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ホラゲー【パラソーシャル】過去作との繋がりを徹底解説・考察

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【2つのエンディング・過去作との繋がりを徹底解説・考察】

会った事のないメディア上の人物のことを、あたかもお互いが親しい中であると錯覚してしまう心理状況「パラソーシャル」。

今回はネット上で実況配信しているVtuberに親しみを覚え、あげくには恋人同士であると錯覚した人物によるストーカー恐怖を描いたチラズアートホラー「パラソーシャル」。

今回はヒトコワ系ホラーゲーム「パラソーシャル」で迎える2つに分岐するエンディングと過去作品との繋がりを徹底解説、さらにヒトカラとの関わりも考察。

 

 

ゲームの紹介

作中に登場する主人公が使う配信機材と配信画面

本作品の主人公の職業はVtuber。あることがキッカケで顔バレしてしまい、そこからストーカー被害にあってしまう…という物語。

配信者を取り扱った作品のためか、今回はゲームの中でホラーゲームをプレイする事が可能な斬新な仕様が面白い。しかもそのゲームタイトルは「赤マント」、そうチラズアートの過去作品であるサバイバルホラーがゲームの中でプレイできるのだ。

今作ではこの様に過去作品を意識した作りが多く、今までプレイしてきた人が懐かしめそして恐怖できるヒトコワ系のホラーゲームが特徴。

ゲームのダウンロード方法

2023年8月26日からPCゲームの配信サイト「Steam」にて定価920円(税込)でダウンロード販売中。購入ページの詳細は下記リンクより。

主なレビュー

ホラーと人間的怖さを両立した素晴らしいゲームでした!

引用元:https://store.steampowered.com/

今回の新作も楽しませていただきました!

あれ?どこかでみたような、、って部分があってうれしくもなったり!

ゲームをしながら配信を体験できるのが新鮮で楽しかったです!

有難うございました!

引用元:https://store.steampowered.com/

プレイ中に背後が気になる、気味の悪いホラーゲーム。

ゲームオーバーになっても直前からやり直せるのでストレスが少ない。

難易度は簡単でストーリー重視なので誰でも楽しめる。

ボリュームは1.5時間ほどで小さめだが、ストーリーは先の展開が読めなくて面白かった。

引用元:https://store.steampowered.com/

 

 

物語のあらすじ

Vtuberを始めてしばらく

「千羅ニナ」役で配信活動を行う主人公「にいな」の仕事場

アラームが鳴り起床する主人公ニイナ(にいな)。今日の予定は19時30分からホラーゲームの実況配信だ。

スマホにはメッセージが、母からは登録者5000人を超えた事へのお祝い、友人「アスカ」からは食事を作り置きしてくれた事、さらに元彼「りきや」からは復縁を迫る内容が。当然元彼はブロックブロック。

友人が残してくれた肉じゃがを温めお腹を満たしゲーム配信を開始、それが恐怖の始まりだった。

ホラーゲーム「赤マント」実況配信開始

PCを起動し配信開始。ニイナは、お金を出して作った二次元キャラ「千羅ニナ」を被りVtuberとしてゲーム実況を始めた。

ゲーム内でプレイできるゲーム「赤マント」

ゲームタイトルは「赤マント」。視聴者のコメントを見つつゲームクリアを目指しプレイしていく。

セーブできない「赤マント」というホラーゲームの実況、主人公には向いていない様ですぐにゲームオーバーとなってしまう。

ゲームオーバー画面

萎えた主人公は、視聴者に他作品でおすすめはあるか聞いてみた。アカウント名「ニイナ大好き」が、おすすめのダウンロードURLを書き込んでくれた。

ニイナ大好き「よかったらこれやってみて」

そのURLをクリックした主人公、いつも使っているゲームのダウンロードサイトが表示され安心した彼女は、不審に思う事なく送られたそのURLからゲームをダウンロードしてしまったのだった。

悪意の始まり

送られたURLからダウンロードした作品を実況プレイし無事ゲームクリア。しかし、その瞬間にコメントが怒涛の勢いで流れ出した。

ゲームクリアを祝う内容ではない。よく読んでみると、どうもその内容から二次元キャラ「ニナ」が画面上から消えてしまい、ニナを演じている「ニイナ」本来の顔がバレてしまったのだ…。

