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ホラゲー【地獄銭湯】産女の正体 神主の目的考察 2種のエンド解説

 

【産女の正体・神主の目的考察・2種のエンディング解説】

日々の仕事に疲れた女の子はある求人を目にする。それは銭湯での仕事だった。家賃無料、仕事後のお風呂も無料の好条件に思える銭湯仕事だったのだが、初日から不可解な出来事に遭遇する事となり…。

今回はそんなホラーゲーム「地獄銭湯」の2種類あるエンディングへの到達条件やあらすじ、裏に隠された神主の目的や産女の正体などの考察を一挙ご紹介。

 

 

ゲームの特徴

昔ながらの銭湯が今作品の舞台。そこで働く事になった女の子となったプレイヤーは、銭湯の番台に座りながら日々訪れるお客さんの対応をしていく。来客対応、浴槽掃除、そして働く人にしか許されない貸切風呂、そんなルーティーンの中に恐怖が潜む。

他の作品では見た事がない銭湯の番台について物語を進行していくホラー。それが今作最大の特徴だろう。

ゲームのダウンロード方法

2022年10月1日からPCゲームの配信サイト「Steam」にて定価820円(税込)でダウンロード販売中。購入ページの詳細は下記リンクより。

購入サイトのレビューでは好評が多数を占めていました。

思ってた2倍は怖かったです。正直舐めてました、銭湯へ行ってきます。

引用:https://store.steampowered.com/

面白いです!常に漂う緊張感、、、銭湯に行ったときは思い出しそうです。

引用:https://store.steampowered.com/

 

物語のあらすじ

プロローグ

とあるところで働く女性「秋村 舞伊奈」は、日々の仕事に嫌気がさしていた。のんびりとした田舎暮らしに憧れる彼女は、家のポストに入っていたチラシの中で一枚の求人紙が目に入る。

”銭湯で働いてくれたら家賃タダ”

そんな好条件の求人に惹かれた彼女はすぐに応募、さらに仕事を辞めて引っ越す事を決意した。

1日目

大家「ここの銭湯で働いてもらうよ」

引っ越しも終わり大家さんから言われた銭湯での仕事が始まる。

番台に立ちお客さんの相手、そして清掃作業、簡単な仕事のはずが早速と不可解な出来事に遭遇し出してしまった。

基本的なゲームの進め方は、銭湯の番台に立ちながら来客の受付や要望の処理、そして最後に銭湯の掃除をしていく事。

2日目

前日の不可解な出来事も気にせず、今日はスーツを着た男性、落とし物を探しに来た女性、のれんの前に佇むだけの女の子、3人ほどのお客さんをさばいていく。

本日の業務も終了しようとした時、突然銭湯の電源が落ち暗闇が支配してしまう。突如のハプニング、主人公は電源を回復させるため四苦八苦する事に。

そして日課である仕事後のお風呂タイムに入ったのだが…。

3日目

あの子を見つけたら、特別なプレゼントをあげるよ

不可解な出来事を体験しながらも舞伊奈は、大家に指示されたメモに従い重曹を駄菓子屋に取りに行く事に。駄菓子屋のおばちゃんのお使いも終わり無事に重曹を入手、それを使っていつもの掃除を開始。

終われば3日目のお風呂タイムが始まり…。

4日目

この日の仕事終わりはいつもと違った。

癖の強いお客さんの相手をしつつ、日課の掃除終わりのお風呂タイムにそれは起こった。日が経つ毎に激しくなっていく怪奇現象も、とうとう銭湯全体が赤く染まってしまう程に…。

そして浴槽からは髪の長い女が現れ、舞伊奈へと襲いかかる…。

彼女は銭湯から逃げようとするも、なぜか出入り口には髪で覆われ出る事が叶わず…逃げ場のない彼女は女に捕まり、そのまま視界は暗転し…。

秋村舞伊奈…消息不明…。

 

⚠ここからエンディング・ゲーム内容におけるネタバレを含んだ内容になっています。

 

 

5日目

お姉さんを待っている間、銭湯で働かない?

