【3種のエンディング到達方法・あらすじ紹介】
ある目的を持った人物に連れ去られてしまった少女が主役の2Dホラーゲーム「白薔薇は赤く染まるか」。今回はこのゲームの特徴や、3種類あるエンディングへの到達方法、物語の解説を中心に紹介。
フリーホラーゲーム「白薔薇は赤く染まるか」の特徴
この作品の特徴は、物語の作り込みと2Dである。
後述のあらすじで記載しているが、ゲームを始める際にプロローグが流れる。ある事件に巻き込まれる形で、主人公の少女は何者かに連れさられてしまう。良くある物語のテンプレではあるがゲーム中で読めるメモが豊富で、短い小説を読んでいる様な感覚を覚えるのが特徴的。
グラフィックは懐かしの2Dドット風で作られており、3Dが主流のホラーにおいて珍しい作風。2Dと物語の雰囲気も良くマッチしており、不気味な感じが良く表現されているのも特徴。
ダウンロード方法
無料のフリーゲームの紹介や配信をしているウェブサイト「Freem!」にて、無料公開中。
ダウンロード(無料)は下記リンク先より
https://www.freem.ne.jp/win/game/23876
容量は約440MB。動作環境はWindowsのみ。
物語のあらすじ
プロローグ
ある場所で、とある夫婦が◯◯された。周辺では夫婦仲の良さが有名で、当人達も人付き合いも良かったという。夫婦と付き合いのあった近くの住人は「面倒見もよく、気さくな人達で、誰かから恨まれるなんて信じられない」と語る。
警察の発表では、この家が隣りの家までの距離がある事、家が隠れるぐらいの木々に囲まれている事から犯人の標的にあったとし、現在でも捜査を続けている。
犯人は未だ捕まっていない。そして、この夫婦の一人娘もまた行方不明である…
少女が目を覚ますと、そこは…
凄惨な事件に巻き込まれた夫妻の娘は、周辺が赤く染まっている一室で目を覚ます。少女は、この不気味な洋館からの脱出を目指す事にした。
鍵の空いた部屋から出た少女だったが、自身を連れ去った犯人の足音に気がつく。急ぎ隠れて様子を伺っていると、周囲を見回した班員が「あれの様子を見に行くか…」と嘆き、その場を立ち去っていったのだった。
脱出
屋敷では、ある目的のため事件を起こした人物が徘徊している。プレイヤーはこの少女を操作し、犯人から逃げながら屋敷からの脱出を目指すというステルス風ホラーのある作品になっている。
ある地点まで行くと、少女が犯人の足音に気が付き、特定の場所に隠れないとゲームオーバーになってしまう…という程度のため、純粋なステルスではなくステルス風という程度の要素である。
3種類のエンディング
少女の行動により3種類の分岐するエンディングを迎える事になる。それぞれにタイトルが振られており、ゲームタイトルである「白薔薇は赤く染まるか」に掛けているエンディングも存在し、そのエンディングを迎える事でゲームタイトルに隠された意味を知る事ができる。
バッドエンドタイトル「おにんぎょう」
このエンディングを迎える事で、少女を連れ去った人物の「目的」を知る事ができる。
発生条件
屋敷を探索している際に、ある場所で「ナイフ」を発見する。護身用として、そのまま所持していく事で迎えるエンディング。
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
屋敷の玄関まで来た少女は、上の階からガラスの割れる様な音と、何者かが早足で近づいてくる音を耳にする。
自身へ迫る危険に少女の視界には、屋敷で手に入れたナイフが目に入る。
そんな少女の背後から屋敷の主人が忍び寄り、何かを湿らした布で少女の口を鼻を塞いでしまう。
薄れゆく意識の中で、その少女は犯人の「もうおまえには買い手がついているんだよ」という言葉を耳にするのだった…
ノーマルエンドタイトル「白薔薇」
このエンディングを迎える事で、主人公である少女に隠された「胸の内」の一端を知る事になる。
発生条件
屋敷を探索している際に、ある場所で「ナイフ」を発見する。一般的には、護身用として持つべきであるが、あえて「持たない」事で迎えるエンディング。
※ナイフの置き場所を調べると自動で所持してしまうため、そもそも調べない様にする。
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
無事に屋敷を脱出した少女の耳に、パトカーのサイレンが聞こえて来る。
その音を聞いた瞬間に安心感からか、全身から力が抜け気が遠くなり始めた。少女は、駆け寄ってきた警察官に名前を聞かれた事はうっすらと記憶に残ったが、そこから先の記憶はない。
そんな事を考えながら、少女は事件の報道を見ていた。
[あの凄惨な事件が解決された。犯人も捕まり、周辺に住んでいた地元住民からも安堵している。事件に巻き込まれてしまった少女には、しっかりとしたメンタルケアをしてほしいですね。]
少女はニュースが流れているテレビの電源を切る。
「本当に、これでよかったのかしら…」
少女はそう嘆き、物語の幕は閉じる。
真エンディングタイトル「白薔薇は赤に染まるか」
ノーマルエンディングで少女が嘆いた「本当に、これでよかったのかしら…」この後悔を滲ませた言葉の意味と、 ゲームタイトル「白薔薇は赤に染まるか」の伏線を回収するエンディング。
バッドエンドを迎えるのに必要な「ナイフ」を入手する。屋敷の2階部分に、画面を見ているだけでは気がつかない隠し部屋を発見し調べる。
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
終わりに
プレイ時間はだいたい15分〜30分程度とクリアできる。屋敷や物語の雰囲気も良く作られており、ゲーム中で読めるメモの文章量も中々ボリュームがあり、一つの小説を読む様な面白さもある作品だった。
ゲーム中は自由にセーブする事もできるため、始めからやり直す事なく3種類のエンディングを見る事ができるのもストレスを感じず、快適に楽しめるポイントとしても良かった。