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原作者がブチ切れ激怒したアニメ化作品「9選」

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漫画や小説原作者にとって自身の作品のアニメ化は、自分の作品の幅が広がる事で歓迎する人が多い。しかし原作者とアニメ制作スタッフの間で、原作に対する想いの違いがアニメに表れてしまう事も多々存在する。

今回はアニメ化された作品の中で、原作者が意図しない演出や展開になったことでブチ切れ激怒、苦言を呈したアニメを8作品ご紹介。

 

 

原作者がブチ切れ激怒したアニメ化作品

あの発言は酷いと思います。アニメ「くまみこ」

本作品は東北地方の架空の村に住む神社に仕える巫女「まち」と、人の言葉をしゃべる熊「ナツ」の交流を描いたほのぼの漫画のアニメ作品。

アニメ最終回、まちの従兄弟である良夫のあるセリフに原作者が苦言を呈する事態に発展。それまでは家族愛溢れる優しいお兄さんといったキャクターだった良夫が、最終回でまちに対し村のために「まちには酷だけど村のために犠牲になっても仕方がない」旨の発言をしてしまう。

唐突に挟まったアニメオリジナルの展開とオリジナルのセリフにTwitterではファン達が困惑、原作者も苦言を発表する事態になってしまう。

「原作ファンとして感想を言わせて貰えれば、よしおのあの発言は、酷いなあと思っています」(現在削除済)

引用元:HUFFPOST

後に原作者である吉元ますみ先生もブログで今回の騒動についてファンに謝罪をしている。

娯楽の範囲から逸脱した。アニメ「鋼の錬金術師」

本作は錬金術師であるエルリック兄弟が、国家を巻き込む大きな陰謀を阻止する活躍を描いたダークファンタジーを描いており、2003年と2009年の二度に渡りアニメ化するほどの人気作品。

原作者が苦言を呈したのは、その初めてアニメ化された2003年版。

2003年当時漫画連載中だった本作品は、アニメ放送中に物語が原作に追いついてしまった事から、途中からアニメオリジナル展開で最終回まで進行していく事となった。

その過程である登場人物の境遇が漫画原作者の琴線に触れてしまう。それはロゼというキャラクターについて起こった出来事だ。

第1話で登場した彼女だったが、それ以降の原作漫画ではしばらく出番はなかった。そのためアニメも同様、初期に登場して以降の出番はなかったが。

彼女は、しばらくしてアニメで再登場を果たす。しかもアニメオリジナル展開でだ。

この出番のない間に彼女の身に起こったアニメオリジナルの展開には、さすがに原作者が苦言を表明する事になる。

そのオリジナル展開とは、アニメ終盤において街で起こった暴動の際にロゼは軍部に連行され◯◯を受けてしまう…というもの。当然直接の描写が放送される事はない。それでも。

・暴動鎮圧後には父親が分からない子供を抱いている事。

・連行された当時のショックで声を失ってしまっている事。

どう考えても…という少年誌とは思えない鬱な展開が降りかかっていた事が明々白々である。

そのため、この展開に原作者は。

「私が目指す少年マンガにおける娯楽の範囲から逸脱していた」

「あの描写は通すべきではなかった」

引用元:マグミクス

と苦言を呈した。

失望に値する。アニメ「あひるの空」

本作品は、身長149cmと決してバスケ向けではない体格の主人公が、不良の巣窟となったバスケ部に入部しながらかも母親と誓った「高校最初のバスケ大会で優勝」するため奮闘するスポーツ漫画のアニメ化作品。

2019年にアニメ化された本作品の第36話終了後、次回の予告映像で事件は起こる。

当時同じバスケスポーツ漫画「黒子のバスケ」も人気を博しており、この作品において登場人物が極限の集中状態「ゾーン」に入ると目に光が走る演出がある。あひるの空アニメ37話の予告映像において、この黒子のバスケのゾーン演出をパクったかの様なシーンが流れてしまったのだ。

