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短編ホラーゲーム【幽霊列車】のあらすじ紹介と物語の考察や感想

 

 【2種類のエンディングの結末と物語の考察】

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都市伝説「きさらぎ駅」と「テケテケ」をモチーフにし制作されたホラーゲーム「幽霊列車」を紹介。「夜勤事件」や「事故物件」と同様の物語や雰囲気を楽しむ形のホラーゲーム。

普通にプレイすれば1時間程度でエンディングを迎えるため、気軽に遊べるのも特徴。

こちらは「Steam」で310円の価格で販売中。

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物語のあらすじ

七月二十四日「蝉」

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田中健介(42)は、仕事の帰り道の駅のホームにて日課であるトイレ、一服を済ませ電車に乗り込む。いつもの決まった席でゆっくりする主人公だったが、電車が自分の降りる駅に止まらずに過ぎてしまった事に気がつく。

電車の運転手に、その事を伝えようとするが、電車の連結部分に大柄な男性が通せんぼをしていた。

大柄な男性は、車内に蝉を逃がしてしまい困っており、主人公の言う事に聞く耳を持たず、運転席への道を塞いだまま動く事はなかった。主人公は、仕方なしに車内に逃げ出した「蝉」を集めるのだった…

七月二十五日「子供」

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駅での日課を済ませ電車に乗り込む主人公。いつもの席に着いて、ゆっくりしていると1人の「子供」が話し掛けて来た。どうやら父親とはぐれてしまったらしい。

主人公は、仕方なしに車内にいる男性へ話し掛け、その子の父親を探すのだが…

七月二十六日「恩師」

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電車に乗り込んだ主人公は、いつもの席へと向かう。しかし、今日に限ってその席には「何か」が置かれて座る事ができなかった。

仕方なしに他の席へ座ってゆっくりする事にした。ふと気がつくと、駅への到着時刻を過ぎても電車は止まる気配をさせず、さらには突然車内が停電し、線路脇に置かれる街灯の光が車内を照らしていた…

無事停電から回復し、明かりを取り戻した車内には、かつてお世話になった主人公の恩師が腰を落ち着かせていた。

そして恩師の口からは「終電まであと3回駅に停車する。いつも降りている駅で降りなければいけない」と主人公に忠告するのだった…

八月六日「いつもの雰囲気と違う駅」

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いつもとは雰囲気の違う駅のホーム。日課の行動を取る間もなくホームの電球が明滅を繰り返し身に迫る様な音が響き渡る。

主人公は、エスカレーターの上に「黒い何か」を見かけた瞬間、駅に到着した電車の中に引き込まれてしまう。心臓の高鳴る鼓動を抑え、いつもの席に座るも車内には誰もおらず、一向に駅に停車する気配もない。運転手へのクレームを入れようと、先頭車両へ向かうも、そこには誰も存在しなかった。

その時、電車に「少女」がぶつかる。すると車内は赤く染まった異界の様子を醸し出し、今まで出会った乗客に由来する持ち物が散在していた。

「這いずる女ときさらぎ駅」

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車内に散在する物を、窓に移る乗客の席に置いて行く。すべてを置き終わると、先頭車両の運転席より「手に鎌を持った這いずる少女」が襲いかかってくる。

這いずる少女から逃げつつ、ある駅に到着した電車から降りると、そこは聞いた事も無い駅「きさらぎ駅」の看板が目に映るのだった…

 

物語の結末に関わるネタバレがあります。未プレイの方は注意して下さい。

 

 

2つのエンディング

バッドエンディング

恩師からの忠告「降りる駅を間違えてはいけない」選択を間違えると迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
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「きさらぎ駅」に到着した主人公はホームを見回すも誰もいなかった。

