ホラーもっとマガジン 旧わたブログ

ホラー映画やホラーゲーム、怖い都市伝説などホラーなエンタメを中心に紹介する雑誌ブログサイト

死霊館に登場する悪魔シスター「ヴァラク」の足跡を巡る

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

 

アメリカで最も有名な超常現象研究家のウォーレン夫妻が調査した実話を基に作られたホラー映画「死霊館エンフィールド事件」。

その劇中には猛威を振りまき人々を苦しめるシスターの姿をした悪魔「ヴァラク」が登場する。

今回はそんな悪魔はどうやってこの世界に出現したのか?そしてどんな邪悪な事件を起こして来たのか?その足跡を設定年表と共に、映画を振り返りつつ追っていく。

⚠︎ネタバレを含む内容があります。完全未視聴の方はご注意ください。

 

 

死霊館悪魔シスター「ヴァラク」の足跡

【暗黒時代】

出典元:死霊館のシスター「ルーマニアの聖カルタ修道院」

ルーマニアの聖カルタ修道院でオカルトに興味を持った貴族により悪魔ヴァラクを呼び出す儀式が行われるも、それを察知したヴァチカンの使者達の襲撃により儀式が失敗に終わる。

使者達は聖なるキリストの血を使い、地獄へ通じる扉を固く閉ざしヴァラクを封じ込める事に成功する。

暗黒時代とは?

ヨーロッパの中世を示すのによく使われる時代区分。

ローマ帝国の衰退と滅亡により、ヨーロッパの文化や経済、人口動態は消滅に近い程のダメージを受けてしまう。その後、古典時代の文化を復興させようとする運動「ルネサンス」により本格的な復興が始まるのだが、そのローマ滅亡からルネサンスまでの時代区分を「暗黒時代」と呼ぶ。

おおまかに西暦400年から西暦1500年ぐらいまで。

【1945年】

第二次世界大戦中の空爆で、聖カルタ修道院の外壁が壊れる。

それにより封印が緩んでしまい悪魔ヴァラクが復活、修道院内で猛威を振るい始め、続々とヴァラクの魔の手に掛かり修道女達が命を落としていった。

【1952年】「死霊館のシスター(本編)」

出典元:死霊館のシスター「悪魔の再封印に向かう2人のシスター」

生き残っていた2人の修道女が暗い廊下を歩いていた。年老いた修道女は、再度悪魔を封印しようとするも失敗し命を落とす。残された若い修道女は、悪魔に憑依されないように修道院の窓から身を投げ命を絶つ。

後日、修道院に食料を運んでいたフレンチが修道女の遺体を発見。これによりヴァチカンはバーク神父と見習い修道女アイリーンを調査のため派遣する事を決定。

出典元:死霊館のシスター「聖カルタ修道院に辿り着いたバーク神父とアイリーン」

バークとアイリーンはフレンチの案内で修道院内に辿り着くも、そこは悪魔の手に落ちていた。

バーク神父と修道女アイリーン、農夫のフレンチは共に悪魔との死闘を繰り広げ遂には悪魔を地獄へ送り返すことに成功、無事修道院を後にする事が出来たのだったが…。

出典元:死霊館のシスター「フレンチの首筋に浮かぶ逆さ十字」

2人を村まで送り届けるフレンチの首筋には、悪魔を示す逆さ十字の痣が浮かび上がっていた。

ヴァラクはフレンチに取り憑く事で、修道院のシスター達が命懸けで作った外壁に沿うように立てた十字架の結界外に出てしまう。

【1956年】「死霊館のシスター呪いの秘密(本編)」

フランスで不可解な神父殺人事件が発生する。これをきっかけにヨーロッパ全土で似た様な事件が続出していく。

ヴァチカンは悪魔ヴァラクが倒されていなかったと判断し、かつてヴァラクを退けた修道女アイリーンに事件を解決するよう依頼する。

出典元:死霊館のシスター呪いの秘密「ヴァラクとの邂逅」

彼女は自身が持つ特殊能力を使いつつヴァラクの足跡をたどり、遂に対峙する事に。死闘の末、フレンチ(モーリス)に取り憑いたヴァラクを地獄へ送り返す事に成功する…?

