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ある者の成れの果て 映画【地獄の変異】物語のあらすじ紹介と感想

 

【ネタバレ注意】

前人未到の洞窟調査。名誉ある仕事の先に待ち受けるのは、前人未到の地獄だった…

地獄の変異 [DVD]

鑑賞後評価:☆☆(2.9)

題名:地獄の変異

公開:2006年 時間:97分

監督:ブルース・ハント

出演:コール・ハウザー、パイパー・ペラーボ、エディ・ジブリアン

あらすじ:ルーマニアの奥深くで前人未到の巨大洞窟が発見される。そこは、かつてテンプル騎士団を滅ぼした有翼の悪魔が存在するとの伝説が言い伝えられた場所だった。

地質学者ニコライ博士の依頼で、ジャック率いる調査チームが該当箇所の探索を開始する事となった。経験豊富なジャックが率いる調査チームだったのだが、その巨大な地下洞窟で伝説に語り継がれる「有翼の悪魔」と邂逅する事になってしまうのだった…

⚠【ネタバレ】を含む内容と解説があります。未視聴の方は注意して下さい。

 

物語の特徴

意外な声優陣が吹き替えを担当している

主人公であるタイラーの吹き替えを担当しているのが、アニメ「NARUTO」に登場する「秋道チョウジ」を担当している「伊藤健太郎」が、タイラーの兄であるジャックの吹き替えを担当しているのが、ドラゴンボールで人造人間17号を担当している「中原茂」が吹き替えている。

本作品は比較的マイナーな作品であるが、吹き替え担当は意外に有名な人が担当している。

本作「地獄の変異」。地雷臭のするタイトルだが…

本作品は、前人未到の洞窟へ調査に向かった探索チームが、ある事故により洞窟に閉じ込められてしまう。その洞窟には未知の生物が存在しており、その生物から逃げつつ外へ脱出する道を探して行く…というもの。

使い古された王道な物語であるがゆえに、見てガッカリする様な展開はない。この安心こそが「見てガッカリするB級映画あるある」を打破しており、初見作品としておすすめできる。

物語のあらすじ(ネタバレあり)

タイタンホール

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ジャック率いる調査チームは、発見された前人未到の巨大洞窟「タイタンホール」へ向かう事となる。巨大洞窟へ向かうには水の中を進んで行かなくてはならない。そのため、まずは偵察として、チームリーダーのジャックはブリッグスを選出する。

誰も見た事のない景色を一番手として見たかったジャックの弟タイラーは、兄の人選に不満を募らせる。しかし、兄を信頼するからこそ、その不満を口に出す事はなかった。

しばらくして、偵察任務についていたブリックスから通信が入る。ジャック達はブリッグスからベースキャンプに最適な場所を発見したとの報告を受ける。その直後、モニターに映るブリッグスが周囲を警戒し出したのだ。そして、突如通信が切れてしまいブリッグスと音信不通の状況に陥ってしまう。

洞窟に住まう未知の生物

ブリッグスと音信不通の状況に陥った一同は、タイラーの提案で全員でブリッグスの向かった場所へ向かう事になった。

約4kmもの長い水中洞窟を移動し辿り着いた先には、ブリッグスの装備品のみが置いてあった。ジャックはブリッグスを呼び続け、奥の方から彼の返答が聞こえる。その場所では、ブリッグスが洞窟内に置かれた自分達以外の装備品を見ており、ジャックへ自分達より先にこの洞窟を訪れた人が居た事を報告するのだった。

一方、ジャックとは別行動で水中を進んでいたストロードは、ジャック達が着いた場所とは違う空間へ辿り着いていた。そこには見た事もない生き物が存在しており、その生き物にストロードは襲われてしまうのだった…

閉じ込められた調査チーム

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未知の生物に襲われたストロードは、必死に怪物の存在と助けを求める通信をタイラーに向かって伝える。ストロードは、何とか逃げ出そうと水中を進む際に使っていた大型の水中スクーターに手を掛け逃げようとするが、あと一歩の所で未知の生物のよって水の中に引き込まれてしまう。ストロードによって始動した水中スクーターは、無人のまま進んで行き、そのまま洞窟の壁に激突し爆発する。

その余波で洞窟は崩落、調査チームは脱出する事が出来なくなり、そのまま閉じ込められてしまうのだった。

 

独自の進化を辿った生物

帰路を断たれてしまい、別の救出チームが捜索にくるまで12日掛かってしまう。ジャックは、自力で脱出路を見つける事を提案する。ジャックとチームの1人であるトップは、別の脱出路を見つけるため周囲の捜索を開始する。だが、トップは今までの経験上、この洞窟の異変を感じており一抹の不安をジャックに漏らすのだった。

一方、ストロードが通信ごしに嘆いた「化け物の存在」をタイラーから聞きいたニコライ博士達は、洞窟に生息している生物に共通する寄生生物の存在を突き止める。

その頃、ジャックは「巨大な生物」の襲撃にあっていた。ジャックは傷を負うも、巨大生物の爪を切り落とす事で逃げ切る事に成功する。ジャックとトップは、ニコライ博士達の元へ辿り着く。ジャックが切り落とした巨大生物の爪を分析する事で、閉じられた洞窟内で独自の進化を遂げた生物の存在を知る事となった。

ジャックの異変

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未知の生物を警戒しつつ、脱出路を探して行く調査チームだったが、そのリーダーのジャックの様子に変化が表れる。他のメンバーが感じる事が出来ない水の臭いを感じたる、小さな事で感情が爆発したかと思いきや、冷静になるなど普段見せる事のない情緒を見せ始める。

