ある1人の実況者によって行われた「ひとりかくれんぼ」。この世ならざる存在と邂逅してしまった実況者に襲う怪奇現象。視聴者として参加したあなたは、その不可解な出来事の目撃者となる。
昔に流行った怪談都市伝説「ひとりかくれんぼ」。匿名で書き込める提示版を使うからこそ、自分自身が1人の登場人物になりえた今までにはなかった怪談話。そんな怪談をモチーフとしたホラームービー「最恐!実況生放送【ひとりかくれんぼ】」を今回は紹介していく。
ひとりかくれんぼとは?
2006年4月頃、日本の大型掲示板「2ちゃんねる」に詳しいやり方が書き込まれる。掲示板に書き込まれた方法を行った人達が実際に、様々な怪奇現象に襲われた事でこの怪談が急速にネットユーザーを中心に広まって行った。
いわゆる昔に流行った「コックリさん」や「エンジェルさま」同様、一種の「交霊術」とされている。
ひとりかくれんぼは、よくある怪異が体験者に襲いかかる物語とは少し違う。実際にやってみた普通の一般人が書き込んだ内容を、掲示板の時系列に沿って読み進めて行く事で、読み手である自分がさも物語のいち当事者として体感していると錯覚を起こしやすい物語になっている。そのため、よりリアルな恐怖を感じるのが特徴の一つ。
コックリさんやエンジェルさまとは違い、ひとりかくれんぼを自身で行うためには、結構面倒な行程が必要なのもリアルさを感じさせる。
このゲームのダウンロード方法
このムービーは、数多くの無料で遊べるインディーズゲームを配信しているサイト「Rreem!」にてダウンロードが可能。
ダウンロードは下記リンク先より
https://www.freem.ne.jp/win/game/14935
容量は約380MB、2020年5月14日から、動画配信等の許可が出ている。
物語のあらすじ
ある1人の実況主により「ひとりかくれんぼ」が行われる事に
生放送実況主「タカシ」は、罰ゲームにより怪談都市伝説として語り継がれる「ひとりかくれんぼ」の生放送を行う。プレイヤーはいち視聴者として、タカシが行うひとりかくれんぼをモニターごしに見る事になる。
この「タカシ」だが、素人の実況者らしいボソボソとした喋り方をしており、その素人らしさが逆にリアリティ溢れる作品として完成されている。
始めは「タカシ」の自己紹介と「ひとりかくれんぼ」の紹介
実況生放送にありがちな自身が普段どういう実況を行っているかの紹介から始まる。そして、都市伝説「ひとりかくれんぼ」のやり方の解説や、実況をやるにあたってセッティングしたカメラアングルなどの事前説明から始まる。
とうとう「ひとりかくれんぼ」の始まり
都市伝説で語り継がれる方法に従い、ひとりかくれんぼを開始する実況者「タカシ」。広い家の中を真っ暗にし、独りカメラを片手に「トイレ」の中に隠れる事に。
その間も実況者らしく、モニターごしに見ている視聴者達へ実況をおこなって行くのだが…
奇怪な現象が起こり始める
始めた当初は何も起こらない。しかし、時間が経つにつれて「タカシ」と視聴者に異変が起こり始める。
今まで実況していた「タカシ」の声が聞こえなくなり、画面には「砂嵐」が映り込む様になり、ひとりかくれんぼで呼び出された存在の「声」が聞こえ始め……そして、実況者「タカシ」の身に……
この物語の結末は、自身の目で確かめてほしい。
独りじゃ恐くて見れない、またはプレイ環境が整ってない人へ
YouTubeチャンネル:神鳴てんま - YouTube
独特の声が特徴の女性ブイチューバー「神鳴てんま」氏による「最恐!実況生放送【ひとりかくれんぼ】」の実況動画。
終わりに
実際に実況している風を装った体感型ホラーに近いホラームービー作品であり、比較的珍しい作風の作品で面白かった。別の体感型ゲーム「西野ン会議」を、マイルドにした印象を持った。
ただ、このゲームに関してWindowsのみの対応となっているので、Macユーザーでは遊ぶ事ができないのがもったいないと思ってしまった。
2020年5月から、実況配信を解禁しているため、上記で上げた実況者以外にも複数の人達による実況動画が配信されているので、興味がある人はYouTubeで検索してみてほしい。