1985年から現在まで、横スクロールアクションからカーゲームにテニス、ゴルフゲームと多岐に渡るジャンルで発売された任天堂の代名詞とも言えるマリオシリーズ。
発売から作り続けられ約40年に迫る超長寿シリーズだが、その年月に応じて怖い都市伝説も生まれて行った。
今回はそんなマリオシリーズに関わる怖い都市伝説をいくつかご紹介、その真相に迫る。
- マリオ64「空白の2時間20分」の都市伝説
- マリオ64「ワリオの亡霊 Wario Appariton」
- ステージに登場する「ブロック」は元々「王国の市民」が魔法で変えられているという都市伝説
- 敵キャラ「クリボー」実は元々は味方兵士だった!?
- マリオオデッセイの怖い「不正コピーの警告文」
- ルイージはすでに亡くなっている…という都市伝説
マリオ64「空白の2時間20分」の都市伝説
SFCの次世代機として発売されたNintendo64、そのファーストソフトとして今なお根強い人気のソフト「スーパーマリオ64」。全世界で約1200万本もの売上を記録したマリオ64において、近年ゲームデータを解析した有志によりゲーム中で使われていない「2時間20分」分の空白の音声データが発見されたのだ。
ニンテンドー64はソフトがまだカセット媒体でスーパーマリオ64の容量はわずか8メガバイトしかなかった。
それにも関わらずデータ内には2時間20分の音楽データが組み込まれていた。
このデータの存在は後になってROM解析した者が発見したもので、その音楽自体はゲーム中のどこにも使用されていない。
見つかったこの音声データは「無音」であるからこそ「空白の2時間20分」と称される。この都市伝説にはもっともらしい2つの説が考えられていて
1.もともと存在したデータを何らかの理由で削除し2時間20分の空白ができた。
2.2時間20分のデータを入れたが、単にゲーム中で使う事がなかっただけ。
しかし、ある解析者によると決して無音や削除済みのデータではなく、音声の中盤にはお経の様な音や叫び声が収録されていた、なんて話もまことしやかに噂されている。
容量8メガバイトに対して無意味な2時間20分ぶんの音声データの存在…マリオ制作中に誰が何の目的で入れたのか、それともナニかによって入れられたデータだったのだろうか…制作スタッフはこのデータに心当たりはないらしいが、果たして真相は…。
「スーパーマリオ64」には、容量が少ない事にもかかわらず、2時間20分もの音楽データが入っていたそう。
— ひで (@Hide_mariopaint) 2018年3月7日
しかし、開発スタッフの誰もそんなデータに心当たりは無く、その音楽は最初から最後まで 無音 だったという…。 pic.twitter.com/r7BfLgLVSv
マリオ64「空白の2時間20分」都市伝説その真相
都市伝説考察ちゃんねる「THEつぶろ」にて、マリオ64の怖い都市伝説「空白の2時間20分」について解説されており。
それによれば、そもそも「2時間20分の空白データ」自体に根拠もなにもない「嘘」の都市伝説だと考察されている。
マリオ64「ワリオの亡霊 Wario Appariton」
Nintendo 64ソフト「スーパーマリオ64」には、マリオのライバルキャラ「ワリオ」は登場しない。しかし一部ネット上では、ゲーム内で登場しないはずのワリオが出てきた…という都市伝説が語られている。
これは海外のネット掲示板では有名な「マリオ64にはA.I.が組み込まれている」という都市伝説が影響している。この都市伝説は余りにバグ技の多いマリオ64において、こういうバグがあるんじゃないか?というプレイヤー心理をA.I.が読み解き、それをゲーム内に反映しているからバグが多いのだという内容のもの。
そして存在しないはずのキャラクターの登場は、そんな都市伝説から派生して生まれ「本当は何処かにワリオがいるのでは?というプレイヤーの思考をA.I.が読み取り、作中で登場させた」というものだ。
その映像がこちら。
一説によると、A.I.は関係なく開発当初のベータ版に搭載された没演出とも言われているがその真相は果たして…。
ワリオの亡霊その真相
ゲームデータ容量が8MBと少ないため人工知能が搭載されているわけはない。単にバグが多いゲームな事からプレイヤーが思い描くバグが次々出現しているのでは?という噂から誕生したにすぎない。
そして上記の映像で出てくるワリオの亡霊だが、1996年E3というゲームイベントのニンテンドウブースで紹介されたPVに登場したワリオの3Dデータとそっくりの事から、これを元にしたネタ映像ではないかと言われている。
ステージに登場する「ブロック」は元々「王国の市民」が魔法で変えられているという都市伝説
マリオを遊んだ人にはお馴染みのステージ上に存在するブロック。マリオがその頭やお尻、拳で破壊する事でコインなどが飛び出してくるギミックの一つだが、このブロックは単にステージのオブジェクトではない怖い都市伝説が隠されている。
それは「ブロックは元々キノコ王国の市民であり、クッパの魔法によって姿を変えられている」というもの。
この噂が本当であればプレイヤーが操るマリオは、毎度毎度助けなくてはならない王国の市民を粉々に砕いてはコインを取っていっている…という事に…。果たして悪いのはクッパかマリオか…その真相は。
ブロック元々王国市民の都市伝説その真相
キノコたちの住む平和な王国に、ある日、強力な魔法を操る大ガメクッパ一族が侵略して来ました。おとなしいキノコ一族は、皆その魔力によって岩やレンガ、つくし等に姿を変えられてしまい、キノコ王国は滅びてしまったのです。
この怖い都市伝説は、都市伝説でも何でもなく公式の設定。
マリオはクッパによって姿を変えられた王国民を粉々に砕きながら、打倒クッパを目指すダークな物語だったのだ!?