フレンチの本名はモーリス・テリオーです。多分フランス系という事でルーマニアではフレンチの愛称で呼ばれていたのでしょう。

 

【1969年】「死霊館/死霊館シスター他(回想シーン)」

出典元:死霊館/死霊館のシスター「ウォーレン夫妻による悪魔祓いの講義」

カトリック教会から非聖職者でありながらも悪魔研究家の公認を受けたエド・ウォーレンと透視や霊視能力を持つ妻ロレイン・ウォーレンが悪魔に取り憑かれた農夫モーリス(フレンチ)の悪魔払いに参加する。

モーリスの悪魔祓いは失敗に終わり、ロレインはその際に霊視で視た夫エドの死に気落ちし8日間部屋に籠もってしまった。

その後モーリスは妻を殺害しようとするも留まり、最後の抵抗として銃口を咥え自らの命を絶ってしまう。

【1976年】「死霊館エンフィールド事件(プロローグ)」

出典元:死霊館エンフィールド事件「霊視中にヴァラクと邂逅するロレイン」

ウォーレン夫妻は、1965年起こった長男による一家惨◯事件があったアンティビルの家で起こった超常現象の調査する。原因を探るため妻ロレインは霊視を行うも、モーリス(フレンチ)の悪魔祓いの時に視た悪魔ヴァラクの姿やエドの死を再び視てしまう。

【1977年】「死霊館エンフィールド事件(本編)」

イギリスに住む旦那の不倫で離婚した母親ペギーと4人の姉弟は、お金に困りながらも仲睦まじく楽しく暮らしていた。

出典元:死霊館エンフィールド「学校から帰宅するペギー4人姉弟」

ある日、長女マーガレットと次女ジャネットがウィジャボード(こっくりさんに似た降霊術の一種)で遊んだのをきっかけに不可解な出来事が頻発する様になる。

それは日に日に悪化し、特に次女ジャネットは悪霊に取り憑かれた様な挙動を見せ始める。事件を嗅ぎつけたマスコミの影響もあり、彼女は家族を除き周囲から孤立してしまう。

出典元;死霊館エンフィールド事件「ウォーレン家に姿を現すヴァラク」

ヴァチカンもペギー家の事件は察知しており、ゴードン神父がウォーレン夫妻にペギー家の調査を依頼する。

ロレインは自宅にも関わらずヴァラクと邂逅してしまい、この事件に関わる事に不安を覚える様になる。夫エドの説得もあり、調査だけという約束で夫妻は事件現場となるイギリスのエンフィールドへ飛ぶ。

出典元:死霊館エンフィールド事件「ペギー家へ訪問するウォーレン夫妻」

エドとロレインはペギー家族を救うべく調査を開始するも、ロレインの霊視能力が働かず苦戦をしいられる。遂には心理学者アニタにより家で起こっている不可解な現象が、補助金目当てで行ったペギー達による自作自演である証拠が提示されてしまう。

ウォーレン夫妻を含む調査団の大半は、この事件は虚偽だと判断せざるえなくなる。

出典元:死霊館エンフィールド事件「本格化するジャネットへの攻撃」

調査結果を教会へ報告するため帰国しようとしていたエドとロレインだったが、エドの閃きにより証拠品を見直すことで事件の裏に潜んでいる悪魔の存在が浮かび上がる。ロレインの霊視能力を阻害していたのは悪魔の仕業で、彼らを家から追い出すために行っていた事というのも判明する。

帰国を取りやめ急ぎペギーの家へ戻るウォーレン夫妻だったが、すでにヴァラクの魔の手はジャネットの魂に手を掛けており…。

出典元:死霊館エンフィールド事件「ロレインと対峙するヴァラク」

ウォーレン夫妻はジャネットを救うべく奮闘、ロレインはヴァラクが見せていた悪夢を跳ね除け、地獄へと叩き返す事に成功する。

こうして1945年から続いた聖カルタ修道院のシスターやバーク神父、アイリーン達から引き続く悪魔との戦いは決着を迎えたのだった。

以上が悪魔シスター「ヴァラク」の歴史でした。