
ゲームには数多くの都市伝説が存在している。中でも「怖い都市伝説」と呼ばれる話は、長きにわたり動画やブログで紹介されてきた。
本記事では、そうした数ある噂の中から特に印象的な「ゲームの怖い都市伝説」や「呪いのゲーム」を9選にまとめた厳選版である。
ゲームにまつわる「噂と事件」の怖い都市伝説9選
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ゲームタイトル
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筐体
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キャッチ
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| 真・女神転生 | SFC | 画面一杯に現れる「すぐにけせ」の文字。 |
| 謎のセーブデータ名「身」 | PS2 | プレステ2で現れる不可解なセーブデータ。 |
| 手紙 | SFC | 任天堂も把握していない幻のゲームソフト。 |
| Misfortune | GB | 特定の人物しか遊べない”呪われたゲーム”。 |
| コワイシャシン | PS | 本物の心霊写真を使ったホラーゲーム。 |
| ツナカユリコ | 該当なし | 決して付けてはいけない名前。 |
| Mr.Mix | PC | ゲームファイルに血の涙を流す画像ファイルが存在する。 |
| 古伝降霊術百物語 | SS | ゲームプレイは自己責任で。 |
| ポリビアス | 該当なし | 子供に現れる不可解な症状。 |
SFC 真・女神転生|噂の赤文字「すぐにけせ」の怪



1992年に発売されたアトラス製作のスーパーファミコンソフト「真・女神転生」。数々のゲーム機に移植され、シリーズとしても高い人気を誇る本作だが、世間では今なお怖い都市伝説が囁かれている。
一時期、ネット上でも話題となったこの都市伝説。真相を調べた者たちの報告によれば、この都市伝説は「初期ロット」と呼ばれる、製品化最初期に量産されたソフトに隠されていた要素らしい。そしてその中でも、なんと「1/65,536」の確率でしか出現しないのだという。
もちろんこれはあくまで都市伝説であり、実際にこの現象が確認されたソフトは存在しない可能性が高い。
しかし制作スタッフは、どこかでこの都市伝説を耳にしていたのかもしれない。後に発売されたVC版「真・女神転生if」では、リセットから復帰した際に、1/256の確率で画面いっぱいに赤文字で「しんでくれる?」と表示される演出が仕込まれているのだ。
「すぐにけせ」はあんなに有名なのに、公式で仕込んだVC版真・女神転生ifの「しんでくれる?」は話題にすらならなくて可哀想なので、検証してみました。
— エヌじま (@Njimadds) 2019年2月25日
リセットからの復帰時、1/256で出るらしいけど、5分くらいで出ましたー。 pic.twitter.com/XrMEnwKa48
PS2 謎のセーブデータ「身」|体験談と不可解な事故



3Dゲーム機の黎明期にあたる2000年、プレイステーションの次世代機であるPS2が発売された。本機はメモリーカードとよばれるカード型の記録媒体にゲームのセーブデータを保存することができ、ゲームタイトルごとに専用アイコンのセーブデータが作られる仕様だ。ドラゴンクエストのゲームなら、そのセーブデータはスライムのアイコンになる、などだ。
しかし、不可解な都市伝説が囁かれるようになる…。
当然、当初はバグや破損ファイルと言われていた。
しかしバグや破損ファイルであれば、他の人からも報告や、メーカーへの問い合わせがあってもいいはず。だがメーカーへの問い合わせも無く、他の人にも見られない現象だった。
詳細を解析しようと、データ解析できる人にこのメモリーカードを送ったそうなのだが、ここで事件が発生することに。メモリーカードを受け取った人が事故に巻き込まれてしまい、その後の詳細は不明に…。
真相は闇の中へ…。
プレステの都市伝説の「身」ってやつがこの間出たんだよ。まー、漢字は身じゃなかったんだけどこの画像とそっくりだった。状況はプレステ2でプレステ1のメモリーカード(切り替えスイッチがあるやつ)を使った時。もう一度出したくて、スイッチガチャガチャしながら抜いたり刺したりしたらまた現れた。 pic.twitter.com/fOzEbMh9Wf
— しゅがぁ! (@SUGARsugar0306) 2019年10月8日
幻のSFCソフト「手紙」|プレイヤーが消えた都市伝説