初代マリオの設定でクッパの魔法でキノコ王国の市民がブロックに変えられてるらしいんだけど、マリオめちゃ破壊しててサイコなんだが…
— そらまる (@manmaru2419) 2023年3月17日
この様な声もあるため一応公式見解としては、マリオはブロックを砕いているのではなく魔法を解いて王国民を救っており、そのお礼としてコインなどを貰っているとのことです。
敵キャラ「クリボー」実は元々は味方兵士だった!?
マリオゲームにおいてクッパに続き看板キャラクターでもある「クリボー」。
クッパの手下であり一兵卒でもある否定しようがないほどの敵キャラクターであるが、実はこのクリボーは元々味方でありキノコ王国を守っていた兵士であった…というのだ。
マリオキャラ人気ランキング15位(参考)と人気の敵キャラ「クリボー」はクッパが攻めて来た際に敵側に寝返った者達で、いわゆる裏切り者としてピーチをさらったクッパの命令に従いマリオに襲いかかって来ていたというのだが。
クリボー味方だった説その真相
こちらも公式設定。
キノコ王国を裏切った悪いキノコ。踏むだけで消える。
ちなみにクリボーは名前と見た目から連想される「栗」がモチーフではなく「椎茸」がモチーフだったりします。
マリオオデッセイの怖い「不正コピーの警告文」
不正にコピーされたゲームをプレイしていると表示される警告文を「Anti Piracy Screen(アンチパイラシースクリーン)」と呼ばれる。
作品によっては単に「不正コピーが検知されたためこれ以上プレイできません。説明書を確認するか、メーカーに問い合わせてください」などの一文が表示されるに留まる場合が多い。
しかしこと任天堂では、そこらのソフトと比較にならない怖い警告文が表示されるという怖い都市伝説が存在する。
こちらはスーパーマリオオデッセイで表示されると言われる警告文だ。かなりおどろおどろしいマリオが印象的でインパクト抜群。この警告文を見た者は、金輪際不正にソフトを入手しようとは思わない事だろう。
この後、画面奥から気味の悪いマリオの顔が画面いっぱいに迫ってきて、最後は豹変したピーチ姫の画像の表示と共に不快な笑い声が流れソフトの起動が終了してしまう。
こちらしっかりとした映像として残っており、ネット上で簡単に見つけることができるのだが、本当に任天堂からの警告なのだろうか…その真相は。
この怖い都市伝説の真相は
コピーガードの一種として警告文が表示される事はあるが、上記で紹介した怖い警告文は創作物であり嘘である。
いくつかネットで怖い警告文として出回っているものもあるが、大抵のものは創作でありソフトを解析した人たちによってそのようなテキストファイルやBGMデータがオリジナルソフトには入っていない事が証明されている。
大手のゲームメーカーである任天堂、内心では過激な警告をしたいとは思っていても大企業としての紳士な態度は崩していないのである。
ルイージはすでに亡くなっている…という都市伝説
マリオの弟であるキャラクター「ルイージ」だが、実はこの人物はマリオ世界上すでに亡くなっているのではないかと噂される怖い都市伝説がある。
この怖い噂が流れる様になったのは2001年に「ルイージマンション」が発売されてからだ。作中のあるシーンにおいて、ルイージから伸びる影がまるで幽体離脱しているかの様に見える奇妙な場面が存在する。
日本ではあまり有名ではないが、アメリカではもっぱら現実味を帯びて語られている。そしてその奇妙なシーンの画像がこちら。
ルイージの右上の壁を見て欲しい。
後ろから光源がさしルイージ前方に影の伸びている場面なのだが、壁にうつるルイージの影が不自然に浮いているのがお分かり頂けると思う。通常であれば、ルイージの足元から壁に向かって伸びる影が、この画像ではそうなっていない。
この不自然に浮いた影、まるでルイージの魂が抜け出ている様に見えることから、彼は物語の途中で…。
ルイージすでに亡くなっている都市伝説その真相
どこからどう見ても、ゲーム中のバグで影テクスチャがずれただけと思われる。
このようなバグとしか思えない現象から生まれたこの怖い都市伝説。それでも一定数のプレイヤーが、この都市伝説を信じているのも事実である。
それは開発段階のルイージマンションには亡霊ルイージが登場すること、さらに彼の名前の由来が「単にマリオの類似(るいじ)」から来ている(諸説あり)など、彼の存在自体を揺るがしかねない意味深な出来事が多いからだろう…。
以上マリオに関する6つの怖い都市伝説でした。他のゲームの怖い都市伝説記事はコチラです。
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