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実在する恐ろしい世界の魔術書「8選」

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禁断の魔術書、それは人類が長い歴史の中で欲してやまない欲望が込められた。中でも歴史の長いヨーロッパには多くの禁断の魔術書が存在している。今回はその中でも特に有名なものを8冊厳選。

日本にいる以上これらの書を入手する事は容易ではない。それでも手に入れてしまっても決して遊び半分で試してはならない。さまざまな人の欲望が込められ書かれた書物には、それ相応の念が込められているのだから…。

 

 

実在する恐ろしい世界の魔術書8選

神を召喚する魔術書「ネクロノミコン」

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まず1つ目は『ネクロノミコン』。この本は西暦730年にアブドゥル・アルハザードが執筆したクトゥルフ神話の作中に登場する魔術書として知られている。

その内容は、旧支配者たちにまつわる伝説や召喚術が記されており、その中には一目見ただけで精神を崩壊させるとされる「クトゥルフ」や、人間を犠牲にして召喚するとされる「イヌンド・ラバシュ」などがある。

あくまで架空の魔術書であったが、このネクロノミコンを再現しようとした試みがある著者が作成し実際に刊行された事もある。

元となった書が精神崩壊や人を贄をする手法が記されているので、この本に関わると良い事はないと言われているものの、アメリカの書店がジョークでこの本を発売目録に加えたところマニアから注文が殺到し店主が謝罪した事件も。

原本はすでに失われ現在残っているものは不完全な写本となっているが、未だ完全な形で何処かに残っていると信じる者もおり、それについての噂や都市伝説が後を絶たない。

世界で最も有名な魔術書の一つで、ゲームなどで同名の本または能力などで度々使われます。

願いを叶える魔術書「アブラメリンの書」

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2つ目は『アブラメリンの書』。この本は14世紀に書かれたとされ、魔術師アブラメリンという人物が自身の儀式を記したものである。

彼は神の真理に近づくため世界を放浪し、遂には師匠と呼べる人物と出会いこの魔術書を書き留め生涯を終えている。

この書には様々な魔法の儀式が書かれており、自分自身を神に近づけるためのものや、悪魔を召喚するためのものが含まれ、また数々の願いを叶えるための護符の図版も書き記されている。

この書には、悪魔との契約や自己犠牲が必要とされる魔法が書かれているため、禁断の書の代表格として知られている。

18世紀にはフランス語、ドイツ語、ヘブライ語で訳されたものが発売しており、現在でも古書店などを訪れれば入手が可能な魔術書の一つ。

魔女を裁くための魔術書「マレウス・マレフィカルム」

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3つ目は『マレウス・マレフィカルム』。この本は15世紀にドイツ人神父ハインリヒ・クラーマーによって書かれ、魔女を狩るため魔女の手法を事細かにまとめた書本で魔女狩りの際に使用されたとされている。

彼が執筆した目的は魔女の存在に懐疑的な人たちへの反駁や、魔女発見の手順と証明方法などを広く知らしめるため。

敵を倒すには敵を知る事、この書には悪魔崇拝者たちの儀式や魔術の手法が詳しく書かれており、悪魔と契約したとされる人物を裁く際に使用されたとされ禁断の書として知られている。

クラーマーが当時の教皇に魔女狩りについてお墨付きを求めた際に、教皇から「限りなき願いを持って」と回勅で答えられており、その事を本書序文に記載した事で教皇も認めた由緒ある書として広まってしまう。教皇から魔女狩りの必要性と弾劾の必要性を認めた事から、人類史においての汚点の一つ「魔女狩り」時代に拍車をかけるキッカケともなった。

そもそも回勅とはカトリックの公文書ではあるが、あくまで道徳や教えの問題に対し教皇の立場を示すものであり教義を決めるものではない。そのため魔女狩りについて教会側は慎重だった節があり、その証拠に本書発売の4年後には教会異端審問部によってクラーマーは弾劾されている。