そんな異変に周囲も気がつき始める。ジャックに対し不安感を覚える者、今までの経験からジャックを信じる者、そんな不安が広がり始めた調査チームだったが、ジャックは強行にみんなを引っぱり出口への捜索を進めて行く。

かなり無謀な捜索に、周囲の人間はジャックの弟タイラーへ不満を告げる様になる。それでもタイラーは小さい頃から一緒だった兄貴を信じる様に頼み、その無謀な捜索に着いて行く様に周囲に伝えるのだった。

牙を剥き始める未知の生物達

一同はジャックに連れられ、水の流れの速い場所を通らされてしまう。その際にニコライ博士は負傷してしまい、川の途中に取り残されてしまう。1人取り残されたニコライ博士を助けるため、ジャックは単身で救助に向かうのだが、途中で巨大な生物がニコライを襲撃、そのまま何処かに連れ去ろうとしてしまう。ジャックはその時に、ニコライを連れ去ろうとする巨大生物の腕に「入れ墨」がある事を目にする。

メンバーの元に戻ったジャックに、強行な脱出路への捜索への非難の声が上がり始める。弟のタイラーへ兄ジャックへの不満の声が大きくなるが、タイラーはそれでも兄への信頼が揺らぐ事はなかった。

そんな中、脱出への道として大きな崖を上る事になる。ジャックは自身が上りロープを掛ける事を提案していたが、一瞬の隙をつきクライミングに自信のあるチャーリーが勝手に上り始めてしまう。

脅威的なスピードで崖を上って行くチャーリーだったが、途中で未知の生物の襲撃を受けてしまう。勇猛果敢に立ち向かうチャーリーだったが、伝説にある通り「有翼の悪魔」空飛ぶ未知の生物により、チャーリーは亡くなってしまうのだった…

 

仲間割れ

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ニコライ、チャーリーが亡くなってもなお動揺を見せず冷静な思考をするジャックに、一同の反感は噴出してしまう。チームメンバーのひとりキャスリンは、ジャックが寄生生物に浸食されおかしくなっていると指摘する。チームメンバーのブリッグスとキムは、その声に賛同しジャックとは違う道から脱出する事に決めてしまう。

一方、トップと弟のタイラーは、ジャックの様子がおかしい事に気づきながらも、それでもジャックを信じる事を決め一緒に行動する選択を取る。そして長年同じチームで活動していたメンバーは、2つのグループに別れそれぞれの道を進む事となってしまうのだった。

テンプル騎士団が壊滅した場所

ジャック達3人は、ある場所まで辿り着く。そこの空間には、おびただしい程の骨が散乱しており、中には武器を持った者も横たわっていた。こここそが伝説で語られるテンプル騎士団と有翼の悪魔が激闘を繰り広げた場所であり、すなわち出口が近い事を意味していた。

寄生生物による浸食で苦しむジャックだったが、仲間割れした3人を呼び戻すため、来た道を1人引き返そうとする。だが、弟のタイラーは「ここまで兄貴が導いてくれた」「ここからは俺が」と言い、自身がキャスリン達を呼び戻す役目を担う事を伝える。

一方、ジャック達と別れたキャスリン達3人は、独自のルートを進もうとしていた。そんなキャスリン達に有翼の悪魔の魔の手が迫っていた。

タイラーが3人達の元へ辿り着いた時には、そこには赤く染まった道具が散乱していた。キャスリンと行動を共にしたブリッグスは亡くなってしまい、残ったキャスリンとキムは音波装置で有翼の悪魔を退けていた。そんなキャスリン達と合流したタイラーはジャックの元まで戻るのだが…

激闘

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出口までの道は水中を通る必要がある。しかし、有翼の悪魔の襲撃で酸素ボンベが取られてしまい、そのまま脱出する事は叶わない。そのため、何とか有翼の悪魔からボンベを取り返そうと奮闘するが、その過程でキムがやられてしまう。

寄生生物による浸食で人ならざる身体能力を発揮するジャックは、単身ボンベの奪還を目指す。無事にボンベをタイラーへ渡したジャックは、敵を倒すためメタンの噴出する洞窟に火を付け爆破する。爆破の最中、ジャックは単身で有翼の悪魔に立ち向かい、火の海と化した水面に有翼の悪魔と共に落ちて行くのだった…

エンディング

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

ジャックの導きにより、無事に地上へと帰還を果たした3人。

それから少し時間は過ぎる。

お互いの無事を祈りトップと別れを済ましたタイラー。その様子を見ていたキャスリンに、タイラーは兄であるジャックは地上では生きれなかったのだろうか?と問いかける。

キャスリンは、初めは洞窟内でしか生息できないと考えていたと伝える。もしくは、外に出たがっていたのかも…と。

そのキャスリンの目は、兄であるジャックと同じく寄生された生物特有の文様が浮かび上がっていたのだった…

 

 

終わりに

物語の進行上に特に目新しい物はなく、定石通りといった印象を持ち、つまらなくはないが特別面白いわけでもない普通の作品だった。だが、ジャックとタイラーの兄弟間での信頼関係の描写は熱い物がある。おかしくなっていく兄に対して常に心配と信頼を持ち続けたタイラー。自身の異変に気が付きながら、弟を外の世界へ脱出させようとする兄ジャック。この2人が登場していなければ、この作品の評価はかなり低い物となっただろう。

とわいえ、もっと怪物をメインとした作品を求める人に取っては、今一歩もの足りなさは感じてしまうだろう。

他作品の洞窟に潜む存在を描いた映画「ディセント」

こちらの映画は、兄弟間の信頼を描いた本作「地獄の変異」とは違い、女同士の疑心暗鬼が「ディセント」では描かれている。怪物をメインとした作品を求める人は、コチラの映画の方が求めている物に近いかもしれない。