凄惨な事件、病気によるもの、恨みや苦しみの渦中で命を落とした先人達。
その強力な思いは、場所という座標に染み込み数百年ものあいだ生者を妬み、果ては苦しみを訴えてくる。
今回はそんな人の怨念で呪われてしまった場所を17ヶ所一挙ご紹介。
- 本当に実在する!世界の呪われた場所17選
- 霊すら迷う邸宅「ウィンチェスター・ミステリーハウス」
- 何が起こるか一切不明「ホイア・バキュー」
- 世界で一番呪われた島「ポヴェーリア島」
- 旧日本軍も使用「ラウァン・セウ」
- 囚人1000人埋葬「ポート・アーサー」
- ロケ地としても有名「リンダ・ビスタ・コミュニティー病院」
- 600万の遺骨が眠る地「カタコンプ・ド・パリ」
- 数多の人形が吊るされた「人形島」
- 憎しみあった兄弟がコロしあった「リープ城」
- 言ってはいけない村の名「コロブラーロ」
- 最も呪われた家のひとつ「マートルズ・プランテーション」
- 世界遺産「メアリー・キングス・クローズ」
- バーンガル砦
- 男だけに襲いかかる不可思議現象「バルカン・ホテル1号室」
- シドニー最恐の呪われた場所「ラッセル・ホテルの8号室」
- レストランオーナー謎の自◯「盈徳の幽霊屋敷」
- ホラー映画のモデル「悪魔の棲む家」
本当に実在する!世界の呪われた場所17選
霊すら迷う邸宅「ウィンチェスター・ミステリーハウス」
所在地 | アメリカ/カリフォルニア州 |
銃のビジネスで巨万の富を築いた実業家ウィリアム・ワート・ウィンチェスターが建てた個人宅。彼が亡くなった後、妻のサラは自身が亡くなるまでの38年もの間、ある理由により365日24時間休む事なく無計画に家を増築していった。
そして増築し続けた理由とは…。
それは巨万の富を築いたウィンチェスター製の銃によって、命を奪われた人たちに一族は呪われているという事を霊媒師に言われたため。サラはその話を聞いたあと、迫り来る亡者の呪いから自分達を守るために、彼らが来られない様に迷路状に部屋や廊下を増築しなくては、という妄執に取り憑かれたためだ。
サラの妄執の念が染み付いているのか、本当に呪われていたのかは不明だが、実際にこのウィンチェスター邸では幽霊の目撃情報が後を絶たないとか…。
何が起こるか一切不明「ホイア・バキュー」
所在地 | ルーマニア/クリージュナポカ |
日本での通称は「呪われた森」。かなりいわくつきの有名な森で、主な出来事としては以下があげられる。
UFOがよく撮影される、なぜか木々が一切生えていないエリアがある、この森で行方不明になった少女が5年後に突如姿を現す、200頭を引き連れた羊使いが痕跡もなく姿を消してしまうなど。
この様に怪奇現象は多岐に渡り一定の法則もないため、理解に及ばない呪われた場所として人々から畏怖されている。
ちなみにイッテQでお馴染みのイモトアヤコも、この森に滞在した際に謎の頭痛に襲われロケが中断した…なんて話も。
世界で一番呪われた島「ポヴェーリア島」
所在地 | イタリア/ヴェネツィア |
世界で一番呪われた島、イタリアの心霊スポットといえばここ!と言われるほどの曰く付きの場所。様々な歴史的背景も含めそのように噂されており、理由は一切国民に説明される事なく1968年から国によって人の入島を禁止している。
1968年以前のポヴェーリア島は、ペスト患者の隔離施設として使われた事があり、またその埋葬地でのあった事から島の土壌の半分は人の骨で出来ている…とも噂されている。地元では「渡ったら戻ってこない島」として畏怖されている。
隔離施設はペスト終息後に精神病院として稼働した時期もあったが、そこで働く医者が患者達で様々な実験を繰り返しあげくに自分の命を絶った…という話もあり、本当に曰く付きの島である。