送られてくるメッセージ

正体不明からのメッセージ

配信終了後、ニイナのスマホにメッセージが届く。

「送ったゲームを配信し続けろ」

「でないと悪い事が起こるよぉ」

恐怖を感じたニイナは急いで友人である「アスカ」に助けを求めるも、返信が来ると同時に家のチャイムが鳴り出してしまう。恐る恐るドアから外を覗くも誰もいない、そしてポストに差し込まれる手紙。

「いつもみまもってるから」

やばい…PCがウイルスに感染して身元が…。ニイナは夜遅くまでアンチウイルスソフトを使って、PCに異常がないか調べるも特に何も見つからなかったのだった。

友人「アスカ」とカフェ

チラズカフェとその店内

ニイナはアラームで目が覚めた。ゴミを集めてマンション外にあるゴミ捨て場へ。その途中、彼女は隣の部屋に新しい入居者が入ってきているのが目に入った。

そんな彼女に昨日連絡した友人アスカが訪ねてくる。2人は昨夜の気晴らしもかねて、近場にある「チラズカフェ」へと行く事に。

ニイナに手を向ける不審人物

そのチラズカフェ店内で怪しい何者かに遭遇し突然手を向けられるも、すぐに不審人物は店を後にしたのだった。

不安を覚えるニイナだったが…。

そして起こり出す異常事態

入浴中に勝手に開く脱衣所のドア

カフェから帰宅すると異常な事態に遭遇しだす。風呂に入っていると勝手に開くドア、配信終了後になぜか開いているベランダのドア、鍵がかかって開かないトイレのドア。

翌日、幽霊の仕業?そう思ったニイナは、ちょうどポストに投函された隣人トラブルの相談窓口の連絡先が書かれた管理人からのチラシが目に入る。

ニイナは管理人に連絡し前の住人に事件や事故がなかったか確認するも、特にないようで不審な出来事の原因がわかる事はなかった。

そう不穏な出来事は決して幽霊の仕業ではなかったのだ。

ニイナを追い回すストーカーと、そのストーカーと接触していたアスカ

生きた人間による行為、それはニイナの周囲で見え隠れする。

そして明らかとなるストーカーの存在。

元彼や管理人から見せられたストーカーと接触していたアスカの写真。

信じていた友人の不審な行動、身に迫るストーカーからの恐怖、頼る相手のいなくなりどんどん追い詰められていったニイナは…。

 

⚠ここからエンディング・ゲーム内容におけるネタバレを含んだ内容になっています。

 

 

2つのエンディング

分岐するエンディングへの選択肢

物語の途中に友人「アスカ」に連絡するかしないかを選択する場面がある。その時、アスカを「信じて連絡する」または「信じず連絡しない」を選ぶことによってエンディングが2つに分岐。

コンテニューする場合は「4日目 警察を訪れた後」の章から遊べばすぐに選択画面に。

バッドエンド

物語途中、主人公につきまとうストーカーと話しをする友人アスカの写真を元彼りきやor管理人から見せられます。(選んだ選択肢によって少し変化)

そのため通常プレイであれば「アスカを信じず連絡しない」コチラを選択することに。

そうすると迎えるエンディング。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

最後のゲーム配信は私の近所を舞台としたゲームだった。そしてゲームクリアは私の部屋まで向かうこと。

恐怖に震えつつもゲームクリアした私の目には、配信している私を映した動画、さらに私を隠し撮りしていた過去の映像が流れ出した。

盗撮映像が流れ助けを求めようとする主人公

身に迫る危険を感じたニイナは「りきや」「警察」「管理人」の誰かに助けを呼ぶことに。

 

連絡先の相手が到着するまでの間、なんとかストーカーをやり過ごさないと。

 

あせる彼女にメッセージが届く。

「今日会えるんだよね!」

「今から僕がそこに行くから準備しておいてね♡」

「1分あげるからさぁ」

1分の猶予しかない。焦るニイナは戦える武器を手に取り隠れる。味方が到着するまでストーカーをやり過ごそうとするのだったが。

ニイナは武器も意味なくストーカーに見つかり襲われてしまった。間一髪、りきやと管理人さんが来てくれて助かった。

倒れ込む主人公の視界に入るストーカーと相対する「りきや」と「管理人」

あの後、相談を聞いてくれた警察官がストーカーは捕まったと知らせてくれた。

おの男は「千羅ニナ」のファンの様で、毎日配信を見ているうちに私を身近に感じ、恋人と錯覚していたらしい。

 

