは臍の緒だった。

無事にナニかを祓えた母親は、儀式の成功かまた失敗か正気を失ってしまっていたそうだ。疲れ果てていた住職に最初に逃げてしまった母親も発見されたと一報が入る。しかし、その母親は体を何者かに食い破られた遺体だったとのこと。それでも死に顔はとても幸せそうな笑顔をしていたと。

こうして投稿主たちは当事者として、この土地に伝わる伝承を教えられた。

あの旅館の女将もかつての母親たちと同じく子を失っていたそうだ。しかしあの女将はこの地に嫁いできた人で、伝承について詳しいわけではないみたいだ。それでも断片的に聞いた伝承から試行錯誤で儀式を整えていったのだろうと。

坊さんたちに囲まれお経を唱えられている真ん中で、縄で縛られ暴れている女将を見て1人の坊さんはそう説明してくれた。

その後、投稿主たちは帰ってからも何もないようだ。

「もう2度とあの場所へは行かない」

3人で話してると必ず1回はその言葉が出てくるくらい、投稿主たちにとってトラウマになった出来事だった。

後にゼミでバイトに行けなかった友人が旅館に電話してみると、電話に出たのは普通のおばさんだったらしい。

 

 

怖い話「リゾートバイト」坊さんがついた嘘の考察

坊さんの嘘とは

一応、昨日の朝俺を家まで運んでくれたおっさんが駅まで同乗してくれることになったんだが

「それにしても、子が親を食うなんて、蜘蛛みたいな話だよなぁ」

と言ったんだ。

俺達は胸糞悪くなって黙ってたんだけど、おっさんは一人で続けた。

「お前達、ここで聞いた儀法は試すんじゃねーぞ。自己責任だぞ」

そう言って笑うんだ。

俺達の気持ちを和らげようとして言ってるのか本気でアホなのかわかんなかったけど、一つ確かなことがあった。

俺達は、坊さんに真実を隠されて教えられたんだ。

引用元:https://xn--u9jv84l7ea468b.com/kaidan/19wa.html

本記事ではカットしているが、本来の書き込みではこのようなやり取りから投稿主が坊さんのついた嘘を見抜き怒っている。

ここでいう坊さんの嘘(真実を伝えていない)というのは?

投稿主たちは坊さんから、女将さんは外から来た人間であるから、この土地に伝わる風習を理解せず間違った儀式を行ってしまったため、儀式によって生まれたナニかが、本来は母親に憑くはずが投稿主たちに憑いたのだろうと聞いている。

しかし真実を投稿主たちに教えるのであれば、女将さんは伝承された正しい儀式を熟知しており、本来「呼び出した子が親を喰う」という結果を回避するためにバイトで雇った投稿主たち3人を「生贄」にするつもりだったと伝えなくてはならない。

憑くことを知っていたのではなく、食べられることを知っていたという部分に、大変なことに巻き込まれたにもかかわらず、事態を軽く伝えられていたことに投稿主は怒りを感じたのだろう。

 

怖い話「リゾートバイト」に登場する美咲ちゃんの正体とは

ここでは怪談「リゾートバイト」に登場するものの、物語自体には関わってこない人物「美咲ちゃん」について徹底考察。

投稿主たちより先にバイトしていた女の子。

投稿主たちがバイトして数日で気がついた女将の不審な行動に全く気がついた様子を見せない女の子。

果たして彼女の正体は?

普通の女の子なのか、はたまた物語では描かれなかった裏の顔が存在するのか?

その真相は…。

美咲ちゃんの正体に迫る3つの説と信憑性

普通に地元の女の子だった説(信憑性100%)

女将の協力者だった説(信憑性50%)

この世の者ではない何か説(信憑性10%)

 

普通に地元の女の子だった説:信憑性★★★★★

美咲ちゃんの正体も何もなく、単に旅館でバイトしている普通の地元の女の子だったというもの。

あくまで物語に記述された記述ベースと一般論として考えられるものから迫った考察。憶測を含めないもののため信憑性は100%。

まずは物語中で判明する記述ベースと一般論として考察できる旅館の状況は以下になる。

投稿主たちが案内された旅館の施設として、客室4部屋、食事する広間が1部屋、従業員用として2部屋あることがわかっている。投稿主は何日間かバイトをした後に怖い体験をしているため、物語冒頭で述べられた通り旅館の間取りは以上であることがわかる。

ここまでは物語の記述ベースの話。

そして一般的な旅館での仕事の割り振りとして、主に食事の仕入れや仕込み、料理を旦那さんが、お客との接客や帳簿管理を女将さんがするだろうとする。お客やその他の対応(部屋の清掃や準備)を考えると女将さん1人では対応しきれないタイミングが出てきそうだ。そのため彼女の補佐役として1人バイト「美咲ちゃん」を雇うことは不自然ではない。

これは旅館の運営を考える一般論ベースの考察。

ここで繁忙期を控え追加要員として、投稿主たちが見つけたバイト募集があったであろうことを推察できるだろう。

そしてあくまで物語中の描写において、他に考察できる要素もない。

あくまで物語中に出た事実ベースで考察するのであれば、美咲ちゃんは単に女将の補佐役として雇われた地元の女の子にすぎず、物語において特に重要なファクターを担う存在ではないというものだ。

女将の協力者だった説:信憑性★★★☆☆

美咲ちゃんの正体は、何かしらの理由により女将の儀式を補佐する役割を持っていた協力者だったのではないかというもの。

基本的に物語上に正体を示す直接的な描写はないものの、ある理由により美咲ちゃんには不審な点は存在する。それらを照らし合わせ、美咲ちゃんの背後に隠された正体に迫った考察。信憑性は半分憶測を含むため50%程度。