旧日本軍も使用「ラウァン・セウ」
所在地 | インドネシア/スマラン |
地元でも呪われた場所として有名な施設。この施設はオランダ統治時代に建てられた建造物だが、第二次世界対戦時には旧日本軍が牢獄としても使用している、その際に地下では数々の非道な行為が行われた…という真偽不明な話も伝わっている。
実際の怪奇現象は、オランダも旧日本軍の非道な行為に関係なく、自ら命を絶ったオランダ人女性や首なし幽霊の目撃情報が相次いでいる。
囚人1000人埋葬「ポート・アーサー」
所在地 | オーストラリア/タスマニア州 |
オーストラリアは1800年代中盤まで囚人の流刑地として扱われた歴史がある。このタスマニアのポートアーサーは囚人達のオーストラリア開拓のスタート位置として使われた。
このポートアーサーには当時の囚人が1000人以上も埋葬されたと言われている。1996年にはポートアーサー事件と呼ばれる銃乱射事件も起こり、その事実も相成り心霊スポットとしても脚光を浴びる事になる。
現在では、その知名度から心霊ツアーの観光地としても組み込まれており、ツアー参加者による心霊体験も多く報告されている。報告例として髪の毛が引っ張られるも振り向くと誰もいなかった、写真を撮ろうとしてもカメラのシャッターが切れなかったなどがある。
ロケ地としても有名「リンダ・ビスタ・コミュニティー病院」
所在地 | アメリア/カリフォルニア州 |
この病院はもともと負傷した鉄道工事員を治療するための施設だった。そのほかの病院と何ら変わらない場所だったのだ。
のちに鉄道工事が終わりを迎え、地域密着型の総合病院として稼働を開始するも、1970年代には状況は一変、治安の悪化によるギャング活動の活発化の影響を受ける様になってしまう。
ギャングの抗争で怪我の負った若者の治療も行っていた当病院だが、敵対勢力の治療を快く思わないギャング勢力の襲撃により、医師や看護師にも被害が続出してしまう。当然、まともで能力が高い医師や看護師は次々と辞めていき、残ったのは他の病院では雇われないような医師達だった。
腕の悪い医師達が残った事もあり、当病院では亡くなる患者が急増、1991年には廃院となり現在に至る。
この場所は呪われたスポットとしても有名で、その異様な雰囲気からロケ地としても人気が高い。この場所に入った人は、たちまち吐き気に襲われたり、苦しそうなうめき声を聞いたり、数々の不可解な現象を体験をするらしい。
ちなみに、この病院では廃院間際に多数の身元不明者を入院させており、そのような患者のため身元引受人が見つからず、現在でも病院の焼却炉には当時に亡くなった遺灰がそのまま放置されているそうだ…。
600万の遺骨が眠る地「カタコンプ・ド・パリ」
所在地 | フランス/パリ |
カタコンプ・ド・パリはフランスパリの地下納骨堂であり、この場所には約600万人もの遺骨が納められている。
納骨堂と呼ばれてはいるが、実際には大規模墓地を閉鎖した際に発掘された骨の移転場所であり、ちゃんとした遺骨の埋葬地として使われた経緯はない。かなり昔の遺骨であるため、フランス革命当時に亡くなった人やギロチンに処された人の遺骨も数多く眠っているとされる。
かつてこの場所に降り立ったアスペアという人物が行方不明となっており、彼は約11年後に発見された。当然亡くなった姿で。そこからは発見された11月3日になると、この場所を訪れる訪問者の耳元に姿を現すと言われている。
数多の人形が吊るされた「人形島」
所在地 | メキシコ/ソルミチコ |
メキシコのソルミチコに存在する「行くと呪われる」と噂で有名な島「人形島」。
この島では、あらゆる木々に人形が吊り下げられており、その不気味な外観からオカルト話などの噂が後を絶たない。日本のテレビ番組でも紹介された事もあり、メキシコの怪奇スポットとして日本人客も多く訪れる一大観光地でもある。