そのような直接面識のないメディア上の人のことを、あたかもお互いが親しい中であると錯覚してしまうことを「パラソーシャル」と言い、今回の私のような事件が多いみたいで今後も気をつける様に言われた。

 

私はその後、助けてくれたりきやに恩を感じたこともあり、もう一度付き合うことになった。

りきやとデート中に姿を現すアスカ

そんなニイナに対しあすかが一枚の画像を見せてくれた。

そこに写っていたのは、あのストーカー男に封筒を渡しているりきやの姿だった…。

ストーカーに封筒を渡すりきやの姿

全ては元彼が仕組んだ事だったのだ。

アスカを信じていたなら…。

グッドエンド

こちらは「アスカを信じ連絡する」ことで迎えるエンディング。バッドエンドでは黒幕が元彼りきやである事が判明するが、このグッドエンドではさらに隠された真実が明かされる。

クリックで表示:【ネタバレあり】物語の結末

一度はブロックしたアスカのアカウントを解除し彼女に連絡。すぐに返信が来た。ブロックしていたことは許してくれたようだ。

仕事もすぐに終わるらしく、すぐに家まで来てくれるらしい。

20分後、アスカが家まで来てくれた。

管理人から見せられた写真について話すアスカ

話をしていると、先日りきやor管理人から見せられたアスカとストーカーが接触している写真はどうも誤解だったようだ。

単にストーカーがアスカに声をかけ立ち止まった瞬間だったらしい。

 

配信を急に辞めてしまうのも相手を刺激するだけ、アスカが見守ってくれている中、ニイナは配信を始めるも飯がないとアスカはコンビニに行ってしまった。

 

最後のゲーム配信は私の近所を舞台としたゲームだった。そしてゲームクリアは私の部屋まで向かうこと。

恐怖に震えつつもゲームクリアしたニイナの目には、配信している自分を映した動画や隠し撮りしたいくつかの映像が流れた。

配信後に流れるニイナを隠し撮りした映像

早くアスカに電話しないと。

壁向こうから聞こえるアスカの着信音

しかし、なぜか着信音はベランダから聞こえる。

 

ニイナは不審に思いつつベランダに出ると…。

 

どうも隣の部屋から聞こえてくる様だ。

 

ニイナは意を決してベランダから隣の部屋へと入るとアスカのスマホが落ちている。そのまま部屋の中にはいる彼女が目にしたのは…。

 

配信後にニイナを隠し撮りしていた映像を編集していたPCモニターだった。

 

部屋を探索するニイナは、風呂場で拘束されているアスカを発見。

隣の部屋で拘束されたアスカ

彼女はニイナの無事を安心しつつ、自分のことはいいから警察へ向かってと言う。

なぜか引き止めようとする管理人と警察官

ニイナは道中で声をかけてくる管理人や警察官を無視し急ぎ交番へと走っていき…。

 

今月16日、女性配信者の自宅に見知らぬ男が不法侵入→男女4人が逮捕されました。

ニュースで流れるストーカー事件の容疑者たち

逮捕されたのは主犯格で指示役の会社員「宮本李奇夜(みやもとりきや)」容疑者。

その母親で不動産業を営む「宮本湯来子(みやもとゆきこ)」容疑者。

母親の弟でパートの「代田鷺男(しろたさぎお)」容疑者。

実行役の無職「悪醜狂亜(あくしゅうきょうあ)」容疑者の4名をみられています。

 

警察の調べでは主犯格「宮本李奇夜」容疑者は、事件の5日ほど前から元交際相手である配信者に復縁を迫っており、李奇夜容疑者は実行役にストーカー行為を指示した疑いがかかっています。

 

他3名は李奇夜容疑者の犯行に手をかしていた疑いがそれぞれかけられており、加えて代田容疑者には警察官であると身分を偽り被害者と接触していた疑いがかけられています。

これに対し、4人はそれぞれ概ね容疑を認めています。

配信ネタを提供するアスカ

ニイナとアスカはそんなニュース映像を見ては事件を振り返った。そしてアスカは一緒の食卓で配信ネタとして赤マントを作った製作者の次回作「夜勤事件」を紹介したのだった。