任天堂の「発売ソフトタイトル数推移表」によると、日本1398本、北米719本、その他544本のスーパーファミコンソフトがある。しかし、都市伝説ではこのタイトル数に含まれず、ロムカセットとしても販売されなかった幻のゲーム「手紙」が存在すると言われている。実際にプレイしたと証言するプレイヤーによれば、このゲームは小説を読み進めていくサウンドノベルゲームと呼ばれるジャンルのものだったとのこと。
そして、この幻のゲームには恐ろしい都市伝説が囁かれている。
その真相は。
今では都市伝説となったらしい、SFCゲーム「手紙」の詳細情報は貴重かもしれない。 pic.twitter.com/gcyYxg8KXT
— 冨島 宏樹 (@Tomishima_h) 2019年8月14日
HDD漁ってたら、サウンドノベル「手紙」が出てきた。
— はぅぐる (@haugle) 2019年1月28日
確か一時期都市伝説として話題になったスーファミの同人ROMだった様な記憶。
これゲーム内の背景にX68000が出てくるんだよね。
VectorにWin95/98用の手紙1.0(2003.07.11)てのがあるけど同じものかな?#レトロコンシューマー愛好会 #X68000 pic.twitter.com/AUedzE3WaR
ゲームボーイ幻のソフト「Misfortune」|呪われたプレイ体験



このソフトも『手紙』同様、正規に発売されなかった幻のソフトだ。ただし、対象は小型ゲーム機のゲームボーイである。
『Misfortune』はゲーム史上最も恐ろしいソフトとされ、クリアできなかった者には現実世界で不幸が訪れると言われている。
数あるネットユーザーが、このゲームソフトを追い求めるも実際には発見されていない。
わかっているのはプレイ画面のスクリーンショットと、自身がプレイしたと吹聴する話のみ。
このゲームを見つけようと、数ある勇士達によるロムの解析でも探し出すことができないことから、現在では「ある特定の人物」がゲームを起動した時のみプレイできる「呪いのゲーム」では?と噂されている。
PS「コワイシャシン」|開発現場での事件と都市伝説



2002年、プレイステーションで発売されたホラーゲーム「コワイシャシン」。主人公を操作し、写真に宿る悪霊を退治していく、普通のアクションホラーゲームだ。しかしこの作品のみに存在する「特異性」が、このゲームにおける都市伝説の由来となる。
つまり、除霊もせずに写真改変していた、危険極まりない状況で開発していたことを意味する…。
それが原因かは不明だが「製作スタッフが体調不良により現場を離れる」「ある者は自ら命を断ってしまう」など、様々な事件や事故が多発した。
ゲームバランスは極端に崩れていた。次々起こる怪奇現象によりスタッフが続々と去り、バランス調整やデバッグ作業を行う人がいなかったのではないかと言われている。
あくまでゲームのプロモーションの一環にすぎないとの推測もあるが、現在ではゲームの製作会社は倒産しており、真相は闇の中。
コワイシャシン 〜心霊写真奇譚〜は🐱さんの言われてたとおりとてもいわく付きのゲームです。
— あやね@えもだん🐧💤 (@Aya_emodan) 2020年7月5日
2ちゃんねるのオカルト板におそらくこのゲームだろうと推察される開発の時の怖い話が書かれ、都市伝説として広まりました。
怖いゲームなので都市伝説さえプロモーションだという説もありますが... pic.twitter.com/j0pORAWmB4
恐怖の主人公名「ツナカユリコ」|体験談で語られる怪異



ここでは、個別のゲームソフトに関する都市伝説ではなく、どのゲームにも共通する恐怖の伝説を紹介する。
多くのゲームは自身が操作する主人公に、自分の好きな名前を付けることができる。
数ある名前が存在する世の中で、たった一つ決して付けてはいけない名前が存在する。それが「ツナカユリコ」という名前だ。その禁を破り、実際に名付けてプレイしてしまうと…怪異に見舞われてしまうらしい。
・視線を感じる。
・つまずきやすくなる、アキレス腱を切ることも。
・原因不明の高熱がでる。
これは、ゲームに登場する主人公に「ツナカユリコ」と名前を付けて検証を行ったネットユーザーの書き込みによる体験談の一部である。
あくまでネット上の書き込みに過ぎない。真相は…勇気のある者だけが、この名前を付けて確かめることができる──
ゲームなどの名前入力で#ツナカユリコ と入力するとよくないことがおこる。
— 567(ミロク)@保守系リベラル (@AI666567) 2020年3月31日
本当にやめておいたほうが良い。#都市伝説 https://t.co/R6INVjuBql
PCゲーム「Mr.Mix」|キャラクター憑依と行方不明事件



