至る所に路線が張り巡らされている世界でも屈指の大都市「東京」。
人の移動が多い東京にも、実は現実には存在しない異界の駅が存在するかもしれない。
今回は東京にあるとされる異界の駅「ひつか駅」について解説、またその場所とはいったいどこに…?。
異界駅とは?
いわゆる現実に存在しない異世界の駅。異界駅の中で最も有名なのが「きさらぎ駅」であり、2ちゃんねるに書き込んだ投稿主が、いつも通勤で使用している電車に乗ったところ本来路線図には存在しない駅に到着してしまう。あわてて駅名を確認すると「きさらぎ駅」だった…というもの。
2004年、インターネット掲示板に書き込みされた事で初めて一般社会に認識され始め、以降きさらぎ駅を筆頭に様々な存在しない異界駅についてネットに書き込まれたり、または異界駅を題材としたホラーゲームが制作されていく事となった。
異界駅はいわゆる都市伝説系の怪談話の一ジャンルとして確立し、現在ではかなりの異界駅が誕生しており全国で数十駅にのぼっている。
東京の異界駅「ひつか駅」の誕生と遭遇場所
ひつか駅も他に噂される異界駅同様の存在で場所は東京にあるとされる。そして本来の路線図にはない駅でもある。
初めてこの駅の存在が語られる様になったのは2012年のある投稿がきっかけとされ、小学生相手に剣道を教えていた先生とされる人物の体験談が発祥。
このひつか駅には他の異界駅にない特徴として、一般的な異界駅が古びた駅内だったり、看板に錆が浮いているなど長年存在していたかのような雰囲気を醸し出している中で、この駅に関しては駅内が「真っ白」であるところである。駅が真っ白というよりも、その世界そのものが真っ白という印象だそうだ。
とはいえ、他の異界駅同様、長く滞在すると命に係わる事になるそうで、投稿者は駅に居た味方の存在に助けられ現実世界に戻ってこれたらしいのだが。
ひつか駅、誕生の書き込み
ひつか駅は2012年1月、以下の書き込みが発祥とされている。東京にある路線の一つ「西○S線」で遭遇したらしく、東京中心地というより少し外れた場所で異界駅にたどり着いてしまった様だ。
タイトル:剣道教室の鏡開きがあって、西○S線の終点H駅に行ったんだ。
78 本当にあった怖い名無し 2012/01/09(月) 12:56:09.38 ID:RaLFMpPb0
まぁここまでは何も問題なく、稽古して餅食って午後二時くらいにお開きになった。
ここからが問題だった。
自宅がS駅ってとこで、終点からS駅まで結構時間かかるんだわ。
小学生相手したり稽古したり餅ついたりしたから、当然耐えられず寝てしまった。
不意に目が覚めたら、高校時代からこの線を使ってるのに聞いたこともない駅に電車が止まってた。
しかも普段混雑まではいかないものの、結構結構人は乗ってるはずなのに誰も乗っていない。
駅表示を見ると、駅名のところには「ひつか駅」と書かれてた。
あれ、これ異次元駅じゃね?と、前にきさらぎ駅とか見た俺は興味本位で降りてみた。
なんていうか、もう駅が真っ白なの。
いや、あれは駅だけが真っ白なんじゃなくてあそこの世界が白かったんだと思う。
本当に色がなかった。
唯一あったのは駅名の黒い字だけ。
降りて三分後くらいかな?電車が急に行っちまった。
もしかして取り残された?帰れないんじゃね?なんて急に恐怖心が湧き出てきた。
だって普段どの駅からも見えるはずの外の景色が無いし(真っ白で)、改札への階段も無い。
そして誰もいない。
やべえよ……俺このままここで死ぬのかな……降りなきゃよかった。
なんてホームの椅子で頭抱えて途方に暮れてたら、突然訛った喋り方で話しかけられた。
「あんちゃんなずした?」
見ると、五~六歳の性別がどっちか分からない着物を着た可愛らしいおかっぱの子が居た。
人を見つけた安心から、今までの経緯を泣きながら話すと色々教えてくれた。
・本来ならばここは絶対に入ることが許されない場所。
・あのまま電車に乗っていた方が危なかった。ここで降りてよかった。
・死の一歩手前。
・この駅の次にもう一つ駅がある。
・自分は俺の味方だと。
全部話し終わった後、「あんちゃんまだ全然『運』を使ってねぇ。それで帰してやる。でも次はねぇとえ。
わたすの力じゃ一回が限界だ。次送られたら、からす○○様(聞き取れなかった)に頼れ。あと、それ貰うど」
と言われ、気がつけば電車に揺られS駅の二、三駅前に居た。
あれは絶対に夢ではなかった。
気がついたとき目を開ける感覚じゃなかったし、何せずっと被ってた俺のニット帽がなくなっていた。
貰うってこれだったのか?
長文すまんかった。文書くの苦手だから、伝わりにくかったらすまない。
でも、似たような経験してる人が居るみたいだから、何か手掛かりになればと思って書いた。
まぁ無事に帰ってこれた今となってはいい経験になったのか?
もう当分電車で寝ることはないだろうけど……
ひつか駅で出会ったおかっぱ少女の助けがなければ、投稿者は今でも「ひつか駅」またはその次の駅で閉じ込められていたのだろう。
スレでは投稿者が「西○S線の終点H駅」と伏字にしていたが、書き込みの内容からある程度路線の絞り込みができる。それによると「ひつか駅」に遭遇する可能性のある路線は…。
ひつか駅の場所
書き込みでは西○S線の終点H駅とされているが、後の掲示板のやりとりで投稿者が「拝島から、家が鷲ノ宮なんです。」と投稿。その事から本物語の舞台が東京の「西武新宿線」でありその終点「拝島駅」方面である事がわかっている。
西武新宿線「拝島駅」方面をご利用の方は、電車内で居眠りしない方がいいかもしれない…。もし白を基調とした駅に着いてしまったら、味方となってくれる少女に遭遇できる事を祈るしかないのだから…。
そしてその他の異界駅は
埼玉県に存在する異界駅「霧島駅」
京都府に存在する異界駅「すたか駅」