人形が吊るされた契機は、かつてこの湖で遊んでいた女の子が、誤って水に転落し亡くなってしまった事件がきっかけ。当時この島に住んでいた住人は彼女を助けようとするが力及ばなかった。それから住人は少女の亡霊に悩まされる事となり、彼女の供養のため人形を吊るす様になっていったらしい。
ちなみにその住人も、少女が亡くなった同じ場所で心臓発作を起こしてこの世を去っている。
憎しみあった兄弟がコロしあった「リープ城」
所在地 | アイルランド/オファリー州 |
アイルランドにある古城。かつてこの城に住んでいた一族の兄弟が、お互いを憎しみあい血を流したと言われている。また城の地下には監獄が備えられてり、一族の規範に触れた者を閉じ込めていたとも…。
幽霊の目撃情報も多く地元では「呪われた場所」として有名で、世界にも名の知れた心霊スポットとしても有名。現在では城の所有者が修繕を行い、人が入れない様に封鎖されてしまっている。
言ってはいけない村の名「コロブラーロ」
所在地 | イタリア/バジリカータ州 |
イタリア南部に存在する小さな村「コロブラーロ」。この村の名前を大きな声で叫ぶと呪われると言われており、地元住民達は「その村」「この村」「あの村」と決して村の固有名を言う事はないという。
ヨーロッパ最恐の呪われた場所であり、この地域では交通違反をしても呪いを怖がった警察は決して追いかけてこないとも噂されている。
かつてこの村には古くから魔女が住んでいるとの伝説が存在し、当時の人類学を専攻するチームが魔女調査に訪れた際には、村に居た年老いた魔女に呪いを掛けられ、その後不幸な事故などで亡くなってしまう。その事を恐れた人類学チームの生き残りは「あの村は呪われている。行かなければよかった…」と後悔し余生を怯えて暮らしたとか。
現在ではどこにでもある普通の街となっているが、なぜか「呪われている」という噂が消える事はないらしい。
最も呪われた家のひとつ「マートルズ・プランテーション」
所在地 | アメリカ/ルイジアナ州 |
マートルズ・プランテーションはウィンチェスターハウス同様、アメリカで最も呪われた家のひとつ。
ここは古代インディアンが埋葬された土地に建てた家と噂され、さらにこの家では10件の人が亡くなる事件が発生したとも言われている。
現在では、ここは宿泊ホテルとして営業されており、宿泊した人の中には緑のターバンを巻いた幽霊の目撃や、玄関で撃たれて亡くなった霊が悶え苦しみながら階段を這い上がり17段目で忽然と姿を消した目撃例も報告されている。
世界遺産「メアリー・キングス・クローズ」
所在地 | イギリス/エディンバラ旧市街 |
世界遺産でもあるエディンバラ旧市街にあるメアリーキングスクロースと呼ばれる場所。しっかり入場料は取られるものの、地元のガイドブックには見るべきもののひとつとしてピックアップもされている…が。
小さなトンネルや路地が入り組んでいるこの場所は、ヨーロッパでペストが流行した際に最もその影響を受けた場所でもある。廃墟となった後、18世紀まで一般人の立ち入りが禁止されるのだが、同時期に祟りにまつわる噂も広まっていった。
現在では上記で記述した通り、地元のガイドブックにも載るほどに有名な観光地だが、ここを訪れた観光客が急に具合が悪くなったり、何者かに手を掴まれたろ寒気を感じる報告が後を絶たないらしい。
バーンガル砦
所在地 | インド/ラジャスタン州 |
16世紀インド中世部ラジャスタン州で繁栄していたバーンガル砦には、一夜にして完全に放棄された伝説が存在する。理由ははっきり分かっていないが、砦の建築によって住まいが日陰となってしまった聖人(仙人)が呪いをかけたからとも言われている。