物語中において美咲ちゃんの正体に迫る部分は基本存在しないが、女将の儀式を補佐する協力者であるという考察に行き着くポイントとして以下があげられる。

・投稿主たちが数日働いただけで女将の不審な行動に気が付いている。

・2階へ続く階段には、ドアはあるが施錠されていない。

・投稿主たちが雇われた時には美咲ちゃんがすでに働いていた。

・女将の亡くなった子は投稿主たちと同年代である。

投稿主たちが数日働いただけで女将の不審な行動に気がついており、彼らより先に働いていた美咲ちゃんが女将の行動に気が付いていないとは考えづらい。

またドアの施錠もないため彼らより先に美咲ちゃんが2階に行っていても不思議ではないにも関わらず、彼女に投稿主たちの身に起きたような異常は見受けられない。

そして物語の記述ベースとして以下の書き込みも見られ、女将には投稿主たちと同年代の亡くなったであろう子供がいたことがわかる。

そして妙な話だが、旅館の2階を閉鎖したというのに、バイトを3人も雇った。

旦那さんも初めは反対したそうだが、女将さんに

「息子が恋しい同年代くらいの子達がいれば息子が帰ってきたように思える」

と泣きつかれ、渋々承知したそうなんだ。

引用元:https://xn--u9jv84l7ea468b.com/kaidan/19wa.html

投稿主たちは大学3年生で美咲ちゃんは地元の若い女の子、そして投稿主たちと女将の亡くした子は同年代である。

ここからが完全な推測また憶測だが、もしかしたら美咲ちゃんは女将の亡くした子と恋仲であり、亡くした恋人を生き返させるため女将の儀式に裏で協力していたのではないだろうか。であれば2階に行っていないのも頷ける。

悪霊は親しい者の声を真似ることがあるという。

もしかしたら久しい仲だったからこそ、この世に生まれたナニかは美咲ちゃんの声を真似することができた…のかもしれない。

一瞬にして体に緊張が走る。

するとまた聞こえた。俺達がおんどうに入った扉のすぐ外側からだった。

「Bくん」

俺達は声の主が誰か一瞬で分かった。

今朝も聞いた、美咲ちゃんの声だった。

こちらの様子を伺うように、少し間を空けながら喋りかけてくる。

抑揚が全くなく、機械のようなトーンだった。

引用元:https://xn--u9jv84l7ea468b.com/kaidan/19wa.html

この世の者ではない何か説:信憑性★☆☆☆☆

そもそも美咲ちゃんの正体は、この世の者ですらない何かなのだというもの。

この説はあくまで「美咲ちゃん」という名前と、物語で語られた地元の伝承、日本に伝わる怪異との共通性を見出しつつ彼女の正体に迫った考察。

物語では触れられていない部分を多分に含み、かつ日本に伝わる伝承や怪異と結びつけているため信憑性は10%程度。

美咲ちゃんは、この世の者ではない何かである。

この考察をするポイントとしては以下の1つ。

・美咲(みさき)ちゃんの名前に非常に似た怪異、海や川にまつわるものとして「ミサキ」が今に伝わっていること。

(ただしテキスト上「美咲」としか書かれておらず、読みが「みさき」なのか「みさく」「みさ」なのかは不明。ここでは一般的に呼ぶことが多い「みさき」をもとに深堀りしている。)

日本各所には海や川で亡くなった人に関わる霊の存在として「ミサキ」と呼ばれる怪異がいる。これは日本各地に伝わっており、地域によって微妙に呼び名は変わるものの、いずれも「水」に関係している。

サンニンミサキ

北房町下呰部にはまた、三人ミサキといわれるものがあり、これは、子守とそれに負われていた子の溺れ死んだ霊と、そこを通りかかって川に落ちて死んだ人の霊とを祀っている。

引用元:https://www.nichibun.ac.jp

七人ミサキ

災害や事故、特に海で溺死した人間の死霊。その名の通り常に7人組で、主に海や川などの水辺に現れるとされる。

引用元:https://ja.wikipedia.org

このように今回のリゾートバイトで出てくるシチュエーションを想起させる怪異だ。

リゾートバイトしていた「美咲ちゃん(ミサキチャン)」と海で亡くなった人の霊「ミサキ」に共通する「ミサキ」という名称。これには由来というか民俗信仰においてしっかりとした呼称がある。

ミサキは、民俗的信仰生活の中で、時により地域により、神のように敬われたり、悪霊として恐れられたり、神の使者として畏れられるものの呼称である。

引用元:https://ja.wikipedia.org

ミサキは神の使者であり、または悪霊でもある。リゾートバイトで行われていた女将さんによる死者蘇生の儀式。投稿主たちより先にバイトをしていたにも関わらず、女将の不審な行動に対し気がついていない、または知らないふりをしているのか…。

そして海にまつわる亡霊や怪異に共通する「ミサキ」の名前。

もしかしたら、美咲(ミサキ)ちゃんは禁忌と呼ばれる死者蘇生の儀式を行う人間を監視するため天界より遣われし使者、または儀式により舞い戻った何かを仲間に加えようとした亡霊、女将が人の禁忌に手を出すため契約した悪魔だった…のかもしれない。

あくまで物語的・象徴的解釈の域を出ないが——。

以上が怖い話リゾートバイトのあらすじと、美咲ちゃんの正体の考察でした。