姉である秋村舞伊奈と連絡が取れなくなった妹の「秋村恵令奈」は姉が引っ越した場所である銭湯村を訪れた。

まずは姉が住んでいるアパートを訪ねるも突然現れた大家さんから「姉は旅行中であり、帰ってくるまで銭湯で働かないか?」と勧誘されてしまう。

恵令奈は姉が帰ってくるまではという事で姉同様銭湯で働く事に。

姉と同じく番台で仕事をこなす恵令奈だったが、彼女の前には旅行中と聞かされていた姉「舞伊奈」が姿を現す。しかし生気のない彼女は妹を無視し浴場へと向かってしまい。

そして…。

グッドエンドとバッドエンド

バッドエンド「産女召喚」

条件:通常プレイで迎えるであろうエンディング。ゲーム内に出てくるタスクを消化していくだけで特別な事をしなければ大抵はこのエンディングに。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

姉を探しつつ銭湯の仕事をこなす恵令奈だったが、仕事がひと段落したシャワーを浴びようとした時に不可解な現象に巻き込まれてしまった。

それは姉が遭遇した現象と同じ。

浴槽から這い出てきた女は恵令奈に襲いかかってきた。

姉とは違い銭湯から出れた恵令奈は、アパートまで逃げてくる事ができたが、部屋に逃げ込ん彼女を迎えに銭湯にいた女の霊は中へと侵入してきた。

そして…女に襲われた恵令奈は意識を失い…。

 

次に目を覚ました時には、誰かに抱えられ銭湯まで運ばれていた。

一度は覚醒した意識だったが、再び意識はなくなり…。

恵令奈を銭湯まで運んだのは大家で、彼は彼女をボイラー室の中に押し込めた。

そんな彼の後ろには、この村の神主が佇んでいた。

瞬間、神主は爆散し血溜まりからは髪の長い女が現れ、次に大家が爆散してしまう。

血溜まりから現れた女は髪を揺らしながら銭湯の外へと向かっていくのだった。

グッドエンド「生還と忘却」

条件:新聞紙ABCを入手し銭湯地下室へ向かいボルトカッターで拘束された人物を解放すると迎えるエンディング。

①新聞紙ABCの入手

新聞紙A:5日目にお客から貰ったお金で神社のおみくじを引くと入手。

新聞紙B:ゲーム中に入手した日本人形をゴミ捨て場に置いておくと、舞伊奈の部屋に日本人形が新聞紙を持った状態で戻ってくるので、そこで入手。

新聞紙C:5日目の舞伊奈の部屋にある布団の下で入手。新聞紙Bの入手と同じタイミング。

②銭湯の地下室へ

完成した新聞紙を読む事で、銭湯のボイラーから「ボイラー室の鍵」を入手できる様に。その後黄色のテープで封鎖されたドアを開けれる様になり、そこから地下室へ。

地下室は儀式場になっており祭壇横に「ボルトカッター」が置かれており、それを使用し儀式場に囚われている人を解放する。

③その後はバッドエンド同様ストーリーを進めていく

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

異常現象が発生する銭湯、襲いかかる髪の長い女。

なんとか逃げようとするも銭湯から出れず逃げ場所がない。恵令奈は仕方なしに浴槽の中に飛び込んだ。

しかし、その場所は女のテリトリーであり…。

恵令奈はそこで意識を失ってしまった。

 

ボイラーの前に佇む大家と神主だったが、何者かに液体をかけられた彼らは突如炎に包まれ、その火は銭湯全体に広がっていった。

 

 

そして…。

 

目を覚ますと私は病院のベッドに横たわっていた。

ベットの横には病院の先生と警察官が。

先生によると全身の骨が折れているらしい。

警察官は詳しい事情を尋ねてきて、状況を把握した私はあの時の出来事を全て話した。

警察官は困った顔で「あの村には誰もいないはずですけど」と言った。

私が会った人たちや、起きた事は一体…?

気を失う前、おばあさんが歩いて来た気がする。

あのあばあさんがいなければ私はきっと。

私は◯んでいたに違いない。

だって大家と神主はあの幽霊に生贄にしようとしていたのだから。

あの時、大家と神主を燃やしたのは地下に居た男に人だった。

あの人は誰だろう?

そしてあの幽霊は桜子さんに違いない。

私はどうしてあそこに行ったのだろうか。

なぜ銭湯で働いていたのか。

何のために…。

思い出せない…。

どうして…。

 

 

舞伊奈って誰?

 

 

地獄銭湯の物語考察

銭湯の目的

グッドエンドルートで見れる「大家のメモ」

グッドエンドを迎える事で、銭湯は産女を誕生させるための儀式場の役割をしていた事が判明する。大家は神主に騙される形で協力させられ好条件の求人に食いついた女性を呼び込んでは産女召喚のための生贄として利用していたのだった。

そもそも産女って何?

