今は消えてしまった懐かしの怖い都市伝説。
体内で孵化したフジツボ大繁殖、皮膚から侵入したミシン針が血管を巡って心臓へ、耳から出た白い糸は目の神経だったなど、今はあまり聞かなくなった懐かしの怖い都市伝説を概要から真相までを一挙にまとめてみた。
海辺で転んだ…後日、膝にフジツボが繁殖していた
噂の内容
海辺の岩場などで見かけるフジツボ。
フジツボが繁殖している場所で怪我をしてしまうと、傷口からフジツボの幼生が体内に入ってしまう。後日、怪我をした場所近くの骨や傷口でフジツボが繁殖してしまう…という都市伝説。
ある男性の物語
ある男性が釣りに出かけていた。釣りスポットへフジツボ豊かな岩場を歩いていると、足を取られ転んでしまう。その際に膝を怪我した男性だったが、その日は釣りを楽しみ家へと帰っていった。
数ヶ月後、男性は歩く度に膝からジョリジョリという感じの違和感を覚えた。病院へ行き検査をしてみると、体内の膝の骨にフジツボが繁殖していたのだった。
真相
嘘である
人には外から入ってきた異物に対する免疫機能が存在している。そのため、フジツボが生えている岩場で怪我をしたとして、体内にフジツボの幼生が仮に侵入したとしても繁殖する事はない。
亀の甲羅やカニの甲羅で繁殖しているフジツボのイメージから、こんな都市伝説が生まれたと思われるが…。
ただし、海外では次の様な事も。
アメリカのカリフォルニア州に住む4歳の女の子が海辺で怪我をしてしまった。のちに傷口から侵入したと思われる巻貝の卵が孵化。そのまま体内で成長していた。このような事例も報告があるため、一概にフジツボ繁殖の都市伝説も嘘とも言えないかもしれない…。
体内を取って心臓に刺さるミシン針
噂の内容
衣服を縫う際に使う細いミシン針。ある人物が床に落ちていたミシン針を踏んでしまう。その際に針の先端が足の皮膚に刺さってしまい折れてしまった。針が折れた事に気がつかなかった人物は、後に突発的に亡くなってしまう。
後に亡くなった人物の体内を調べてみると、心臓からミシン針の先端が見つかったのだった…。
そう、あの時、踏んでしまい足裏から侵入した針が、血管を通って心臓へと達し、その人の命を奪っていたのである。
真相
あるかもしれない。
2011年、中国でこんな事件が報じられた。衣服を縫っていた男性、突然倒れてきた物の下敷きになり倒れてしまう。その際に手に持っていたミシン針が胸に刺さり病院へ行くも、心臓付近にガッツリ刺さった針は取り出せず、別の病院を紹介される。
別の病院でX線検査を行うも心臓にあるはずの針は姿を消していた。医師は患者の全身をくまなく検査してみると、心臓に刺さった針が血管を通り大腿部へと移動、血管を突き破り筋肉に刺さっていた…という事があった。
一応針は血管の中を通るという事例は存在しているため、この都市伝説は実際にはあるかもしれない。
ピアスをあけたら耳から白い糸が…
噂の内容
耳にピアスを空けると、たまに白い糸が出てくる時がある。それを引っ張ってしまったら、急に目が見えなくなってしまった。
実は、この白い糸は目の神経であり、それを引っ張ってしまった事で糸が切れてしまい、視力を失った…という都市伝説。
真相
真っ赤な嘘である。
そもそも目の神経は脳に繋がっている。わざわざ耳を経由する意味がないし経由していない。
ではなぜ、その様な噂が言われる様になったかというと、耳たぶの真ん中付近には「眼(ガン)」と呼ばれるツボがあり、さらには耳の奥にはさまざまな神経がある事がそう言われたのだろう。
ただし、耳から白い糸の様な物が出てくる事自体は事例としてあり、それは古い皮膚や角質が糸の様に見えるだけである。
今はなつかし、昔からある身近な怖い都市伝説の内容と真相でした。