PC用タイピングゲーム『Mr.Mix』は、指定時間内に画面に表示される単語を打ち込み、ノルマをクリアしていくゲームだ。だが、1分間に500文字も打たなければならず、人間には到底クリアできない異常な仕様となっている。
異常といえば登場するキャラクターも恐怖を感じさせるデザインをしているのも不気味だ。
実際に遊んだ子供たちは突然泣き出してしまう。
夢にこのキャラクターが現れ、「〇〇を言うな」と囁かれる。目が覚めると、その内容は思い出せない。
こんな体験を親に語っている。
そんなゲームに、とあるハッカー集団が挑戦し見事クリアするが、ゲームは突然ブルースクリーンを表示し、強制終了してしまった。
そのファイルを削除することで、クリアしても強制停止することなく先に進むことが可能になったらしい。ネットで報告していた人達は、その後行方不明になってしまい真相は闇の中へ…。
しかし後日、とある場所で捕まったハッカーの1人が取り調べ中、ハッカーは突然叫んだ──「私の名前は…Mr.Mixだ…ハハハハハ…」
セガサターン「古伝降霊術百物語」|プレイヤー体験と怪奇現象



1997年、日本のハドソンから発売されたセガサターン用アドベンチャーゲーム「古伝降霊術百物語」。最大の特徴は、ゲームパッケージに『お札』が同梱されていることだ。ゲームを開始すると、画面に注意書きが表示される──『プレイ中に発生したいかなる心霊現象にも、当社は責任を負いません』と。
案の定プレイしていく最中に様々な怪奇現象に遭遇することに…。
・室内でラップ音がする。
・何物かの視線を感じる。
ここまではホラーでは良くある怪奇現象である。
しかし、百物語を全て聞き終えた際、まれに隠しシナリオには進まず、画面に『顔がぐしゃぐしゃになった老婆』が現れたり、「雨音」と「女のすすり泣く声」や「笑い声」が聞こえることがある。
そして、その直後、ゲームデータは何の前触れもなく初期化されてしまう。
現在でもこのゲームを入手できるので、興味がある人は自己責任でプレイしてみてもいいかもしれないが…ゲーム内容自体の評価は低い。
ゲームの都市伝説で出てくる、「いわくつきのゲーム」とか「呪われたゲーム」って話でよく名前がでてくるセガサターンの「古伝降霊術 百物語〜ほんとにあった怖い話〜」俺もってる(`・ω・´)稲川淳二さん監修のやーつ。そうそうそう、お札が説明書についてるやーつ。 pic.twitter.com/eDVIIXuFK0
— 猫響と黒猫のナーゴ (@Neko_Hibiki) 2022年3月21日
幻のゲーム筐体「ポリビアス」|不可解な症状と噂のCIA実験説



1981年、アメリカのあるゲームセンターに突如現れたゲーム筐体──『ポリビアス』。このゲームは中毒性がものすごく高いだけでなく、プレイした子供たちは、不眠症や夜間恐怖症、原因不明の記憶喪失など、不可解な症状に悩まされたとされている。
インターネットが普及する前の時代の出来事のため、この話の詳細は今なお不明な点が多い。中には、『CIAによる人体への影響実験ではないか』との説もある…まさにアメリカならではの恐怖都市伝説の一つである。
> このゲームの筐体は少数だけ設置されており、定期的に黒服の男が筐体の元に訪れて、筐体に蓄積したデータの収集と、ゲームがもたらした影響の解析を行っていたとされる。最終的に『ポリビアス』は全てゲームセンターから姿を消したという。 pic.twitter.com/sVes1YmEmd
— キーキャップセット紹介 (@keycap_set) 2021年1月7日
比較的有名な都市伝説からマイナーなものまで、一挙に網羅しました!
噂の内容はかなり簡略化したものになっているので、実際の都市伝説はもっと長い話になっていることもある。大筋の内容はまとめているため、もっと深く知りたいという方はネットで調べてみても面白いかも。
ここで紹介した1つ「コワイシャシン」に関しては、その都市伝説もあいまって中古市場でもかなりの高値で取引されている。新品で5万、中古でも3万以上の値がつく程。