産女(うぶめ) 日本の妖怪。 産褥でしんだ妊婦の妖怪で、血に染まった腰巻をまとい、抱いている赤ん坊を人に抱かせようとする、赤ん坊を攫うなどのさまざまな伝承が各地に残る。「姑獲鳥」の表記もある。

道の辻(つじ)などに現れ通行人に赤子を預ける。赤子は徐々に重くなるが耐えていると、帰ってきた産女は礼に大力や財宝を授けて去る、という伝説。

引用元:https://kotobank.jp

神主の目的と残されたメモの解説

グッドエンドルートで見れる「神主のメモ」

神主の目的

産女の伝承と作中での神主のセリフ「次は御供物を」「金銭の捧げ物」「さもなくば神々は見捨てる」などを話す事から、彼は産女伝承にある財力を求めている事が推察される。

神主のメモ解説

新聞紙ABCを集める事でいける銭湯の地下室に置いてある神主のメモには以下の様な文字が書かれている。

☑︎あの女を惚れさせる

☑︎あの女を身籠もさせる

☑︎子供を産む前に◯す

・(男の子が産まれた)息子を◯す←保留

☑︎産女を銭湯に閉じ込める

・あいつを騙して産女が選んだ女を生贄にする→3人

☑︎1人目を生贄にする

☑︎2人目を生贄にする

・3人目を生贄にする

・”あの女”の正体

このメモを考察していくと「あの女を惚れさせる」「あの女を身籠らせる」の「あの女」は作中で入手できる桜子の日記から、村で浮いていた桜子に優しくしてくれ、そして神主と恋仲になったことを示唆していた「桜子」の事であろう。

グッドエンディングのエピローグでも恵令奈がそう示唆しているので間違いなさそうだが…。

この場合、産女=桜子の場合のおかしな点も出てしまいますが…。

・銭湯に登場した幽霊女の正体

銭湯で出現していた幽霊女の正体は「産女を銭湯に閉じ込める」から「産女」と思われる。この産女召喚の儀式にも関わらず、産女を銭湯に閉じ込めるという言葉の矛盾は事項「地獄銭湯に登場した産女不完全説」にて考察中。

銭湯の登場する幽霊の正体は、神主のメモで書かれたあの女である「桜子」だろう。

・1人目”の生贄って誰

「1人目を生贄にする」の被害者はラジオなどで流れていた行方不明になった女性「桜子」と思われるが、エンディングなどで産女=桜子である事が”一応”判明している。

「2人目の生贄」は神主メモの☑︎から4日目までの主人公「秋村舞伊奈」で、3人目として舞伊奈の妹「秋村恵令奈」である事は確定している。

では1人目の生贄は誰という謎が残るが大方の説としては。

本編2日目に銭湯内に響き渡った女性が1人目だったのではないか…と言われています。

 

神主メモから考察される地獄銭湯に登場した産女が不完全体だった説

地獄銭湯にて最初の犠牲者「桜子」は、この村に来た時は周囲に馴染めずに浮いていた。そんな彼女に手を差し伸べた人物が「神主」であった(作中「桜子の日記」より)。桜子に日記と神主のメモから、グッドエンディングでの恵令奈の語りからも作中に登場した幽霊である産女が桜子だった可能性が高い。

そして産女とは子供が産まれる前に亡くなった女性が妖怪化したものでもある。

神主には産女の伝承(彼女の要望に応える事で財を得られる)から「産女召喚」で巨万の富を得る目的があった。

そんな神主のメモにある様に孤立した桜子を利用する事で彼女を産女にする事に成功するが「誕生した妖怪「産女」は不完全体」だったのだ。

産女不完全体説、その根拠

ここでは神主が残したメモを上から時系列に考察していく事で、銭湯に登場した産女が不完全体であり、かつ物語開始前の前日章の物語がわかってくる。

☑︎あの女を惚れさせる

☑︎あの女を身籠もさせる

☑︎子供を産む前に◯す

この時点で桜子を利用する事で彼女を産女として誕生する条件「子供が産まれる前に亡くなった女性」は達成していた。しかし、ここで不測の事態が発生してしまう。

・(男の子が産まれた)息子を◯す←保留

そう産女召喚の子供が産まれる前という条件が崩れていた事なのだ。そして次のメモに

☑︎産女を銭湯に閉じ込める

☑︎1人目を生贄にする

☑︎2人目を生贄にする

・3人目を生贄にする

産女召喚の儀式なのに関わらず銭湯に産女を閉じ込めるという言葉の矛盾。これは桜子が男の子を産んだ事で不完全なる産女として誕生してしまい、彼女を完全体として再召喚するため銭湯に閉じ込める必要があったのだろう。