もちろんあひるの空原作において、その様なシーンは一切描かれる事はない。

当初原作者である日向先生はこの事を知らなかったが、Twitterにてファンから続々と報告が入り、以下のコメントを発表する事態に。

立て続けにDM来るから何事かと思った。

「ディオメディアだから仕方ない」…と言いたいところだけど、自分の漫画だしそうもいかない。

その作品のファン達を不快にさせてしまったなら申し訳ないです。

純粋なあひるの空の読者にもね。失望に値する、最低な演出だと思います。

重ねてお詫びを。

引用元:原作者公式 X(旧Twitter)

失望に値、最低な演出とかなり強い言葉をTwitterに残している。

 

原作者無視でアニメ化さらに原作無期限休載に。アニメ「しろくまカフェ」

カフェを営むシロクマと常連客のパンダや動物達によるほのぼのギャク漫画のアニメ作品。

こちらの作品は原作者を無視して勝手にアニメ化されてしまい、さらにはその事について原作者が問い合わせても返答がなく契約書もないため原作者への報酬もなし…という無茶苦茶な状況に。

アニメ関連については、まだ契約書が作成されてなくて、私は1円もいただいてないっすwwwww

引用元:原作者公式 X(旧Twitter)

原作者はアニメ化については知らせは何もなく、ネット記事を見て初めて知るという状況。この事態に怒った原作者は、アニメ放送2ヶ月後に原作漫画の連載を無期限でストップしてしまう。

つぶやくタイミングがなくて、ご無沙汰してました。flowers今月号から「しろくまカフェ」は休載です。

引用元:原作者公式 X(旧Twitter)

この後、作者の原作休載と知的財産管理の専門家による文書を配達証明で送付する事でようやく話し合いに。弁理士同席の上、編集部側は全面的に非を認め謝罪してもらう。そして休載から約2ヶ月半後、原作漫画は再開している。

激怒した原作者アニメを作り直させる。アニメ「ありふれた職業で世界最強」

小説投稿サイト「小説家になろう」連載の異世界転移系ファンタジー小説で、後に書籍化や漫画化、アニメ化など多岐に渡るメディアで展開される超人気作品。

非戦闘系職業「錬成師」を得た事で無能の烙印をおされた主人公が、その職業を上手く利用する事で世界最強となる!王道系の物語となっている。

アニメ化が発表された際に公開されたアニメキービジュアルの出来前に原作者が激怒、その結果、アニメ放送は急遽延期する事態に。

「ありふれた職業で世界最強」アニメ が、放送〝延期〟となりました。

諸事情により連動する形で「ありふれた職業で世界最強8巻(ドラマCD付き特装版含む)」も一ヶ月ほど発売延期となります。

無念…… 無念の一言である……

引用元:原作者小説家になろうサイト活動報告

現在は修正されているため原作者の活動報告ではこのコメントとなっているが、修正前に書かれたコメントは直接的ではないにしろ、そうとう揉めた事がわかる内容となっていた。

結果アニメ化告知から3ヶ月後の放映予定は延期され、キービジュアルが大幅に変更された上で放送が約1年の時間がかかった事を考えれば、原作者が相当激怒した事は「察せ」られるだろう。

 

今作のスタッフは信頼できますので…。アニメ「るろうに剣心」

言わずと知れた週間少年ジャンプで連載された超人気漫画「るろうに剣心」のアニメ作品。

2023年にアニメ放送の「るろうに剣心」だが、1996年から約2年半フジテレビ系列でアニメ放送されていた。このアニメ版もPOPなOP曲などで人気をはくし、アニメ放送終了後にもOVA作品として「追憶編」「星霜編」など短編が制作されている。

放送終了後約20年後の2023年に新アニメプロジェクトとして原作者完全監修のもと再度アニメが放送予定と発表された。

その際に出された原作者のコメントに、ある文言が含まれていた事に1996年度版アニメ「るろうに剣心」に対し怒っていたのでは?とファンがざわつく事態に。

このコメントで「今作は信頼できるスタッフ」とある。という事は「以前のスタップは信頼できなかった」とファンは邪推し、前のアニメについては激怒していたのでは?と言われる。