このエンディングにて、作中で登場した「りきや」「ストーカー」「管理人」「警察官」は全員グルであり、りきやがニイナと復縁するための計画だった事が判明した。

ニイナを孤立させ追い詰め、精神的に弱り肉体的にピンチの時に颯爽と現れる王子様計画ということ。

過去作品との繋がり解説・考察

本作品「パラソーシャル」では、作者であるチラズアートの過去作品との繋がりが多数存在する。

ここではその過去作品との繋がりを徹底的に考察・解説。とはいえ物語自体はエンディングを迎える事でスッキリしており考察部分はかなり少ない。今作は過去作品との繋がりを楽しむ事がメインと思われ。

では過去作との繋がりをできる限り紹介・考察していきます。※随時更新予定

同じ世界線と同じテーマのホラー

物語の冒頭で確認できるスマホのメッセージから、本作品の世界線はチラズアート過去作品「閉店事件」と同じとなる。

本作品も閉店事件もストーカー被害を描いたホラーとなっており、作品テーマ・世界線ともに共通し共有している。

閉店事件の舞台チラズカフェと過去作主人公の登場

ニイナが顔バレした際に荒れたコメントの「豆太郎」

パラソーシャル・閉店事件は世界観・作品テーマを共有している。そして登場人物までも一定数共有されており、ニイナが顔バレした際「ニナは俺が守る」とコメントした人物「豆太郎」は、閉店事件のチラズカフェで登場した人物でもあったのだ。

出典元:閉店事件で登場した「まめたろう」

そしてニイナが友人アスカと気晴らしに訪れた場所も、閉店事件で舞台となったステージ「チラズカフェ」そのまま。

さらに店員である「船橋先輩」や閉店事件主人公と思われる女性、そして同作品での登場人物も他にも本作では参戦。

 

 

本作「パラソーシャル」の船橋先輩と主人公

マスクの店員「閉店事件に登場したキャラ船橋」:後ろ姿の女性「閉店事件の主人公」

過去作品「閉店事件」時代の船橋先輩

出典元:過去作品「閉店事件」

船橋先輩は閉店事件時代よりガッシリした体型になりましたね…。

本作は閉店事件から数年後の物語

本作で訪れるチラズカフェ、そこに登場する閉店事件で登場した探偵「はっさく」の後継者「ヨサク」が登場。

彼がはっさくが亡くなった事を慎んでいる様子から、本作で登場するチラズカフェは閉店事件後の後日談もかねている模様。

マユミ・マリ「左:閉店事件時代(高校生)」「右:パラソーシャル登場時(社会人)」

さらに閉店事件当時は高校生だったマユミとマリも登場。今作では社会人になっている姿が見れ、会話内容から大学は別だった事もわかり少なくとも本作は閉店事件から4年以上は経過していると思われる(短期大学なら2年以上か)。

ちなみにパラソーシャルでは閉店事件で登場していた3人目の友人「レナ」は登場してきません。果たして3人の友情に何か怖い事でも起こったのでしょうか…。

ゲーム実況の作品

作中で主人公がVtuberとして実況するゲームタイトルは「赤マント」。同クリエイターによる過去作品の一つであるサバイバルホラーがそのままゲーム内に登場。主人公ニイナはこの作品のクリアを諦め、視聴者から貰ったホラーゲームをプレイする事に。

このゲームは、ステージをクリアしては次のステージに進むオムニバス的な要素を持っており、物語が進むにつれ全く雰囲気の違うステージ構成となっており、そのステージ構成もチラズアート過去作品をオマージュしたものになっているのでは?という繋がりも。

・終焉介護モチーフ?

左:パラソーシャル中で実況したゲーム 右:過去作品「終焉介護」のプレイ画面

視聴者から貰ったゲームでプレイする最初のステージは民家が舞台の謎解きホラー。このステージはチラズ過去作品「終焉介護」がモチーフに?

ゴミが散乱している状況がよく似てる。

・おかえりモチーフ?

左:パラソーシャル中で実況したゲーム 右:過去作品「おかえり」のプレイ画面

チラズカフェに行った後に配信する貰ったゲームの続きとして開始したステージは住宅街が舞台のステルスホラー。ここは過去作の「おかえり」がモチーフ?

住宅街の入り組んだ細い道の雰囲気がよく似ています。

・夜勤事件モチーフ?

左:パラソーシャル中で実況したゲーム 右:過去作品「夜勤事件」のプレイ画面

4回目にプレイするステージはコンビニ内が舞台となったステルスホラー。このステージの構成モチーフは過去作の「夜勤事件」か?