唯一の駅から外へ続く道を歩いて行くと、途中に電話BOXを見つける。

主人公は、助けを求めようと電話を掛ける。所持金は10円しかなく電話を掛ける候補は6ヶ所。だがどの連絡先も、肝心の用件を伝える前に電話が切れてしまう。

仕方なく唯一の道を歩いて行くと、前方には何人かの人影が見えてくる。

人影が見えたと同時に辺りを闇が覆い出す。

結局主人公はその闇に呑まれ、二度と日常の世界へ戻る事は出来なかったのだった…

トゥルーエンディング

恩師の忠告「降りる駅を間違えてはいけない」の選択を正解すると迎える事ができるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
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「きさらぎ駅」で降りた主人公は、駅の待ち合い席に座る恩師を見つける。

話しかけると、一刻も早く「家」に電話する様に伝えて来る。

主人公は、駅からの唯一の道中に存在する電話BOXから「家」に電話を掛ける。

すると、2年前に行方不明になった自分の「妻」が電話に出るのだった。

妻は「わたしもきさらぎ駅に行った事がある。あなたも悪い事を…」と含みを持たせながらも、「今から迎えに行く」と言い電話は切れてしまう。

主人公は行方不明の妻との再会を心待ちにしつつ、道を歩き続ける。

すると、周囲の光が薄くなり一面を闇が覆い始めてくる。

辺りの景色が闇で覆われる寸前に見た光景は、コチラへ向かって来る車のヘッドライトの光だった…

そして、再会した妻と抱き合う主人公。

久しぶりに夫婦揃ってのドライブを楽しみながら自宅へ向かう。

家の前に着いた時、妻が「あなたがここに来るのは早すぎるわ」と主人公を車から降ろす。主人公は「待ってくれ」の言葉と同時に妻を追いかけようとするも、そこには妻の乗った車は存在していなかった。

主人公はそれからも、妻のいない変わらぬ日々を過ごすのだった…

 

 

 

物語を考察する上での重要な電話BOXでの会話内容

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ラストステージ「きさらぎ駅」の電話BOXで掛けられる連絡先「家」「先輩」「後輩」「友人」「タクシー」「駅」「警察」から以下の断片的な情報を伺う事ができる。

主人公は10円玉1枚のみの所持になるため、上記の何処1箇所にしか連絡できない。そのため全てを聞くには何回かプレイしなおす必要がある。

※きさらぎ駅に着いた時点でセーブされるため、始めからやり直す必要はない。 

きさらぎ駅で掛けられる電話先とその内容

主人公の妻の過去の出来事に関わる内容

主人公自身の過去に関わる内容

「後輩」

主人公の高校時代の1つ下の後輩。電話口で女性のすすり泣く声が聞こえ、主人公は不審に思う。後輩は自分の奥さんが中学の時に他校に居た友達がその学校の上位カーストのグループにいじめられていた事を思い出し、たまに泣いてしまう事がある事を告げる。

その友達の中学校は主人公の妻「田中栄子」の出身校と同じだった。

「先輩」

主人公の仕事の上司である先輩。先輩は主人公の小学生時代の同級生「道下大史」と親戚関係にあった事を教えてくれる。

大史が小学6年生の時に両親は離婚し、たまにしか会えない父親から貰った「蝉」が嬉しくて学校に持って行った事、そしてその時から大史と会えなくなり疎遠になった事を告げる。

「友人」

主人公の小学生時代の友人。小学6年生の時、学校に虫かごに入れた「蝉」を持って来た男子がいた。蝉の鳴き声がうるさく「主人公が、父親に貰ったとあいつが言っていた蝉を全て◯してしまった事」に対し恐怖を覚えた昔話を告げる。

「タクシー」

主人公はタクシー運転手に「きさらぎ駅」に迎えに来る様連絡する。だが運転手は駅の場所がわからない事を伝え、主人公に名前を訪ねる。

「田中」の名前を聞いた運転手は主人公の妻の「田中栄子」の友人だと判明する。栄子が「中学時代のある出来事をずっと後悔している」「私たちのグループが…」と主人公に伝えた所で電話は切れてしまう。