72の悪魔を従える魔術書「ゴエティア」

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4つ目は『ゴルティア』。かつてソロモン王が使役したとされる72の悪魔を呼び出すための手順を記した作者不明の魔術書。72の悪魔の印章や性格なども細かく記されており、魔術書の他に悪魔図鑑とも呼ばれている。

悪魔を呼び出し契約する手順や従える方法が記されており、安易に試す事は危険ではあるが、それとは別に歴史的な文献としても重宝されておりオカルト愛好家たちからの人気も高い。

 

焼失を逃れた魔術書「ガルドラボーク」

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5つ目は『ガルドラボーク』。17世紀アイスランドでは、魔女裁判で大量の呪術師と思われる人達が◯刑されている。同時に数多の呪術書も燃やされ消失する事となった。ガルドラボークはそんな焼失の歴史の中で唯一現存した呪術書となる。

作者は4人とされ、16世紀末から17世紀中頃まで掛けて代々編まれていったとされる。本書の内容は多岐に渡り、悪魔や神々への祈願、薬草や呪術品の取扱方法、呪文や疫病からの防護術、果ては恐怖を覚えさせる呪いや女性を魅了させる呪いが記載されている。

1900年代初頭には原典のスウェーデン誤訳が、1900年代後半には英訳版が出版され現在でも写本の入手が可能な魔術書の一つ。

数ある魔術書の中での至高の逸品「グラン・グリモワール」

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6つ目は『グラン・グリモワール』。ホノリウスと呼ばれる人物により編纂された魔術書とされているが真偽は不明。現存する魔術書の中でも最も強力であり、魔術や秘教について多くの著書を残したアーサー・エドワード・ウェイトとして「魔術書の中で最も奇想天外」と称したとされる。

内容は他のグリモワール同様に悪魔の階級や召喚・服従させる方法などが書かれているにすぎないが、本書が一目置かれる所は召喚に応じないとされる悪魔「ルキフゲ・ロフォカレ」を使役する方法が書かれている他ならない。

本書を用いれば、悪魔の支配階級に属するルシファーを呼び出し、宰相級のルキフゲを間接的に使役する事で巨万の富を得られると言われている。

現在、原本はバチカンの秘密文書館に保管されており一般人が見る事は不可能だが、19世紀初めには翻訳版が出版されており内容の確認自体は可能でオカルト愛好家からの人気も高い。

極めた賢者の魔術書「ピカトリクス」

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7つ目は『ピカトリクス』。11世紀にアラビア語で書かれた「ガーヤト・アル=ハーキム」賢者の極みと題された本のラテン語版。

本書はそれまでの魔術や占星術を統合した書物であり、惑星や恒星のエネルギーを導きから力や知識を得る方法が記されており、その中でも、死を超越する鏡の作成は気の弱い人には耐えられない素材を使用する方法は気味が悪い。

人類の祖アダムが託された「天使ラジエルの書」

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8つ目は『天使ラジエルの書』。これは13世紀以前に遡っての証明はできないものの、伝承によれば本書は天使ラジエルが最初に神に作られた人間アダムに開示したものとされている。

ラジエルは座天使(上級天使)の長で、神の玉座を囲むカーテンの中に立ち全てを見聞きする。全てとは天界はもちろん地上の秘密も全て知っており、その知識をまとめたもの(ラジエルの書)を携えていたと言われる。後にこの書はアダムも手に渡る事となり、アダムの他にエノク、ノア、ソロモン王が本書を読んだとされる。

この書には天使学、黄道十二宮の魔術的用法、神の名、聖書の言葉に隠された意味を読み解く数秘術ゲマトリアなどが記されており、読んだ者には神秘に力が授かると言われている。

この様な伝承から天使ラジエルの書も持つ力は計り知れないが原本はすでに失われており、現在に渡っては写本が受け継がれているのみとなる。

以上が世界に存在する禁断の魔導書8選です。

これらの書はいずれも悪魔や神秘的な力を題材にしており、人々を魅了してやまない書物となっている。しかし、これらの書には深い闇が潜んでいるため、そうとう入れ込んだ人でないと入手は簡単ではない。