そして不完全な産女である彼女を完全体にするため産女召喚に3人の女性の生贄が必要になったのではないだろうか。

不完全体説を軸とし、バッドエンドの不可解演出の意味が判明

バッドエンドのラストシーン「銭湯の外へと向かう産女」

バッドエンドでは神主と大家を爆散させた産女が銭湯から出ていくところで物語の幕が閉じている。初見では意味が全くわからない不可解なシーンでもある。

この産女不完全体説が正しければ説明がつく様に。

銭湯に閉じ込められていた不完全な産女が、3人目の生贄「恵令奈」を得た事でエンディングにて完全体として再召喚された。十全に力を得た完全体の産女だからこそ、彼女は銭湯という檻から解き放たれた…というエンディングの解釈がスッと胸に落ちる様に。

考察から地獄銭湯前日章推察「産女=桜子の場合」

村に馴染めない桜子は自分を責めていた。

守銭奴であり巨万の富を手中に納めたい神主はそんな彼女を利用する事を思いつく。彼は心が弱った彼女に手を差し伸べ自分に惚れさせる事に成功する。

仮初の恋人同士となった神主は桜子との間に子を作り、産まれる前に命を奪う事で彼女を「産女」にする事ができた。

そう思っていた。

彼女の子供であり神主の息子が誕生しなければ…。

産女誕生に不可欠な要素「子供が産まれる前に亡くなった女性」の条件が達成されず、現れた産女は不完全な存在だったのだ。

焦った神主は次の手段として不完全な産女を完全体へと召喚しなおす計画を実行する。

それには産女が選んだ女を生贄を3人集める必要がある。

まずは呪いの存在を示唆し大家を騙す事に成功、外部から生贄を集めるために求人チラシを手配させる。さらに銭湯の地下室に桜子の息子を、そして不完全な産女になってしまった桜子を銭湯へと閉じ込める。

神主と大家の行動に不審を抱いた村人が表れ出す中で、大家にチラシを見た女性からの電話が鳴り本編の幕が上がるのだった。

産女=桜子の場合の問題点と実は産女≠桜子説

左:ラジオ内容 右:「桜子の日記」

舞伊奈の仕事中に流れるラジオニュースにて29歳の女性が行方不明になっている事がわかり(左)、新聞紙ABCを集める事で行方不明の女性名が「大窪桜子」だと判明(右)。さらに警察の捜索開始日が10日朝である事も。

2人目の生贄である舞伊奈が仕事中に聞いたラジオから、捜索開始日が舞伊奈が引っ越してきた当月である8月の10日朝だとすると”産女=桜子”だと時系列的に以下の矛盾が出てきてしまう。

・銭湯地下室で拘束された産女の息子の外見年齢が10代後半から20代前半ではあろう成人の体格をしている事。桜子=産女であれば、桜子の亡くなったであろう日(行方不明から数日以内)から考えて、少なくとも子供の年齢は生後数日程度でないとおかしい。

産女召喚についてのメモ

この事から、産女となった女性は作中で登場していない人物であり、息子の年齢から約20年前に村にいた人物だった場合も。そうするとその人は「産女召喚についてのメモ」で記載の「呪われた故人=産女≠桜子」という事に。

桜子の日記で書かれた神主への恋心は神主のメモ「あの女を惚れさせる」とのミスリードであり、村で浮いていた桜子が単純に1人目の「大切な供物」として優しくしてきた神主に惚れただけだとも。

※産女≠桜子の場合、1人目の生贄は行方不明となった桜子に。

電話から聞こえた812の言葉の意味

作中で番台に立つ1人目の主人公「秋村舞伊奈」に電話が掛かかり、電話口からは「812」という言葉が…。

この数字の意味は4日目の舞伊奈が幽霊に襲われ命を落とした日付けである8月12日を示しており、誰かからの警告だったという説が有力。

しかし、こんな謎も残りました。

 

 

終わりに

久しぶりのチラズアート新作ホラー作品でした。

前作に引き続きウォーキングホラーといった内容のゲームであり、次回作は最近は発表されていないサバイバルホラーの可能性も。

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