さらに原作単行本の合間にあるトークコーナーでは「アニメの意見は制作会社へどうぞ。作者は責任の範囲外です」というコメントも残しているとか。

騙された!!!アニメ「ゲド戦記」

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宮崎駿の息子「宮崎吾朗」によって原作小説をアニメ化した作品。

元々は宮崎駿が原作者「アーシュラ・K・ル=グウィン」にアニメ化の打診をするも、当人がアニメが好きではなかったため破談。その後、となりのトトロを観てジブリファンになった彼女から後にアニメ化してほしいとの打診が入った。

彼女からのアニメ化の打診の時期には、宮崎駿は引退を考えており息子が監督ならと返答。その答えに渋ったル=グウィンでしたが、駿が全面監修に就くことで折り合いがつき無事アニメとなる形に。

しかし、出来上がった作品は原作からの改変が多く見られ、ル=グウィンが激怒。映画公開時にはブログで不満を綴り、原作ファンやジブリファンに衝撃を与える結果となった。

大半は美しかったけど、”急ごしらえ映画”のアニメーションでは手抜きが見られました。

「トトロ」のような繊細な精密さや、「千と千尋」のような力強く、輝かしさのあるリッチなディテールはみられませんでした。

引用元:シネパラ「原作者との確執が明らかに」

原作者の怒りが興行収入や映画の評価として表れ、今なお残る駄作としての評価が強くなってしまっている。

私の作品じゃないです。「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」

原作者「高橋留美子」先生の大人気漫画「うる星やつら」の劇場オリジナルアニメ作品。

学園祭の前日をループしてしまう物語で、その演出や構成は後のアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」や「魔法少女まどかマギカ」にも影響を与えたとも。

本編では監督を務めた押井守の意向が強く表現されており、ドラえもんやサザエさんなど1話ごとに完結していくご長寿アニメへのアンチテーゼを含んだものとなっており、さらには比喩表現とは言え作品原作者である高橋留美子先生への説教とも言えるセリフをキャラクターに言わせている。

当然この事は試写会で本作を観た原作者には伝わる事となり激怒。

押井さんの『うる星やつら』です。

人間性の違いです。

引用元:原作者の評価(wiki)

の一言を残し早々帰ってしまっている。

上記の関係から押井守との関係は悪化したと噂されるも、後に高橋留美子先生は他の漫画家達との対談で否定。しかし押井守が「うる星やつら」テレビシリーズ降板後、高橋留美子先生原作漫画のアニメ化には一切関わる事はなくなっている。

連載やめます「はじめの一歩」

原作者「森川ジョージ」先生の大人気ボクシング漫画「はじめの一歩」。

当初複数の会社からアニメ化の打診があったが、その全てを断っていた原作者。そんなある時、大人数で挨拶に来た熱意溢れる会社に映像化の承諾を与える事に。

条件は漫画を買ってくれたファンに失望を与えないでほしいという願いただ一つ。

しかし。

2話目を観てすぐに「約束と違う、今すぐやめてくれ。やめないなら僕が連載をやめる」と制作会社言いに行きました。関係者全員パニックです。でも自分は納得いかなかった。

引用元:森川ジョージ公式 X(旧Twitter)

原作者は制作会社の必ずクオリティをあげるという言葉を信じ矛を収めたそうだ。

その後、満足のいくクオリティのアニメが出来上がり、当初脚本等のチェックを行っていた原作者だったが、その必要もなくなるほどの信頼関係を築く結果となった。

そして一部のファン界隈では伝説として語り継がれる、一歩VS千堂の日本タイトル戦のアニメシーンが生み出されたのだった。

以上、原作者が激怒したアニメ化作品でした。そして原作者が激怒した実写化映画はコチラです。