顔の無い顔を持つ怪異をモチーフにした和風ホラーゲーム「のっぺらぼう」。徘徊呪などを手がけたインディーズメーカー「ANFworks」が制作し販売している。今回はそんなゲームのあらすじや攻略方法を紹介していく。
こちらのゲームはSteamにてダウンロード価格100円で販売中。
ホラーゲーム「のっぺらぼう」の特徴
2種類のテクスチャで楽しめる
デフォルト設定では、通常のよくある奇麗目の画質になっているが、オプション設定を変更する事でVHS風のテクスチャでも楽しむ事ができる。1度クリアした後でも、2周目を違った雰囲気で再度楽しめる。
広大なマップとセーブ機能なし
本作のステージは屋敷が舞台になっている。ただこの屋敷だが、かなりの広さを持っており迷い易い。セーブ機能が未搭載なのも相まって一気にエンディングまで進めて行く必要がある。別のクリエイター「チラズアート」の制作ゲーム「赤マント」に近いゲーム性が有るが、難易度は本作の方が圧倒的に優しい。
怪異のっぺらぼう
屋敷で徘徊する怪異「のっぺらぼう」。この怪異だが、見た目に反してかなりの恐怖を煽って来る。見た目は目と鼻の無い女性。一見恐そうに見えない見た目をしているが、プレイヤーを見つけた時に奇声を上げながら迫って来る様は、何とも強烈な恐怖心を煽る存在としてインパクトが強い。
物語のあらすじ(⚠ネタバレ含む)
序章「屋敷で起こった事件と匿名の依頼」
ある街にある広大な屋敷の一室で、複数の女性が閉じ込められる事件が発生した。その犯人は失踪して行方がわからなくなってしまった…
その後、屋敷に入るホラースポットマニアも続いて行方不明になってしまう。匿名の依頼を受けた主人公である神主は、屋敷に掛けられた呪いを解いてほしいとの事を受け、この屋敷の中に踏め入れるのだが…
主人公の目の前に現れる「のっぺらぼう」
始めは無人の屋敷を散策する事から始める。だが、ある地点まで進むと唐突にムービーが流れ出す。すると通路の奥から、この屋敷の呪いの元凶「のっぺらぼう」が姿を現す。
以降、屋敷を徘徊するのっぺらぼうから逃げ隠れしつつ、屋敷に隠された謎を解き明かし、呪いの元凶たる「ある物」を探し出す事を目的に物語を進めて行く。
屋敷の謎解き
屋敷には、いくつもの謎が隠されている。「色の着いた鍵」「市松人形の存在」「謎解きのメモ」「誰かの記憶の欠片」の存在、それらを解いて行く事で、閉じられている屋敷の部屋が解放されていくのだが…
霊符の入手
屋敷を捜索しつつ、机に置かれたメモを解き、6つの市松人形を手に入れたプレイヤーは、とある一室の神棚の置かれた部屋に辿り着く。最後のメモの謎を解き、その順番に従い正しい位置に配置すると、神棚に隠された「霊符」を入手する。
その霊符を使う事で、屋敷1階にある閉じられた部屋に入る事ができる。その部屋には、屋敷の中だと言うのに鳥居と祠が設置された空間が広がっており…
除霊(エンディング)
クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末
祠に屋敷で入手した「勾玉」を供える事で最後の「白い鍵」を入手する。その白い鍵は屋敷の一角を占めていた牢屋の鍵だった。主人公は、その場に行き牢屋の中で亡くなったガイコツを自身の力を持って浄化する。
そしてエピローグへ
そして屋敷に棲む呪いは祓われた。あの怪異はここで亡くなった女性の霊だったのだろう。もしあなたが物語を終わりまで進めなかったら、この物語の呪いは祓えなかっただろう。さようならかおなしさん…
このエピローグにて、この物語は幕を閉じるのだった
攻略ヒント
4つのメモ
劇中で見かける事になる4つのメモ。このメモはゲームを攻略する上で、とても重要な謎の1つになっている。発想力・空間把握能力が試される純粋な謎解きも本作の特徴。
メモ1
クリックで表示:メモ1の攻略ヒント
デジタル表記の特徴といえば…逆さまでも数字に見える、という事。
メモ2
クリックで表示:メモ2の攻略ヒント
自身の空間把握能力が試される。ゆっくり考えれば、自ずと答えに辿り着くのは難しくない。
メモ3
クリックで表示:メモ3の攻略ヒント
鏡に映った様に逆さまになっている文字の中で、正しい位置の英語と空白になったマス目が存在する。右下の正しい位置の文字表に他の文字を…
メモ4
クリックで表示:メモ4の攻略ヒント
劇中で手に入れる事になる「6つ」の「色付き市松人形」の事を、このメモでは示している。緑は英語で言うと…
オープニングで表示される「554364916513」の意味
この12桁の数字を2組の組み合わせで分けていく。すると「55」「43」「64」「91」「65」「13」の6つの固まりが出来る。それを五十音順に当てはめると…
55=あかさたな(5番目)の5行目「の」の文字を示している。
この要領で他の5つの数字を見て行くと…
43=「つ」 64=「へ」 91=「ら」 65=「ほ」 13=「う」
6文字を並べると「のつへらほう」となる。すなわちゲームタイトルである「のっぺらぼう」のアナグラムであった。
終わりに
100円という低価格のわりには、かなり長時間遊べる作品であった。セーブ機能が搭載されていないため、難しそうに思えるが冷静に警戒して行けば「のっぺらぼう」に捕まる事はそうそうない。
テクスチャ変更で違う雰囲気でも遊べるため、大変お得なホラーゲームになっている。