「駅」

帰り方がわからない主人公は、駅員に電話を掛ける。「きさらぎ駅」からの帰り道を訪ねるも、駅員はその駅は何処の路線にも存在しない事を伝えてくるのだった。

「警察」 

警察に電話した主人公は、いつもお世話になっている警察官が電話先に出る。

警察官により奥さんに関する有力な情報がまだない事、失踪し2年が経過している事に気落ちしているであろう主人公への励ましを伝えてくる。

「家」(恩師の忠告に正解を導き出した際に増える選択肢)

電話口からは懐かしくも優しさを感じる主人公の失踪した妻が出る。

妻は主人公が「きさらぎ駅」に居る事に激しく動揺し、「あなたも悪い事を…?」との言葉を口から漏らしてしまう。妻は自分もきさらぎ駅に行った事があるから迎えに行くと告げ電話は切れてしまう。

 

考察まとめ

確定事項

電話BOXの内容から、田中謙介と田中栄子についてもバックボーンは以下の事で確定する。

・主人公「田中謙介」は小学時代に同級生の「蝉」を◯してしまう悪い事を行った事がある。2年もの間、仕事の合間に失踪した妻を捜していた事。

・主人公の妻「田中栄子」は中学時代に上位カーストのグループにおり、ある同級生をいじめていた。そしてその事に強い後悔を抱いていた。そして2年前に失踪しており、現在まで警察でさえ有力な情報を得られていない事。

主人公の末路とゲームタイトル「幽霊列車」の真の意味

主人公の結末「きさらぎ駅」とは何だったのか?

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主人公の結末については、かなり曖昧な表現がされている。結局助かったのか?助からなかったのか?この疑問に対してゲーム中の2つの演出から考察してみる。

バージョンアップにて主人公の曖昧なラストは修正、はっきりとした生存確認が取れたため、ここでは「きさらぎ駅」について考察してみる。

【1点目】ゲーム終盤に登場する「這いずる女」。この女に捕まるとプレイレコード「◯(し)」が解禁される。

【2点目】這いずる女に捕まっても逃げ切れても行き着く先は、この世に存在しない「きさらぎ駅」である事。

この2点から主人公は亡くなっており、あくまで「天国」か「地獄」のどちらかに行くのを決める旅路の物語であった事が伺える。

追加アップデートにより、トゥルーエンディングでの主人公の結末は生きて自宅へ戻った事が判明する。

そのため、あくまで「きさらぎ駅」はいわゆる「三途の川」に近い意味合いに近い場所である事が推察される。

ゲームタイトル「幽霊列車」の真の意味

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ゲームタイトル「幽霊列車」。一般的にそのタイトルを受け取るならば、主人公が日常で使う列車で怪奇現象に遭遇する意味としての「幽霊列車」と受け取る。

しかし、上記で述べた「主人公の結末 きさらぎ駅とは何なのか?」を踏まえて今一度「幽霊列車」を考えると別の意味が込められた事に気がつく。

「幽霊列車」とは、怪奇現象が起こる列車ではなく、亡くなる人を冥府へ運ぶ文字通りの「幽霊列車」という意味である事がわかる。

残された謎

?ゲーム終盤で列車に飛び込む少女と直後に出現する這いずる女の正体?

這いずる事と列車から関連し都市伝説「テケテケ」がモチーフである事は間違いないと思われるが…

?列車の常連客である女性の支離滅裂な言動?

主人公の妻「田中栄子」の虐めていた女性か、または全く別の栄子と同じく何かに後悔している単なる女性なのか…

 

終わりに

今作はかなりの謎を含んだ物語になっていた。

考察部分で述べた事はあくまで個人的な考察であるため、公式見解が出ない以上は仮説の域を出ない。

何とも考察しがいのあるホラーゲームになっていて面白い作品であった。

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