家の間取りが過去作「◯◯◯◯」と同じ

左:夜間警備主人公の家(子供の遊び場)右:パラソーシャル主人公の間取り(配信部屋)

主人公にいなが住んでいる部屋の間取りが、前作である「夜間警備」で登場した主人公が住む部屋の間取りと同じ。

この他にもキッチンの位置はもちろんテーブルの置いてある場所やテレビの配置も一緒ではあるが、マンションの駐車スペースの配置的に同じマンションではない?

物語途中で見かける軽自動車はヒトカラに登場!

物語中盤、コンビニ横に停車している不審な軽自動車

パラソーシャル中盤、主人公がご飯を買いに行く際にコンビニ横に不審な軽自動車が停まっている。この車はコンビニから出るといなくなっており、マンションへの帰り道の路地裏に移動している。

この車のナンバーは「り8613」で、過去作品「ヒトカラ」にも同じナンバーの軽自動車が登場しているのだ。

左:本作品パラソーシャル 右:過去作品ヒトカラの軽自動車ナンバー

 

 

ヒトカラとの繋がりを考察

パラソーシャルで登場する軽自動車。初めはコンビニ横に停車しており、コンビニを出るといなくなっており帰り道の路地裏に移動している。

コンビニ横と路地裏の2回に渡って目にする事から、この軽自動車には何かしら作者の意図が存在していると考えられる。

そして全く同じナンバーである「り8613」がヒトカラでも登場した軽自動車と同じナンバーであることから同じ車なのは明白。

一つの可能性

ただ単に使い回しただけ。ヒトカラで使用した軽自動車のグラフィックデータを単にパラソーシャルでも使用しただけという可能性。

二つめの可能性

パラソーシャルの世界線や時系列は過去作品「閉店事件」と繋がっており事系列も同一時間軸に置かれている。

軽自動車ナンバーを同じにする事で過去作「ヒトカラ」との世界観も同一である事を示唆しているということ。また軽自動車の運転手はパラソーシャルで捕まった4人の中の1人である可能性があれば、この人物がヒトカラの時間軸で登場した事も意味している。

軽自動車の運転手が誰かは作中では不明なため、あくまでも可能性という事になります。

そしてヒトカラは、同じく過去作品である「事故物件」との繋がりもある(同じ名前のキャラがテキスト上で登場)。さらに閉店事件と過去作「帰り道」も同一時間軸上の物語(作中で流れるニュース映像と内容が共通する)ため、パラソーシャル閉店事件ヒトカラ事故物件帰り道、部屋の間取りが同じことから夜間警備、これらの作品間で世界観や時間軸を共有しているのは確定か。

パラソーシャルと過去作との繋がりで考察できるチラズ世界観

パラソーシャル、閉店事件、帰り道、ヒトカラ、事故物件、夜間警備の世界観を共有しており、本作では同じく過去作品である「赤マント」がゲーム上で登場、さらにグッドエンディングにて夜勤事件も登場した。

考察ポイント1:パラソーシャルや閉店事件、ヒトカラに共通しているのが「ヒトコワ」系のホラーゲームであること。

考察ポイント2:本作のゲーム上で登場した赤マントと夜勤事件に共通しているのが「心霊」系ホラーゲームであること。

この2点より、チラズアート作品では「ヒトコワ系の作品の世界観と時系列は直接の繋がりを意識して作られている」そして「心霊系の作品は世界観の繋がりを意識せず自由な発想で作られている」というチラズアートホラーの世界観が判明。

ただし、事故物件はあきらか心霊系ホラーであったり、本作でソフトとして出た夜勤事件内に船橋(兄)が登場し、実在する人物として弟が閉店事件で登場したという矛盾もありますが…。

終わりに

今作で判明したチラズアートホラーゲームの繋がり。過去作品を楽しんだ人ほど、今作パラソーシャルは楽しめる仕様になっていた。

スマブラやアベンジャーズ、仮面ライダージオウのようなお祭り感があって最高のクオリティ。ヒトコワ系チラズホラーが繋がってきたため、次回以降は心霊系ホラーにも何か繋がりが!?そんな次回作も楽しみになった今作であった。

パラソーシャル主人公が途中で投げたホラーゲーム「赤マント」

パラソーシャルと密接に繋がった世界「閉店事件」