インドでは、夜にこの場所に入ると戻れなくなると噂され、観光地でありながらも夜になると全ての人間の立ち入りが封鎖される。
男だけに襲いかかる不可思議現象「バルカン・ホテル1号室」
所在地 | ニュージーランド/セントラル・オタゴ地域 |
このホテルは19世紀の金鉱ブームの頃に建てられた歴史ある建築物だが、かつての栄光は無くなり今では心霊マニアの人気スポットとなっている。
その理由は、このホテルの1号室で起こったある凄惨な事件が発端となる。
19世紀、このホテルの1号室にはローズという女性が泊まっていた。彼女は金鉱で働く男達を相手に稼いでいたが、ある時、彼女はこの部屋のベッドで命を奪われてしまう。
それからというもの、この部屋に宿泊した男達にある不可解な出来事が襲いかかる様になってしまう。急に明かりが点滅する、戸締りをしても冷気を感じる場所がある、不気味な足音が聞こえる、何かうめくような声がするなどだ。
現在でも1号室に泊まった者は不可解な出来事を経験するという。しかもそれは男のみが宿泊した場合に限られる。
この部屋で亡くなったローズは、100年以上も経った今でも、当時自分の命を奪った男に復讐しようとしているのかもしれない…。
シドニー最恐の呪われた場所「ラッセル・ホテルの8号室」
所在地 | オーストラリア/シドニー |
シドニーで最も呪われているといわれるホテル。
所以は歴史を紐解けば一目瞭然。1887年開業の同ホテルだが、実はその前には受刑者用の病院として使用されており、18世紀に大流行したペストで多くの人がここで命を落としている過去があるからだ。
◯人も頻繁に起こっており、19世紀には船乗りが売◯婦に命を奪われ、警察官区長もホテル内で亡くなっている。
現在でも宿泊客は、夜になると足音が聞こえたり、明かりが点滅したりするなどの怪奇現象を体験する事が多いが、特に顕著な場所は8号室となる。
8号室は船乗りが命を奪われた現場であり、寝て起きると部屋の角に船乗りの格好をした男が立っているという。またこの船乗りは、女性が1人で宿泊しないと現れないらしい。
レストランオーナー謎の自◯「盈徳の幽霊屋敷」
所在地 | 韓国/慶尚北道盈徳郡 |
韓国の慶尚北道盈徳郡にある現在は廃屋となっている場所。恋人に裏切られ自ら命を落とした女性の幽霊や、戦争中に亡くなった兵士の霊が出没すると畏怖されている。
1950年代の朝鮮戦争時には、戦争で亡くなった兵士の亡骸をこの場所で一時的に埋葬していたらしい。そのあとでレストランが建てられるも幽霊が頻繁に出てしまい、ついにはオーナーも自ら命を落としている。動機は不明。
ホラー映画のモデル「悪魔の棲む家」
所在地 | アメリカ/ニューヨーク州 |
ニューヨーク州のオーシャン・アベニュー112番地。この場所はホラー映画「悪魔の棲む家」のモデルとなった家がある。
1974年11月13日、地下室に引きこもっていたロナルドが、両親と兄弟姉妹4人をライフル銃で射◯する事件が発生。自ら警察に通報したロナルドは、警察の取調べに「家に家族を◯すように命じられた」と供述した。
その1年後、売りに出されたこの家を購入したラッツ夫妻。当然、事件のあらすじは知っていたが、家が◯しを命じるわけがないという夫の言葉で一家は家を購入する事を決めたのだったが…。
この一家は引っ越しの28日後、家から出ていく事に決めたという。
ラッツ一家は後にコメントを残している。この家にいる間、得体の知れない怪奇現象に脅されていた。地下室を書斎にしていた夫はついには、家の命令で家族を皆◯しにする事を考え出してしまった…と。
以来、この家は最も呪われた場所として観光客に人気のスポットとなっている。
呪われた場所ではなく「世界の呪われた物」は
舞台は「日本」!「呪われた心霊屋敷」は